JPS5940311Y2 - 型材の結束構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、複数の型材をその長手力向匝揃え、これら５
結束して成る型材の結束梱包に関する。

従来、型材の結束梱包は、複数の型材をその長手方向に
揃え、これらを単にテープ巻きし、或は。

型材全体をシート包装してからテープ巻きを施して一組
構成となし、通常段ボール箱に収納して運搬されている
。

この型材の結束梱包においては。型材相互間及び組構成
された型材と段ボール箱との間でガタッキを生じること
が間々あり、特に、複数組の型材を−の段ボール箱に収
納して運搬する場合には、相互のぶつかり合いが生じて
製品に損傷すら与えるので、一般に、段ボール箱内に発
泡スチロール等の緩衝材を充填し、或は、組ごとの型材
にスチロンベーパ←等を装着する等の手段が採られてい
た。

したがって、上記従来の型材の結束梱包に訃いては、型
材に対するテープ巻きのほかに、段ボール箱収納に際し
て、別途に発泡スチロール、スチロンペーパー等の緩衝
材を必要とし、かつ、これらを段ボール箱内に挿入する
手段を要していた。

本考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、型材の結
束梱包を改良することにより型材相互間のガタッキを除
去すると共に、従来必要とされていた発泡スチロール、
スチロンペーパー等の緩衝材を不要とし、大巾なコスト
ダウンを実現しえた型材の結束構造を提案せんとするも
のである。

長手方向に揃えた複数の型材を熱収縮性の樹脂テープで
少なくとも三箇所巻回して結束すると共に、上記樹脂テ
ープを加熱収縮して成り、上記樹脂テープの裏面部には
中空管状の貫通穴が形成されていると共に、該樹脂テー
プの一側端には結束解放用の開拡部が形成されるように
構成した型材の結束構造を提供するものである。

以下において本考案を図面に示した実施例に基づいて説
明する。

第１図は本考案に係る型材の結束構造を示す図であって
、収納箱に二組の型材がそれぞれ結束梱包されている状
態を示す正面図、第２図は第１図のＸ−Ｘ矢視の拡大断
面図で、同図において本案結束構造は、複数の型材１，
１をその長手方向に揃え、これらを結束して成る型材の
結束梱包において、上記型材１，１を熱収縮性の樹脂テ
ープ２で巻回して少なくとも三箇所結束して構成される
ものである。

な釦１本例の場合、樹脂テープ２の外周の任意の箇所に
突起状当接片３を有すると共に、複数の型材１，１を揃
えて組１０構威したものを二組用いている。

上記樹脂テープ２は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等
の熱収縮性樹脂テープより成り、加熱することにより収
縮して、結束梱包した組型材１０を引張緊締するもので
ある。

また、この樹脂テープ２は、組型材１０に対し少なくと
も三箇所結束する。

これは、型材１，１の長さによるもので、通常の出入口
廻り用アルミサツシの場合、両端部近傍に三箇所結束し
、更に長いものの場合には中央部にも結束して計三箇所
とするのが好曾しい。

會た、第３図に示すように、長さの等しい型材１１によ
り構成される組型材１０の場合には１両端部を覆うよう
にして、少なくとも三箇所結束するとよい。

第４図は、一つの組型材を収納箱に収納した状態を示す
縦断面図で、この場合も第２図の場合と同様に、−組の
型材１０が、収納箱４に対して（第２図の場合は更に他
の組型材に対する）樹脂テープ接触をするものである。

したがって、これにより、型材１，１と収納箱４との当
接及び組型材１０．１０相互のガタッキ発生を回避しう
ろこととなり、別途に発泡スチロール等の緩衝材を不要
として大巾なコストダウンを図ることができ、経済的で
ある。

なお、樹脂テープ２の突起状当接片３は、該テープ２の
外周に一体成形されているもので、つまり、組型材１０
を結束した樹脂テープ２の両端部横溶着して形成されて
いる。

第５図は、樹脂テープ２の裏面部５に中空管状の貫通穴
６，６を形成したものを示してかり、この裏面部５が直
接型材１に当接するものである。

したがって、図示したような、型材１の角部１ａにおけ
る樹脂テープ２が裏面部５で保護され、結束緊締の際、
該テープ２に亀裂が生じる事態を回避しうるものである
。

この貫通穴６は、−例として、樹脂テープ２を二枚重ね
、湧定の間隔を設けて順次熱溶着して形成する。

第６図は、樹脂テープ２の一側端に結束解放用の開拡部
７を形成したものを示している。

本考案は上記開拡部７を形成しているので、一旦結束し
たテープ２を解く際、との開拡部７にドライバー等の治
具を挿入して、容易に結束破断を行なうことができる。

また、開拡部７の形状は、その基部にかいて矩形状をな
してかり、したがって結束緊締に際して亀裂が生じるこ
とはない。

つオリ、亀裂発生に関して言えば、通常のテープと異な
るところはない。

なネ１ 開拡部７の形状はこれに限られず、例えば第７
，８図に示すようなものでもよい。

次に、−例として、本考案者が実施している本案型材の
結束構造工程について説明すると、予め樹脂テープ２を
ロール状に巻回したものを二本用意しておき、この位置
に型材１，１を積載して形成した組型材１０を搬送する
。

このとき、ロール状の各樹脂テープ２は適当長さ垂下せ
しめてあり、これらに搬送されて来た組型材１０が当接
して一回ないし数回巻回される。

巻回径樹脂テープ２゜２を切断し、両端部を溶着する。

このようにして結束梱包した組型材１０は加熱炉にて適
温加熱され、樹脂テープ２が熱収縮して型材１，１を引
張緊締し、これにより組型材１０の結束梱包がより一層
きつくしかも確実になされる。

以上説明したように、本考案に係る型材の結束構造は、
樹脂テープ日塾収縮性のものを用いているから、これが
加熱されて収縮し、結束型材が引張緊締せられて結束梱
包がより一層きつくしかも確実になされ、したがって個
々の型材相互間のガタッキ発生が除去しえて製品に損傷
を与える事態を明止しうると共に、型材をその樹脂テー
プで少なくとも三箇所結束しているので、結束梱包が安
定するものである。

また、本考案によれば、−組の型材が、収納箱や他の組
型材に対して樹脂テープ接触をすることとなり、これに
より型材と収納箱との当接及び組型材相互のガタッキ発
生を回避しうるので、別途に発泡スチロール等の緩衝材
を不要として大巾なコストダウンが図られうるものであ
る。

更に、上記樹脂テープの裏面部には中空管状の貫通穴を
形成しであるので、型材角部における樹脂テープが上記
貫通穴付裏面部のクッション作用により保護されて、結
束緊締の際樹脂テープに亀裂が生じる事態を回避するこ
とができ、更にまた、樹脂テープの一側端に結束解放用
の開拡部を形成しているので、結束テープを解く際に、
との開拡部にドライバー等の治具を挿入して容易に結束
破断を行なうことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る型材の結束構造を示す正面図、第
２図は第１図のＸ−Ｘ矢視の拡大断面図、第３図は結束
態様の異なる他の実施例図、第４図は一つの組型材を収
納箱に収納した状態を示す縦断面図、第５図は樹脂テー
プの裏面部に中空管状の貫通穴を形成した実施例図、第
６図は樹脂テープ〇−側端に開拡部を形成した実施例図
、第１・８図は開拡部の他の実施例図である。 １・・・・・・型材、１ａ・・・・・・型材角部、２・
・・・・樹脂テープ、３・・・・・・当接片、４・・・
・・・収納箱、５・・・・・・裏面部、６・・・・・・
貫通穴、７・・・・・・開拡部、１０・・・・・・組型
材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長手方向に揃えた複数の型材ｆｉ収縮性の樹脂テープで
   少なくとも三箇所巻回して結束すると共に、上記樹脂テ
   ープを加熱収縮して成り、上記樹脂テープの裏面部には
   中空管状の貫通穴が形成されていると共に、該樹脂テー
   プの一側端には結束解放用の開拡部が形成されているこ
   とを特徴とする型材の結束構造。