JPH0132297Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、リレースイツチなどの樹脂密封端子
に関するもので、その目的とするところはプリン
ト板に装着したときにリレー等が傾かないように
することにある。

従来のものは第１図に示すように、本体１を容
器２に収納し、容器口縁３に嵌装したベース４に
穿設した端子孔（図示せず）から電気器具の本体
１に導電接続した接点端子、コイル端子等の端子
５を外方に突出し、口縁３の内周壁とベース４の
底面で形成したくぼみにエポキシ樹脂のような樹
脂６を充填して密封したものであつて、樹脂６は
半硬化ペレツトの加熱或は液状のものを用いてく
ぼみに充填するのであるが、樹脂６は表面張力の
ため端子５外周に沿つて盛り上るため、プリント
板に装着したときにリレーが傾くという欠点を生
じた。

本考案はこの問題を解決するためなされたもの
で、以下本考案樹脂密封端子の実施例について、
第１図従来例との同一箇所に同一符号を付した第
２図乃至第３図を参照して説明する。

本体１の端子５の先端側に膨大部７を設け、膨
大部７の下縁８に対し、口縁３を外方に突出さ
せ、段差Ｌを形成してある。そして、樹脂６は下
縁８の樹脂流れ防止部により樹脂６の上昇は阻止
されると共に口縁３が下縁８より突出しているの
で残余の若干の樹脂６が上昇しても余裕があるこ
とになる。

尚、膨大部７は第３図のように先端全体にわた
つて設けてもよい。

以上説明したように、本考案樹脂密封端子は、
端子先端側に設けた膨大部下縁より容器口縁を突
出させてあるから上述した表面張力による盛り上
がりを膨大部により抑制防止し、容器口縁より外
方に突出固化した樹脂部分によつて電気器具本体
が傾いてプリント板に取付けられてしまうという
ことが無くなり、容器口縁で電気器具を自立させ
ることができ、従つて容器の成形金型の精度で、
がたつきの無い電気器具を取付けが可能となり、
また取付けた外観は容器がプリント基板から浮き
上がつたようなイメージが無く、かさ高な感じを
与えず、更にその形状も簡単で生産に適している
等優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す一部断面の縦断面図であ
る。第２図乃至第３図は本考案の異なる実施例を
示す、一部断面した縦断面図である。 １：本体、２：容器、３：口縁、４：ベース、
５：端子、６：樹脂、７：膨大部、８：下縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電気器具本体を箱形の容器に収納し、容器口縁
   に嵌装したベースの端子孔から電気器具本体に導
   電接続した端子を外方に突出し、口縁内周壁とベ
   ース底面で形成したくぼみに樹脂を充填してなる
   樹脂密封端子において、端子先端側に上記樹脂の
   盛り上がりを阻止する膨大部を設けると共に該膨
   大部の樹脂盛り上がりを阻止する端面の位置より
   容器口縁を外方へ突出させてなることを特徴とす
   る樹脂密封端子。