JPH0216426Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子カウンタのメモリ保持及び解除回
路に係り、カウンタの零表示によつて移動機構を
自動的に停止すると共に、カウンタのメモリを解
除し、一度移動機構を自動的に停止させた後はカ
ウンタの零表示によつて移動機構を自動的に停止
させないようにした電子カウンタのメモリ保持及
び解除回路を提供することを目的とする。

テープレコーダ等において例えば既録音テープ
の頭出しを行なう際、テープリワインドしてカウ
ンタの表示が頭出し位置に相当する「０」「０」
「０」になつた時に自動的にテープ走行をストツ
プさせる機構がある。このような機構を設けられ
たテープレコーダにて上記の如き操作を繰返し数
回に亘つて行なう時、従来のものはカウンタメモ
リスイツチをオンにしておくと、その都度カウン
タが頭出しの「０」「０」「０」の位置でテープ走
行がストツプされる。

ところが、リワインド操作は必ずしも頭出しば
かりに用いられるわけではなく（即ち、常に
「０」「０」「０」の位置ばかりでなく）、それより
前の位置に録音されている曲の途中を再生したい
場合もあり、従来のものではそのまま用いると自
動的に「０」「０」「０」の位置でストツプしてし
まうので、その都度カウンタメモリスイツチを解
除しなければならない。このような場合、カウン
タメモリスイツチのオンによつて１回だけ「０」
「０」「０」の位置において自動的にテープ走行を
ストツプさせた後は、自動的にカウンタメモリの
「０」「０」「０」が解除されてその都度任意の位
置でテープ走行をストツプさせ得る機構があれ
ば、その都度カウンタメモリスイツチを解除する
操作が省けて便利である。

本考案は上記要求を満たしたものであり、以下
図面と共にその一実施例について説明する。

図は本考案になる電子カウンタのメモリ保持及
び解除回路の一実施例のブロツク系統図を示す。
同図において、カウンタメモリスイツチ１を押す
とメモリ回路２より信号がとり出されてホールド
回路３にてこれがホールドされ、アンド回路４及
び電子カウンタ５に供給される。カウンタ５のメ
モリ表示素子５ａはホールド回路３よりの信号に
より、メモリ中であることを意味する「Ｍ」を表
示する。

一方、テープリワインド操作すると、カウンタ
５のカウント表示の数字が少なくなつてこれがカ
ウント読取回路６にて読取られる。カウンタ５の
表示が「０」「０」「０」（即ち、ある曲の頭出し
位置）になると零検出回路７より零検出信号がと
り出されてアンド回路４に供給され、ここでホー
ルド回路３よりの信号とのアンドがとられてテー
プ走行ストツプ信号がとり出される。

アンド回路４よりの信号はテープ走行ストツプ
回路８に供給され、テープ走行及びカウンタ５の
表示が停止される一方、アンド回路４よりの信号
はカウンタメモリ解除信号発生回路９に供給され
てカウンタメモリ解除信号がとり出され、ホール
ド回路３に供給される。ホールド回路３はカウン
タメモリ解除信号発生回路９よりの信号にてホー
ルド出力がなくなり、これにより、カウンタ５の
表示素子５ａの「Ｍ」の表示が消える一方、アン
ド回路４の一方の入力はＬレベルになる（即ち、
後述のようにカウンタ５のメモリは解除されたこ
とになる）。

ここで、上記リワインド操作を行なつた曲とは
別の曲の途中（この場合、カウンタ表示は「０」
「０」「０」でなく別の表示数字になる）から再生
を行ないたい場合、メモリスイツチ１を押さずそ
のまま上記と同様にリワインド操作する。リワイ
ンド操作によりカウンタ５の表示が「０」「０」
「０」になつて検出回路７から検出信号がとり出
されるが、ホールド回路３の出力によつてアンド
回路４の一方の入力はＬレベルになつているので
アンド回路４からはストツプ信号はとり出されな
い（即ち、メモリ解除されている）。これにより、
テープはそのまま走行され、かつ、カウンタ５の
表示は負方向にカウントされる。そこで予めチエ
ツクしておいた曲の途中部分のカウント表示に至
つた時点でストツプボタンを押せば、カウンタ５
の「０」「０」「０」の表示に無関係にテープ走行
を停止し得る。

上述の如く、本考案になる電子カウンタのメモ
リ保持及び解除回路は、カウンタの表示が零にな
つたことを検出する零検出回路と、該カウンタの
表示が零になつた時点で移動機構を停止させるこ
とをメモリするメモリスイツチの操作によつて信
号を保持するメモリ保持回路と、該検出回路出力
と該メモリ保持回路出力との論理積をとる論理積
回路と、該論理積回路の出力が移動体停止信号で
ある場合上記移動機構を停止させる回路と、該移
動体停止信号により該メモリ保持回路の信号保持
を解除する回路とよりなるため、簡単な回路構成
で、カウンタの表示が零になると移動機構を自動
的に停止させ得ると共に、カウンタのメモリを自
動的に解除し得、これにより、機構を一旦停止さ
せた後、再び機構を動作させてもメモリの解除に
よつてカウンタの表示が零になつても機構は停止
することなく、例えば、テープレコーダにおいて
テープリワインドによつて既記録テープの頭出し
を行なう際、一旦メモリスイツチを押せば何回で
も必ずカウンタの表示が零の位置で自動的に停止
され、零以外の位置で停止させるにはその都度リ
セツトボタンを押さなければならない従来のもの
に比して、一度メモリスイツチを押してテープを
自動的に停止させた後は何回リワインド操作して
もカウンタの表示が零の位置で自動的に停止され
ることはなく、何回でも任意の位置で停止させて
頭出しを行なうことができ、従来のようにリセツ
トボタンをその都度押さなくても済む等の特長を
有する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案回路の一実施例のブロツク系統図で
ある。 １……カウンタメモリスイツチ、３……ホール
ド回路、４……アンド回路、５……電子カウン
タ、７……零検出回路、８……テープ走行ストツ
プ回路、９……カウンタメモリ解除信号発生回
路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 移動体の移動量をカウントする電子カウンタの
   表示が零になつたことを検出する零検出回路と、
   該電子カウンタの表示が零になつた時点で該移動
   体の移動機構を停止させることをメモリするメモ
   リスイツチの操作によつて信号を保持するメモリ
   保持回路と、該零検出回路の出力と該メモリ保持
   回路の出力との論理積をとる論理積回路と、該論
   理積回路の出力が移動体停止信号である場合上記
   移動機構を停止させる回路と、該移動体停止信号
   により上記メモリ保持回路の信号保持を解除する
   回路とよりなる電子カウンタのメモリ保持及び解
   除回路。