JPS5939671Y2 - 太陽電池時計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子時計のエネルギー源として装備された太陽
電池を光検出素子として兼用した太陽電池時計に関する
。

近年、電子時計の発展は著しく、完全電子式時計が出現
するに至り、時刻を発光ダイオード等の固体発光素子で
表示するデジタル電子時計も実用化されている。

しかし前記固体発光素子で表示するデジタル時計に於い
て、固体発光素子を常に一定電流で駆動すると、夜間の
ような低周囲光状態の時、前記固体発光素子の発光輝度
が周囲の暗さに比して相対的に強過ぎるため、表示のコ
ントラストが悪くなり、又太陽光のような高周囲光状態
の時は相対的に発光輝度を強めないと、表示コントラス
トが悪くなると云う欠点があった。

しかるに前記欠点を解決する方法として、固体発光素子
と同一表示面にフォトトランジスタ、硫化カドミウム（
ｃｄｓ）又はシリコン太陽電池等の光検出素子を配置し
、該光検出素子により表示面の周囲光の状態を検出して
検出信号を発生するとともに、この検出信号にて電子回
路を制御し、前記周囲光の状態に合せて前記固体発光素
子の駆動電流を制御する事により常に良好なコントラス
トで表示を行なう方式が採用されており、表示の明瞭化
及び消費電力の節約に寄与している。

又近年太陽電池を、時刻表示面の周囲に配置しこの太陽
電池、７Ｆよって、電池を充電することにより、電池交
換のわずられしさを、なくした太陽電池時計が実用化さ
れている。

本考案の目的は、太陽電池によるエネルギー充電と、光
検出による電子回路の制御という２つの技術思想を組合
わせることにより、機能的に勝れ、かつ電池交換を必要
としない太陽電池時計を提供することに有る。

すなわち上記目的を遠戚する本考案の要旨とするところ
は、前記太陽電池が、電池の充電を行うと同時に、照度
検出回路に接続されることにより例えば時刻表示面の照
度を検出し、固体発光表示素子の発光輝度を調整する等
の照度検出機能を兼備することを特徴としている。

以下図面により本考案の一実施例を説明する。

第１図は本考案に於ける太陽電池時計の外観図であり、
太陽電池時計１は、発光ダイオードにより構成される時
刻表示装置２と、その周囲に配置された太陽電池３及び
表示点灯ボタン４を備えている。

第２図は、第１図に示す太陽電池時計のブロック線図で
あり、５は、水晶振動子、６は発振回路、７は分周回路
、８は時計回路、９は表示駆動回路であり、前記表示点
灯ボタン４により、操作される表示スイッチイが閉成さ
れている間、計時回路８の内容を、時刻表示装置２に表
示する。

１０は充電可能な電池であり、前記太陽電池３により送
流防止ダイオード１１を介して充電され、電子時計にエ
ネルギーを供給する。

１２．１３．１４は、照度検出回路であり時刻表示面の
照度に対応した太陽電池３の起電圧を検出し、前記表示
駆動回路９を制御して、時刻表示装置２を構成する発光
ダイオードの発光輝度を調整する。

尚本実施例に於ける照度検出回路は、インバータ１５．
１６と、レベル調整抵抗１７によって構成され、各照度
検出回路１２．１３．１４は、それぞれレベル調整抵抗
により、異った動作レベルに設定されている。

したがって上記構成に於ける電子時計は、表示スイッチ
イが閉成されると、前記太陽電池３の起電圧のレベルに
従って、照度検出回路１２，１３．１４のうち、一つの
回路のみが動作し表示駆動回路９の駆動レベルを制御す
るため時誤表示装置２は、常に時刻表示面の照度に対応
した発光輝度で、時刻表示を行う。

上記のごとく本考案によれば、電池交換のわずられしさ
を解消した太陽電池時計を提供することが出来、さらに
前記太陽電池を兼用することにより、特別に、光検出素
子を備えることなく、時刻表示装置の発光輝度を調整す
ることが、可能となる等、制御機能を増すことが出来る
ためその商品価値を高めるとともに、大なる経済効果を
有するものである。

さらに本実施例に於いては光検出信号による制御機能と
して、時刻表示装置の発光輝度調整について説明したが
、これに限定されるものではなく、周囲の明るさに応じ
てアラーム音の大きさを変化させたり、音響報時機能を
明るさによって禁止したり、さらに光検出信号を直接ス
イッチ信号として利用したりすることも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に於ける太陽電池時計の外観図、第２
図は、太陽電池時計のブロック線図である０ １・・・太陽電池時計、２・・・時刻表示装置、３・・
・太陽電池、９・・・表示駆動回路、１０・・・電池、
１２゜１３．１４・・・照度検出回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 発振回路、分周回路、計時回路、表示駆動回路、時刻表
   示装置、電源電池、該電池を充電するための太陽電池を
   備えた電子時計に於いて、前記太陽電池端子より逆流防
   止素子を介して前記電池への充電回路を構成するととも
   に、前記太陽電池端子に直接照度検出回路を接続し、該
   照度検出回路の出力を前記表示駆動回路に供給するよう
   構成することにより、前記太陽電池をエネルギー源とし
   て前記各回路の駆動を行うとともに、照度検出素子とし
   て兼用することにより前記時刻表示装置の表示状態を制
   御することを特徴とする太陽電池時計。