JPS5940508Y2 - 側溝蓋受型枠あるいは面木の型枠への固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は側溝蓋受型枠あるいは面木を型枠の任意の高さ
で且つ傾斜可能に固定する装置に関するものである。

第１図に示すような蓋受段部１を備えた側溝２および第
２図に示すような側面と上面との隅部を斜面３，３に形
成したコンクリート構造物４は。

それぞれ第３図および第４図に示すようにしてコンクリ
ート打ちされる。

木製の型枠が使用されていたときは側溝やコンクリート
構造物の設計寸度に応じて型枠の側面に側溝蓋受型枠あ
るいは面木を釘付けて固着していた。

昨今においては鋼製の型枠５が普及し、型枠５側面への
四角断面の側溝蓋受型枠６あるいは三角断面の面木γの
任意の高さへの取付けは、型枠５上面に案内孔８を穿設
した支持片９を案内孔８が側方に位置するように片持状
にして固着し、長い支持棒１０の先端に側溝蓋受型枠６
あるいは面木７を固着し、支持棒１０の他端を案内孔８
に挿通させ、先端を案内孔８上方に位置するように垂直
支持片１１に螺着配置した締付ボルト１２にて支持棒１
０を押圧して行う。

ところで、側溝蓋受型枠６あるいは面木Ｉの保持のため
支持棒１０が長手方向（紙面に垂直方向）で略１ｍごと
に立設されているため、全ての作業の障害になり、特に
型枠５，５間にコンクリートをシュート１３から流し込
む際、シュート１３が支持棒１０に干渉するのを避けね
ばならず、作業が行いにくく作業能率が低下し、それば
かりかシュート１３が支持棒１０に衝合し支持棒１０を
折損させ以後の作業に支障を来すことがある。

また、第５図に示すように水平に配置した型枠５に対し
て蓋受段部や斜面を傾斜状に設けるため側溝蓋受型枠６
あるいは面木１を傾斜して配置せねばならない。

さらにまた、第６図に示すように傾斜して配置した型枠
５に対して側溝蓋受型枠６あるいは面木Ｔを水平状に配
置せねばならないことがある。

したがって、側溝蓋受型枠６あるいは面木７は型枠５の
側面に任意の傾斜に容器に設定できることが求められて
いる。

そこで、本考案は上記の事情に鑑み、側溝蓋受型枠ある
いは面木を一方向にしか屈曲しないチェーンにより支持
し且つチェーン先端を型枠側面内で任意に回動可能なる
ようにしたものである。

以下、本考案を第７図から第１１図に示す具体的な実施
例に基づき詳細に説明する。

なお、従来例と同一部品は同一符号にて示す。

チェーン１４を連結片１５を多数個１列状にピン１６に
て連結して構成する。

連結片１５はコ字状断面に形成し、一端は基部１５ａを
削除し両側部１５ｂ、１５ｂを突出させ、他端は両側部
１５ｂ。

１５ｂを削除して基部１５ａを突出させ、両端側部１５
ｂには各連結片１５を接続するためのピン１６の挿入孔
１５ｃ、１５ｄをそれぞれ穿設し、両端側部１５ｂの端
面ば円弧状に形成し、一端両側部１５ｂは他の連結片１
５の他端両側部１５ｂ間に嵌合させるため板厚分だけ内
側へ屈曲形成する。

このような連結片１５の多数個をピン１６を挿通させて
連結すると、一端側部１５ｂ端面が他の連結片１５０基
部１５ａに衝合し、チェーン１４として１８０度以上は
屈曲しないように構成され、一方向で１８０度以下に自
由に屈曲する。

チェーン１４の一端に側溝蓋受型枠６あるいは面木γを
チェーン１４の屈曲方向と直交する回動機構を介して連
結し、チェーン１４の他端を前記支持片９０案内孔８を
挿通させ、支持片９に起立させた垂直支持片１１に螺着
した締付ボルト１２にてチェーン１４を押圧する。

あるいは、垂直支持片１１に押圧用の＠（図示せず）を
取付けることもできる。

側溝の蓋受段部やコンクリート構造物の斜面の高さに応
じて型枠５の側面に側溝蓋受型枠６あるいは面木７を位
置させチェーン１４を締付ボルト１２で押圧するとチェ
ーン１４の側面が支持片９０案内孔８に片側に押し込ま
れ側溝蓋受型枠６あるいは面木７の側面が型枠５に当接
し側溝蓋受型枠６あるいは面木７が型枠５に固定される
。

また、チェーン１４の屈曲方向と直交する方向に回動す
る機構は、最下端の連結片１５の他端側基部１５ａに挿
入孔１５ｃ、１５ｄと直交方向に支持ピン１７を片持状
に突設し、側溝蓋受型枠６の上面に切欠溝１８を刻設し
たハツト形断面の係止具１９を固着し、連結材２００回
動片２１に水平状に穿設した貫通孔２２に前記支持ピン
１７を遊嵌し、回動片２１の下面に連結ピン２３． ２
３を介して固着した挿入板２４を前記係止具１９に連結
ピン２３．２３を切欠溝１８に挿入して係止して成る。

側溝蓋受型枠６についてのみ述べたが面木７についても
全く同様である。

この回動機構によると側溝蓋受型枠６あるいは面木Ｉを
傾斜状にすると連結材２０を介して支持ピン１７０回り
即ち型枠５の側面で回動し所要の傾斜姿勢となり、適宜
の手段でその姿勢を保持させる。

本考案は、叙上のように型枠上面に案内孔を穿設した支
持片を案内孔が側方に位置するようにして固着し、一方
向のみ屈曲可能なチェーンの先端に側溝蓋受型枠あるい
は面木をチェーンの屈曲方向と直交する方向に回動可能
に取付げ、該チェーンの他端を前記案内孔に挿通させ、
先端を案内孔上方に位置するように螺着配置した締付ボ
ルトあるいは楔にてチェーンを押圧し側溝蓋受型枠ある
いは面木を型枠の任意の高さの側面に傾斜可能なるよう
にした側溝蓋受型枠あるいは面木の型枠への固定装置で
あり、作業上の障害物がなくなり、特に型枠間にコンク
リートをシュートから流し込む際、従来のように支持棒
が起立して作業を阻害するものが何らなくコンクリート
打ち作業の能率が向上する。

その上、チェーンは型枠の近傍に配置されるのでシュー
トと干渉して折損するようなことは皆無である。

さらに、側溝蓋受型枠あるいは面木を型枠へ対して任意
の傾斜に容易に配置することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は蓋受段部を備えた側溝の縦断面図、第２図は側
面と上面との隅部を斜面に形成したコンクリート構造物
の縦断面図、第３図は従来の蓋受段部を備えた側溝のコ
ンクリート打ち工法を説明する縦断面図、第４図は従来
の側面と上面との隅部を斜面に形成したコンクリート構
造物のコンクリート打ち工法を説明する縦断面図、第５
図および第６図は型枠に対して側溝蓋受型枠あるいは面
木を傾斜状に配置した状態を説明する正面図、第７図は
本考案の側溝蓋受型枠の型枠への固定装置の縦断面図、
第８図は本考案の面木の型枠への固定装置の縦断面図、
第９図は本考案のチェーンを構成する連結片の側面図、
第１０図は第９図の正面図、第１１図はチェーンの屈曲
方向と直交する方向に回動する機構を説明する斜視図で
ある。 ５・・・・・型枠、８・・・・・・案内孔、９・・・・
・・支持片、１４・・・・・チェーン、６・・・・・・
側溝蓋受型枠、１・・・・・・面木、１２・・・・・・
締付ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 型枠上面に案内孔を穿設した支持片を案内孔が側方に位
   置するようにして固着し、一方向のみ屈曲可能なチェー
   ンの先端に側溝蓋受型枠あるいは面木をチェーンの屈曲
   方向と直交する方向に回動可能に取付け、該チェーンの
   他端を前記案内孔に挿通させ、先端を案内孔上方に位置
   するように螺着配置した締付ボルトあるいは楔にてチェ
   ーンを押圧し側溝蓋受型枠あるいは面木を型枠の任意の
   高さの側面に傾斜可能に設けるようにしたことを特徴と
   する側溝蓋受型枠あるいは面木の型枠への固定装置。