JP3038044B2 - 一体化された区画付きパッケージ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、食品用の多要素パッケ
ージに関する。特に、本発明は、個々に封止された別個
の製品区画部が一体に包装される多種食品のためのパッ
ケージに関する。

【０００２】

【従来の技術】２つ以上の構成製品を一緒に包装して一
単位として販売することが望ましい多くの場合がある。
構成製品が食品である場合には、このような製品の新鮮
さあるいは新鮮さの概念は、この２つの構成製品が何時
も相互に接触していたならば、しばしば何らかの影響を
受けるおそれがある。このため、２つ以上の構成製品を
同じ単位ではあるが相互に隔離して包装することがしば
しば望ましい。

【０００３】一例として、スライス・ミート、スライス
されあるいはさいの目に裁断されたチーズ、重ねられた
クラッカーおよび（または）デザート・プディングから
なる予め組合わされたランチ・パッケージをこのように
包装することができる。これらの製品の風味、外観およ
び新鮮さは、もしこれらがパッケージの充填時にこのよ
うなパッケージの製造中相互に露呈されあるいは接触さ
せられるならば損なわれるおそれがある。更に、１つの
種類のミートから別の種類のミートへの変更は、水洗い
を必要とし、これが生産を著しく低下させ、またクラッ
カーの如き製品の新鮮さに大きな影響を及ぼすことにな
る。

【０００４】このような多要素パッケージの迅速かつ効
率的な組立てを行うためには、パッケージの構成製品を
保持する個々の製品区画部を最初に形成し、充填して封
止し、次いで充填された製品を保持する区画部を最終的
な消費パッケージに組立てるためのパッケージ支持部材
へ挿入することが望ましくなる。個々の製品区画部を選
択的に支持部材へ挿入することができる場合、連続的な
支持部材は、所要の構成製品が新しいパッケージへ挿入
するため変更される容易さの故に製造コストを減少して
より高い生産速度を更に容易に獲得するため、１つの連
続する帯材形態に相互に結合することができる。このよ
うな連続的工程においては、所要の個々の製品区画部を
連続的に受取る保持部材即ちパッケージ支持部材として
供するように予め裁断されたある連続した長さのボール
紙材を提供することが望ましい。

【０００５】多区画パッケージを製造する幾つかの試み
がなされいる。例えば、米国特許第３，２９２，８１０
号は、腐りやすい商品用の多重パックについて記載して
いるが、これにおいては多重パックは各々が１つのカバ
ー・シートにより封止される個々の容器を有する。この
カバー・シートは、１つ以上の個々の容器が他の容器の
シールを損なうことなく他から分離することを可能にす
るようにミシン目が施されている。

【０００６】米国特許第４，１５９，７７１号は、多数
の独立的に開披可能な区画部を有する容器について記載
している。この個々の製品区画部は、後でボール紙カー
トンに挿入される個々の製品トレーに形成されて充填さ
れる。このボール紙カートンは、各区画部の境界にミシ
ン目を有する１枚のシートにより閉じるように封止され
る。封止シートの個々の部分は、残りの区画部のシール
を損なうことなく個々の区画部を開封するため除去する
ことができる。

【０００７】米国特許第４，３５５，７５５号は、一体
のボール紙素材を引出すことにより形成され、カバー・
シートが糊付けされる面を提供するためトレーの上縁部
に沿って外方に延長するフランジを含む食品を包装する
のに適したトレーについて記載している。このトレー
は、その各隅部でフランジ面内に円弧状に形成された樋
部と、トレーの頂部を覆うプラスチック・カバー・シー
トとを有する。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、外側パッケー
ジ保持部材即ち支持部材および支持部材の所定位置に保
持された少なくとも２個の別個の内側製品区画部を含む
区画を設けたパッケージに関するものである。内側の製
品区画部は、保持手段によって支持部材に保持されてい
る。各個の製品区画部材は、内側の製品区画部の開披お
よびこの区画部への接近を許容する取外し自在の第１の
カバーを有する。この支持部材はまた、支持部材と個々
の製品区画部の第１のカバー部材の双方に取外し自在に
取付けられた第２のカバー部材をも有する。第１のカバ
ー部材は、これを外側支持部材から取外すのに要するよ
り小さな力により、また支持部材から第２のカバー部材
を取外すのに要するより小さな力により、その関連する
製品区画部から取外すことが可能である。従って、外側
の第２のカバー部材を取外すと、これと関連する第１の
カバー部材を取外すことにより全ての内側の製品区画部
を開披する。

【０００９】本発明は、上記の諸短所を成功裏に解決す
るものであり、多数の個々の製品区画部に対する支持部
として働く外側のパッケージ支持要素を提供する点にお
いて著しい利点を提供する。組立て中、予め選定された
数の別個の予め形成された多数の個々の製品区画部が支
持部材のパッケージ支持パネル部の所定位置に挿入さ
れ、カバー・フィルムを全ての製品区画部とその支持パ
ネルに添付して多数の製品区画部の各々の周囲に配され
た密閉シールを提供する。パッケージの個々の製品区画
部およびパッケージのカバー部材全体が、カバー・フィ
ルムの少なくとも一部を指の力を加えることにより取外
すことを許容しながら、パッケージ内部の真空および
（または）ガス洗浄環境を維持することができる容易に
開披する即ち「剥離」する封止部分を有することが望ま
しい。

【００１０】パッケージの支持要素は、パッケージ支持
パネルから延長する１つ以上のパッケージ端部パネルを
持ち、パッケージ端部パネルおよび支持パネル間の個々
の製品区画部を有効に閉鎖することにより、個々のパッ
ケージ単体を大きな出荷箱の自動的な包装に特によく適
する「箱」即ちやや堅固な形状を有する組立てパッケー
ジを提供する。

【００１１】従って、本発明の目的は、多数の個々に封
止された製品区画部を持つ改善された一体のパッケージ
の提供にある。

【００１２】本発明の他の目的は、１つのカバー部材を
取外すことにより操作可能な多数の区画部を持つパッケ
ージの提供にある。

【００１３】本発明の更に別の目的は、個々の多数の区
画部をパッケージ支持部材内部の所定位置に保持するた
めのパッケージであって、多数の製品区画部が、スライ
スされたミート製品、乳製品およびクラッカー製品の如
きある量の異なる食品を保有するためのパッケージの提
供にある。

【００１４】本発明の別の目的は、組立て装置の洗浄お
よび消毒の必要もなく１つの構成製品を別の製品に置換
する際の制限のない柔軟性を許容するパッケージの提供
にある。

【００１５】本発明の更に他の目的は、組立て最終段階
に機械的な組立て運転のみを要するパッケージの提供に
より、最終組立てラインを自動化する能力を増すことに
ある。

【００１６】本発明の他の目的は、製品区画部がパッケ
ージの面パネルにより支持される多数の個々の製品区画
部を持つパッケージの提供にある。

【００１７】本発明の他の目的は、外側のパッケージ被
覆に形成された多数の製品区画部を持つ多重製品区画パ
ッケージを製造するためのプロセスの提供にある。

【００１８】本発明の上記および他の目的は、以降の詳
細な記述を読めば明らかになるであろう。

【００１９】

【実施例】一体化された区画を設けたパッケージは、多
要素パッケージ法を簡単にしかつその柔軟性を増すため
設計されたパッケージ思想である。その使用は、２つ以
上の個々に包装された構成製品が一体に販売される１つ
のパッケージに内蔵される場合に特に有利である。

【００２０】図１は、本発明の原理により構成された一
体化される区画を設けたパッケージ１０の一実施例を示
している。このパッケージ１０は、腐り易いミート、乳
製品およびクラッカー製品の多数の個々の部分を個々の
製品区画部１４、１４'と外側のカバー部材１８との間
に封止するために特に適している。パッケージ１０は、
３つの主な構成要素、即ちパッケージ支持部材１２、個
々の製品区画部１４、１４'およびパッケージ・カバー
部材１８を含んでいる。

【００２１】個々の製品区画部１４、１４'は、整形可
能なプラスチック・フィルムから周知の方法で容易に真
空形成され、硬質、半硬質あるいは可撓質のいずれでも
よい。各製品区画部は、形状が典型的に矩形状として示
されるが、円形状の如き他の形状も内部に蔵置するため
意図される種々の食品を収容できることが理解されよ
う。製品区画部１４、１４'は各々、予め選定された量
の食品を収容するため所要深さを持つ容器即ち製品区画
部を形成するため、充分な数の垂直壁部および底壁部を
有する。

【００２２】図１および図２に示したように、パッケー
ジ支持部材１２は、内部に形成された複数の閉鎖された
凹部２４、２４'を持ち、これらは対応する製品区画部
１４、１４'と保持関係に係合するようになっている。
本実施例においては、製品区画部はいずれも、支持部材
１２の表面に当接する周部２２、２２'を有する。この
製品区画部１４、１４'はまた、図１乃至図３におい
て、支持部材の凹部２４、２４'に形成された補完的な
形状の凸条２８、２８'と係合する製品区画部の側壁部
に形成された溝３０、３０'として示されるデテント装
置をも含む。凸条２８、２８'は、パッケージが開披さ
れ第２のカバー・シート１８が取外された時、その対応
する溝３０、３０'と比較的強い「スナップ係合」即ち
締り係合状態に係合して、製品区画部１４、１４'を支
持部材１２内部の所定位置に保持する。製品区画部およ
び支持部材上のデテント装置の配置は任意であり、製品
区画部１４、１４'は外方に延長する凸条を含むが凹部
２４、２４'は対応する溝を有するようにもできること
が理解されよう。あるいはまた、製品区画部１４、１
４'は、接着剤封止、熱封止あるいは超音波溶着等によ
る適当な周知の手段によって凹部２４、２４'内に保持
することもできる。

【００２３】あるいはまた、図４乃至図６に示されたパ
ッケージの実施例１００に示されるように、パッケージ
支持部材１１２は凹部のある成型された堅固なトレーを
持つ必要はないが、一連の開口１０７、１０８、１０９
を含むこともある。各開口は、その内部に個々の製品区
画部１１４、１１４'、１１４"を収受するようになって
いる。本実施例においては、製品区画部１１４、１１
４'、１１４"は、製品区画部の周部に延長する外縁部１
２２、１２２'、１１２"を有する。これらの外縁部１２
２、１２２'、１２２"は、パッケージの支持部材１１２
に熱封止、接着剤封止、あるいは超音波溶着等によりパ
ッケージの支持部材に固定的に取付けることができる下
側面を提供する内側フランジ１２６、１２６'、１２６"
を形成するに充分な幅を有する。しかし、特に図５に示
されるように、各製品区画部１１４、１１４'、１１４"
は、製品区画部の中空の容器の側壁部から外方へ突出す
る凸条即ちデテント１７０、１７０'を含む。これら凸
条１７０、１７０'は、パッケージの第２のカバー・フ
ィルム１１８がパッケージ１００から取外される時、支
持部材面パネル１５２の下側と係合し、製品区画部の中
空容器１１４、１１４'、１１４"を支持部材開口１０
７、１０８、１０９の所定位置に保持するように働く。

【００２４】製品区画部１４、１４'の各々はまた、関
連した上部の取外し自在な部分３２、３２'を有する。
図１および図２に示されるように、この取外し自在な部
分３２、３２'は、各製品区画部１４、１４'毎に第１の
カバー・フィルム２０、２０'を、ならびに製品区画部
の側壁部の線の周囲に延長する弱化線３６、３６'の如
き取付けの比較的弱い点により、製品区画部１４、１
４'から分離される製品区画部の部分３４、３４'を有す
る。あるいはまた、図４および図５に示されるように、
第１のカバー・フィルム１２０、１２０'が単独で製品
区画部１１４、１１４'、１１４"の取外し自在な部分１
３２、１３２'、１３２"として働く。

【００２５】図１は、第２のカバー部材１８がパッケー
ジ支持部材１２の表面から部分的に引離された状態で区
画を設けた一体化パッケージ１０を半分開披された状態
で示している。第２の即ち外側のカバー部材１８が引張
られると、製品区画部の取外し自在な部分３２、３２'
は、外側のカバー部材１８に付着した状態のままで、弱
化線３６、３６'に沿って内側の製品区画部１４、１４'
から取外される。この内側の製品区画部１４、１４'
は、製品区画部１４、１４'を支持部材から取外すため
には取外し自在な部分３２、３２'を製品区画部１４、
１４'から分離するに要する力より大きな力が必要であ
るため、その対応する支持部材の凹部２４、２４'に収
容された状態のままである。

【００２６】弱化線３６、３６'は、製品の貯蔵のため
製品容器に得られる空間を最大にするため、内側の製品
区画部１４、１４'の頂部に接近して配置されることが
望ましい。取外し自在な部分３２、３２'が図１および
図２における如く製品区画部１４、１４'の部分を含む
場合、弱化線３６、３６'は製品区画部１４、１４'の頂
部から内側の製品区画部１４、１４'の高さの１０％以
内であることが望ましい。あるいはまた、弱化線が第１
のカバー・フィルム１２０、１２０'、１２０"と製品区
画部の外縁部１２２、１２２'、１２２"（図４乃至図
６）との間の取付け点である場合、製品区画部１１４、
１１４'、１１４"の略々全ての空間が製品の収容のため
使用できる。

【００２７】次に図４乃至図６に示された実施例におい
ては、パッケージ支持部材１１２もまたパッケージ素材
１５０の形態をとり、これにおいては個々の多数の製品
区画部１１４、１１４'、１１４"が頂部のパッケージの
面パネル１５２およびパッケージの底部パネル１５４と
して示される、パッケージ支持部材１１２の２つのパッ
ケージ・パネル間に部分的に閉鎖されることが判る。本
実施例においては、パッケージ支持部材１１２は、パッ
ケージの組立て工程の種々の段階に耐えるに充分な厚さ
を持つボール紙材から作られることが望ましい。更にま
た、パッケージ支持部材１１２およびその種々のパネル
は、印刷インクを受入れる表面、および製品区画部１１
４、１１４'、１１４"をパッケージ支持部材１１２に保
持する所要の手段を有することが望ましい。

【００２８】パッケージ支持部材１１２は、パッケージ
の面パネル１５２から遠去かる方向に延長し、製品区画
部の中空の容器１１４、１１４'、１１４"の周囲に折畳
まれてこれらをパッケージの面パネル１５２の対向側か
ら遠去かる方向に延長するパッケージ１００の２つの対
向するパネル間に閉鎖する、１つ以上の延長したパッケ
ージのフラップ・パネル１５６、１５６'を有する。本
実施例においては、個々の製品区画部１１４、１１
４'、１１４"は、外方に突出する凸条１７０、１７０'
が支持部材の面パネル１５２（図５）の下側と係合する
ように、支持部材の開口１０７、１０８、１０９の所定
位置に「スナップ嵌合」する。あるいはまた、製品区画
部１１４、１１４'、１１４"は、支持部材の面パネル１
５２の頂部面に接着される外縁部１２２、１２２'、１
２２"が形成される。

【００２９】パッケージの面パネル１５２は、このパッ
ケージの面パネル１５２の対向縁部に略々平行に接近し
て配置される第１の折畳み線１５８、１５８'に沿って
下方に折畳まれて１対のパッケージの側方パネルを画成
する。フラップ・パネル１５６、１５６'は更に、第１
の折畳み線１５８、１５８'と略々平行にその外側に配
置された第２の折畳み線１６０、１６０'に沿って折畳
まれて１対のパッケージの底部パネル半部１６２、１６
２'および１対のパッケージ封止パネル１６４、１６４'
を画成する。このパッケージ封止パネル１６４、１６
４'は、一緒にその対向面に取付けられ、またその端部
に１対の別の封止用延長フランジ１６６、１６６'をも
含む。

【００３０】パッケージ１００の最後の「箱状の」形態
は、パッケージ封止パネル１６４、１６４'を相互に取
付けることにより行われ、あるいはこれに加えて、別の
延長フランジ１６６、１６６'を更に図５に示された如
き支持部材の面パネル１５２の下側に取付けることもで
きる。パッケージのフラップ・パネルがその２つの側で
パッケージの面パネル１５２から遠去かる方向に延長す
るため、製品区画の中空の容器１１４、１１４'、１１
４"は、パッケージの面パネル１５２と底部パネル半部
１６２、１６２'との間に部分的に閉鎖される。

【００３１】支持部材面パネル１５２、製品区画部の中
空の容器の外縁部およびその第１のカバー１２０、１２
０'、１２０"に対して所要の密着シールを生じるように
熱封止、接着封止あるいは超音波溶着の如き周知の手段
により接着される第２の外側カバー・フィルム１１８
は、適当なパッケージの図柄を印刷することができる。
本発明は、所要数の個々の製品区画部がパッケージ支持
部材１１２内に挿入できるというある利点を提供する。
このように、最終的なパッケージ支持部材の幅員を増す
必要があるのみである。

【００３２】本発明の別の実施例２００が図３に示され
るが、これにおいては２つの外側パッケージ支持部材部
分２０２、２０３が一体化された区画を設けたパッケー
ジ２００を形成するため用いられる。底部の支持部材部
分２０２は、複数の収受用凹部２０６、２０６'と、こ
の凹部２０６、２０６'を包囲する１つの外縁部２０８
とを含む。第２の外側の上部支持部材部分２０３は、一
体化された区画を設けたパッケージ２００の堅固な第２
のカバー２１０として使用される。頂部の支持部材部分
２０３は、類似の凹部２１２、２１２'と、前記底部の
支持部材部分２０２と係合する外縁部２１４とを含む。

【００３３】本実施例においては、頂部および底部の支
持部材部分２０２、２０３間の支持部材の外縁部２０８
に沿った取付けは、底部の支持部材部分２０２と製品区
画部の取外し自在な部分２２０、２２０'との間の弱化
線２２５、２２５'に沿った取付けは、使用者が底部の
支持部材部分２０２から上部の支持部材２０３を取除く
と製品区画部の取外し自在部分２２０、２２０'を除去
する如きものである。内側の製品区画部２３０、２３
０'は、対応する溝２５２、２５２'と係合するその外側
に延長する凸条２５０、２５０'により底部の支持部材
部分２０２の所定位置に保持される。本実施例は、パッ
ケージに堅固な頂部および底部を提供するもので、非常
に高い内側の製品区画部の如きある用途のため望ましい
ものである。

【００３４】本発明の図１乃至図３に示された一体化区
画パッケージは、容易かつ効率的に製造することが可能
である。支持部材１２は、必要に応じて透明、半透明あ
るいは不透明な視覚的な特性を持つ適当な硬質、半硬質
あるいは可撓性のあるプラスチックから真空形成するこ
とができる。このパッケージの構成製品は、製品区画部
の中空の容器１４、１４'内に配置され、個々の第１の
カバー・フィルム２０、２０'で封止されて、支持部材
１２への最終的な組立てのため組立てステーションへ送
られる。各構成製品は、異なる場所で包装してもよく、
あるいはその全てが１つの場所で包装してもよい。構成
製品区画部１４、１４'はまた、適当なプラスチック材
料から形成することができる。製品は、構成製品間の相
互の汚染の可能性を低減するため個々の製品区画部１
４、１４'に密閉されることが望ましい。

【００３５】個々の製品区画部１４、１４'は、支持部
材の凹部２４、２４'に配置され、適当な周知の手段に
より支持部材１２の面の所定位置に嵌着あるいは接着さ
れる。望ましくは包装フィルムであるカバー部材１８
は、支持部材１２および各製品区画部１４、１４'の取
外し自在な部分３２、３２'に対して取付けられる。従
って、一体化された区画パッケージは、内側の製品区画
部１４、１４'の充填および包装のための場所と異なる
場所で、あるいは必要に応じて同じ場所で組立てること
ができる。その結果、本発明の一体化区画パッケージを
用いて、広範囲な場所で容器に収められる非常に多くの
製品を一緒に最終的に包装することが可能である。

【００３６】本発明の「箱状の」パッケージの製造もま
た、パッケージの面パネル１５２に所要数の製品区画開
口１０７、１０８、１０９を提供するように予め印刷さ
れ予めミシン目を入れたパッケージ支持部材のボール紙
素材の連続的な帯材を供給することにより容易にかつ効
率的に達成可能である。連続する個々のパッケージ支持
部材１１２が充填ステーションへ送られて、ここでそれ
ぞれそれ自体の製品区画部１１４、１１４'、１１４"で
密閉された所要の製品区画が支持部材１１２へ挿入され
る。製品区画部１１４、１１４'、１１４"がパッケージ
の面パネル１５２の下側と係合するようになった外側に
延長するデテント即ち凸条１７０、１７０'を含む場
合、製品区画部は容易に開口１０７、１０８、１０９に
「スナップ嵌合」される。あるいはまた、個々の製品区
画部１１４、１１４'、１１４"は、その外縁部１２２、
１２２'、１２２"を製品区画部の開口を包囲する支持部
材部分に接着剤あるいは熱で封止することにより、パッ
ケージの面パネル１５２に対して取付けることができ
る。

【００３７】充填を終えた組立体は、その後パッケージ
封止ステーションへ送られ、ここで第２の即ち外側のカ
バー・フィルム１１８が多数の製品区画部１１４、１１
４'、１１４"と対向する上方位置に、またこれと接触す
るように送られる。予め印刷されてもよいカバー・フィ
ルム・シート１１８は、支持部材の面パネル１５２の部
分および製品区画部の中空容器を包囲する製品区画部１
１４、１１４'、１１４"に対して固着され、接着その他
の適当な方法でこれに固定されて第２の剥離し得る密閉
シールを形成する。外側カバー・フィルム・シート１１
８は、熱封止、接着封止あるいは超短波溶着等により所
要の密閉シールを生じる公知の封止手段により支持部材
組立体に対して固着することができる。

【００３８】次いで、充填され相互に結合されたパッケ
ージ組立体の連続的なシートがパッケージ分離ステーシ
ョンへ送られ、ここで個々のパッケージ組立体が連続的
な供給帯材から横断線に沿って分離される。次に、個々
のパッケージ組立体は最終パッケージ形成ステーション
へ送られ、ここでパッケージの（複数または単数の）フ
ラップ・パネル１５６、１５６'がパッケージの面パネ
ル１５２（図６）の第１の折畳み線１５８、１５８'に
沿って折畳まれてパッケージ１００の側部あるいは端部
パネルを形成する。フラップ・パネル１５６、１５６'
は更に第１の折畳み線１５８、１５８'の外側の第２の
折畳み線１６０、１６０'に沿って折畳まれて、パッケ
ージ底部パネル１５４を形成する。先に述べたように、
パッケージ封止パネル１６４、１６４'が一緒に接着さ
れてパッケージを完成する。

【００３９】本発明の一体化された区画パッケージは、
１つの製品の他の製品による汚染を生じることなく２つ
以上の構成製品を包装する問題を解決する。更に、一体
化された区画パッケージは、外側パッケージ１０内に充
填する前に全ての製品が個々に相互に変更し得る内側パ
ッケージ２１に予め包装される故に、生産を著しく遅延
させあるいは包装製品の新鮮さを損なうことなく構成製
品の制限のない置換を可能にする。このため、製造ライ
ンの延長を容易に可能にする。この一体化された区画パ
ッケージはまた、各構成製品をその製品に最もよい方法
で包装することを可能にする。各個の構成製品が周知の
任意の方法で個々にかつ相互に他の構成製品と別々に包
装し封止することができるため、ガス洗浄、障壁特性、
色彩その他の如き内側製品区画に望ましい特定の包装特
徴が獲得できる。また、外側パッケージ１０が周知の方
法で望ましくは気密に密閉封止されるため、２重シール
が提供される。

【００４０】この一体化された区画パッケージは、棚卸
しされた構成製品が単に最終的なパッケージに機械的に
組立てられればよいため、組立てラインの休止時間を大
幅に短縮する。このように、雑多な製品を１つの操作で
取扱うため１つの屋根の下で多様な習熟技術を一緒にす
る必要がない。更にまた、最終的な組立てが単に必要に
応じて封止された内側の食品パッケージのみの処理が可
能であるため、最終組立てラインに対して必要とされる
米国農務省（ＵＳＤＡ）および米国食品医薬品局（ＦＤ
Ａ）の許認可は、実質的に省くことができる。

【００４１】この一体化された区画パッケージの別の利
点は、簡単な機械的な組立て操作を要するに過ぎないた
め、最終組立てラインが容易に自動化されることであ
る。最終的な組立てのこのような能力および簡素化の故
に、最終組立てラインは出荷コストを低減するように戦
略的な地理的位置に設置することができる。これらの全
体的なコストの利点に加えて、他の利点は、専用設備の
設置に比較して、現在ある工場における構成製品の包
装、および最終組立て場所への一括出荷により実現が可
能である、規模の経済、資本コスト、固定された管理コ
スト、公共設備、衛生ならびに設備使用率における節減
を含むものである。

【００４２】本発明のある実施態様を本文に示し記した
が、当業者には、本発明の趣旨および範囲から逸脱する
ことなく変更および修正が可能であることが明らかであ
ろう。

【図面の簡単な説明】

【図１】２個の容器の１つを開披した本発明の原理によ
り構成されたパッケージの一実施例を示す斜視図であ
る。

【図２】線２−２に沿った図１の断面図である。

【図３】本発明の原理により構成されたパッケージの第
２の実施例を示す断面図である。

【図４】本発明の原理により構成された第３の実施例を
示す斜視図である。

【図５】線５−５に沿った図４のパッケージの断面図で
ある。

【図６】図４に示されたものと類似するパッケージを形
成するパッケージ素材のパネルの組立てを示すパッケー
ジの立面図である。

【符号の説明】

１０ パッケージ １２ パッケ
ージ支持部材 １４ 内側の製品区画部 １６ 外側の
カバー部材 １８ パッケージ・カバー部材 ２０ カバー
・フィルム ２１ 内側パッケージ ２２ 周部 ２４ 凹部 ２８ 凸条 ３０ 溝 ３２ 取外し
自在な部分 ３６ 弱化線 １００ パッ
ケージ １０７ 開口 １０８ 開口 １０９ 開口 １１２ パッ
ケージ支持部材 １１４ 製品区画部 １１８ 第２
の外側カバー・フィルム １２２ 外縁部 １２６ 内側
フランジ １５２ パッケージの面パネル １５４ パッ
ケージの底部パネル １５６ フラップ・パネル １５８ 第１
の折畳み線 １６０ 第２の折畳み線 １６２ 底部
パネル半部 １６４ パッケージ封止パネル １６６ 延長
フランジ １７０ 凸条（デテント） ２００ パッ
ケージ ２０２ 底部の支持部材部分 ２０３ 上部
の支持部材 ２０６ 収受用凹部 ２０８ 外縁
部 ２１０ 第２のカバー ２１４ 外縁
部 ２２０ 製品区画部の取外し自在部分 ２２５ 弱化
線 ２３０ 内側の製品区画部 ２５０ 凸条 ２５２ 溝

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 591001880 Ｔｈｒｅｅ Ｌａｋｅｓ Ｄｒｉｖｅ, Ｎｏｒｔｈｆｉｅｌｄ，Ｉｌｌｉｎｏｉ ｓ 60093，Ｕｎｉｔｅｄ Ｓｔａｔｅ ｓ ｏｆ Ａｍｅｒｉｃａ (56)参考文献 実開 平２−48574（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭50−78666（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B65D 77/08

Claims (30)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 多重製品区画部を持つ区画付きパッケー
   ジにおいて、 パッケージ支持要素と、 各々が取外し自在に取付けられた取外し自在な容器カバ
   ー・シートを有する少なくとも２個の内側製品容器と、 前記パッケージ支持要素内に前記少なくとも２個の内側
   製品容器の各々を保持する手段と、 前記パッケージ支持要素に対して取外し自在に取付けら
   れかつ前記少なくとも２個の内側製品容器の前記取外し
   自在な容器カバー・シートに対して実質的に取外しでき
   ないように取付けられた前記少なくとも２個の内側製品
   容器を覆う手段とを設け、 これにより、前記覆い手段が前記パッケージ支持要素か
   ら取外される時、前記少なくとも２個の内側製品容器を
   前記パッケージ支持要素から取外すことなく、前記取外
   し自在な内側製品容器のカバー・シートが該少なくとも
   ２個の内側製品容器から取外されることを特徴とするパ
   ッケージ。
2. 【請求項２】 請求項１記載のパッケージにおいて、前
   記パッケージ支持要素が、３個の個別の内側製品容器を
   含むことを特徴とするパッケージ。
3. 【請求項３】 請求項１記載のパッケージにおいて、前
   記パッケージ支持要素が、７個の個別の内側製品容器を
   含むことを特徴とするパッケージ。
4. 【請求項４】 請求項１記載のパッケージにおいて、前
   記少なくとも２個の内側製品容器の各々が、その周部に
   延長する縁部を含むことを特徴とするパッケージ。
5. 【請求項５】 請求項１−４のいずれかに記載のパッケ
   ージにおいて、前記少なくとも２個の内側製品容器の各
   々が、接着封止手段により前記パッケージ支持要素に保
   持されることを特徴とするパッケージ。
6. 【請求項６】 請求項１−４のいずれかに記載のパッケ
   ージにおいて、前記少なくとも２個の内側製品容器の各
   々が、熱封止手段により前記パッケージ支持要素に保持
   されることを特徴とするパッケージ。
7. 【請求項７】 請求項１−４のいずれかに記載のパッケ
   ージにおいて、前記少なくとも２個の内側製品容器の各
   々が、デテント手段により前記パッケージ支持要素に保
   持され、該デテント手段は、外方に延長する部分が前記
   パッケージ支持要素の部分により係合される前記少なく
   とも２個の内側製品容器の各々の外方に延長する部分を
   含むことを特徴とするパッケージ。
8. 【請求項８】 請求項１−４のいずれかに記載のパッケ
   ージにおいて、前記少なくとも２個の内側製品容器の各
   々が、デテント手段により前記パッケージ支持要素に保
   持され、該デテント手段は、前記少なくとも２個の内側
   製品容器の各部と係合する前記パッケージ支持要素の外
   方に延長する部分を含むことを特徴とするパッケージ。
9. 【請求項９】 請求項１−８のいずれかに記載のパッケ
   ージにおいて、前記パッケージ支持要素が、これから遠
   去かる方向に延長する少なくとも１個のパッケージ・フ
   ラップ部分を含み、前記少なくとも２個の内側製品容器
   が、前記パッケージ支持要素と前記少なくとも１個のパ
   ッケージ・フラップ部分との間に保持されることを特徴
   とするパッケージ。
10. 【請求項１０】 請求項１−９のいずれかに記載のパッ
    ケージにおいて、前記少なくとも２個の内側製品容器の
    各々が、関連する取外し自在な容器カバー・シートを画
    成する周部に延長する弱化線を含み、該弱化線が前記少
    なくとも２個の内側製品容器の各々の頂部に接近してい
    ることを特徴とするパッケージ。
11. 【請求項１１】 請求項１０記載のパッケージにおい
    て、前記弱化線が、前記内側製品容器の頂部から前記各
    内側製品容器の高さの１０％より小さい位置に配置され
    ることを特徴とするパッケージ。
12. 【請求項１２】 請求項１−１１のいずれかに記載のパ
    ッケージにおいて、前記覆い手段が可撓性に富むフィル
    ム・シートを含むことを特徴とするパッケージ。
13. 【請求項１３】 請求項１−１１のいずれかに記載のパ
    ッケージにおいて、前記覆い手段が硬質フィルム・シー
    トを含むことを特徴とするパッケージ。
14. 【請求項１４】 請求項１−１３のいずれかに記載のパ
    ッケージにおいて、前記パッケージ支持要素が、前記少
    なくとも２個の内側製品容器を内部に収受するための複
    数の凹部を有する硬質トレーを含むことを特徴とするパ
    ッケージ。
15. 【請求項１５】 請求項１−１４のいずれかに記載のパ
    ッケージにおいて、前記少なくとも２個の内側製品容器
    が密閉状に封止されることを特徴とするパッケージ。
16. 【請求項１６】 請求項１５記載のパッケージにおい
    て、前記覆い手段が、前記パッケージ支持要素に対して
    密閉状に封止されることを特徴とするパッケージ。
17. 【請求項１７】 請求項１−１６のいずれかに記載のパ
    ッケージにおいて、前記パッケージ支持要素が個別の内
    側製品容器を含み、該内側製品容器の各々が、ミート製
    品、乳製品、クラッカー製品あるいはその組合わせから
    なるグループから選択される製品を保有することを特徴
    とするパッケージ。
18. 【請求項１８】 請求項１−１７のいずれかに記載のパ
    ッケージにおいて、前記パッケージ支持要素の対向する
    両側に配置された２個のパッケージ・フラップ部分を含
    み、前記パッケージ要素が、前記パッケージ・フラップ
    部分をパッケージ要素の支持部分から区分する２本の第
    １の折畳み線を含む素材から形成されることを特徴とす
    るパッケージ。
19. 【請求項１９】 パッケージ支持部材に配置された複数
    の個々の製品区画部を有する食品パッケージにおいて、
    パッケージ支持部材と、複数の個々の製品区画部材とを
    設け、前記支持部材は前記製品区画部材の最終数と個数
    が対応する複数の製品区画部開口を有し、該製品区画部
    開口の各々は、内部に個々の製品区画部材を収受するよ
    うになっており、該個々の製品区画部材の各々は関連す
    る製品区画部開口の周囲に延長する外縁部を持ち、前記
    個々の製品区画部材の各々は更に、その関連する製品区
    画部開口に前記製品区画部材を保持する手段を含み、前
    記個々の製品区画部材の各々は更に、製品を前記製品区
    画部材の各々に封止する取外し自在な第１のカバー部材
    を含み、また前記複数の個々の製品区画部材を前記パッ
    ケージ支持部材に封止する第２のカバーを含み、これに
    より前記第２のカバーが前記パッケージ支持部材から取
    外される時、前記取外し自在な第１のカバー部材が前記
    複数の個々の製品区画部材から取外されることを特徴と
    するパッケージ。
20. 【請求項２０】 請求項１９記載のパッケージにおい
    て、前記複数の個々の製品区画部材を保持する手段が、
    熱封止手段、あるいは前記複数の製品区画部材の各々か
    ら外方に延長するデテント手段を含み、該デテント手段
    は前記パッケージ支持部材の各部と締り係合することを
    特徴とするパッケージ。
21. 【請求項２１】 請求項１９記載のパッケージにおい
    て、前記取外し自在な第１のカバー部材が対応する個々
    の製品区画部材に対して密閉状に封止され、前記第２の
    カバーは、前記パッケージ支持部材に対して密閉状に封
    止されることを特徴とするパッケージ。
22. 【請求項２２】 請求項２１記載のパッケージにおい
    て、前記取外し自在な第１のカバー部材および前記第２
    のカバーが剥離可能であることを特徴とするパッケー
    ジ。
23. 【請求項２３】 請求項１９記載のパッケージにおい
    て、前記パッケージ支持部材が、該パッケージ支持部材
    から遠去かる方向に延長する２個のパッケージ・フラッ
    プ部材を含み、該２個のパッケージ・フラップ部材は相
    互に接触して前記複数の個々の製品区画部材を前記パッ
    ケージ・フラップ部材間に前記パッケージ支持部材によ
    り包囲することを特徴とするパッケージ。
24. 【請求項２４】 請求項２３記載のパッケージにおい
    て、前記パッケージ支持部材が、前記複数の個々の製品
    区画部材を収受するための複数の凹部を有する硬質トレ
    ーを含むことを特徴とするパッケージ。
25. 【請求項２５】 請求項２３記載のパッケージにおい
    て、前記２個のパッケージ・フラップ部材が、相互に略
    々平行に配置された第１および第２の折畳み線を含み、
    該第１および第２の折畳み線が対向するパッケージの側
    方部材をその間に画成し、前記２個のパッケージ・フラ
    ップ部材は各々前記第２の折畳み線の外側に配置された
    パッケージの底部部材を有し、前記複数の個々の製品区
    画部は、前記パッケージ支持部材と前記パッケージ底部
    部材間に部分的に包囲されることを特徴とするパッケー
    ジ。
26. 【請求項２６】 製品の各部を封止された状態で保持す
    るための複数の個々の中空の容器を設け、該複数の中空
    の容器の各々が前記中空の容器の開口を画成する外側フ
    ランジを有し、該中空容器の外側フランジが各々関連す
    る容器の外側フランジに封止状に取付けられた第１のカ
    バーを有することにより製品を前記中空容器内に封止
    し、前記複数の中空容器はパッケージ支持要素に取付け
    られ、該パッケージ支持要素は、該支持要素の製品支持
    部分により保持される中空容器の数と対応する数の複数
    の開口を持つ製品支持部分を含み、該製品支持部分は前
    記中空容器の各々と係合し、該製品支持部分はそれから
    遠去かる方向に延長する１対のパッケージ端部フラップ
    部分を持ち、該パッケージ端部フラップ部分は前記製品
    支持部分の下方で相互に接着剤で係合して前記中空の容
    器を前記パッケージ支持部分と前記パッケージ端部フラ
    ップ部分との間に包囲し、前記中空の容器および前記パ
    ッケージ支持部分の一部上に延長する第２のカバーを更
    に設け、該第２のカバーは前記パッケージ支持部分と前
    記第１のカバーに対して封止状に取付けられることを特
    徴とする多重区画パッケージ。
27. 【請求項２７】 請求項２６記載のパッケージにおい
    て、前記複数の中空の容器が前記パッケージ支持部分と
    接着剤で係合することを特徴とするパッケージ。
28. 【請求項２８】 請求項２６記載のパッケージにおい
    て、前記複数の中空の容器がデテント手段により前記パ
    ッケージ支持部分に保持され、該中空の容器の各々が、
    前記パッケージ支持部分の一部と締り状に係合する外側
    に延長する部分を含むことを特徴とするパッケージ。
29. 【請求項２９】 請求項２６−２８のいずれかに記載の
    パッケージにおいて、前記パッケージ支持部分が、前記
    複数の中空の容器と係合するための複数の凹部を持つ硬
    質トレーを含むことを特徴とするパッケージ。
30. 【請求項３０】 請求項２９記載のパッケージにおい
    て、前記第２のカバーが、前記複数の中空の容器と係合
    するための複数の凹部を持つ第２の硬質トレーを含み、
    該第２の硬質トレーは前記第１の硬質トレーと封止状に
    係合するようになっていることを特徴とするパッケー
    ジ。