JPS5941484B2 - 取鍋内溶鋼の撹拌方法 - Google Patents
取鍋内溶鋼の撹拌方法Info
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- JPS5941484B2 JPS5941484B2 JP2396280A JP2396280A JPS5941484B2 JP S5941484 B2 JPS5941484 B2 JP S5941484B2 JP 2396280 A JP2396280 A JP 2396280A JP 2396280 A JP2396280 A JP 2396280A JP S5941484 B2 JPS5941484 B2 JP S5941484B2
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- cylinder
- pressure
- gas
- ladle
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、溶鋼の炉外2次精錬を行う場合の取鍋自溶
鋼の攪拌方法に関するものである。
鋼の攪拌方法に関するものである。
従来、転炉や電気炉などで1次精錬された溶鋼は、炉か
ら取鍋に出鋼され、この取鍋内で溶鋼に合金や脱酸剤が
添加され、酸素などの不純物の除去や目的の鋼の組成を
得るための成分調節などを目的とした2次精錬が炉外で
行なわれている。
ら取鍋に出鋼され、この取鍋内で溶鋼に合金や脱酸剤が
添加され、酸素などの不純物の除去や目的の鋼の組成を
得るための成分調節などを目的とした2次精錬が炉外で
行なわれている。
2次精錬方法として、従来様々の方法が提案されており
、例えば、真空脱ガス装置を利用して処理時の大気によ
る溶鋼の酸化を防止するとともに、積極的に溶鋼中の不
純物であるガスの同時除去を行なう真空脱ガス方法、あ
るいは真空脱ガス装置を用いずに単にガスを用いて溶鋼
を攪拌する溶鋼攪拌方法などがある。
、例えば、真空脱ガス装置を利用して処理時の大気によ
る溶鋼の酸化を防止するとともに、積極的に溶鋼中の不
純物であるガスの同時除去を行なう真空脱ガス方法、あ
るいは真空脱ガス装置を用いずに単にガスを用いて溶鋼
を攪拌する溶鋼攪拌方法などがある。
とくに、後者の溶鋼攪拌方法は、不活性ガスを溶鋼中に
吹き込み、ガス気泡の浮上刃を利用して溶鋼を攪拌する
いわゆる不活性ガス攪拌法がその代表である。
吹き込み、ガス気泡の浮上刃を利用して溶鋼を攪拌する
いわゆる不活性ガス攪拌法がその代表である。
この不活性ガスによる溶鋼攪拌の技術は、ガス吹き込み
用ノズルあるいは多孔質プラグを用いるだけで、特別な
装置を必要とせず、また処理法が簡単であることなど2
次精錬を目的とした溶鋼の攪拌法として多くの特徴を有
する方法である。
用ノズルあるいは多孔質プラグを用いるだけで、特別な
装置を必要とせず、また処理法が簡単であることなど2
次精錬を目的とした溶鋼の攪拌法として多くの特徴を有
する方法である。
しかし、この方法は攪拌力が弱く、またその攪拌の原理
上、スラグと溶鋼の界面が一番強力に攪拌されるために
、転炉などの1次精錬炉から溶鋼とともに取鍋に流入し
た酸化性スラグが溶鋼と反応する傾向があり、これを防
止することが困難である。
上、スラグと溶鋼の界面が一番強力に攪拌されるために
、転炉などの1次精錬炉から溶鋼とともに取鍋に流入し
た酸化性スラグが溶鋼と反応する傾向があり、これを防
止することが困難である。
また、スラグから流入する酸素のために、処理終了時の
酸素濃度が十分に低下しないといった問題点もある。
酸素濃度が十分に低下しないといった問題点もある。
さらにまた、攪拌力を強化するために吹き込みガス流量
を増加させると、ガス気泡放出位置の溶鋼表面のスラグ
層が周囲に排除され、溶鋼が大気と直接接触し、大気中
の酸素により溶鋼が酸化され、精錬能率が低下する欠点
がある。
を増加させると、ガス気泡放出位置の溶鋼表面のスラグ
層が周囲に排除され、溶鋼が大気と直接接触し、大気中
の酸素により溶鋼が酸化され、精錬能率が低下する欠点
がある。
これに対し、最近上述した溶鋼攪拌方法の欠点を改良し
た第1図に示すような装置が提案されている。
た第1図に示すような装置が提案されている。
この装置は取鍋1の底に多孔質プラグ2を取付け、管3
から導入した不活性ガスを該多孔質プラグ2から取鍋1
内の溶湯5中に気泡4として吹込み、耐火物製円筒6を
取鍋1内の溶湯中に上部からスラグ層7を貫通して円筒
6の下端が溶鋼5内に浸漬するように鉛直方向に挿入し
、この円筒内にスラグ層のない溶鋼面を露出させ、吹き
込みガスを円筒6内の露出溶湯面から大気中に逸出させ
るようにした装置である。
から導入した不活性ガスを該多孔質プラグ2から取鍋1
内の溶湯5中に気泡4として吹込み、耐火物製円筒6を
取鍋1内の溶湯中に上部からスラグ層7を貫通して円筒
6の下端が溶鋼5内に浸漬するように鉛直方向に挿入し
、この円筒内にスラグ層のない溶鋼面を露出させ、吹き
込みガスを円筒6内の露出溶湯面から大気中に逸出させ
るようにした装置である。
この装置によれば、吹き込みガス気泡がスラグと溶鋼と
の界面を通過する時に生じる両相間の混合、攪拌が防止
されるので、両相間の反応を効果的に防止できる。
の界面を通過する時に生じる両相間の混合、攪拌が防止
されるので、両相間の反応を効果的に防止できる。
また、溶鋼浴と接する円筒内ガス相は吹き込みガスの溶
鋼からの放散により非酸化性雰囲気となるので、大気と
溶鋼との反応も防止できる。
鋼からの放散により非酸化性雰囲気となるので、大気と
溶鋼との反応も防止できる。
しかし、この第1図に示す装置は、溶鋼とスラグあるい
は溶鋼と大気間の反応の防止には、優れた機能をもった
のであるが、従来技術と比較して攪拌力の改善効果は皆
無であり、むしろ浸漬耐火物円筒がガス気泡によって生
じた溶鋼上昇流の運動エネルギーを減衰させるため、攪
拌力が低下するといった問題を生じ、また処理中の合金
材の添加が困難であり、この点で一般的な真空脱ガス方
法より劣る欠点がある。
は溶鋼と大気間の反応の防止には、優れた機能をもった
のであるが、従来技術と比較して攪拌力の改善効果は皆
無であり、むしろ浸漬耐火物円筒がガス気泡によって生
じた溶鋼上昇流の運動エネルギーを減衰させるため、攪
拌力が低下するといった問題を生じ、また処理中の合金
材の添加が困難であり、この点で一般的な真空脱ガス方
法より劣る欠点がある。
本発明は、溶鋼中のH,Nなどの脱ガスを目的としない
場合で、溶鋼の攪拌効果により脱酸反応の促進や合金成
分濃度および温度の均一化などを計る2次精錬に当って
、溶鋼とスラグあるいは溶鋼と大気との反応の防止が可
能で処理後の到達酸素濃度が十分に低く、脱酸処理に優
れ、また添加合金の歩留りが良く、成分調整の容易な2
次精錬法を提供することを目的とする。
場合で、溶鋼の攪拌効果により脱酸反応の促進や合金成
分濃度および温度の均一化などを計る2次精錬に当って
、溶鋼とスラグあるいは溶鋼と大気との反応の防止が可
能で処理後の到達酸素濃度が十分に低く、脱酸処理に優
れ、また添加合金の歩留りが良く、成分調整の容易な2
次精錬法を提供することを目的とする。
すなわち、この発明方法は、取鍋自溶鋼中に浸漬した円
筒内のガス圧力を変動させ、それに伴って取鍋自溶鋼を
円筒内に流入(吸上げ)させたり流出(吐出)させたり
して、取鍋自溶鋼を流動攪拌し、また同時に溶鋼中には
該円筒を通して合金剤を投入することで、溶鋼の2次精
錬を行う方法である。
筒内のガス圧力を変動させ、それに伴って取鍋自溶鋼を
円筒内に流入(吸上げ)させたり流出(吐出)させたり
して、取鍋自溶鋼を流動攪拌し、また同時に溶鋼中には
該円筒を通して合金剤を投入することで、溶鋼の2次精
錬を行う方法である。
しかしながら、本発明者らの研究によれば、上述した方
法の場合、長時間操業を行うと、圧力制御技術上次のよ
うな問題点を生じることが確認された。
法の場合、長時間操業を行うと、圧力制御技術上次のよ
うな問題点を生じることが確認された。
(1)排気側はガス温度が高く、弁機構が損耗し易い0
(2)排気中には粒鉄やダストが多量に含まれているた
め、これが弁部に付着し、あるいは、これが原因で弁口
体が摩耗するなどの現象があり、しばしば作動不良を起
す。
め、これが弁部に付着し、あるいは、これが原因で弁口
体が摩耗するなどの現象があり、しばしば作動不良を起
す。
(3)排気は低圧力(大気圧もしくは若干の負圧)でか
つ、高温(700〜soo’c)となるため、通過する
ガス体積が大きい。
つ、高温(700〜soo’c)となるため、通過する
ガス体積が大きい。
故に、比較的大型の弁(径100mm程度以上)にする
必要があり、設備費も、その保守費用も大きい。
必要があり、設備費も、その保守費用も大きい。
(4)さらに作動不良の場合には、(a)完全に閉じな
いと加工ガスが洩れる、(b)開かない場合は円筒内が
異常高圧となり、溶鋼中にガス噴出して、溶鋼を飛散さ
せる等事故の原因きなる。
いと加工ガスが洩れる、(b)開かない場合は円筒内が
異常高圧となり、溶鋼中にガス噴出して、溶鋼を飛散さ
せる等事故の原因きなる。
(5)溶鋼を飛散するほどでなくても、前項のトラブル
により、ガスが溶鋼中に噴出されるさ、これが浮上する
際溶鋼−スラグ界面を攪拌する。
により、ガスが溶鋼中に噴出されるさ、これが浮上する
際溶鋼−スラグ界面を攪拌する。
したがって、スラグから溶鋼に酸素の移動が起り、ある
いは復燐反応が起き、溶鋼汚染の原因となる。
いは復燐反応が起き、溶鋼汚染の原因となる。
一方、それを避けようとすれば、高圧ガスの供給を控え
なければならず、その結果攪拌力を弱くする。
なければならず、その結果攪拌力を弱くする。
そこで、これらに対しては、
(1)排気弁の耐熱度向上や耐摩耗性向上、(2)排気
ガスの冷却および除塵、 (3)複数の排気系を用い、故障時の代替を迅速にする
システム、 などの改善が考えられた。
ガスの冷却および除塵、 (3)複数の排気系を用い、故障時の代替を迅速にする
システム、 などの改善が考えられた。
しかしklなどの低融点金属の比較的穏かな攪拌の場合
はともかく、溶鋼のように高温(約1600°C)の激
しい攪拌の行わわるものの場合、粒鉄やスラグ粒の飛散
および合金材や耐火物などを含むダクトの発生量が多く
、排気弁近傍での付着、あるいは弁の閉塞トラブルは避
は難いと判った。
はともかく、溶鋼のように高温(約1600°C)の激
しい攪拌の行わわるものの場合、粒鉄やスラグ粒の飛散
および合金材や耐火物などを含むダクトの発生量が多く
、排気弁近傍での付着、あるいは弁の閉塞トラブルは避
は難いと判った。
また、除塵・冷却のために排気系の容積を大きくすると
、肝心の円筒内の圧力変化速度が大きくとれないため、
溶鋼の吸引や吐出の勢いを弱める。
、肝心の円筒内の圧力変化速度が大きくとれないため、
溶鋼の吸引や吐出の勢いを弱める。
要するに、これらの問題点というのは、管路中に設けた
弁による制御というのが主たる原因であると考えられる
。
弁による制御というのが主たる原因であると考えられる
。
そこで、この発明においては、円筒内ガス圧の周期的な
変動を、排気管等に配設した流量調節用の開閉弁の開閉
・絞り量によって制御するのではなく、吸気管からの高
圧ガスの供給量(導入圧力)を調節することによって行
うようにしたのである。
変動を、排気管等に配設した流量調節用の開閉弁の開閉
・絞り量によって制御するのではなく、吸気管からの高
圧ガスの供給量(導入圧力)を調節することによって行
うようにしたのである。
図面の第2図は、弁を使った場合の円筒6内圧力を変化
させたときの溶鋼5の流動状態を示すもので、ガス圧が
高いと円筒6内溶鋼レベルは下がり、またガス圧が低く
なると取鍋内溶鋼5レベルは上がる。
させたときの溶鋼5の流動状態を示すもので、ガス圧が
高いと円筒6内溶鋼レベルは下がり、またガス圧が低く
なると取鍋内溶鋼5レベルは上がる。
これらを繰返すことにより、溶鋼5を円筒6内に流入・
流出させたりして、攪拌ができるのである。
流出させたりして、攪拌ができるのである。
いま、吸気管8から高圧ガスを供給し、排気管9から排
気するとき、円筒6内の圧力をPaとし、高圧ガスの供
給流量Qbとし、排出流量Qcとするとき、 なる関係の式が与えられる。
気するとき、円筒6内の圧力をPaとし、高圧ガスの供
給流量Qbとし、排出流量Qcとするとき、 なる関係の式が与えられる。
この式によれば、円筒内体積Vaの変化がそれほど大き
くない状態(円筒自溶鋼レベルの変動が小さいこと)で
は、排気管Qcからの排出流量を常に一定(吸気管の内
圧変動に比べて無視できる程度に変化する場合も含む)
となるようにしておけば、円筒内圧力の変動は吸気管8
より供給する高圧ガスの流量Qbを変えるだけで、円筒
内の圧力変化速度dPa/d1を自由に変えることがで
きる通常QcはPaに依存して変るが、Qcの変化速度
がQbのP 変化速度より小さければ a/d1の制御に支障はない
。
くない状態(円筒自溶鋼レベルの変動が小さいこと)で
は、排気管Qcからの排出流量を常に一定(吸気管の内
圧変動に比べて無視できる程度に変化する場合も含む)
となるようにしておけば、円筒内圧力の変動は吸気管8
より供給する高圧ガスの流量Qbを変えるだけで、円筒
内の圧力変化速度dPa/d1を自由に変えることがで
きる通常QcはPaに依存して変るが、Qcの変化速度
がQbのP 変化速度より小さければ a/d1の制御に支障はない
。
Qcは一定流量範囲に制御されれば良い。この機能を備
えた排気管を無弁化機能をもつ排気管という。
えた排気管を無弁化機能をもつ排気管という。
このような知見にもとづく、円筒内圧力コントロール法
について試1験した結果を第3図に示す。
について試1験した結果を第3図に示す。
この試1験は実用規模の約にの水槽を用いたモデル実験
である。
である。
図中実線は従来の排気弁を用いた機構、破線は本発明法
による無弁化機能をもつ排気管9′(これは排気管中に
弁を設けてこれを一定開度に固定しておいてもよい)を
通して、吸気管8の供給流量の変動の如何にかかわらず
一定流量範囲の排気をする方法であるQCは一定流量範
囲内に管理され、その時間平均値QcによりPaの変化
特性を表わすことができる。
による無弁化機能をもつ排気管9′(これは排気管中に
弁を設けてこれを一定開度に固定しておいてもよい)を
通して、吸気管8の供給流量の変動の如何にかかわらず
一定流量範囲の排気をする方法であるQCは一定流量範
囲内に管理され、その時間平均値QcによりPaの変化
特性を表わすことができる。
この図から判るように、両者には差がなく、この発明方
法の有効なことが判った。
法の有効なことが判った。
上述のような新規な知見に対し、さらに様々な実験を行
い、円筒内の圧力変化を、任意のパターンとしていくた
めの条件について検討した。
い、円筒内の圧力変化を、任意のパターンとしていくた
めの条件について検討した。
その結果を次に説明する。
(1)排気系(配管とダストセパレータ等を含む排気ポ
ンプまでの経路)の容量が大きいと、それがデッドスペ
ースとなり、円筒内圧力変化が遅し)。
ンプまでの経路)の容量が大きいと、それがデッドスペ
ースとなり、円筒内圧力変化が遅し)。
したがって、その排気管容量はできるだけ小さくする必
要がある。
要がある。
そこで、この発明方法の場合、排気系の容量が円筒6の
容積以下であれば、圧力変化速度は十分大きいものとな
るが、これより大きくなると、圧力の変化速度は(とく
に加圧時)小さくなり使用に問題を生ずる。
容積以下であれば、圧力変化速度は十分大きいものとな
るが、これより大きくなると、圧力の変化速度は(とく
に加圧時)小さくなり使用に問題を生ずる。
(2)導入する高圧ガスの圧力は極力大きく、排気系圧
力との差が大きいことが望ましい。
力との差が大きいことが望ましい。
水モデルでの実験結果によれば、高圧(PI))と低圧
(Pc)で制御し得る円筒内圧力Paの範囲はおよそ次
のようになった。
(Pc)で制御し得る円筒内圧力Paの範囲はおよそ次
のようになった。
Pc<Pa<Pc+0.3(Pb−Pc)−・・(2)
これから、Pb−PCは制御圧力幅(Paの変動幅)の
3.3倍以上確保する必要がある。
これから、Pb−PCは制御圧力幅(Paの変動幅)の
3.3倍以上確保する必要がある。
(3)排気速度Q5が過度に太きいと、(1)式で明ら
かな通り、Qbを著しく太きくしなければPaの調節が
不可能である。
かな通り、Qbを著しく太きくしなければPaの調節が
不可能である。
モデル実験の結果によると、仏の適値はQBm ax
(Qbの瞬間最大値)の耳。
(Qbの瞬間最大値)の耳。
であった。QbはQbmax ”:= 2 Qc程度に
小さくなると、円筒内圧力変化速度を十分大きくするこ
とはできない。
小さくなると、円筒内圧力変化速度を十分大きくするこ
とはできない。
(4)高圧ガスの吸気管中における弁の開度を調節すれ
ば、パルス状の圧力変化を得ることができる。
ば、パルス状の圧力変化を得ることができる。
第4図にこのようなパルス状圧力の例およびその実現の
ために用いた弁の開度調整のパターンを示した。
ために用いた弁の開度調整のパターンを示した。
以上要するに、排気系に弁を設けることなく、無弁排気
管などを用いて一定流量範囲で排気をしながら、吸気系
の高圧ガス供給量を変動させるだけで、十分に円筒内の
圧力変化パターンをコントロールすることができること
が判る。
管などを用いて一定流量範囲で排気をしながら、吸気系
の高圧ガス供給量を変動させるだけで、十分に円筒内の
圧力変化パターンをコントロールすることができること
が判る。
つぎに、実施例について説明する。
この実施例は、実用規模の溶鋼精錬装置に適用した例で
、第5図に示すように、円筒の内径300mm、高さ約
2mで、容積は1401である。
、第5図に示すように、円筒の内径300mm、高さ約
2mで、容積は1401である。
吸気管8には開度調節の可能な制御弁りを設置し、また
排気管9には構造の簡単な絞り弁Eを設置し、排気流量
が過度になり過ぎないようにした。
排気管9には構造の簡単な絞り弁Eを設置し、排気流量
が過度になり過ぎないようにした。
吸気系の高圧ガスの圧力は9kg/i・G1排気管9′
内の圧力は0.3kg/ff1−G〜−0,7ky/c
ffl・Gにした。
内の圧力は0.3kg/ff1−G〜−0,7ky/c
ffl・Gにした。
高圧側最高流量QB ma x = 0.5 N m3
7 sec、低圧側流量Qc’ = 60 N7/se
cで、’Qc / QB ma x−0,04〜0.2
であった。
7 sec、低圧側流量Qc’ = 60 N7/se
cで、’Qc / QB ma x−0,04〜0.2
であった。
頭の下限値としては、QBmaXの0.01倍以上は必
要で、さらに望ましい状態として0.04倍以上で実施
した。
要で、さらに望ましい状態として0.04倍以上で実施
した。
実施例 1(比較例)
従来法により、排気側にも開閉弁を用い、吸気側の制御
弁とともに作動させて、容器内圧力を制御した。
弁とともに作動させて、容器内圧力を制御した。
圧力制御は容易で溶鋼の精錬効果も顕著であったが、排
気側開閉弁の開閉を850回行ったところで作動不良と
なった。
気側開閉弁の開閉を850回行ったところで作動不良と
なった。
理由はダストが付着したものである。
実施例 2(比較例)
実施例1と同じ方法で溶鋼精錬処理を行っていたところ
、一時的な異常高圧力が発生し、円筒から溶鋼中に大量
のガスを噴出した。
、一時的な異常高圧力が発生し、円筒から溶鋼中に大量
のガスを噴出した。
このため、激しく溶鋼が飛散するというトラブルが生じ
た。
た。
原因を調べたところ、ダストが詰まったため、排気弁が
開かなくなり、円筒内にガスが充満したものであった。
開かなくなり、円筒内にガスが充満したものであった。
実施例 3(本発明例)
本発明方法により、排気側には単に絞り弁を設けたのみ
で、精錬処理中にはその開度を固定しておいた。
で、精錬処理中にはその開度を固定しておいた。
この場合には、排気系に運動する部分が無いことにより
、10,000回の周期の繰返し後、制御機能は正常に
作動し続けた。
、10,000回の周期の繰返し後、制御機能は正常に
作動し続けた。
ただ、この場合、絞り弁の開度が若干太き目に設定され
ていたため、排気速度Qc (N 11 /m in)
が大きくなり、加圧時の円筒内圧力変化の速度が小さい
という問題があった。
ていたため、排気速度Qc (N 11 /m in)
が大きくなり、加圧時の円筒内圧力変化の速度が小さい
という問題があった。
しかし、精錬機能そのものには、従来法との差は無かっ
た。
た。
実施例 4(本発明例)
実施例3と同じ装置を用いた。
ただ、排気系の絞り弁の開度を上述のものより小さくQ
c−1イ。
c−1イ。
QB ma x ) シた。
その結果、圧力変化パターンが従来法と全く変らず、圧
力変化速度も十分大きい値が得られた。
力変化速度も十分大きい値が得られた。
以上説明したようにこの発明によれば、吸気側高圧ガス
の流量を変動させるだけで、排気系の弁を調節するまで
もなく、円筒内に溶鋼を流入・流出させる圧力制御がで
きる。
の流量を変動させるだけで、排気系の弁を調節するまで
もなく、円筒内に溶鋼を流入・流出させる圧力制御がで
きる。
しかも、溶鋼の飛散事故が皆無となるとともに、スラグ
による溶鋼酸化や復燐もほとんど生じないという効果が
ある。
による溶鋼酸化や復燐もほとんど生じないという効果が
ある。
図面の第1図は、従来の不活性ガス攪拌装置の例を示す
断面図、第2図は溶鋼攪拌の原理を示す円筒部分の断面
図、第3図は従来例と本発明例との円筒内圧力コントロ
ールの推称を示す線図、第4図は本発明法による圧力制
御によって得られる円筒的圧力推移と弁開度の関係を示
す線図、第5図は本発明の実施例を示す断面図である。 1・・・・・・取鍋、2・・・・・・プラグ、3・・・
・・・管、4・・・・・・気泡、5・・・・・・溶鋼、
6・・・・・・円筒、7・・・・・・スラグ、8・・・
・・・吸気管、9・・・・・・排気管、D・・・・・・
制御弁、E・・・・・・絞り弁。
断面図、第2図は溶鋼攪拌の原理を示す円筒部分の断面
図、第3図は従来例と本発明例との円筒内圧力コントロ
ールの推称を示す線図、第4図は本発明法による圧力制
御によって得られる円筒的圧力推移と弁開度の関係を示
す線図、第5図は本発明の実施例を示す断面図である。 1・・・・・・取鍋、2・・・・・・プラグ、3・・・
・・・管、4・・・・・・気泡、5・・・・・・溶鋼、
6・・・・・・円筒、7・・・・・・スラグ、8・・・
・・・吸気管、9・・・・・・排気管、D・・・・・・
制御弁、E・・・・・・絞り弁。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 上部にガスの供給、排気系装置が接続され頂部が閉
ざされている円筒下端を取鍋内情鋼中に浸漬し、かかる
円筒内のガス圧力を変動させることによって取鍋自溶鋼
を該円筒内に吸上げたり吐出させたりして取鍋自溶鋼の
攪拌を行う方法において、 前記円筒内浴面上に供給される高圧ガスの供給速度を周
期的に変動させる一方で無弁化機能排気管からは定流量
の排気を行い、かつ円筒内ガス圧力変動を周期的に制御
するに際しては高圧ガスの瞬間最大供給速度QBmax
とガスの平均排出速度幅とが、QBmax > 2 Q
Cの関係になるように匍]御することを特徴とする取鍋
自溶鋼の攪拌方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2396280A JPS5941484B2 (ja) | 1980-02-29 | 1980-02-29 | 取鍋内溶鋼の撹拌方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2396280A JPS5941484B2 (ja) | 1980-02-29 | 1980-02-29 | 取鍋内溶鋼の撹拌方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56123320A JPS56123320A (en) | 1981-09-28 |
JPS5941484B2 true JPS5941484B2 (ja) | 1984-10-08 |
Family
ID=12125167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2396280A Expired JPS5941484B2 (ja) | 1980-02-29 | 1980-02-29 | 取鍋内溶鋼の撹拌方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5941484B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4367480B2 (ja) | 2006-11-28 | 2009-11-18 | セイコーエプソン株式会社 | 電気光学装置、電気光学装置の製造方法及び電子機器 |
-
1980
- 1980-02-29 JP JP2396280A patent/JPS5941484B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56123320A (en) | 1981-09-28 |
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