JPS5941212A - ベニヤレ−スにおける原木の把持方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は原材料となる原木の左右木口端面を挾持して回
転させながら原木の全長にわたる長尺の刃物を原木の外
周面に喰い込ませて所定厚の広幅シート状のベニヤ単板
を旋削するベニヤレースに係り、原木の軸線に沿って木
口端面を挾持して回転する原木の把持方法に関するもの
である。

数年来国内の合板生産工場においては原価低減をねらっ
て廉価な低質原木を採用するようになって来た。これら
の低級原木はおしなべて従来の標準的なラワン材に比べ
強度が低くベニヤＬ／　−スニよる旋削中に切削抵抗に
拮抗して撓みを起し、切削製出する単板に厚みむらを生
じたり、極端なものは前記撓みにより折損する等の現象
が散見されるようになって来た。本発明は前記原木の撓
みを解消するため、原木自身に外部から引張り力を加え
つつ原木を把持し単板切削を行なうものである。

本発明は前記課題解決のため、比較的細径で、その先端
に螺旋部を有するスクリュウスピンドルと、該スピンド
ルを内蔵する、先端部にチャックを添着した従来型のス
ピンドルをいわゆるダブルスピンドル型のように二重構
造に設け、前記両者を各別にその軸線方向に摺動して進
退する進退機構とを備えたことを特徴としている。

以下実施例の図面により説明する。第１図は本発明によ
るベニヤレースのフレームの廻りを断面した正面図で該
フレームは左右に各々同一構造で対称的にベッド６０上
に配置されている。１０はフレームで通常鋳物により箱
型に構成され、原木を挟持するスピンドル等を軸架して
いる。箱型のフレームの前後にはハウジングＩＯＨと１
０Ｈ′が穿孔され、各々ベアリング１０　Ｂを介してホ
ーロー軸２０を軸支している。ホーロー軸の長平方向の
中央にはキー２１を介装してチェンホイール２３がその
前後から緊締する締付はナツト２３Ｎにより固着されて
いる。

１１は前記チェンホイール２３がフレーム上面から突出
している部分を覆うフレームキャップである。

ホーロー軸を軸支するベアリングは内側にダストシール
１０Ｄを嵌装し、外側からベアリングキャップ１２、又
はシリンダーブラケット１３により所定位中空軸化構成
され、前後端の内径部にはブンノユ２０　Ｂが各々に嵌
着されている。さらに前後端のブツシュ２０　Ｂにわた
って遊貫する中空のスピンドル３０が設けられ、該スピ
ンドルの一側先端部には原でいる。又スピンドル３０の
外周面には一条もしくは複数条のキー溝３０Ｗが穿溝さ
れ、ホーロー軸２゜とスピンドル３０間にわたり嵌入さ
れたキー３２により矢示Ｏ方向、又はＱ方向の逆の回転
運動に連動可能に構成されている。

スピンドル３０の他の一側には該スピンドルを軸線方向
に進退させる進退機構２が設けられている。

先ず最初にスピンドル端末の外周面にはベアリング２５
　Ｂがナツト２５Ｎにより所定位置に固着され、該ベア
リングのアウターレースはベアリングケース２５　Ｋよ
りベアリングを隠蔽するように嵌装され、キャップ２５
　Ｃの冠着により該ベアリングをスピンドル３０の所定
位置に密封状態で係止している。さらにベアリングケー
ス２５の外周面番こは段差部が設けられ腋部に移動フラ
ンジ２６が取付けりング２７により係止されている。

次にホーロー軸のベアリングＩＯＢを外側から係止して
いるシリンダーブラケット１３は鋳物等により雛型に形
成され、フレーム１０の外方に跳ね出した状態で、その
−側、端部がボルト等によりフレームに固着されている
。シリンダーブラケットの他の一側は略、垂直な平面状
に構成され、腋部に平板状のシリンダー取付け７ランジ
１４が取り付はうしている。そして該フランジにはスピ
ンドル３０の軸心を中心に放射状に等配の４か所のシリ
ンダー取付は孔１４Ｈが穿孔されている。

シリンダー取付は孔１４　Ｈ＋ｃは、例えば垂直方向の
２か所にスピンドル３０を矢示Ｅ、Ｆ方向に進退させる
流体シリンダー２９がそのシリンダーへノド２９８によ
り係止されている。なお第１図番こおいてはシリンダー
取付はフランジ１４の上方の取付は孔化前記スピンドル
３０用のシリンダーを取り付け、下方の取付は孔には後
述のスクリュウスピンドル４０用のシリンダーを取り付
けた状態を図示しているが、これは理解し易いよう１こ
模式化したもので、実際には例えばスピンドル３０用の
７リンダーを垂直方向の上下に配置し、一方スクリュウ
スピンドル４０用のシリンダーは水平方向の左右に配置
する等、各々９０°位相をずらして各２ケ宛配置するの
である。シリンダー取付はフランジ１４に係止された流
体シリンダー２９のピストンロッド２８は前記フランジ
の取付は孔１４Ｈからとび出してその先端部が移動フラ
ンジ２６に連結されている。従って流体シリンダー２９
の作動によりスピンドル３ｏは移動フランジ２６、ベア
リングケース２５を経て矢示Ｅ、又はＦ方向に進退する
のである。

以上流体シリンダ−２９と、ベアリング２５　Ｂを内蔵
してスピンドル３ｏ後端部に係着されたベアリングケー
ス２５と、両者を連結する部材によりスピンドル３０の
進退機構２が構成されるのである。

スピンドル３０は中空軸となっており軸線方向の前後端
部の内径にブツシュ３０　Ｂが各々嵌挿され、スクリュ
ウスピンドル４ｏが連通している。スクリュウスピンド
ルは、前半の螺旋部４０　Ｔと、外周面が平坦な円形断
面を有する後半の摺動部４ＯＳとから構成されている。

又摺動部４０　Ｓの外周面には軸線と平行な−・条、も
しくは複数条のキー溝４０Ｗが穿溝され、スピンドル３
０とスクリュウスピンドル４０にわたって嵌入されたキ
ー４１により、前記チュンホイール２３からの回転駆動
力を授受し、該スピンドル３０と４０が一体となって矢
示Ｏ方向又はその逆方向に回転するのである。

スクリュウスピンドル後方末端はスピンドル３０を通り
抜け、さらにシリンダー取付はフランジ】４を貫通し、
流体シリンダー等により構成された進退機構４に連結さ
れＣいる。即ち該スピンドル末端にはベアリング４５　
Ｂがナンド４５　Ｎにより緊締固着され、該ベアリング
はベアリングケース４５に収納されキャップ４５Ｇによ
り密封されている、ベアリングケース４５の外周面には
段差部が設けられ、接部に移動フランジ４６が取付はリ
ング４７により係着されている。

一方ンリンダー取付はフランジ１４のシリンダー取付り
孔］、４　Ｈにはスクリュウスピンドル４０を矢示Ｅ、
Ｆ方向に進退するシリンダー４９かスピンドル３０用の
シリンダー２９と向きを反対にして水平に取り付けられ
ている。さらに該７リンダーのピストンロッド絽はノリ
ンダーヘノド４９Ｈを貫通して後方（第１図においては
右方へ）へ延び、その先端部は移動フランジ４６にナツ
ト等により係止されているのである。以上のシリンダー
４９とベアリングを内蔵してスクリュウスピンドル４０
後端部に係着されたベアリングケース４５と両者を連結
する移動７ランジ４６により該スピンドルの進退機構４
が構成されることになる。従って該シリンダーの作動に
よりスクリュウスピンドルはスピンドル３ｏ内径のブツ
シュ３０　Ｂと摺擦しなから矢示Ｅ、Ｆ方向に進退動作
するのである。

次にスクリュウスピンドルについては第２図ないし第４
図により説明する。スクリュウスピンドルは先端部を除
きブツシュ３０　Ｂに遊嵌して摺動するため外周面が平
滑に仕上げられている、すなわち摺動部４０　Ｓである
。先端部は略３００　ｒａｓｎ程に及ぶ部分が原木端面
に螺合するネジに構成された螺旋部４０Ｔになっている
。

第２図は一般に用いられる木工用ドリル７０てあり、該
ドリルは適宜な角度のリード７６を有するロッド部分と
、ドリルを孔の中心に導く円錐ネジ７２を尖端中央に有
し、先端部の外周面ｌζはドリル径に応じて穿孔するケ
ヅメ　（毛引刃）７４を有している。スクリュウスピン
ドル螺旋部の一例は第２図に図示した木工用ドリルのケ
ヅメを省いたもので先端の切刃により原木の木口端面に
スパイラル状に潜入する構成となっている。又ロッド部
分は第３図（Ａ）のようＩこ捩り飴状、又同（Ｂ）図の
スクリュウフィーダー状などが用いられる。他の実施例
としては第４図に図示するテーパー状の円錐ご ネジが用いられ、原木の軸心部か脆弱な場柑等に承 適している。図において中心線（一点讃線）を境にして
上方は二重ネジ、下方は一重ネジの二種類の円錐ネジを
表している。その他の実施例として太目のピアノ線をス
パイラルコイル状に成形し、熱処理した、いわゆるワイ
ンのコルク抜きの大形の螺旋部等も採用され、要は該螺
旋部が原木と螺合する際、原木の木材質を損壊すること
なく原木軸心部に潜入し密接状態が維持てきれば良い。

５０はフレーム１０の比較的下方にベアリング５０　Ｂ
により両端を軸支された伝動軸であり、長手方向の中央
にピニオクチェンホイール５３を係止し、ホーロー軸に
係着されたチェンホイール２３とチェーンにより連結さ
れている。

伝動軸の軸端５０Ｍにはカップリング等を介して主電動
機の出力軸と連結され、他の軸端５０　Ｎは、フレーム
１０と同一構成で、対称位置に配置された他のフレーム
１０′（図示省略）の伝動軸５０′（図示省略）と例え
ば電磁クラッチ等を介装して連結されている。すなわち
ベッド６０上の左右対称位置に配備された左右のフレー
ムに内蔵された伝動軸は電磁クラッチ等の切替え機構（
図示省略）により左右各別に電動機番こより任意回転方
向に駆動されるほか、例えば単板切削時には左右連動し
て同一方向に同期した回転速度で駆動されるように構成
されるのである。なお左右の電動機は共通の一台の原動
機として、適宜クラッチ等の切替え機構を介在させたり
、また第１図において、スピンドル３゜とスクリュウス
ピンドルは共通のチェンポイール２３により連動して回
転駆動される実施例を示したが、例えばスクリュウスピ
ンドルを後端部のベアリングケース４５を貫通して、さ
らに後方に延長させ、腋部にチェンホイール等を嵌装し
、一方スピンドル外周面に長いキー溝を設け、スクリュ
ウスピンドルと軸線方向に相対的な摺動がてきる°よう
にし、一方、スピンド、ル３ｏ間に設けたキー４１を排
除し、他の駆動源と、前記チェンホイールを連絡し、ス
クリ、ウスビンドルを単独に回転駆動可能に構成するこ
ともてきる。

以上の構成に基づき本発明の実施態様を第５図を併用し
て説明すると、始めにベニヤレースの左右スピンドルは
全て所定位置の矢示Ｆ、Ｆ′、方向に後退して待機して
いる。原木りはホイスト、またはレースチャージャ１こ
よりベニヤレースに搬入され、左右木口端面の中心を合
わせて、例えば左のスピンドル３０’と右のスクリュウ
スピンドル４０１こより挾持すると共に右のスクリュウ
スピンドル４０を原木に潜−人する方向に回転駆動して
螺合する、続いて右のスピンドル３０と、左のスクリュ
ウスピンドル４０′ヲ出して原木に当接させ、左のスピ
ンドル３０′を後退させて左のスクリュウスピンドルを
原木に潜入する方向に回転して螺合し、再び左のスピン
ドルを出して原木に当接させ、左右のスピンドル先端部
に添着したチャックを原木端面に一度楔着させ、しかる
後は該スピンドルの矢示Ｅ、Ｅ’方向の加圧を停止し、
引き続き左右のスクリュウスピンドルを矢示Ｆ、Ｆ’方
向に緊張させなから矢示Ｏ方向に各スピンドルを連動回
転させ、刃物Ｋにより単板■が切削され矢示Ｇ方向へ搬
出される。

なお矢示Ｏ方向の回転駆動は左右のスピンドル４本によ
り行なうのか良いが、簡略な手段として左右のスピンド
ル３０，３０’により行ない、スクリュウスピンドルは
螺合した原木の回転に追従して従動回転する方法でも良
い。

原木把持の他の順序としては、スピンドル３ｏ、３０′
ヲ用いずに、スクリュウスピンドル４ｏ、４０′のみに
て最初から軸心を合わせて左右同時に回転させて原木に
各々ネジ込むようにしても良い。なおこの場合、ホイス
ト、レースチャージャ等の原木搬入装Ｕは原木を掴持し
たままで待機するのか良い。

左右のスクリュウスピンドルの螺旋部は、左ネジと右ネ
ジに各々構成され、また単板切削時の原木回転方向（矢
示Ｏ方向）Ｉこおいて、さらに原木に潜入する方向に構
成するのである。

以上により原木の軸心部に螺合したスピンドルにより常
に軸線方向にテンンヨンを加えつつ切削を行ない、所定
寸法迄の切削を終了すると同時に左右のスピンドル３ｏ
、３０’は後退し、スクリュウスピンドルは原木螺合時
の逆方向に回転することにより、該スピンドルは原木か
ら離脱し、次の原木搬入に備えるのである。

スクリュウスピンドルの原木着脱に際し、念のため原木
の外周面を上下から挾持して矢示０方向の回転を制止す
る上下にｖ形に開口して、例えば流体シリンダー化より
原木軸心に向けて等量、同時に昇降する原木制止装置等
を備える場合もある。

る６のを植設することにより、スクリュウスピンドルの
引張力は有効に原木１こ作用することになる。。

以上のように原木切削中絶えず矢示Ｆ、Ｆ’方向の引張
力を原木に加えつつ切削を行なうので、強度の低い低質
原木でも撓みを解消もしくは削減することができるので
、切削された単板の厚みむらもなく、所定の原木律速単
板切削製出を期待することができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例のベニヤレースフレーム関係の正
面から見た断面図。第２図は木工用ドリルの部分詳細図
。第３図および第４図はスクリュウスピンドルの部分図
。第５図は作用説明の平面図である。 １０　＠・−・・―會・Φ・・−・・・フレーム１０Ｂ
−・・・拳・・・・・・・・ベアリング１３・・−・・
・・・・・・・・・・シリンダーブラケット１４・・・
・・・・・・・・・・・・ソリンダー取付はフランジ２
０・・・・・・・・・・・・・・・ホーロー軸２０Ｂ−
・・・・・・・−・・・ブツシュ２１−・・・・・・・
・・・−・・・キー２３−−−拳拳Ｑ・・１１拳の一〇
〇チェンホイール２５・・・・・・・・・・・−・・・
ベアリングケース２６・・・・・・・・・・・・・・・
移動フランジ２９・・・・・・・・・・・・・・・流体
／リンダ−３０−―・―・・・１囃ＩＩＳ令・スピンド
ル３０　Ｂ・・・・・・・・１・・・ブツシュ３０　Ｃ
・・・・・・・・・−・・・チャック３２・・・・・・
・・・・・・・・・キー４０−・１・・−・・１＃・１
１拳スクリユウスピアドル４０Ｔ・・・・・・・・・・
・・・螺旋部４０　Ｓ・・・・・・・・・・・・・摺動
部４１・・・・・・・・・・・・・・・キー４５・・・
・・・・・・・・−・・・ベアリンクケース４６・・・
・・・・・・・・・・・・移動フランジ４９・・自・・
・・・・・−・・・流体ンリンダー５０・・・・・・・
・・・・・・・・伝動軸５３−−−−−−−・−串・・
−１ピニオノチエ／ホイール６０・・・・・・・・・・
・・・・・ベンド以　　上 第２・図 ７４ 第３図 ｏＲ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 原木を把持して回転しながら単板を切削するベニヤレー
   スにおいて、先端に螺旋部を有するスクリュウスピンド
   ルを原木の左右木口端面の軸心近傍に各々螺合し、一方
   他のスピンドルにより前記螺合したスクリュウスピンド
   ルの外周面近傍の木し］端面を楔着し、左右のスフ１．
   リユウスピンドル１こより原木に引張り力を加えながら
   、スピンドル、またはスピンドルとスクリュウスピンド
   ルにより原木を回転することを特徴とする、ベニヤレー
   スにおける原木の把持方法。 （以下余白）