JPS5940251Y2 - 包装用容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は小容器を備えた包装用容器に関するものであり
、特に包装用容器近傍に小容器を釣支したｉｔ、包装用
容器の外側周面に当接させ安定した状態で小容器を保持
することを可能とした包装用容器に関するものであって
、その目的とするところは包装用容器本体内にゼリー、
プリン、ヨーグルト等の内容物を充填する際には、その
ラインで同時に小容器にも他の内容物を充填でき、その
場合充填していない包装用容器は積み重ねた状態に置け
るとともに、内容物を充填した包装用容器及び小容器を
密閉した際には、小容器を包装用容器本体近傍に釣支し
た１１安定した状態で保持することができ、更に食する
際には、釣支していた枠体から小容器を椀取し、その後
枠体を折曲し把手に転用し得る包装用容器を提供するこ
とにある。

本考案は、包装用容器のフランジ部周縁に、小容器釣支
用の空所を有する枠体を連設せしめ、該枠体の前記空所
において、その開放端面が釣支された小容器を配備し、
前記枠体の前記フランジ部近傍に、前記枠体を折曲せし
める折曲げ線を設けるとともに、前記枠体の長手方向略
中央部に、前記枠体を折曲し隣接せしめて把手を形成す
る一対の折込み線を設け、かつ前記枠体の自由端に、前
記包装用容器下端と係合する保合手段を配設したことを
特徴とする包装用容器、である。

本考案において、前記包装用容器は小容器釣支部及び小
容器と一体成形することが好ましい。

実施例においては、本考案をゼリー、プリン、ヨーグル
ト用の包装用容器に適用した例を示したが、本考案に係
る包装用容器は包装用容器本体及び小容器内に充填する
内容物のいかんにかかわらず、包装用容器自体が比較的
小型であり、小容器が深さの浅い場合に適用できること
は言う１でもない。

以下、本考案を添付図面に示した実施例とともに説明す
る。

第１図は本考案に係る包装用容器を示す斜視図、第２図
は包装用容器に小容器を１個釣支した昔１包装用容器の
外側周面近傍に好適に保持した状態を示す側面図、第３
図は小容器を分離し、小容器釣支部を把手に転用した状
態を示す側面図である。

これらの図において、符号１は包装用容器を示し、ポリ
スチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の素材から
成り、その容器１は端面１ａが開放されているとともに
、その開放端面１ａに周設されたフランジ部２と同一平
面上において小容器釣支部１０が連設されており、この
包装用容器１と小容器釣支部１０とは一体成形されてい
る。

小容器釣支部１０の具体的構造は、包装用容器１のフラ
ンジ部２から延長した水平部１２と、該水平部１２と連
設した枠体１３と、該枠体１３の端部に設けられた尾部
１４とから形成されている。

このうち水平部１２は、前記枠体１３により形成される
空所１３ｃにおいて枠体１３が釣支する小容器３０の高
さｌに略等しい幅ｌをもって形成され、水平部１２の縁
部１２ａにおいて、前記枠体１３を下方へ折曲可能なよ
うに□シン目、薄肉等の構成による折曲げ線１２ｂが付
与されている。

従って、小容器が極めて薄い容器である場合、又は小容
器が薄くかつ枠体が可撓性を有する素材から形成されて
いる場合には、必ずしも十分な幅をもって水平部を形成
する必要がないことは言う昔でもない。

枠体１３は、本実施例においてはハート型に形成されて
おり、その略中央部に設けられた前記空所１３ｃに釦い
て、前記小容器３０のフランジ部３２の縁部３２ａは前
記空所１３ｃの内側面１３Ｄにおいて分離可能に複数個
所連結されることにより釣支されている（第１図、第５
Ｃ図参照）。

この場合、小容器３０の前記フランジ部３２は前記枠体
１３の上端面１３Ｅと同一平面上にあるか（第５Ａ図）
、若干このフランジ部３２の方が上方に位置するように
形成されている（第５Ｂ図）。

又、フランジ部３２の縁部３２ａと枠体１３の前記内側
面１３Ｄとの連結部１６の形状は第５Ａ図、第５Ｂ図及
び第５Ｃ図に示される通り前記内側面１３Ｄ側が肉薄か
つ先細りの形状をし、小容器の分離が円滑に行なえるよ
う成形されている。

いずれにしろ、小容器３０の密閉を容易にするために、
フランジ部３２は枠体１３の上端面１３Ｅより低い位置
に配設されないようにすることが肝要である。

この枠体１３は、第１図示の通り左右辺部１３ａｔ１３
ｂが同形に形成されており、枠体の上辺部１３Ａの略中
央部に一対の折込み線１３ｄ。

１３ｅが、又枠体１３の尾部１４側の下辺部１３Ｂに他
の一対の折込み線１３ｆ 、１３ｇがそれぞれ形成され
、この折込み線１３ｄと１３ｆとにより左の辺部１３ａ
を右方向（第４図におけるＬ方向）に、他の折込み線１
３ｅと１３ｇとにより右の辺部１３ｂを左方向（第４図
におけるＭ方向）にそれぞれ折曲し、左右一対の辺部１
３ａ＞１３ｂを隣接させて把手を形成しうる構造となっ
ている（第３図参照）。

又、符号１４で示される尾部は、包装用容器１の下端部
、例えば脚部２３において、前記小容器釣支部１０の自
由端を係止固定するためのものであって、小容器釣支部
１０を、前記水平部１２に形成された前記折曲げ線１２
ｂと、前記枠体１３に形成した折込み線１３ａ、１３ｅ
、１３ｆ及び１３ｇにおいて折曲し、把手を形成した際
に、包装用容器１の前記脚部２３の欠所２３ａ内に尾部
１４を挿入し、把手の自由端を固定することに寄与して
いる。

符号２４及び３１は、アルミニューム箔又は同様な材料
から作られた公知の密閉カバーであり、包装用容器及び
小容器３０の開放端面をそれぞれ密閉するためのもので
ある。

以上の実施例においては小容器釣支部及び小容器を包装
用容器のフランジ部の周縁に１つ連設した実例を示した
が、包装用容器のフランジ部周縁において、包装用容器
と一体成形した複数個の小容器釣支部及び小容器を設け
てもよく、それらを等間隔に３個設けた場合には、例え
ば包装用容器内の内容物があんみつである場合パあん′
″と″蜜″と゛′ミルク”をそれぞれ別々に充填し密閉
した３つの小容器を包装用容器の外周近傍において安定
した状態で釣支することが可能となる。

本考案に係る包装用容器は以上の如く構成され、成形に
あたっては包装用容器本体、小容器釣支部及び小容器を
一体成形することが可能であり、フランジ部と同一平面
上に容易に連設することができ、包装用容器本体内にゼ
リー、プリン、ヨーグルト等の内容物を充填する際には
、そのラインで同時に小容器にも他の内容物を充填でき
、その場合充填していない他色装用容器は積み重ねた状
態に置けるとともに、内容物を充填した包装用容器及び
小容器を密閉した際には小容器を包装用容器本体近傍に
釣支したｉｔ安定した状態で保持することができ、更に
食する際には釣支していた枠体から小容器を椀取し枠体
を折曲し把手に転用し得る実用的効果がある。

又、本考案において小容器保持機構を複数個設けた場合
には、異種のものを充填密閉した複数個の小容器を同時
に包装用容器本体近傍に釣支保持でき極めて好都合であ
り、汎用性に富んでいる。

更に、本考案において特質すべき効果としては、包装用
容器と小容器と小容器釣支部とが一体成形されているた
め、消費者の好みに応じ混入するよう配慮した、包装用
容器と異なる内容物（□ルク、蜂蜜等）を収容した小容
器が運搬時、販売時になくなることがないと同時に、包
装用容器と小容器とが別体である場合に比べ、販売に適
するようにそれぞれの容器を一体化する作業工程が不用
となり合理化が図れる実用的効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る包装用容器を示す斜視図、第２
図は包装用容器に小容器を１個釣支した１昔包装用容器
の外側周面近傍に好適に保持した状態を示す側面図、第
３図は、小容器を分離し、小容器釣支部を把手に転用し
た状態を示す側面図、第４図は、本考案の一実施例を適
用して構成された包装用容器の構成部品を示す斜視図、
第５Ａ図及び第５Ｂ図は小容器釣支部における小容器の
釣支状態を示す要部拡大断面略図、第５Ｃ図は枠体と小
容器の釣支状態を示す拡大平面略図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 包装用容器のフランジ部周縁に、小容器釣支用の空所を
   有する枠体を連設せしめ、該枠体の前記空所において、
   その開放端面が釣支された小容器を配備し、前記枠体の
   前記フランジ部近傍に、前記枠体を折曲せしめる折曲げ
   線を設けるとともに、前記枠体の長手方向略中央部に、
   前記枠体を折曲し隣接せしめて把手を形成する一対の折
   込み線を設け、かつ前記枠体の自由端に包装用容器の下
   端と係合する保合手段を配設したことを特徴とする包装
   用容器。