JPS5940774B2 - 反射防止ガラスの劣化防止方法 - Google Patents
反射防止ガラスの劣化防止方法Info
- Publication number
- JPS5940774B2 JPS5940774B2 JP56143880A JP14388081A JPS5940774B2 JP S5940774 B2 JPS5940774 B2 JP S5940774B2 JP 56143880 A JP56143880 A JP 56143880A JP 14388081 A JP14388081 A JP 14388081A JP S5940774 B2 JPS5940774 B2 JP S5940774B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- heat
- transmittance
- silica
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C15/00—Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by etching
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24S—SOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
- F24S80/00—Details, accessories or component parts of solar heat collectors not provided for in groups F24S10/00-F24S70/00
- F24S80/50—Elements for transmitting incoming solar rays and preventing outgoing heat radiation; Transparent coverings
- F24S80/56—Elements for transmitting incoming solar rays and preventing outgoing heat radiation; Transparent coverings characterised by means for preventing heat loss
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/40—Solar thermal energy, e.g. solar towers
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はガラスの反射率を低下させ透過率を増大させる
ためにガラスの表面に多孔質のシリカリッチな層を形成
させた反射防止ガラスの劣化防止力法に関する。
ためにガラスの表面に多孔質のシリカリッチな層を形成
させた反射防止ガラスの劣化防止力法に関する。
更に詳細にはガラスを珪弗化水素酸のシリカ過飽和水溶
液に浸漬して選択的エツチングにより反射防止層形成処
理を行った後、該反射防止ガラスを所定温度に加熱処理
するようにした反射防止ガラスの劣化防止方法に関する
ものである。
液に浸漬して選択的エツチングにより反射防止層形成処
理を行った後、該反射防止ガラスを所定温度に加熱処理
するようにした反射防止ガラスの劣化防止方法に関する
ものである。
近年省エネルギー政策のため太陽熱を利用する研究が盛
んに行われ集熱効率を向上させた種々の太陽熱集熱器が
開発されている。
んに行われ集熱効率を向上させた種々の太陽熱集熱器が
開発されている。
この太陽熱集熱器は一般的にはその集熱部を太陽に臨む
べく外部へ露出させるため集熱部或は集光部へ損傷を与
えないように透光性のすぐれたガラス等でカバーされて
いる。
べく外部へ露出させるため集熱部或は集光部へ損傷を与
えないように透光性のすぐれたガラス等でカバーされて
いる。
このような用途に用いられるガラス板はカバーとして機
能するとともに太陽熱集熱器の本来の目的を達成するべ
く大量の光エネルギーを通過させ、更には集熱器に吸収
された熱エネルギーを外部に放散することなく確保する
という機能を有さなければならない。
能するとともに太陽熱集熱器の本来の目的を達成するべ
く大量の光エネルギーを通過させ、更には集熱器に吸収
された熱エネルギーを外部に放散することなく確保する
という機能を有さなければならない。
集熱器のカバー用ガラスが上記の如き機能を果すことに
よって、太陽熱集熱器の集熱効率を一層向上せしめるこ
とができるのである。
よって、太陽熱集熱器の集熱効率を一層向上せしめるこ
とができるのである。
実際には、集熱器が吸収した熱エネルギーを確保するた
めにカバー用ガラス板を二層にして設けるのが効果的で
ある。
めにカバー用ガラス板を二層にして設けるのが効果的で
ある。
又、−カガラス板においてより多くの光エネルギーを通
過せしめるためにガラス板自体の反射率を低下させる必
要がある。
過せしめるためにガラス板自体の反射率を低下させる必
要がある。
特にカバー用ガラス板による太陽光の反射損失は、ガラ
ス板−板で集熱器に照射される全エネルギーの7〜8%
、従って、二層のガラス板では14〜16%に達するた
めにガラス板の反射による損失を低下せしめ透過率を増
大させることは集熱器の集熱効率の向上に大きく寄与す
る。
ス板−板で集熱器に照射される全エネルギーの7〜8%
、従って、二層のガラス板では14〜16%に達するた
めにガラス板の反射による損失を低下せしめ透過率を増
大させることは集熱器の集熱効率の向上に大きく寄与す
る。
従来、ガラスの反射率を低下せしめる方法としてガラス
の表面に真空蒸着法によって、弗化マグネシウム等をコ
ーティングするという方法があるが、この方法は主にレ
ンズ、フィルター等の小型の精密光学部品に使用される
もので装置の構造上及びコスト的にカバー用板ガラスの
如き大型のものに使用することは困難である。
の表面に真空蒸着法によって、弗化マグネシウム等をコ
ーティングするという方法があるが、この方法は主にレ
ンズ、フィルター等の小型の精密光学部品に使用される
もので装置の構造上及びコスト的にカバー用板ガラスの
如き大型のものに使用することは困難である。
大型の板ガラスの反射率を低減し、透過率を増大せしめ
る方法として、ニコル等による米国特許第2,486,
431号、トムセンによる米国特許2,990,662
号に開示された珪弗化水素酸のシリカ過飽和水溶液を利
用するエツチング法がある。
る方法として、ニコル等による米国特許第2,486,
431号、トムセンによる米国特許2,990,662
号に開示された珪弗化水素酸のシリカ過飽和水溶液を利
用するエツチング法がある。
この方法によれば、大型の板ガラスを上記水溶液中に垂
直に浸漬し、ガラス成分中のアルカリ及びアルカリ土類
金属酸化物をガラスの表面から取り除き、シリカ成分の
みを選択的に残すことによって多孔質のシリカスケルト
ンからなる薄い層をガラス表面に形成することにより反
射率が低減された反射防止ガラスが得られる。
直に浸漬し、ガラス成分中のアルカリ及びアルカリ土類
金属酸化物をガラスの表面から取り除き、シリカ成分の
みを選択的に残すことによって多孔質のシリカスケルト
ンからなる薄い層をガラス表面に形成することにより反
射率が低減された反射防止ガラスが得られる。
ところが、上述の公知のエツチング防沫により得られた
反射防止ガラスは耐湿性が十分でなく、高温高湿の雰囲
気中に長時間曝すと表面の多孔質のシリカエッチな膜の
劣化が生じて反射率が増加し初期の透過率を維持しない
ことがわかった。
反射防止ガラスは耐湿性が十分でなく、高温高湿の雰囲
気中に長時間曝すと表面の多孔質のシリカエッチな膜の
劣化が生じて反射率が増加し初期の透過率を維持しない
ことがわかった。
本発明の目的は上記の問題点を解決し反射防止ガラスの
耐湿性を向上することにある。
耐湿性を向上することにある。
すなわち本発明は、珪弗化水素酸のシリカ過飽和水溶液
に浸漬することにより選択的エツチングによって多孔質
のシリカエッチ層をガラス表面に形成した反射防止ガラ
スを加熱処理することを要旨としている。
に浸漬することにより選択的エツチングによって多孔質
のシリカエッチ層をガラス表面に形成した反射防止ガラ
スを加熱処理することを要旨としている。
本発明者等は、ガラスを珪弗化水素酸のシリカ過飽和水
溶液に浸漬してつくられた表面の反射防止層を高温高湿
雰囲気に曝した場合に反射率が増加し透過率の減少が起
るのは、温度が高く且つ、ガラス表面に水分が付着して
いるため、ガラスの内部からガラス成分のうち移動しや
すいアルカリイオンが表面の多孔質のシリカリッチな層
中に移動し、表面層の効果を減じたと考えられる。
溶液に浸漬してつくられた表面の反射防止層を高温高湿
雰囲気に曝した場合に反射率が増加し透過率の減少が起
るのは、温度が高く且つ、ガラス表面に水分が付着して
いるため、ガラスの内部からガラス成分のうち移動しや
すいアルカリイオンが表面の多孔質のシリカリッチな層
中に移動し、表面層の効果を減じたと考えられる。
このアルカリイオンの移動を抑えるため反射防止ガラス
を熱処理を行った結果、耐湿性能が大幅に向上すること
を見出した。
を熱処理を行った結果、耐湿性能が大幅に向上すること
を見出した。
本発明において加熱処理の温度はあまり低い場合は熱処
理による耐候性向上の効果が顕著でなく、またあまり温
度が高いとガラスに変形を生じるようになるので一般に
は200℃ないし600℃の範囲内、特に400℃以上
とするのが望ましい。
理による耐候性向上の効果が顕著でなく、またあまり温
度が高いとガラスに変形を生じるようになるので一般に
は200℃ないし600℃の範囲内、特に400℃以上
とするのが望ましい。
また、600℃以上の高い温度ではガラスが軟化するの
で好ましくない。
で好ましくない。
また熱処理時間は温度によっても異なるが一般に20分
以上することが望ましい。
以上することが望ましい。
以下、実施例を述べる。
実施例
3%の厚味の普通板ガラスを150mol/、ffの濃
度の珪弗化水素酸のシリカ過飽和水溶液に浸漬して表面
に多孔質の反射防止層を形成後200℃、300℃、4
00℃、500℃、600℃の各温度で3時間熱処理を
行った。
度の珪弗化水素酸のシリカ過飽和水溶液に浸漬して表面
に多孔質の反射防止層を形成後200℃、300℃、4
00℃、500℃、600℃の各温度で3時間熱処理を
行った。
これらの熱処理を行った反射防止ガラスを55℃一相対
温度100係の雰囲気中に940時間放置後、太陽光透
過率の劣化率を測定した。
温度100係の雰囲気中に940時間放置後、太陽光透
過率の劣化率を測定した。
結果を第1表に示す。同表において「太陽光透過率の劣
化率」は、表面に反射防止層を設けたことによるガラス
の透過率の増加分を100係として上記劣化試験による
透過率の減少分の割合を示した値、すなわち劣化率=(
劣化試験前の透過率−劣化試験後の透過率)/(反射防
止層付きガラスの透過率−同層無しのガラスの透過率)
である。
化率」は、表面に反射防止層を設けたことによるガラス
の透過率の増加分を100係として上記劣化試験による
透過率の減少分の割合を示した値、すなわち劣化率=(
劣化試験前の透過率−劣化試験後の透過率)/(反射防
止層付きガラスの透過率−同層無しのガラスの透過率)
である。
第1表の結果から、ガラスを珪弗化水素酸のシリカ過飽
和水溶液に浸漬して形成した多孔質の反射防止層に本発
明に係る熱処理を施すと耐候性が向上し、特に500℃
前後で熱処理を行なえば無処理のものに比べて5倍近く
も耐候性が向上することがわかる。
和水溶液に浸漬して形成した多孔質の反射防止層に本発
明に係る熱処理を施すと耐候性が向上し、特に500℃
前後で熱処理を行なえば無処理のものに比べて5倍近く
も耐候性が向上することがわかる。
Claims (1)
- 1 ガラスを珪弗化水素酸のシリカ過飽和水溶液に浸漬
して表面の選択的エツチングにより反射防止層を形成し
た後、該反射防止層を400℃〜600℃で加熱処理す
ることを特徴とする反射防止ガラスの劣化防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56143880A JPS5940774B2 (ja) | 1981-09-14 | 1981-09-14 | 反射防止ガラスの劣化防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56143880A JPS5940774B2 (ja) | 1981-09-14 | 1981-09-14 | 反射防止ガラスの劣化防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5845135A JPS5845135A (ja) | 1983-03-16 |
JPS5940774B2 true JPS5940774B2 (ja) | 1984-10-02 |
Family
ID=15349159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56143880A Expired JPS5940774B2 (ja) | 1981-09-14 | 1981-09-14 | 反射防止ガラスの劣化防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5940774B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102786228A (zh) * | 2012-09-10 | 2012-11-21 | 山东建筑大学 | 碱腐蚀制备减反射玻璃的方法 |
CN102795784A (zh) * | 2012-09-10 | 2012-11-28 | 山东建筑大学 | 酸腐蚀制备减反射玻璃的方法 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5855346A (ja) * | 1981-09-25 | 1983-04-01 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | アルカリ金属を含むガラスの表面処理方法 |
KR900000351B1 (ko) * | 1984-05-10 | 1990-01-25 | 가부시끼가이샤 도시바 | 컬러 수상관장치 |
PL384490A1 (pl) * | 2008-02-18 | 2009-08-31 | Doros Teodora D. A. Glass | Sposób wytwarzania szkła wzorzystego, przeznaczonego zwłaszcza do budowy kolektorów i baterii słonecznych oraz szklarni |
CN103359945A (zh) * | 2012-03-31 | 2013-10-23 | 富阳光电股份有限公司 | 一种处理太阳能装置的前板玻璃的方法 |
CN103570248B (zh) * | 2012-07-20 | 2016-04-06 | 中国科学院理化技术研究所 | 增透的防雾玻璃及其制备方法 |
-
1981
- 1981-09-14 JP JP56143880A patent/JPS5940774B2/ja not_active Expired
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102786228A (zh) * | 2012-09-10 | 2012-11-21 | 山东建筑大学 | 碱腐蚀制备减反射玻璃的方法 |
CN102795784A (zh) * | 2012-09-10 | 2012-11-28 | 山东建筑大学 | 酸腐蚀制备减反射玻璃的方法 |
CN102786228B (zh) * | 2012-09-10 | 2015-04-22 | 山东建筑大学 | 碱腐蚀制备减反射玻璃的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5845135A (ja) | 1983-03-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7767253B2 (en) | Method of making a photovoltaic device with antireflective coating | |
US4019884A (en) | Method for providing porous broad-band antireflective surface layers on chemically-durable borosilicate glasses | |
JP4759106B2 (ja) | ガラスの使用 | |
US20090101209A1 (en) | Method of making an antireflective silica coating, resulting product, and photovoltaic device comprising same | |
KR101194257B1 (ko) | 광대역 반사방지 다층코팅을 갖는 태양전지용 투명 기판 및 그 제조방법 | |
CN202170300U (zh) | 一种低辐射镀膜玻璃 | |
KR101788369B1 (ko) | 저방사 코팅막, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 창호용 기능성 건축 자재 | |
JPS6261545B2 (ja) | ||
CN102424533B (zh) | 减反射可见光与反射近红外线双功能镀膜玻璃及其制备方法 | |
KR101788368B1 (ko) | 저방사 코팅막, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 창호용 기능성 건축 자재 | |
JPS5940774B2 (ja) | 反射防止ガラスの劣化防止方法 | |
CN103884122B (zh) | 一种太阳能光热转换集热器透明热镜及其制备方法 | |
JP2012526719A (ja) | 反射低減窓ガラスの製造方法 | |
CA1148037A (en) | Process for preparing improved silvered glass mirrors | |
KR101194258B1 (ko) | 광대역 반사방지 다층코팅을 갖는 태양전지용 투명 기판 및 그 제조방법 | |
KR101456220B1 (ko) | 반사방지 코팅층을 가지는 투명기판 및 그 제조방법 | |
JPS6033775B2 (ja) | 反射防止ガラスの製造方法 | |
JP6622798B2 (ja) | 熱特性および準化学量論的な中間膜を有する積層体を備えた基板 | |
KR101469318B1 (ko) | 반사방지막을 포함하는 투명적층체 및 그의 제조방법 | |
JPH0214300B2 (ja) | ||
JP3166200B2 (ja) | 近赤外線吸収ガラス | |
JPH09175840A (ja) | 太陽電池用低反射ガラス基板 | |
KR101700246B1 (ko) | 태양전지 모듈의 후면 반사용 다층코팅 기판 및 그 제조방법 | |
JP2012517396A (ja) | 透明ガラス体、この製造方法、およびこの用途 | |
CN112271227A (zh) | 一种提高空间用太阳电池转换效率的玻璃盖片 |