JPH0353472Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は取付脚を有するコンデンサに関するも
のである。

（従来の技術） 従来、コンデンサを基板等に取り付けるのに取
付脚をケースに巻き締め、取付脚を基板等にネジ
止めしていた。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、従来の取付脚では、コンデンサの方向
を一定にし難く、巻き締め後にコンデンサが回転
し易く端子の方向が一定にならず、接続し難い欠
点があり、この欠点を防止するためにはケースに
硬く巻き締めすればよいがケースや取付脚が損傷
する欠点があつた。

本考案の目的は、以上の欠点を改良し、取付脚
に対するコンデンサの方向を一定にでき、ケース
や取付脚の損傷を防止しうるコンデンサを提供す
るものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、上記の目的を達成するために、コン
デンサ素子をケースに収納し蓋により密封したコ
ンデンサにおいて、蓋又は取付脚のどちらか一方
に１若しくは形状又は位置の異なる２以上の凸部
を設け、他方に該凸部を挿入しうる凹部を設ける
ことを特徴とするコンデンサを提供するものであ
る。

（作用） 本考案によれば、蓋に凹部又は凸部を設け、取
付脚に凸部又は凹部を設けて一方の凸部を他方の
凹部に挿入しているためコンデンサの方向を一定
にでき回転を防止できる。

なお、２以上の凸部又は凹部を設ける場合に
は、それ等の形状あるいは位置を違えることによ
り、所定の結果が得られる。

（実施例） 以下、本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。

第１図ないし第３図において、１はコンデンサ
素子であり、リード線２が引き出されている。３
はコンデンサ素子１を収納しているアルミ等の金
属製のケースである。４はケース３を密閉する樹
脂製の蓋である。５及び６は蓋４を貫通するリベ
ツトであり、リード線２等が接続されている。７
及び８はリベツト５及び６により蓋４に取り付け
られた〓状の金属製のガイドである。９及び１０
は蓋４の表面に設けられた突出部であり、ワツシ
ヤ１１等が収納されており、ガイド７及び８の先
端が接触している。１２及び１３は、蓋４に設け
られた互いに径の異なる凹部である。１４は、蓋
４に設けられたネジ穴１５を有する凹部であり、
裏側に突出している。１６は、キヤツプ状の取付
脚であり、ツバ１７が設けられている。１８及び
１９は、取付脚１６に設けられ、凹部１２及び１
３に挿入される凸部であり、凹部１２及び１３に
合わせ互いに径が異なつている。２０は、取付脚
１６に設けられた凹部１４に挿入されている凸部
であり、中心に孔が設けられている。そしてこの
孔を通してネジ２１が挿通され、取付脚１６が蓋
４に固定されている。２２及び２３はツバ１７に
設けられた外部接続用のネジ孔である。

上記実施例によれば、取付脚１６に設けられた
互いに径の異なる凸部１８及び１９を蓋４に設け
られた互いに径の異なる凹部１２及び１３に挿入
しており、取付脚１６の位置がズレると挿入され
ず、位置決めが可能となる。

なお、上記実施例では取付脚１６に凸部１８及
び１９を設けたが、逆に凹部を設けてもよい。ま
た、径を違える代りに、一方を円状、他方を角状
としてもよい。さらに、この位置決め用の凸部又
は凹部を１個又は３個以上としてもよい。

（考案の効果） 以上の通り、本考案によれば、方向を一定にで
き回転を防止できるとともに、ケースや取付脚の
損傷を防止しうるコンデンサが得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の正面断面図、第２図
は本考案の実施例の平面図、第３図は本考案の実
施例の側面図を示す。 １……コンデンサ素子、３……ケース、４……
蓋、１２，１３……凹部、１８，１９……凸部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンデンサ素子をケースに収納し蓋により密閉
   したコンデンサにおいて、蓋又は取付脚のどちら
   か一方に１若しくは形状又は位置の異なる２以上
   の凸部を設け、他方に該凸部を挿入しうる凹部を
   設けることを特徴とするコンデンサ。