JPS5940939Y2 - 往復動電気かみそり - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は往復動電気かみそりの毛屑除去機構に関する
ものである。

この種かみそりでは、互に並設された複数の内刃小力で
内刃体が構成されるから、剪断時に上記各内刃小力間に
落ち込んだ毛屑の除去には手間がかかるものである。

とくに、毛屑が皮膚の脂肪分をともなって粘性を有して
いるものであるから、内刃小刃に付着したものは早めに
除去しないと固化して専用のブラシなどを用いても取れ
にくくなるうえ、そのままに放置すれば、内刃小刃が腐
食されるおそれもある。

このため、内刃体に毛屑掃除具を回動可能に枢支し、内
刃小刃間の毛屑を除去したい時には、外刃ホルダをはず
して、上記毛屑掃除具を回動操作して、この掃除具のく
し状部を内刃小刃の側面に摺動させるようにしたものが
提案されているが、この構成では、あくまでも外刃ホル
ダをはずさないと上記毛屑掃除具を操作できないから、
掃除を怠り勝ちになる。

したがって、この考案は毛屑掃除具を外部から操作でき
るようにして、煩しさを感じることなく毛屑を簡単に除
去できる往復動電気かみそりを提供することを目的とす
る。

以下、この考案の一実施例を図面にしたがって説明する
。

第１図も・よび第２図において、１１は合成樹脂などの
２分割ケースｌｌａ、 ｌｌｂからなる本体ケース、１
２は上記本体ケース１１の上端に着脱可能に装着された
外刃ホルダで、この外刃ホルダ１２には可撓性を有する
外刃１３がアーチ状に張設されており、上記外刃ホルダ
１２の内部空間１０で剪断室が構成されている。

１４は」―証本体ケース１】の上端に位置して２分割ケ
ースｌｌａ、 ｌｌｂで挟持されたモータ取付台であり
、このモータ取付台１４にモータ１５が吊持固定されて
いる。

１６．１６は上記モータ取付台１４の左右両端に形成さ
れて、外刃ホルダ１２に対して係脱する弾性係止片であ
る。

１７は上記モータ１５の回転軸１８に固定された偏心部
材、１９は上記モータ取付台１４の上面に摺動自在に配
設された振動子で、上記偏心部材１７と上記振動子１９
とはレバー２０を介して連結されている。

２１は互に並設された複数の内刃小刃２２をパイプ２３
などで一体的に固定してなる内刃体であり、内刃体ホル
ダ２４に保持されてお゛す、この内刃体ホルダ２４は上
記振動子１９の上面に突設された駆動杆２５の先端に連
結されている。

上記内刃小刃２２は半円状や円弧状のものでもよいが、
この実施例では円形状のものを用いて、パイプ２３を軸
として軸廻り可能に内刃体ホルダ２４に保持させてあり
、これによって刃先の摩耗に長期的に対処させである。

２６は内刃体２１の押上用のコイルばね、２７はばね座
、２８は本体ケース１１の土壁に形成された駆動杆貫通
孔、２９はスポンジなどからなる毛屑侵入防止部材であ
る。

上記モータ１５の回転軸１８の回転によって偏心部材１
７が旋回すると、レバー２０を介して振動子１９が左右
方向（矢印ａ、 ｂ方向）へ振動するから、上記内刃
体２１も同方向へ往復動される。

上記内刃体ホルダ２４には毛屑掃除具３０が設けられて
いる。

すなわち、第３図において、３１は合成樹脂などからな
り、内刃体２１の軸線に沿って配設されたロール状の刷
子台であり、上記内刃体ホルダ２４の両端に形成された
軸受部３２．３２に回動自在に枢支されている。

この刷子台３１の外周面には、合成樹脂などからなり複
数組に分けられた刷毛状の刷子部３３が突設されでお・
す、各組の刷子部３３は上記内刃体２１における各内刃
小力２２間に挿入されれ各内刃小刃２２の側面に当接し
ている。

上記刷子台３１と上記刷子部３３とで毛屑掃除具３０を
構成している。

３４は上記モータ１５の電源スィッチ、３５は上記本体
ケース１１の外壁面に装着されたスライド操作釦であり
、このスライド操作釦３５は連結片３６を介して上記電
源スィッチ３４に連結されてＯＮ−ＯＦＦ操作するよう
になっている。

３７は上記スライド操作釦３５に駆動される回動操作機
構であり、この回動操作機構３７は、たとえば上記スラ
イド操作釦３５のスライド操作方向の一端から延設され
た駆動杆３８と、上記本体ケース１１に支持されたレバ
ー３９とからなり、このレバー３９の一端部３９ａを上
記駆動杆３８の先端係合部４０に、他端部３９ｂを上記
毛屑掃除具３０に形成された係合部４１にそれぞれ係合
させることにより、上記毛屑掃除具３０が上記スライド
操作釦３５に連動するように構成されている。

なお、４２は毛屑掃除具３０の自動復帰用のばね部材で
あり、スイッチ３４の節度力よりも小さいばね力を有す
る。

すなわち、上記構成にお・いて、スライド操作釦３５を
−Ｌ方へスライド変位させてＯＮ位置に設定させた場合
、第４図の黒矢印で示すように回動操作機構３７を介し
て刷子台３１が回動するから、刷子部３３が実線位置か
ら内刃小刃２１の側面を摺動しながら鎖線位置まで変移
し、この刷子部３３の摺動により一上記各内刃小刃２２
はもちろん、各内刃小刃２１の側面に付着した毛屑が除
去される。

この毛屑の除去のための操作を外刃ホルダ１２をはずす
ことなくスライド操作釦３５のスライド操作のみで行な
えるため、煩しさが解消される。

上記スライド操作釦３５は電源スィッチ３４の操作用と
は関係ないものであってもよいが、上記実施例のように
電源スィッチ３４の操作用とした場合は、毛屑掃除具３
０が剪断使用時には必ず操作されることになる。

つまり、使用者に毛屑の除去意識が存在してない状態で
あっても、電源スィッチ３４が投入されるたびごとに自
動的に毛屑掃除具３０が操作されて毛屑が除去されるこ
とになり、内刃小刃２２の腐食を未然に、かつ確実に防
止することができる。

ところで、上記刷子部３３は刷子台３１の軸線に沿って
一様に植設してもよいが、内刃小刃２２の側面に対する
摺動時にも毛屑を掻き出させるためには、靭性をもった
材質が要求されるが、上記実施例のように１束のブラシ
３３を１組とさせることにより、比較的軟質なものでも
上記掻き出し効果をもたせることができる。

さらに、このように各内刃小刃２２間に挿入されるもの
を１組とさせるにあたって、上記刷毛状の刷子部３３に
代えて第５図のように合成樹脂などからなる舌片状の刷
子部３３を用いることもでき、この場合は毛屑の掻き出
しが一層効果的になされる。

また、上記毛屑掃除具３０の回動操作機構３７は上記実
施例の構造に限定されるものではなく、たとえば、駆動
杆３８の先端部に内刃体２１側の往復動に対応できるよ
うなヒンジ部を形成して、上記駆動杆の先端を毛屑掃除
具３０側に直結させるなどの変形手段を採用できる（第
６図参照）。

さらにまた、上記実施例では毛屑掃除具３７を内刃体ホ
ルダ２４に回動自在に枢支させたものであるが、剪断室
１０内であれば、本体ケース１１の−Ｌ壁上に枢支させ
ることも可能である。

以上のように、この考案は剪断室内に回動可能に枢支さ
れ、かつ内刃小刃の側面の毛屑を掻き出す刷子部を有す
る毛屑掃除具を本体ケースの外壁のスライド操作釦に連
動させるようにしたから、外刃ホルダをはずすことなく
スライド操作釦のスライド操作だけで毛屑を除去して刃
先の保護を図れる便利な往復動電気かみそりを提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る往復動電気かみそりの一例を示
す頭部の正面１新面図、第２図は同電気かみそりの頭部
の分解斜視図、第３図は同電気かみそりにおける毛屑除
去機構の一例を示す斜視図、第４図は第３図の作用説明
図、第５図は毛屑掃除具の変形例を示す概略平面図、第
６図は同毛屑掃除具の回動操作機構の変形例を示す斜視
図である。 １０・・・・・・剪１新室、１１・・・・・・本体ケー
ス、２１・・・・・・内刃体、２２・・・・・・内刃小
刃、３０・・・・・・毛屑掃除具、３１・・・・・・刷
子台、３３・・・・・・刷子部、３５・・・・・・スラ
イド操作釦、３７・・・・・・回動操作機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内刃体２１が往復動する剪１新室１０内にお・いて、上
   記内刃体２１の往復動方向と直交方向へ回動自在に枢支
   された刷子台３１と上記刷子台３１から上記内刃体２１
   における各内刃小力２２間に侵入して上記刷子台３１の
   回動変移に応じて内刃小刃２２の側面を摺動する毛屑掻
   き出し用の刷子部３３とで毛屑掃除具３０を構成し、本
   体ケース１１の外壁面に装着されたスライド操作釦３５
   のスライド操作で駆動される回動操作機構３７を介して
   上記毛屑掃除具３０と上記スライド操作釦３５とを連結
   した往復動電気かみそり。