JPS5940361B2 - 海水又は河川水と絶えず接触する壁面に対する水中微生物の附着防止法 - Google Patents

海水又は河川水と絶えず接触する壁面に対する水中微生物の附着防止法

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JPS5940361B2
JPS5940361B2 JP584680A JP584680A JPS5940361B2 JP S5940361 B2 JPS5940361 B2 JP S5940361B2 JP 584680 A JP584680 A JP 584680A JP 584680 A JP584680 A JP 584680A JP S5940361 B2 JPS5940361 B2 JP S5940361B2
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、取扱いが容易で、電力消費量も少なく且つ
安全な海水又は河川水中に棲息する微生物等の壁面への
晴着防止法に関するものであり、例えば火力又は原子力
発電所、各種プラント装置、船舶等の海水冷却管系統内
壁面、海洋構造物、船体の外壁面に対する海洋微生物の
晴着を防止するものである。
火力又は原子力発電所、各種プラント装置及び船舶等の
海水冷却管系統内壁面には海水中に棲息する微生物、藻
類、貝類等が晴着繁殖し、パイプの詰まりゃ機器内の腐
蝕等多大の損害を与えることがある。
従来このような海水微生物、藻類、貝類等の晴着を防止
するために冷却管の海水取水口近辺において塩素ガスを
注入し、海水を殺菌し、海洋微生物の発生を防止する方
法が行われていた。
しかしこの方法には大量の塩素ガスと熟練技術者の操作
を必要とするばかりでなく近辺への塩素ガスの漏れを防
止するために大変な手間と経費を必要とする。
一方直流電流で海水を電気分解して得られる次亜塩素酸
ソーダを塩素源として利用し、海水中に0.1〜0.5
PPMの塩素を与えて微生物の殺菌を行う方法が開発さ
れているが、この方法は大きな電解反応槽を必要とし、
また大量の電気量を消費するばかりか、塩素濃度が海水
流量によって変動するため、塩素濃度を一定に保たせる
ため塩素の発生量を調整する必要があり、また必要以上
の塩素濃度になった場合には機器配管内壁面に激しい腐
蝕反応が起り、高価な機器配管に損傷を屡々与えていた
また銅イオンは多くの海洋微生物に毒作用を持つことが
知られているが、海水自体を銅イオンのみで殺菌するに
は大量の銅イオンと電力消費量を必要とし、また銅イオ
ンは海水中に容易に溶出するので、その海域が銅イオン
によって汚染される虞れがある。
それを防ぐには有効最少量の銅イオンを海水と接触する
壁図に常時存在させておくことが必要となる。
そこで発明者等はいかにして有効最少量の銅イオンを海
水又は河川水と接触する壁面に常時存在させておくかと
いうことを主眼に置いて実験と研究を重ねた結果、亜鉛
、アルミニウム、マグネシウム、鉄が水中に陽イオンと
して溶出し、直ちに水酸化物のコロイド粒子になるが、
各種テストの結果これら水酸化コロイド粒子は粘着性が
犬であり、海水又は河川水中に存在する各種金属イオン
及び微粒子を吸着すると同時に、浮遊しながら海水又は
河川水と接触する壁面に吸着して水酸化コロイド被膜が
形成されることを見出したものである。
この発明は上記知見に基いて有効最小量の銅イオンを海
水又は河川水と接触する壁面に常時存在させておくこと
に成功したものであり、具体的には海水又は河川水と絶
えず接触する壁面附近に銅又は銅合金及び亜鉛、アルミ
ニウム、マグネシウム、鉄の一種以上を陽極として臨ま
せ、該陽極には直流電流を流すようにしたものである。
即ち上記のように銅又は銅合金と亜鉛、アルミニウム、
マグネシウム、鉄を組合せた陽極に直流電流を流すよう
にすると、銅イオン及び亜鉛、アルミニウム等のイオン
が水中に溶出するが、このうち亜鉛、アルミニウム等の
イオンは水酸化物のコロイド粒子となって銅イオンを吸
着し、同時に壁面に吸着されるので、海水又は河川水と
接触する壁面には適当量の銅イオンが吸着された水酸化
物コロイド被膜が形成され、海洋又は河川水中の微生物
等の晴着防止が可能となるのである。
この発明においては銅又は銅合金の陽極と亜鉛、アルミ
ニウム、マグネシウム、鉄の一種以上からなる陽極を使
用するものであるが、銅とアルミニウムを陽極とする場
合には発明者等の実験によれば海水流量に対して銅及び
アルミニウムの溶出量が0.01 PPM以上0.00
01PPM以上であれば充分海洋微生物の晴着防止がで
きる。
また水酸化アルミニウム被膜が弱アルカリ性であるため
、例えば機器配管内壁面の腐蝕制御にも大きく貢献でき
る。
例えば上記アルミニウムの溶出量によって形成される水
酸化アルミニウム被膜において機器配管内壁面の腐蝕量
を半減することができることが判明した。
また亜鉛、マグネシウム、鉄の水酸化コロイド粒子もア
ルミニウム水酸化コロイド粒子ト同−ノ特性を有すると
ころから微生物の晴着防止の対象となる機器、配管の材
質等によってはアルミニウム陽極に替えて亜鉛、マグネ
シウム、鉄等の陽極を使用することができる。
この場合アルミニウムを陽極とするときと同様に、銅及
びアルミニウムの溶出量が0.0 I PPM以上0.
0001 PPM以上であれば充分海洋微生物の晴着防
止できる。
しかし銅及びアルミニウムの溶出量が0.01 PPM
以上になると海水接触面に形成する被膜が厚くなるが、
厚くなっても悪影響を与えなげれば0、01 PPM以
上でもよい。
次に上記のように構成した陽極は微生物の晴着防止の対
象となる機器、配管等の壁面附近に設け、また陰極は壁
面の材質が導体(例えば鋼、銅等)であれば、壁面自体
を陰極としてもよく、壁面の材質が不導体(例えばコン
クリート、プラスチック等)であれば、壁面附近に陰極
を設けてもよい。
そしてこれらの両極は直流電源装置を介して接続する。
なお対象が海水冷却管系統のような場合には海水取入口
あるいは途中に銅又は銅合金の陽極と亜鉛、アルミニウ
ム、マグネシウム、鉄の一種以上からなる陽極とを設け
、また陰極は冷却管が導体配管(例えば鋼管、鋼管等)
であれば冷却管自体を陰極とし、冷却管が不導体配管(
例えばコンクリート管、プラスチック管、ゴムライニン
グ鋼管等)であれば海水路内に別に陰極を設けるように
する。
第1図は船舶内部の海水冷却管系統を対象とした微生物
晴着防止の実施例を示すものである。
この実施例によれば船体1の底部に設けた海水箱2には
海水を取り入れる海水取水口3を開設し、海水箱2に冷
却管4を接続する。
該冷却管4にはポンプ5を介設し、海水取水口3より取
入れた海水を熱交換器6内を通過させて船体1外に排出
させる。
この場合銅陽極7及びアルミニウム陽極8は隣接して海
水取水口3附近に臨ませるとともに直流電源装置9とは
陽極用電線10,10で接続し、また陰極用アース線1
1は海水箱2に接続する。
このようにするとアルミニウム陽極8からは溶出したア
ルミニウムイオンは直ちに水酸化コロイド粒子となって
冷却管4内に送られ、更に銅陽極7から溶出された銅イ
オンが附着して冷却管4の内壁面或いは弁12・・・・
・・の器壁面ばかりでなく熱交換器6の内面に吸着され
る。
したがって冷却管4の内壁面、熱交換器6の内面或いは
弁12・・・・・・の器壁面には適当量の銅イオンが附
着した水酸化アルミニウムコロイド被膜が形成され、海
洋微生物の晴着が防止されるのである。
更に海洋構造物の外面或いは船舶の船体外板に上記のよ
うな水酸化コロイド被膜を形成する場合にはこれら構造
物、船体の海水側に浮囲材を設け、構造物船体に接する
海水の流れを制限した海水中に陽極を挿入する必要があ
る。
第2,3図はこの実施例を示すものであり、この実施例
によれば海面には船体1を囲むように浮囲材13を設け
、船体の舷側1aの一端部附近には銅陽極7とアルミニ
ウム陽極8とを隣接して設け、他端部には陰極板14を
設け、また他の舷側1aにはこれとは反対に銅陽極γ、
アルミニウム陽極8及び陰極板14を設け、銅陽極7,
7、アルミニウム陽極8,8及び陰極板14,14とは
船体内に設けた直流電源装置9に接続する。
このようにすると浮囲材13によって舷側1a、la附
近での海水の流れは制限されるので、水酸化アルミニウ
ムコロイド粒子は容易に舷側1a、laに吸着され、適
当量の銅イオンを晴着した水酸化コロイド被膜が形成さ
れ、有効な海洋微生物の防止が可能となるのである。
次に第1図の実施例による実施条件と効果を示せば以下
のようになる。
(1) 実施条件 海水流量; 200 m / hr 銅陽極;長さ510imX径83m7n4、重量24に
9アルミニウム陽極;長さ510mmX径83mmφ、
重量7kg 直流電源;入力=交流100■ 単相 出力−直流、最大21VX10A 2端子(2)銅陽
極データ (3)アルミニウム陽極データ (4)海洋微生物晴着防止効果 銅イオン溶出量0.019〜0.00011、アルミニ
ウムイオン溶出量0.013〜0.0001の範囲で有
効な海洋微生物の耐着防止効果が認められ、このうち最
も有効且つ経済的な実施条件は海水流量200 m/
hr に対して銅陽極200 mA1アルミニウム陽極
150mAの電流値であった。
更に、この発明による海洋微生物晴着防止効果を具体的
な試験データに基いて説明する。
第4図は、この試験に用いた配管系を示すもので、15
は海水ポンプで、海水ポンプ15より揚水された海水は
ブランク配管系16と本発明の実施される配管系17に
分流され、最終的に貯水面に供給される。
配管系110入口には電極取付面18が設けられ、該電
極取付面18内には電極19,19が設けられる。
またブランク配管系16及び配管系17にはそれぞれ二
つ割供試管20を設け、更にブランク配管系16及び配
管系17にはそれぞれ供試験片取付函21を設け、該供
試験片取付函21内には下記材質の供試鋏片を設置する
(a) 設定条件 (1)陽極にかかる電流 銅陽極:0.3(A) アルミニウム陽極:0.2(A) (11)二次側電圧:2.5V (+1;) 配管内の流量、流速 (b) 二つ割供試管の微生物付着の度合(e)
各種材質の供試片の微生物付着度合供試験片取付函21
内に各種材質の供試片を取付けて運転開始後、供試片に
付着する微生物の重量を測定した結果を第5図a、bに
示す。
以上の結果より明らかなように、この発明による方法は
、ブランク配管系に比べて海水微生物の耐着が防止され
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、船舶内の海水冷却管系統に対するこの発明の
実施態様を示す概略図、第2図は船体の外板に対するこ
の発明の実施態様を示す概略的な平面図、第3図は同上
の側面図、第4図は海洋微生物耐着防止試験に用いた配
管系、第5図は同上の配管系の運転開始後供試片に付着
する微生物の重量と供試片の材質を示すグラフ、第5図
aは運転開始後9ケ月目のグラフ、第5図すは運転開始
後12ケ月目のグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 海水又は河川水と絶えず接触する壁面附近に銅又は
    銅合金及び亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、鉄のう
    ちの一種以上を陽極として臨ませ、該陽極には直流電流
    を流し、銅イオン及び亜鉛、アルミニウム、マグネシウ
    ム、鉄等の水酸化コロイドを生せしめるとともに、上記
    銅イオンを水酸化コロイド粒子に吸着せしめ、同時に該
    水酸化コロイド粒子を壁面に晴着せしめて銅イオン濃度
    の高い水酸化コロイド被膜を形成するようにしたことを
    特徴とする水中微生物附着防止法。 2 海水又は河川水の冷却管系統の取水口近辺あるいは
    その途中に陽極を設ける特許請求の範囲第1項に記載さ
    れた水中微生物附着防止法。 3 海洋構造物、船舶等の海上側に浮囲材を設げ、該浮
    囲材内部に陽極を設ける特許請求の範囲第1項に記載さ
    れた水中微生物附着防止法。
JP584680A 1980-01-23 1980-01-23 海水又は河川水と絶えず接触する壁面に対する水中微生物の附着防止法 Expired JPS5940361B2 (ja)

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