JPS5939353Y2 - 電子テ−プカウンタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテープレコーダなどの録音、再生時あるいは早
送り、巻戻１．７時におけるテープの頭出しを正確に行
なうことができる電子テープカウンタに関するものであ
る。

一般に、テープレコーダなどに設けられている電子テー
プカウンタはテープの走行に伴って発生スルクロック信
号をカウンタによってカウントし、そのカウント値を表
示器に表示するものである。

しかしながら、従来の電子テープカウンタはテープの走
行に伴って発生するクロック信号の分周比を大きくとれ
ばとるほど、録音・再生時にカウンタの最下位桁のカウ
ントアツプあるいはカウントダウンに時間を要し、カウ
ンタが正常に動作しているか否か即断できず、別途動作
表示手段を必要とする。

しかも、単位テープ長に対してカウント密度が粗である
ため、正確なテープ頭出しが不可能である。

一方、前記分局比を小さくとればとるほど、早送りある
いは巻戻し時にはカウンタの最下位桁のカウントアツプ
あるいはカウントダウンが極めて早く、表示器の最下位
桁の表示は日の字に見え、実際の数を判読することが不
能である。

このため、正確なテープ頭出しが困難になるなどの欠点
があった。

本考案は以上の点に鑑み、このような問題を解決すると
共にかかる欠点を除去すべくなされたもので、その目的
は１つのテープ長の走行において、その走行速度に応じ
て自動的に表示精度を切換えて走行速度の速いときの判
別不能な表示を防止することができ、また、テープ走行
スピードに対応して自動的に表示精度が変化するため、
正確なテープ頭出しを行なうことができ、しかも、最下
位表示桁が動作表示を兼ねるため、動作表示手段を特に
必要としない電子テープカウンタを提供することにある
。

このような目的を達成するため、本考案は、テ−プレコ
ーダが早送りあるいは巻戻しのモードにあるときにはカ
ウンタの１位桁データを表示器の最下位表示データとし
て出力し、テープレコーダが録音あるいは再生のモード
にあるときにはカウンタの１０−１位桁データを表示器
の最下位表示データとして出力するデータセレクタを設
け、このデータセレクタを上記テープレコーダのモード
信号によって自動的に切換え得るようにしたものである
。

以下、図面に基づき本考案の実施例を詳細に説明する。

第１図は本考案に係る電子テープカウンタの一実施例を
示すブロック図である。

同図において、１はテープの走行に伴って発生するクロ
ック信号２が入力するクロック入力端子１ａ、アップ／
ダウン制御信号３が入力するアップ／ダウン端子１ｂ、
リセット信号４が入力するリセット端子１ｃ、カウント
内容を出力する出力端子１ｄおよび１ｅ、内容が零にな
ったときにカウント零信号５を出力する出力端子１ｆを
備えたアップ／ダウン動作を行なうカウンタ、６は曲の
途中の任意の位置のカウンタ１のカウント値を記憶する
メモリ、７はこのメモリ６にカウンタ１のカウント値を
記憶するためのメモリライトスイッチ、８はカウンタ１
のカウント値とメモリ６に記憶されている値とを比較し
、一致したときブ致信号９を出力するコンパレータ、１
０は前記カウント零信号５と前記一致信号９の論理和を
とり、テープ走行停止信号１１を出力するオア回路、１
２は録音・再生制御信号およびＰＡＵＳＥ信号が入力し
、テープレコーダが早送りまたは巻戻しのモードにある
ときには“Ｉ、 Ｉ＋信号を出力し、テープレコーダが
録音・再生または停止のモードにあるときには＋＋Ｈ”
信号を出力するオア回路、１３はカウンタ１の４桁のカ
ウント値が入力し、セレクト端子１３ａにｆｌ Ｉ、
ＴＩ信号が入力したときには１位桁以上の３桁をセレク
トして出力し、セレクト端子１３ａに１１ ＨＩＩ信号
が入力したときには小数点を含め４桁をセレクトして出
力するデータセレクタ、１４はデコーダ／ドライバ、１
５は例えば小数点以下１桁をもつ４桁で構威し、各桁は
日の字に配列した７セグメントよりなり、早送り、巻戻
し時には第２図すに示すように１位桁以上の表示を行な
い、録音・再生の時には第２図ａに示すように１０−１
位桁以上の表示を行なう表示器である。

次に、上記構成に係る電子テープカウンタの動作につい
て説明する。

まず、テープレコーダが早送りあるいは巻戻しのモード
にあるとき、オア回路１２の出力は゛Ｌ″レベルとなる
。

したがって、デ・−タセレクタ１３０入力端子１３ａに
は”Ｌ”レベルが入力するため、データセレクタ１３は
カウンタ１のカウント値の１位桁以上の３桁の値を出力
する。

そして、この１位桁以上の３桁のデータはデコーダ／ド
ライバ１４を介して表示器１５に入力する。

このため、表示器１５には第２図すに示すように３桁の
数が表示される。

次に、テープレコーダが録音あるいは再生時にあるとき
、オア回路１２の出力は”Ｈ”レベノ？となる。

したがって、データセレクタ１３の入力端子１３ａには
Ｈ”レベルが入力するため、データセレクタ１３はカウ
ンタ１のカウント値の１０−１桁以上の４桁の値を出力
する。

そして、この１０−１桁以上の４桁のデータはデコーダ
／ドライバ１４を介して表示器１５に入力する。

このため、表示器１５には第２図ａに示すように小数点
第１位の桁を含め４桁の数が表示される。

なお、以上ば４桁を表示する場合について説明したが、
テープ走行スピードに応じて任意の桁数を用いることが
できることはもちろんである。

以上の説明から明らかなように、本考案によれば、複雑
な手段を用いることなく、データセレクタをテープレコ
ーダからのモード信号によって自動的に切換えるように
した簡単な構成によって、１つのテープ長の走行におい
て、その走行速度に応じて自動的に表示精度を切換えて
テープ走行の速いときの判別不能な表示を防止すること
ができ、また、テープ走行スピードに対応して自動的に
表示精度が変化丈るため、正確なテープ頭出しを行なう
ことができ、しかも、最下位表示桁が動作表示を兼ねる
ため、動作表示手段を特に必要としないので、実用上の
効果は極めて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る電子テープカウンタの一実施例を
示すブロック図、第２図ａおよび第２図すは第１図の表
示器の表示動作を説明するための図である。 １・・・・・・カウンタ、１ａ・・・・・・クロック入
力端子、１ｂ・・・・・・アップ／ダウン端子、１ｃ・
・・・・・リセット端子、１ｄおよび１ｅ・・・・・・
出力端子、１ｆ・・・・・・出力端子、２・・・・・・
クロック信号、３・・・・・・アップ／ダウン匍脚信号
、４・・・・・・リセット信号、５・・・・・・カウン
ト零信号、６・・・・・・メモリ、７・・・・・・メモ
リライトスイッチ、８・・・・・・コンパレータ、９・
・・・・・一致信号、１０・・・・・・オア回路、１１
・・・・・・テープ走行停止信号、１２・・・・・・オ
ア回路、１３・・・・・・データセレクタ、１４・・・
・・・デコーダ／ドライバ １５・・・・・・表示器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テープの走行に伴なって発生するクロック信号をカウン
   タによりカウントし、そのカウント値を表示器に表示す
   る電子テープカウンタにおいて、テープレコーダが早送
   りあるいは巻戻しのモードにあるときには、カウンタの
   １位桁データを表示器の最下位表示データとして出力し
   、テープレコーダが録音あるいは再生のモードにあると
   きに＆［カウンタの１０ 位桁データを表示器の最下位
   表示データとして出力するデータセレクタを設け、この
   データセレクタを前記テープレコーダからのモード信号
   によって自動的に切換え得るようにしたことを特徴とす
   る電子テープカウンタ。