JPS5940691Y2 - カ−ドおよび通帳の処理装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は現金自動支払横１たは自動預金機あるいはこ
れらの併合機などにおいて、磁気カード筐たは通帳を受
入れてデータの読取りあるいは取引データの記録などを
行なうカードおよび通帳の処理装置に関する。

従来、現金自動支払機筺たは自動預金機あるいはこれら
の併合機などにおける磁気カードと通帳の処理機構は完
全に分離されていた。

このため同一機で磁気カードと通帳を使用可能にするに
は二個の異なった処理機構を設ける必要があり、装置が
大きくなり、またコストアップにもなり、取扱いも不便
であるなどの問題点があった。

そこでこの考案は、上述の問題点に対処するために、磁
気カードと通帳の処理に必要な機能を集約して磁気カー
ドと通帳を処理することを可能としたカードおよび通帳
の処理装置の提供を目的とする。

そしてこの考案のカードおよび通帳の処理装置にあって
は、カードおよび通帳の移送装置を共通の基準ガイドに
沿って往復移送する装置としたので、大きさの異なるカ
ードおよび通帳であっても、同一の移送装置によって移
送することができ、複雑な構造の原因となるカードおよ
び通帳の移送装置を一本化できてコンパクトとなり、し
かも安価に製作できる。

オたカードおよび通帳の差込口は共用されるためカード
および通帳の差込みおよび抜取りは一つの差込口に対し
て行なわれ、取扱いが容易となる。

このような特徴を有するこの考案の一実施例を以下図面
に基づいて詳述する。

第１図は磁気カード１であり、その表部２にはエンボス
符号３およびカード用磁気ストライプ４が設けられてい
る。

このエンボス符号３は、取引に起証力を発生させるため
のものであり、銀行番号、支店番号、口座番号、顧客氏
名等の符号が用いられる。

そしてカード用磁気ストライプ４には口座番号、秘密番
号、預金残高等の所定のカード情報が磁気記録されてお
り、オたこのストライプ４の挿入される最初の部分には
このストライプ４が所定のストライプであることを示す
所定磁気コードが記録されている。

第２図は横型通帳５であり、その印字頁６が開かれた状
態釦よびその挿入方向Ｘを示している。

そしてこの通帳５の表紙には通帳用磁気ストライプ１が
設けられており、口座番号、秘密番号、印字頁、印字行
等の所定の通帳情報が磁気記録されている。

寸たこのストライプ７の挿入される最初の部分にはこの
ストライプ７が所定磁気ストライプであることを示す所
定磁気コードが記録されている。

第３図はカード１および通帳５の処理装置８を示してい
る。

この装置８のキャビネット板９にはカード１および通帳
５の挿入および返却が行なわれる開口部゛１０が設けら
れている。

この開口部１０には第４図、第５図に示すように、開口
部１０左右の所定位置に設けられ挿入物の有無およびそ
の大きさを検出する二対の光電検出器ＰＨ，１１ｔＰＨ
２１２と、 開口部１０上下の所定位置に設けられ挿入物が所定磁気
ストライプ４，７を有した正規のカード１および通帳５
であるかどうかを磁気ストライプ４．７の存在を検知し
て判定するためのカード用磁気読取器１３と通帳用磁気
読取器１４とによって複数の検出手段が横取され、 開口部１０の内側部に設けられ正規のカード１および通
帳５の通行を許可するためのピンシャッタ１５とプレー
トシャッタ１６が設けられている。

そしてこれらのシャッタ１５．１６は前記内側部上下に
設けられているビンシャッタ用ソレノイド１７およびプ
レートシャッタ用ソレノイド１８に連設されてカード１
昔たは通帳５の判定に基づいて作動する。

挿入が許可されたカード１および通帳５を移送するため
に往復移送路Ｙ中には移送用ローラ１９・・・および適
宜の移送用ベルト（図示せず）より形成される移送装置
２０が設けられている。

またこの移送路Ｙには、カード１および通帳５を常に＝
定状態で導くための基準ガイド２３が設けられている（
第４図参照）。

移送路Ｙにはカード１および通帳５の磁気ストライプ４
，７に磁気記録されている情報を読取るための磁気読取
部２４が設けられ、この磁気読取部２４はカード用磁気
読取装置２６と通帳用磁気読取装置２８とを備えている
。

カード用磁気読取装置２６は磁気ヘッド２５とこれにス
プリング２９で押圧される押圧ローラ３０とを有し、磁
気ヘッド２５はカード１の磁気ストライプ４と対応する
ために移送路Ｙの上部に配設されている。

通帳用磁気読取装置２８は磁気ヘッド２７とこれにスプ
リング２９で押圧される押圧ローラ３１とを有し、磁気
ヘッド２７は通帳５の磁気ストライプ７と対応するため
に移送路Ｙの下部に配設されている。

前述の磁気読取部２４の移送路Ｙ上の後段には通帳プリ
ント部３２が設けられ、この通帳プリント部３２には、
通帳５の印字頁６に取引情報を印字するための通帳用ド
ツトプリンタ３３とプリント時に通帳５を固定するため
のプリント台３４が設けられている。

前述の通帳プリント部３２の移送路Ｙ上後段にはインプ
リント部３５が設けられ、このインプリント部３５には
カード１のエンボス符号５をジャーナル用紙３６にイン
プリントするためのインプリント用ローラ３γと、カー
ド１とジャーナル用紙３６をインプリント時に固定する
ためのインプリント台３８が設けられている。

なおインプリント用ローラ３１は適宜の装置により所定
の押圧力を有している。

前述の移送路Ｙの上方部には伝票プリント部３９が設け
られ、この伝票プリント部３９には二枚重ねにしたジャ
ーナル用紙３６と伝票用紙４０に取引情報をプリントす
るためのドツトプリンタ４１と、用紙３６．４０とをプ
リント時に固定するためのプリント台４２が設けられて
いる。

伝票プリント部３９の用紙送り方向後段側ではジャーナ
ル用紙３６と伝票用紙４０とは分離され、この分離され
た伝票用紙４０の用紙送り方向側にはカット部４３が設
けられ、このカット部４３には取引情報を印字された伝
票用紙４０を切断するためのカッタ４４が設けられてい
る。

上述のカット部４３の移送路Ｙを横切った下部に伝票を
放出するための伝票放出路が形成され、この伝票放出路
中は、移送用ベル）４５．４５によって設けられている
。

キャビラット板９には放出箱４６と、伝票用紙４０を放
出箱４６に放出するための放出口４７が設けられている
。

そして収納箱４８にはジャーナル用紙３６と伝票用紙４
０が収納されている。

またジャーナル用紙巻取器４９はインプリントされたジ
ャーナル用紙３６を巻取保管するものである。

上述のように構成されたカード１および通帳５の処理装
置８にあって、その開口部１０に正規のカード１が表部
２を上にして挿入された場合、磁気読取ヘッド１３が磁
気ストライプ４を検出し、光電検出器１１が挿入物を検
出し、光電検出器１２が挿入物を検出しないことにより
挿入物がカードと判断する。

すなわち磁気読取ヘッド１３と光電検出器１１とが出力
し光電検出器１２が出力しないことにより第６図に示す
ようにカードか通帳かを識別する識別手段として例えば
ノット回路を有したアンドゲート回路５０がそのゲート
を開いて出力を生じ、ピンシャッタ用ソレノイド１７移
送装置２０、カード用磁気読取装置２６、インプリント
部３５、伝票プリント部３９を作動させ取引が開始され
る。

すなわちピンシャッタ用ソレノイド１７が作動すること
により、ンレノイド１Ｔと連設しているビンシャッタ１
５が開口部１０より退去し、カード１の装置８内部への
挿入が可能となる。

装置８内部へ挿入されたカード１は基準ガイド２３に案
内されつつ移送用ローラ１９．・・・により磁気読取部
２４のカード用磁気読取装置２６へ移送される。

ここでカード１が押圧用ローラ３０により磁気ヘッド２
５に押圧されつつ通過する際に、カード１の磁気ストラ
イプ４に磁気記憶されているカード情報を読取る。

そして口座番号や秘密番号などを認識し、正常取引と判
断した場合に取引処理が継続される。

カード情報が読取られたカード１は、基準ガイド２３に
案内されつつ移送用ローラ１９・・・と適宜の移送ベル
トによりインプリント部３５へ移送され、インプリント
台３８上にセットされる。

カード１により取引きされることにより取引情報は伝票
プリント部３９のドツトプリンタ４１によりジャーナル
用紙３６および伝票用紙４０にプリントされる。

プリントが終了することによって用紙３６．４０は一枚
の伝票の大きさ分送り出され、伝票用紙４０はカッタ４
４によって切断されて放出用の移送ベル）４５．４５に
供給され、捷たジャーナル用紙３６の取引情報をプリン
トした位置はインプリント部３５に送られる。

そしてジャーナル用紙３６には押圧力をともなったイン
プリント用ロー２３７によりカード１のエンボス符号３
がインプリントされる。

その後取引があるごとにジャーナル用紙３６はジャーナ
ル用紙巻取器４９に取引証拠として巻取保管される。

一方伝票用紙４０ば、移送ベル）４５．４５によりキャ
ビネット板９に設けられた放出口４１より放出箱４６へ
放出される。

同時にインプリント済のカード１も移送経路Ｙを挿入方
向Ｘと逆方向に移送され開口部１０より返却される。

そして光電検出器１１がカード１の抜き取られたことを
検出したとき、装置８は停止し、取引は終了する。

次にその開口部１０に正規の通帳５がその印字頁６を開
きこれを上面にして挿入された場合、磁気読取ヘッド１
４が通帳５の磁気ストライプ７を検出し、光電検出器１
１，１２が挿入物を検出することにより挿入物が通帳５
であると判断する。

すなわち磁気読取ヘッド１４と、光電検出器１１．１２
とが出力することによへ第６図に示すようにカードか通
帳かを識別する識別手段として例えばアンドゲート回路
５１がそのゲートを開いて出力を生じ、ピンシャッタ用
ソレノイド１１、プレート用ンレノイド１８、移送装置
２０、通帳用磁気読取装置２８、通帳プリント部３２を
作動させ取引が開始される。

すなわちピンシャッタ用ソレノイド１Ｔとプレートシャ
ッタ用ソレノイド１８が作動することにより、各ンレノ
イド１７．１８と連設しているビンシャッタ１５とプレ
ートシャッタ１６が開口部１０より退去し、通帳５の装
置８内部への挿入が可能となる。

装置８内部へ挿入された通帳５は基準ガイド２３に案内
されつつ移送用ローラ１９・・・により磁気読取部２４
の通帳用磁気読取装置２８へ移送される。

ここで通帳５が押圧用ロー２３１により磁気ヘッド２７
に押圧されつつ通過する際に、通帳５の磁気ストライプ
Ｉに磁気記憶されている通帳情報を読取る。

そして口座番号や秘密番号等を認識し、正常取引ち判断
した場合に取引処理を継続する。

通帳情報を読取られた通帳５は基準ガイド２３に案内さ
れつつ移送用ローラ１９，１９により通帳プリント部３
２へ移送されプリント台３４上へセットされる。

そして通帳用ドツトプリンタ３３によりこのセットされ
た通帳５の印字頁６に取引情報を記録する。

印字が終ると通帳５は移送経路を挿入方向Ｘと逆方向に
移送され開口部１０より返却される。

そして光電検出器１１，１２が通帳５を抜き取られたこ
とを検出したとき、装置８は停止し、取引は終了する。

その他の実施例として次のようにしてもよい。

現在の銀行統一規格ではカード表面に磁気ストライプが
あるので、カードと通帳の磁気ヘッドを兼用することは
困難であるが、第７図に示すようにカード６０の裏面に
磁気ストライプ６１を設けるようにし、一つの磁気ヘッ
ドを兼用するようにしてもよい。

カードを基準ガイドに沿わせるためにやや斜めに移送し
たり、あるいは幅寄せ機構を設けてもよへ 通帳プリンタをガイドインプリント装置のうしろに設け
てもよい。

通帳による取引の場合、取引情報を通帳に記録すると同
時にジャーナル用紙にも記録し、このジャーナル用紙を
取引証拠として保管しておいてもよい。

このとき同時にプリントされる伝票用紙は放出するも、
筐た回収するもよい。

横型通帳の代わりに、第８図に示すように縦型通帳６５
にしてもよい。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案のカードおよび通帳の処理装置の一実施
例を示しており、第１図はカード平面図、第２図は通帳
の印字頁を開けた平面図、第３図は処理装置の概観側面
図、第４図は開口部断面平面図、第５図は開口部正面図
、第６図は制御回路ブロック図、第７図はその他の実施
例のカード平面図、第８図は他の通帳の平面図である。 １・・・磁気カード、３・・・エンボス符号、５・・・
横型通帳、１０・・・開口部、２０・・・移送装置、２
３・・・基準ガイド、２６・・・カード用磁気読取装置
、２８・・・通帳用磁気読取装置、３２・・・通帳プリ
ント部、３５・・・インプリント部、Ｙ・・・往復移送
路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 カードおよび通帳の差込口と、 前記差込口から差込渣れたカードおよび通帳を共通の基
   準ガイドに沿って往復移送する移送装置と、 前記カードからデータを読取るカード読取装置と、 前記通帳からデータを読取る通帳読取装置と、前記カー
   ドのエンボス符号をインプリントするインプリント装置
   と、 前記通帳に取引データを印字するプリンタと、それぞれ
   所定位置に配置されカード捷たは通帳を検出する複数の
   検出手段と、 前記複数の検出器の出力信号の組合せに応じてカードか
   通帳かを識別する識別手段とを有し、これらカード読取
   装置、通帳読取装置、インプリント装置、プリンタ、複
   数の検出手段を前記往復移送路に沿って配設し、識別手
   段がカードを検出することにもとづいてカード読取装置
   、インプリント装置を作動させ、識別手段が通帳を検出
   することにもとづいて通帳読取装置、プリンタが動作す
   るようにしたことを特徴とするカードおよび通帳の処理
   装置。