JPS5939334B2 - 自動車用空調制御装置 - Google Patents

自動車用空調制御装置

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JPS5939334B2
JPS5939334B2 JP54044593A JP4459379A JPS5939334B2 JP S5939334 B2 JPS5939334 B2 JP S5939334B2 JP 54044593 A JP54044593 A JP 54044593A JP 4459379 A JP4459379 A JP 4459379A JP S5939334 B2 JPS5939334 B2 JP S5939334B2
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air
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damper
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敦則 斎藤
政則 永の間
康宏 岩田
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NipponDenso Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はデジタルコンピュータを使用した自動車用空調
制御装置に関する。
従来、アナログ信号処理回路を使用した温度制御装置が
実用に供されてきたが、この装置は温度制御条件となる
各種の制御パラメータとして内気温度外気温度等を複数
の感熱抵抗素子lこて検出するようになし、これらの抵
抗素子を直列に接続して給電することにより、各抵抗素
子に生じる電圧降下の合成値を取り出し、この合成電圧
によって空気調和装置の温度調節部材の調節量を表わす
ように構成されている。
ところが上記従来のものにおいては、複数の感熱抵抗素
子の合成抵抗値によって個々の抵抗素子に流れる電流が
変化するので、ある1つの制御パラメータ例えば内気温
度を検出するにしても、外気温度等が異なれば内気温度
の同一変化量に対して検出値が異なってしまい、結果と
して内気温度の変化量に対する温度調節量が外気温度等
の他の制御パラメータlこよって変化してしまうという
欠点を有している。
さらに、感熱抵抗素子は一般に温度−抵抗値特性が直線
でないために、例えば負性抵抗型の感熱抵抗素子を内気
温度検出用として用いた場合は高温部での抵抗値が小さ
くかつ変化量も小さくなるため、他の抵抗素子との合成
抵抗の形で取出されることtこより内気温度の変化に対
する検出精度が悪くなる欠点がある。
本発明は上述した点に鑑みて、制御パラメータ相互間の
干渉がなく、従って複数の制御パラメータ(こ応じて忠
実に温度調節量を決定することができる自動車用空調制
御装置を提供することを目的とするものである。
本発明はこの基本目的を達成するためtこ、各種の温度
制御条件を各々アナログ信号電圧として生じる複数のセ
ンサを相互干渉することのないように独立して備え、各
センサからのアナログ信号電圧を2進変換した上で処理
して調節量を決定する変換手段ADC1利得付加手段、
熱交換量演算手段を備えることを特徴とする。
本発明の構成上の特徴を、第17図を参照して説明する
と、本願の第1の発明は、 車室VCに向かって空気を送るための通風ダクト10、 この通風ダクト10において車室VCに向かう空気流を
生じさせるブロワモータ14、 前記通風ダクト10に配置され前記空気流に対して熱交
換を行なうとともにその熱交換量を比例的に調節可能と
した熱交換手段HEX、 少なくとも車室内温度および車室外温度を含む複数の制
御情報を各々独立したアナログ信号電圧として生じる複
数の温度センサ60,61、この各センサ60,61か
らの各々のアナログ信号電圧を独立して2進コ一ド信号
に変換する変換手段ADC。
変換された各々の2進コ一ド信号に各々所定の利得を付
加する利得付加手段、 利得が付加された2進コ一ド信号の合成演算処理を含ん
で前記熱交換手段の前記熱交換量を決定する熱交換量演
算手段、および この熱交換量演算手段から出力信号を受けて前記熱交換
手段における熱交換量を調節する電気的駆動手段 を備えたことを特徴とする。
かかる構成とすることtこより、複数の温度センサから
の信号は独立して処理され、個別に利得が付加されるた
め、センサ信号間に相互干渉が生じることがない。
本発明(こおいて制御手段は、デジタルコンピュータ、
特にメモIJ(ROM)から順次読み出されるプログラ
ムに従って各種の演算処理を時系列的にくり返すように
構成された、いわゆるマイクロコンピュータを使用する
ことが望ましい。
これにより、入力された各種の制御パラメータについて
複数の利得を設定してメモIJ(RAM)に記憶してお
くことも可能になり、これによって温度調節量を決定す
る以外の制御にも制御パラメータを利用することが可能
となる。
次に述べる実施例tこいくつかの例が記載しであるが、
例えば内気温度の変化量のみを所定の時間をおいて調べ
ることにより内気温度が安定しているか否かを判定し、
この判定結果により温度調節量を補正する制御も可能で
ある。
また後述するように導入される外気温度が設定温度(目
標温度)より充分低いか否かを判定してエコノミ運転の
可否を決定することも可能である。
またエコノミ運転における温度調節量を外気温度に応じ
て補正することができる。
さらに、本願の第2の発明は、温度制御を行なうに際し
ての調節量フィードバックを2進信号での演算に含ませ
ることにより、調節量フィードバック信号が先に述べた
温度制御パラメータと相互干渉することを防止するとと
もに、温度調節のための出力信号が単に調節量の増減を
表わす信号となるようにして駆動手段の構成を簡単にし
た制御装置を提供することを目的とする。
第2の発明の構成上の特徴を第17図を参照して説明す
ると、温度センサ60,61と変換手段ADCを含む信
号発生手段、利得付加手段、および熱交換量演算手段が
具体的に特定されている。
すなわち、車室内の現実の温度に対応した第1の2進コ
一ド信号Trを発生する内気温検出手段81と、 車室外の温度に対応した第2の2進コ一ド信号Tamを
発生する外気温検出手段S2、 前記熱交換手段HEXの調節量に対応した第3の2進コ
一ド信号Tpoを発生する調節量検出手段S3と、 車室内の目標設定温度に対応した第4の2進コ一ド信号
T2を発生する設定手段S4と、 上記第1、第2、第3、第4の2進コ一ド信号に各々゛
所定の利得を付加する利得付加手段と、各々利得を付加
した第1、第2、第3、第4の利得付2進コ一ド信号に
ついて、第1、第2、第3の利得付2進コ一ド信号の和
と第4の利得付2進コ一ド信号との偏差に対応した制御
出力信号を生じる熱交換演算手段と、 この演算手段からの制御出力信号を受けて前記熱交換手
段における熱交換量を調節する電気的駆動手段と が設けられている。
次に本発明の一実施例について図面を参照して説明する
この実施例は自動車用空気調和装置に係わるもので、公
知の冷風温風混合方式の空気調和装置、すなわち温度調
節部材の上流に供給される空気をこの温度調節部材によ
って加熱器とそのバイパス通路とに分配し、その分配の
比によって対象空間に吹出す下流側の混合空気の温度を
調節するようにした空気調和装置において、その温度調
節部材の変位量を、デジタルコンピュータにより予め設
定された処理順序に従って制御するように構成しである
全体システムを示す第1図において、通風ダクト10の
上流側には空気導入口(吸入口)として自動車の車室内
と通じて内気(室内空気)を循還させるための内気導入
口11と、外気(室外大気)を取入れるための外気導入
口12とが形成してあり、両導入口はダンパ13によっ
ていずれか一方が閉塞される。
ダンパ13による導入口11.12の選択を内外気切替
と称する。
通風ダクト10には下流側に向かって、プロワモータ1
4、冷房サイクル22の冷媒蒸発器(エバポレータ)よ
りなる冷却器15、エンジン冷却水を熱源とする加熱器
(ヒータコア)16、およびこの加熱器12を通る空気
とバイパス通路17を通る空気との比を調節する温度調
節部材としてのダンパ18が順に配置されている。
通風ダクト10の最も下流側には、通風ダクト10内で
温度調節された空気を車室内に向かって吹出すための2
種の吹出口19゜20が形成してあり、符号19で示す
一方の吹出口は車室内上部に向かって冷風を吹出すため
の上吹出口、20の吹出口は車室内下部に向かって温風
を吹出すための下吹出口である。
上吹出口19と下吹出口20は、それぞれ車室内の適当
な箇所に複数個の開口部を設けてそれらをダクトで連結
してもよい。
上、下の吹出口19.20は、ダンパ21によっていず
れか一方が閉塞される。
ダンパ21による吹出口19.20の選択を吹出口切替
と称する。
通風ダクト10に配置された各要素は温度調節ダンパ1
8による温度制御のほか運転者の好みとする運転モード
に従って空気調和に供せられる。
この実施例で説明する空気調和装置は運転モードとして
、内外気切替運転、冷却器15の作動、非作動を人為的
に切替える運転、および冷却器15の作動、非作動を自
動的に切替えるエコノミ運転(経済運転)を行なう。
内外気切替は、外気温度がかなり高いときの冷房運転の
場合とか大気が汚れている場合の内気循還運転、内気が
汚れた場合の外気取入運転を選択することができる。
また、内外気切替は他の運転モードと連動して自動的に
行なわれることもある。
例えば冷却器15の非作動モードでは内気循還モードで
目標とする室内温度が得られなくなると、ダンパ13が
自動的に外気切替となって外気聖人モードとなる。
冷却器15の作動、非作動の選択は、外気温度が高いと
きの冷房運転を希望する場合とか除湿のために冷却器1
5を使用したい場合、あるいは外気温度が十分低いとき
の暖房運転を希望する場合に使用される。
エコノミ運転は、目標とする室内温度を得るために冷却
器15の作動が必要か否かを判別して冷却器15の作動
、非作動を自動的に制御するもので、冷却器15の作動
時間を低減しその駆動エネルギの消耗を防ぐ場合に使用
される。
冷却器15を含む前記冷房サイクル22は、自動車原動
機としてのエンジン23のプロペラシャフトにて■ベル
ト等を介して駆動されるコンプレッサ(冷媒圧縮機)2
4と、コンデンサ25と、受液器26と、膨張弁13と
を冷却器15に配管結合して構成される公知のものであ
り、コンデンサ25において冷媒の熱を放出し冷却器1
5において導入される空気の熱を冷媒に吸収させる熱サ
イクルをなしている。
そして、冷却器15を通過した空気の温度はほぼ0℃と
なり、導入される空気の温度およびコンプレッサ24の
回転速度にはあまり関係しない。
冷却器15の作動、非作動は冷房サイクル22の運転と
ほぼ対応する。
冷房サイクル22はその駆動源であるコンプレッサ24
とエンジン23との機械的な連結機構を断続することに
よって停止し運転される。
前記加熱器16はエンジン23の冷却水ブラケットに接
続された冷却水配管に連結され、エンジン16にて加熱
された冷却水の熱を放出する熱交換作用を有する。
流路調整弁28は冷却水温度に応じて冷却水の流路を、
加熱器16を通るものと図示しないラジェータを通るも
のとで調節し、従って加熱器16もほぼ一定した熱交換
能力を得るようになっている。
温度制御および前記運転モードの制御のために、前記冷
房サイクル22と通風ダクト10内の内外気切替ダンパ
13、温度調節ダンパ18、吹出口切替とダンパ21が
電気信号によって駆動される。
電磁クラッチ50はコンプレッサ24とエンジン23と
の機械的な連結機構を断続するもので、電源線50aを
介して付勢されたときにコンプレッサ20を回転すべく
クラッチを接続し消勢されたときはクラッチを遮断して
コンプレッサ24を停止する。
コンプレッサ24の回転状態をオン、停止状態をオフと
称する。
内外気切換ダンパ13は、ダイアフラム作動器51と、
大気連通とエンジン負圧連通とを切換える三方切替電磁
弁52とからなる負圧作動器によって駆動される。
電源線52aを介して三方切替電磁弁52が付勢される
と、ダイアフラム作動器51に負圧が供給され連結機構
51aを介してダンパ13を図示の外気導入状態から破
線矢印方向に比較的急速に引張って内気導入状態とし、
電磁弁52が消勢されるとダイアフラム作動器51には
大気圧が供給され図示しないばねの力によってダンパ1
3を図示位置(外気導入状態)に押し返す。
温度調節ダンパ18はダイアフラム作動器53と、エン
ジン負圧連通および大気連通を制御する2個の電磁弁5
4.55とからなる負圧作動器によって駆動され、電源
線54aにより電磁弁54が付勢されたときはダイアフ
ラム作動器53に負圧が供給されて連結機構53aを介
してダンパ18を矢印方向にゆっくり引き、電源線55
aにより電磁弁55が付勢されたときはダイヤフラム作
動器53に大気圧が供給されて図示しないばねによって
ダンパ18はゆっくり押し返される。
両方の電磁弁54.55が消勢されたときは、ダイアフ
ラム作動器53は停止してダンパ18の駆動を停止させ
、そのときの位置に保持させる。
なお、ダンパ18の開度はバイパス通路17を全閉した
図示位置(最大暖房位置)を100%とし、加熱器16
の上流を全閉したとき(最小暖房位置)を01とする。
吹出口切換ダンパ21はダイアフラム作動器56と、大
気連通とエンジン負圧連通とを切換える三方切替電磁弁
57とからなる負圧作動器によって駆動され、電源線5
7aにより電磁弁57が付勢されるとダイヤフラム作動
器56に負圧を供給し連結機構56aを介して図示位置
(下側吹出)からダンパ21を比較的急速に引いて上側
吹出とし、電磁弁57の消勢時はダイアフラム作動器5
7に大気圧を供給し図示しないばねlこよってダンパ2
1を図示位置に押し返す。
制御装置1は電気的駆動部材である上記電磁クラッチ5
0、電磁弁52,54,55,57の付勢、消勢を切換
えて、温度制御および各運転モードの制御を指令する。
また制御装置1は温度制御および各運転モードの制御を
行なうために各種の情報入力手段と接続されており、入
力された情報を予め内部設定された制御プログラムに基
いて処理し上記電気的制御部材を作動させる。
ブロワモーター4は電源線14aにより付勢されたとき
回転して通風ダクト10内に空気の流れを形成する。
ブロワモーター4は空気調和装置が動作状態である限り
、目標とする温度および運転モードとは関係なく作動す
る。
制御装置1に各種の情報を入力する手段としては、内気
が通過するように通風ダクト10の上流部【こ設けられ
た小通路に設置され、内気温度に応じた信号を発生する
内気温センサ60、ラジェータグリルの前面等に通風お
よびエンジン等の輻射熱をなるべく受けないように設置
され、外気温度に応じた信号を発生する外気温センサ6
1、温度調節ダンパ18の開度(位置)に応じた信号を
発生する開度センサ62、および制御装置1の近傍]こ
設置される操作パネル2がある。
制御装置1は空気調和装置の近傍に設置するが、操作パ
ネル2は例えば運転席前部の計器盤などに取付けてもよ
い。
操作パネル2には、目標とする内気温度の設定に応じて
信号を発生する温度設定器63、空気調和装置の作動、
非作動を指令するメインスイッチ64、および運転モー
ドを選択するためのスイッチとして、冷却器15の、す
なわち冷房サイクルの作動、非作動を選択するスイッチ
(以下エアコンスイッチと称する)65、吸込口すなわ
ち内気導入口11と外気導入口12とを選択する吸込口
切替スイッチ66、エコノミ運転を選択するエコノミス
イッチ67、吸入口を数分間だけ内気導入口11とする
短時間内スイッチ(以下短内気スイッチと称する)68
が設けである。
また操作パネル2には制御中の内気温度を表示する表示
手段を付設してもよい。
装置の電源供給は車載バッテリ3からイグニッションキ
ースイッチ4を介してなされる。
第2図は制御装置1と各種情報入力手段と電気的制御部
材との相互の電気的な接続を示す結線図である。
情報入力手段のうち、内気温センサ60、外気温センサ
61、ダンパ開度センサ62、操作パネル2における温
度設定器63は、それぞれ発生する信号をアナログ電圧
信号の形で制御装置1に入力する。
そのため、内気温センサ60、外気温センサ61として
サーミスタ等の感熱抵抗素子が使用され、通電によって
その端子に生じるアナログ電圧を信号線60a、61a
を介して制御装置1に接続している。
操作パネル2の各種スイッチのうち、エアコンスイッチ
65、吸入口切替スイッチ66、エコノミスイッチ67
、短内気スイッチ68は一端が接地され、開閉接点を介
した他端を制御装置1に接続しており、前3者は操作記
憶形のスイッチ、あとの短内気スイッチ68は自己復帰
形のスイッチである。
詳細は後述するが、短内気スイッチ68が閉成されると
、そのことは制御装置1内で電気信号として保持される
操作パネル2におけるメインスイッチ64は、一端をイ
グニッションキースイッチ4に接続し他端をブロワモー
ター4および電気的駆動部材52゜54.55,57に
接続しである。
ブロワモーター4は電源線の他の一端が接続しであるの
で、メインスイッチ64が閉成している間回転する。
電気的1駆動部材52,54,55,57の電源線の他
端は制御装置1に接続してあり、電気的駆動部材のうち
電磁クラッチ50aも制御装置1に接続してあり、制御
装置1を介して電源供給路が成立する。
制御装置1の作動電源はメインスイッチ64を介さずに
イグニッションキースイッチ4を通して供給される。
従って、制御装置1としてはイグニッションスイッチ4
が閉成された状態で作動する。
ただし、前述の通りメインスイッチ64が閉成されなけ
ればブロワモーター4および電気的駆動部材への電源供
給が成立しないので、その間制御装置1は待機状態にお
かれる。
制御装置1は空気調和装置全体の制御を司る機能部品と
してマイクロコンピュータ−00を有す/ る。
この実施例で説明するマイクロコンピュータ−00は、
CPUのほかにROM、RAM、I10ポート、タイマ
等を内蔵した富士通株式会社製の4ピツトのワンチップ
マイクロコンピュータMB8841である。
その内部構成、ピンの接続、取扱い等には富士通株式会
社発行のMB8840シリーズ、ユーザマニアルを使用
することができる。
制御装置1はマイクロコンピュータ−00を情報入力手
段および電気的駆動部材と作動的に結合するための結合
回路および処理回路を含む。
まず、アナログ信号をマイクロコンピュータ−00に入
力させる回路として、前置増幅回路群110、アナログ
マルチプレクサ120、およびアナログ−デジタル変換
回路(A−D変換回路)130が使用される。
前置増幅回路群110は、内気センサ60、外気センサ
61、ダンパ開度センサ62、および温度設定器63か
らの各々の信号を独立して前置増幅する個別の前置増幅
回路111,112゜113.114からなる。
内気センサ60と外気センサ61のように全抵抗が変化
する素子に対しては前置増幅回路111,112として
第3図に示す回路を使用する。
第3図において、内気センサ60、外気センサ61を代
表する素子6′と直列に抵抗111aが接続され、その
接続点の電圧と、可変抵抗111bおよび抵抗111c
からなる基準電圧発生器の出力電圧とを、オペアンプ1
11dを使用した差動増幅回路に入力し、2つの電圧の
差に応じた増幅電圧を得るように構成されている。
ダンパ開度センサ62、および温度設定器63のように
出力信号が既に電圧信号となっている場合では、前置増
幅回路113,114として第4図に示す回路を使用す
る。
第4図において、ダンパ開度センサ62と温度設定器6
3を代表する素子6“からの電圧と、可変抵抗113a
および抵抗113bからなる基準電圧発生器の出力電圧
とを、オペアンプ113cを使用した差動増幅回路に入
力し、2つの電圧の差に応じた増幅電圧を得るように構
成されている。
第3図、第4図に示す2つの型の前置増幅回路において
、可変抵抗111bと113aは増幅の利得を調節して
入力のアナログ信号のレベルを調節しマイクロコンピュ
ータ100において演算し易いレベルに変換するために
用いられる。
アナログマルチプレクサ120は、アナログスイッチ1
21.122,123,124とその制御ゲートに接続
されたインバータ125 、126 。
127.128からなり、インバータ125〜128の
各入力端子はマイクロプロセッサ100の入出力ポート
R8−R15のうちピンR8−R3に接続される。
アナログマルチプレクサ120はマイクロコンピュータ
100によって指令される(このときピンからの出力は
0レベルとなる)順序でアナログスイッチ121〜12
4が個別的にオン状態となって、前置増幅回路110の
1つの出力電圧を順にA−D変換回路130に入力する
A−D変換回路130は、電圧比較器131とラダー形
電圧発生器132からなり、ラダー形電圧発生器132
の入力端子はマイクロコンピュータ100の並列出力ポ
ート0゜〜07に接続され、電圧比較器131の出力端
子は入出力ポートのうちのピンR4に接続されている。
この型のA−D変換回路130は、例えば昭和53(1
978)年7月20日発行の日本電装公開技報VoL1
1゜A76に温度検出回路として紹介されているが、そ
れ以前から公知でありその作動説明は省略する。
マイクロコンピュータ100は並列出力ポートOo〜0
□から出力した2進コードと入出力ポートRO” R1
5のピンR4の入力信号レベルとによってアナログ信号
をデジタル量として認知できる。
スイッチ信号をマイクロコンピュータ100に入力する
回路として、オンオフ信号増幅回路140が使用される
オンオフ信号増幅回路140は運転モードの選択に使用
する前記スイッチ65〜68の一方の端子が接点閉成に
よる接地電圧にあるか開放状態にあるかによって2値レ
ベルの反転した電圧信号を発生する個別の増幅回路14
1.142,143,144からなり、各出力端子をマ
イクロコンピュータ100のノンラッチ入力ポートK。
−に3に接続しである。これらの増幅回路141〜14
4は、符号141で代表例を示すように、スイッチ接点
が閉成状態のとき、トランジスタ141がオンしてその
コレクタにルベルの信号を発生し、スイッチ接点が開放
状態のとき、トランジスタ141はオフしてコレクタを
Oレベルとするものである。
マイクロコンピュータ100は入力ポートK。
−に3の各ピン毎にルヘルか0レベルかを刊定すること
によって、スイッチ65〜68の操作状態を認知できる
マイクロコンピュータ100によって、電気的駆動部材
としての、電磁クラッチ50、内外気切替ダンパ13を
駆動する電磁弁52、温度調節ダンパ18を駆動する電
磁弁54,55、および吹出口切替ダンパ21を駆動す
る電磁弁57の付勢と消勢を切替えるため、オンオフ信
号増幅回路150が使用される。
電磁クラッチ50を除く電磁弁52,54,55,57
を作動させる個別の増幅回路151.153,154,
155は、例えば第5図のように反転作動する2個のト
ランジスタ151a、151bで電磁弁を直接付勢する
ように構成されている。
また電磁クラッチ50を作動させる増幅回路152は、
大電流出力を要するので第6図のようにリレー152a
を使用している。
リレー駆動トランジスタ152bはインバータ152c
を介して作動するようをこしてあり、第5図のものも第
6図のものもマイクロコンピュータ100の出力がOレ
ベルのとき電気的駆動部材を付勢する。
電源回路170は制御装置1の作動に必要な電源を供給
するもので、バッテリ8の端子電圧から公知の定電圧電
源回路171によって+5Vの定電圧電源を作成し各回
路に供給する。
また、バッテリ8からのそのままの電圧(通常例えば1
2■:をオンオフ信号増幅回路150Eこ供給する。
マイクロコンピュータ100に付設する回路として、起
動回路180がある。
起動回路180は、イグニッションキースイッチ4の閉
成により5Vの電圧が印加されると一定時間の間Oレベ
ルの信号をマイクロコンピュータ100のRESET端
子に入力してマイクロコンピュータ100を初期化する
働きを有する。
このマイクロコンピュータ100は初期化の開傘ての出
力ポートからルベルの信号を出力する。
マイクロコンピュタ100のクロツクジュネレータ用端
子Extal、Etalには抵抗、容量を接続し、IM
Hzのクロツクジュネレータを構成しである。
富士通株式会社製のマイクロコンピュータMB8841
には図示してない端子があと数本あるがこの実施例では
必要でないので省略しである。
制御装置1はさらにイグニッションキースイッチ4が閉
成されているときの内気温度を表示するための表示用信
号変換回路160を内蔵してもよい。
変換回路160は例えばマイクロコンピュータ100の
入出力ポートのうちのピンR1□〜R15から送られて
くる2進コードを個別の論理信号に変換するデユーダと
することにより、内気温度に応じて発光ダイオード群2
′の中から所定の発光ダイオードを点灯することができ
る。
発光ダイオード群2′は前記の表示パネルに設けてもよ
い。
次に温度制御の方法と各運転モードについて説明する。
空気調和装置の作動を図式化した第7図において、設定
温度を示す信号T2と前記内気温センサ60による内気
温度の測定値を指す信号Trとの偏差を偏差検出部20
1で求め、その偏差に従って制御対象(車室内空気)2
00の温度を上昇、下降させるべく前記の温度調節ダン
パ18を駆動する。
これにより、所定の熱負荷を有する制御対象200の温
度は変化し、この変化は前記内気温センサ60の測定値
を示す信号Trの変化として偏差検出部201に帰還さ
れ、その結果制御としては内気温度Trが設定温度T2
に近ずくようにダンパ18の開度をくり返し調節する。
しかるに、制御対象200の熱負荷は一定ではなく種々
の要因によって変化する。
自動車用の空気調和装置では、制御対象200における
熱伝播の遅れを含む制御系の応答遅れの問題があり、例
えば外気温度Tamの変化に対して内気温度Trを一定
に保つことができないという問題がある。
従って於予測制御を採用することにより、すなわち外気
温度Tamのような外乱要素を予め検出して制御対象2
00の熱負荷が外乱の影響を受けるのと同時Eこ偏差検
出部201にも補正信号を加えるようにして、内気温度
Trを安定に保持する。
予測制御では、内気温度Trを設定温度T2に近ずける
にはその他の温度制御に関与する要素がどのような条件
のときどのような補正を行なうべきかを、前もって実験
的に算出しておく。
この実施例では、温度調節ダンパ18を駆動するために
次の計算式を使用する。
ここで、偏差△にβ0がある決められた範囲内に収束す
るように温度調節ダンパ18の開度が制御される。
(1)式における内気温度の項Kr、外気温度の項Ka
m、ダンパ開度の項Kpoはそれぞれ実際に測定された
内気温度Tr、外気温度Tam、ダンパ開度Tpoに所
定の利得定数を乗して得られたものである。
補正項MFは空気調和装置が前記冷却器15が作動して
ないとき(コンプレッサ、オフのとき)、つまり冷却器
15の通過後の空気の温度がOCでないときにそれに応
じてダンパ開度を補正するために使用される。
このMFは運転モードが内気式であれば内気温度Trに
、外気式であれば外気温度Tamに所定の定数を掛けた
値として示される。
補正項CFは温度制御系を目標とする設定温度T2に正
確に一致させるために、設定温度T2と内気温度Trと
を比較してその偏差に対して決められる補正項である。
なお、後述するが空気調和装置の運転が開始された初期
の状態では内気温度Trは一定しないので、補正項CF
は内気温度Trの安定を待って計算に用いられる。
なお、温度制御の予測制御において、外気温度Tam以
外の外乱要素についても補正を加えることができる。
例えば日射量、自動車の速度、乗員数等に関係する補正
項を(1)式の右辺に加算すればよい。
上記(1)式における各項Kr 、Kam、KpoyC
F。
MFは全て温度に換算した値となるように利得定数が定
めてあり、従って加算値に1はそれらの各項の示す条件
において調節されるようとする制御対象200の温度を
示す。
上記(2)式では(1)式で計算した制御されようとす
る温度に1と目標とする温度に2=T2とを比較してそ
の差△Kpoをダンパ駆動のために取出す。
これらの計算を図式化した第7図において、実線の長方
形の枠211,212,213,214゜215は上記
の計算を実行する上で行なわれる各項毎の利得計算を示
し、円201と205は偏差検出を、円202,203
,204は加算を示す。
前記吹出口切替ダンパ21による上下吹出口の切替は、
温度調節ダンパ18の開度、すなわち吹出空気の温度に
応じて自動的に決定される。
ただし、前述の通りコンプレッサ、オンとオフでは同じ
ダンパ開度でも吹出空気の温度は異なるので、その補正
のために補正処理215〔こよって補正値Msを得、吹
出口の切替Gこ供する。
第7図に図式化される温度制御と運転モードの制御とは
前記マイクロコンピュータ100のROMに格納された
制御プログラムに従って遂次実行される。
制御プログラムの概略を第8図に示す。前記イグニッシ
ョンキースイッチ4が閉成されると制御装置1は作動状
態となり、マイクロコンピュータ100に電源が供給さ
れると制御プログラムは開始ステップ300より実行開
始される。
そして前記起動回路180によって初期化がなされ、初
期設定ルーチン400ではプログラム実行上の基礎とな
る条件を設定する。
初期設定ルーチン400では例えば後述するタイマ機能
のリセット、あるいは温度制御の計算式における補正項
CFをまずOとすることも含んでいる。
そして、制御プログラムは初期温度読込ルーチン500
、アナログ信号読込と関連処理ルーチン600、運転モ
ード判別とその関連処理ルーチン700、温度演算とそ
れに基く温度調節ダンパ駆動ルーチン800、収束用補
正処理ルーチン900と続き、ルーチン500もしくは
ルーチン600へ戻り、以後これをくり返す。
このくり返し処理の時間間隔(ルーチン600ないし8
00の処理間隔にほぼ等しい)は大体数10ミリ秒であ
る。
第8図における、初期温度読込ルーチン500、および
アナログ信号読込とその関連処理ルーチン600の詳細
を第9図に示す。
また、運転モード判別とその関連処理ルーチン700を
第10図ないし第18図に、温度演算とそれに基く温度
調節ダンパ駆動ルーチン800を第14図に、収束用補
正処理ルーチン900を第16図に示す。
第9図ないし第16図における各ルーチンの始端と終端
および分岐端を示すA、B、C,D、Eの符号は第8図
の同符号と一致させである。
第9図fこより、初期温度読入ルーチン500と、アナ
ログ信号読込およびその関連処理ルーチン600とを説
明する。
まず、ステップ501においてマイクロコンピュータ1
00が内蔵するタイマ機能の1つ(タイマ1)をスター
トさせる。
マイクロコンピュータ100に内蔵させるタイマ/カウ
ンタを使用するタイマ機能については前述のMB884
0シリーズ、ユーザマニュアルに説明されているが、こ
の実施例ではタイマ1としてそのタイマ/カウンタのオ
ーバフローをソフトウェアで計数する(RAMの所定番
地をカウンタとする)ことによって2分間のタイマをな
している。
後述するタイマ2も同様にして10分間のタイマを構成
している。
次にステップ502で初期の内気温度Tr(0)の読込
を行なう。
このとき第2図を参照して前述したように内気温センサ
60の出力信号を前置増幅回路111で適当なレベルに
調節し、アナログスイッチ121をオンさせ、A−D変
換回路130を介してデジタル量として読込むのである
なおここで内気温センサ60の出力信号とA−D変換回
路130かな読込んだデジタル量との間に適当な対応関
係を持たせるためにマイクロコンピュータ100におい
てソフトウェアでの処理を行なってもよい。
そして得られた内気温度Trを示す値は初期の内気温度
Tr(0)としてRAMに格納される。
次いでステップ601.602,603゜604ではそ
れぞれ内気温度Tr、外気温度Tam。
設定温度T2、温度調節ダンパの開度Tpoが読込まれ
、それと付随した演算処理が実行される。
前記の温度演算式を実行するための、各項の利得乗算も
それぞれ行なわれる。
内気温度Trが読込まれると、そのデジタル量Trとと
もに、温度計算に使用する予め定めた利得Krを乗算し
た内気温度の項Kr、温度計算にコンプレッサ、オフ時
の補正項として使用する、予め定めた利得αを乗算した
項Mi1および上下吹出口の選択のための補正演算に使
用する、予め定めた利得βを乗算した項Msiをそれぞ
れ算出してRAMの所定番地に格納する。
外気温度Tamを読込むと、そのデジタル量Tamとと
もに、温度計算tこ使用する予め定めた利得Kamを乗
算した外気温度の項K a m 、濃度計算にコンプレ
ッサ、オフ時の補正項として使用する、予め定めた利得
αを乗算した項Mx、および上下吹出口の選択のための
補正演算に使用する、予め定めた利得εを乗算した項M
xiをそれぞれ算出してRAMに格納する。
設定温度T2を読込むと、そのデジタル量T2をそのま
ま温度計算、ほかに使用する項に2としてRAMに格納
する。
ダンパ開度Tpoを読込むと、百分率(@で表わされる
そのデジタル量Tpoを温度計算【こ使用する一定の利
得Kpoを乗算した値KpoとしてRAMに格納する。
次に内気温度の表示処理ルーチン605を実行するが、
温度表示自体は本発明の要旨とあまり重要な関連を持た
ないのでその説明は省略する。
Cは分岐入力端を示し、初期温度の読込ステップ501
.502が使用されないとき、つまり後述するように初
期温度Tr(0)の有効記憶期間である少なくとも2分
間が経過しない間は、この分岐入力端Cを通ってプログ
ラムがくり返し実行される。
第10図ないし第13図により、運転モード判別とその
関連処理ルーチン700の概略を説明する。
2つの判定ステップ701,702では、操作ハネル2
におけるエアコンスイッチ65とエコノミスイッチ67
が開(オフ)にあるか閉(オン)にあるかを、マイクロ
コンピュータ100の入力ポートのうちK。
PK2の信号レベルによって判別する。
そして判定ステップ701においてエアコンスイッチが
オフであれば、すなわちコンプレッサ、オフの、冷却器
15を使用しない運転モードが指定されているときは、
線aに従って処理を実行する。
(なお、菱形で示す判定ステップは水平方向の流れを「
はい](YES)、下方向の流れを[いいえJ(NO)
とする)。
そしてコンプレッサ、オフの運転モードであるため、ま
ず出力ステップ703でコンプレッサ、オフの指令信号
を出力する。
これを第2図を参照すると、マイクロコンピュータ10
0はラッチ付入出力ポートのうちのピンR8にルベルの
信号を出力し、これをオンオフ信号増幅回路152で増
幅し電磁クラッチ50に消勢信号として出力する。
電磁クラッチ50はそれ以前の状態が付勢であったなら
消勢tこ切替えられ、消勢であったならそのままである
次いで、マイクロコンピュータ100はルーチン704
に移り入力ポートのうちのピンに1の信号レベルを調べ
て、吸込口切替スイッチ64が内気式を示す関(オフ)
であるか外気式を示す閉(オン)であるかを判定し、ま
た入力ポートのうちのピンに3の信号レベルを調べて短
内気スイッチ64が開(オフ)であるか閉(オン)であ
るかを判定し、判定に従って内外気切替タンパ13を駆
動すべく電磁弁52の付勢、消勢を指定する。
そして、また内気式(短内気式も含めて)であるか外気
式であるかによって、前述の温度計算式における補正項
MFを決定する。
すなわち、内気式であればMi(=αTr)、外気式で
あればMx(−γTam)を選択する。
次に吹出口の上、下を切替えるためにそのときの温度調
節ダンパ18の開度が吹出空気の何度に相当するかを計
算し、その計算値に従って吹出空気が例えば30℃以上
であれば下側吹出口20.30℃以下であれば上側吹出
口19というように、吹出口切替ダンパ21を駆動すべ
く電磁弁57の付勢、消勢を指定する信号を入力ポート
のピンR7から出力する。
ピンR7がルベルのとき電磁弁57は消勢され、内外気
切替ダンパ21は下側吹出口20を開き、ピンR7がO
レベルのとき電磁弁57は付勢され内外気切替ダンパ2
1が上側吹出口19を開くことは前述の通りである。
第11図はa線以後のコンプレッサ、オフ時の制御プロ
グラムを具体的に示すものである。
内外気判別ステップ705において、吸込口切替スイッ
チ66が閉のときは「内気式」と判定され、ステップ7
06で内外気切替ダンパ13を内気側とすべく電磁弁5
2を付勢するための信号を出力する(マイクロコンピュ
ータ100の入出力ポートのピンR9にOレベルの信号
を生じる)。
次に温度計算の補正項MPとして、内気温度Trに関係
する項MiがRAMが読出されて、設定される。
すなわち、コンプレッサ、オフでかつ内気式であるため
、温度調節ダンパ18の上流から送り込まれる空気の温
度は0℃(コンプレッサ、オン時の冷却器15通過後の
空気の温度)ではなく、内気温度Trにほぼ等しいため
、内気温度Trに応じて、内気温度Trが0℃以上であ
れば温度調節ダンパ18をより冷房側(加熱器16を通
るよりバイパス通路17を通る空気の割合を増加させる
)に駆動し、内気温度Trが0℃以下であればより暖房
側Eこ駆動するように、補正項MFを決めるのである。
前述の通り、Miは内気温度Trに利得定数αを乗じて
算出されるが、利得定数αは内気温度Trとダンパ開度
およびそのときの吹出空気の温度との関係を調べた結果
としての実験データにより定められる。
なお、コンプレッサ、オン時lこはこのような補正は必
要ないので補正項MFは0とおかれる。
ステップ708,709,710は吹出口の上下を決め
るための演算処理をなしている。
コンプレッサ、オン時はダンパ開度が例えば60係のと
き、30℃の吹出空気の温度が得られるとすれば、ダン
パ開度が60%より犬か小かで吹出口の上下を切替えれ
ば、頭寒足熱型の空気吹出が自動的になされるが、コン
プレッサ、オフ時ではただ単にダンパ開度によって吹出
口を切替えるのでは一定の吹出空気温度、例えば30℃
によって吹出口を切替えることはできず、吹込空気の温
度によってダンパ開度と吹出空気との関係を補正しなけ
ればならない。
ステップ708では、その補正項Msとして内気温度T
rに利得定数βを掛けた値Msiを選択する。
そしてステップ709において吹出口の切替点を示すダ
ンパ開度Sを補正する。
ここで、Dとあるのはコンプレッサ、オン時に吹出口の
切替の境界となる吹出空気温度、例えば80℃が得られ
るダンパ開度、例えば60係を示す値である。
次にステップ710において実際のダンパ開度Kpoが
、吹出口の切替点となるダンパ開度Sより大きいかを判
定し、「はい」のときはステップ711により乗算の主
として下半身に、温風を吹出すべく、電磁弁57の消勢
命令を出力して切替ダンパ21により下側吹出口20を
開かせる。
ステップ710において実際のダンパ開/iKp。
が境界値Sより小さいときは、ステップ712により乗
員の主として上半身に冷風を吹出すべく、電磁弁57の
付勢命令を出力して、切替ダゾパ21により上側吹出口
19を開かせる。
内外気判定ステップ705において「いいえ」と判定さ
れると、短内気判定ステップ113において短時間内気
スイッチ68がオンであるかが判定される。
「いいえ」であれば、外気式ということであるのでステ
ップ717に移るが、「はい」であればタイマステップ
714,715,716により一定時間例えば10分間
だけ内気式とし、10分経過後は外気式に切替える。
前述の通り短時間内気スイッチ68は自己復帰式である
ため、一時閉成されると判定ステップ713からステッ
プ714を通過してステップ715に移り、内蔵したタ
イマ機能としてのタイマ2をスタートさせて、ステップ
706から前述した内気式の処理を実行する。
そしてステップ715においてタイマ2をスタートさせ
ると同時tこ短時間内気スイッチ68が閉成されたこと
を示す数値をRAMの所定番地に記憶させ判定ステップ
713ではこれを判定するようにする。
そしてタイマ判定ステップ716において、10分経過
したことが判定されたときに、そのRAMに記憶した数
値を消滅させる。
外気式の場合はまずステップ717において、内外気切
替ダンパ13を外気導入口12に開放させるべく電磁弁
52の消勢指令信号を出力する。
次いで、温度計算のための補正項MPを外気温度Tam
に利得定数γを乗じたMxに決定する。
次にステップ719,720,721iこより内気式の
場合と同様に吹出口の上下を決めるダンパ開度Sを外気
温度Tamに一定の利得定数ξを掛けた値Msxで補正
し、これと実際のダンパ開度Kp。
と比較して、吹出口の上下を決定する。
ステップ722.723ではその決定に従って吹出口切
替ダンパ21を駆動するため電磁弁57に消勢、付勢を
指令する。
第10図にもどってエアコンスイッチの判定ステップ7
01において「いいえ」(エアコンスイッチ、オン)で
あれば次の判定ステップ702でエコノミスイッチ67
のオン、オフが判定される。
エコノミスイッチがオフ(「いいえ」)であれば線すを
こ従って、コンプレッサ、オンの通常の運転モードで空
気調和装置が運転されるよう処理が実行される。
まず、ステップ724でコンプレッサ、オンの指令、す
なわち前記の冷房サイクルを運転させるために電磁クラ
ッチ52を付勢する信号を出力する。
次に、ルーチン725では内気式か外気式かあるいは短
時間内気式かの判定を行なって、その判定に従って内外
気切替ダンパ18を制御し、また温度調節ダンパの開度
に応じて吹出口の切替を実行する。
ルーチン725の詳細を第12図により説明する。
ステップ724で冷房サイクルが運転されるとステップ
726で温度計算の補正項MFを0にし、判定ステップ
727.728において吸込口切替スイッチ66と短内
気スイッチ68のオンオフを調べ、内気式が指定されて
いればステップ729に進んで電磁弁52の付勢指令信
号を出力して内外気切替ダンパ13を内気導入側に駆動
し、外気式が指定されていればステップ730に進んで
電磁弁52の消勢指令信号を出力して内外気切替ダンパ
18を外気導入側に駆動する。
また、短時間内気式が指定されていればタイマ処理ステ
ップ731.732,733によって10分間は内気式
としてその後外気式に切替える。
次に吹出口の上下を切替える処理ステップ734゜73
5.736,737を実行するが、冷房サイクルが運転
されているため冷却器15を通過した空気の温度はほぼ
0℃で一定であるので、温度調節ダンパ18の開度Kp
oによって吹出空気の温度を知ることができ、従って3
0℃の吹出空気温度に相当するダンパ開度D(一般に6
0%程度)を吹出の切替点を示すダンパ開度Sとし、こ
れと実際の開度とを比較して吹出口の上下を決定し、電
磁弁52の付勢、消勢を制御する。
第10図にもどって、エアコンスイッチの判定ステップ
701において「いいえ」(エアコンスイッチ、オン)
であり、かつ次のエコノミスイッチ判定ステップ702
で「はい」(エコノミスイッチ67がオン)と判定され
ると、線Cに進んでエコノミ運転モードで空気調和装置
を制御する。
まずコンプレッサ、オン、オフの条件判定ルーチン73
8において、内気式と外気式のいずれが指定されている
かを判別してそれに従って内外気切替ダンパ13を駆動
し、また短時間内気式が指定されているときは短時間内
気の処理ルーチン739を実行する。
内気式もしくは外気式が指定されているときはクールダ
ウン、すなわち急な冷房の立ち上がりによる大きな冷房
効果を得ることの必要があるかを、目標とする設定温度
T2と内気温度Trとの比較によって決定し、クールダ
ウンが必要なときは線すに従ってクールダウンが不要と
なるまでコンプレッサ、オンの通常モードで空気調和装
置を運転する。
クールダウン処理後は、冷房サイクルの運転なしで目標
とする設定温度T2が得られるかを、設定温度T2と外
気温度Tamとの比較によって判別し、判別の結果設定
温度T2が得られないときは、線すに従って設定温度T
2が得られると判別されるまでコンプレッサ、オンの通
常モードで空気調和装置を運転する。
冷房サイクルの運転なしで目標とする設定温度T2が得
られると判別されると、コンプレッサ、オフの制御ルー
チン740を実行する。
この制御ルーチン740では、冷房サイクルの運転を停
止すると同時に吸入口を外気式に切替えて空気調和装置
を運転する。
第13図によりエコノミ運転モードについて詳細に説明
する。
まず、吸込口判定ステップ741゜742により、内気
式か外気式かあるいは短時間内気式のいずれが指定され
ているかを判定する。
そして内気式の場合はステップ743において内外気切
替ダンパ13を内気導入にし、外気式の場合はステップ
744において内外気切替ダンパ13を外気導入にし、
短時間内気式の場合はタイマ処理ステップ745,74
6,746aにより10分間だけ内気式とし、10分経
過後は外気式とする。
短時間内気式の処理ステップ747゜748.749,
750,751,752,753は、第12図で説明し
たコンプレッサ、オン時の制御とほぼ同じであり、内気
式か外気式かの判定を既に済ましている点で異なるのみ
である。
短時間内気式でなく内気式もしくは外気式の場合は吸込
口切替ダンパ13の駆動指令信号ステップ743,74
4で出力した後、ステップ754゜755.756から
なるクールダウン要否判別ルーチンを実行する。
ステップ754で設定温度T2と内気温度Trとの温度
差Pを算出し、この温度差Pが予め定めた温度差B、例
えば1.6℃より小さければステップ755でクールダ
ウン不要(「はい」)と判定し、また温度差Pが温度差
B+b例えば2.6Cより小さい場合もステップ756
でクールダウン不要(「いいえ」)と判定し、温度差P
が例えば2.60より太きいときはクールダウン要と判
定されてステップ756かな分岐端すを介して第12図
に示すコンプレッサ、オン時の通常運転モードでの制御
に移る。
判定ステップ755.756で温度差Pを判定するのに
温度差す分の差を設定しているのは、判定レベルにヒス
テリシスを設けることによりコンプレッサのオン、オフ
がくり返し生じないようにするためである。
クールダウン不要と判定されると、冷房サイクルを運転
せずに目標とする設定温度T2が得られるかを判定する
能力判定処理がステップ757゜758.759,76
0にて実行される。
この能力判定処理は設定温度T2に対して導入される空
気の温度が十分低いかを判定するものである。
ここで本空気調和装置を冷房用に用いる場合、冷房サイ
クルの運転なしで内気温度Trを目標とする設定温度に
安定的に一致させるには原理的に外気導入でかつ外気温
度Tamが設定温度T2より十分低くなればならない。
この実施例では、ステップ757で設定温度T2と外気
温度Tamとの温度差Rを算出すると、その温度差Rが
冷房サイクルの停止時(コンプレッサ、オフ)で例えば
7℃以上、冷房サイクルの運転時(コンプレッサ、オン
)で7℃より低い例えば10℃以上であるとき、冷房サ
イクルを停止しても良い(能力者)と判定する。
温度差Rが上記の値より小さいときは、能力熱と判定し
て線すに従って第12図のコンプレッサ、オン時の通常
モードの制御を行なう。
冷房サイクルを停止して目標とする設定温度が得られる
と判定された場合は、ステップ761で電磁クラッチ5
0の消勢指令信号を出力して冷房サイクルを停止させる
とともに、ステップ762で電磁弁52の消勢指令信号
を出力して内外気切替ダンパ13を外気導入に切替える
さらに温度計算のための補正項MFを外気温度Tam1
こ関係した値Mxをこ決定する。
次いでステップ765゜766.767.768により
吹出口の上下を決定する処理を行なう。
ステップ763からステップ768までの処理は、コン
プレッサ、オフ時の制御として説明した第11図のステ
ップ718からステップ723までと同じである。
次に、第14図により温度調節ダンパ18を駆動するた
めの温度計算とそれに基くダンパ駆動ルーチンを説明す
る。
ステップ801と802でまず、前記の温度計算式(1
) 、 (2)を計算する。
この計算に必要な項のうちに2 pKryKam、Kp
otこついてはアナログ信号読込とその関連処理ルーチ
ン(第9図参照)でRAMに格納してあり、MFについ
ては運転モード判別とその関連ルーチン(第10図ない
し第13図参照)で決定してあり、またCFは初期設定
ルーチンで0としてあり、ステップ801,802では
これらの値をRAMから読出して計算するだけである。
計算の結果得られる△KPoは、空気調和装置のその時
点の各種運転条件から算出されて、制御されようとする
制御対象の温度に1 と、前記温度設定器63によって
設定された目標とする設定温度に2(=T2)との偏差
を示す。
次の判定ステップ803,804,805,806゜8
07.808では、その偏差△Kpoが「はぼ0」であ
るか、それより大きいか、あるいは小さいかを判定し、
偏差△K p oがほぼ0のときはステップ809で電
磁弁54゜55の両方を消勢して温度調節ダンパ18を
停止させ、偏差△Kpoが「はぼ0」より大きいときは
内気温度Trを設定温度T2にする(ごは制御されるよ
うとする温度に1が「低い」つまり吹出空気温度が低い
と判断して、ステップ811により電磁弁55を付勢し
てダンパ18をその開度が大きくなる方向に駆動し、ま
た偏差ΔKpoが「はぼ0」より小さいときは内気温度
Trを設定温度T2にするには制御されるようとする温
度に1が高い、つまり吹出空気温度が高いと判断して、
ステップ810tこより電磁弁55を付勢してダンパ1
8をその開度が小さくなる方向に駆動する。
ここで判定ステップ803〜808は、電磁弁54.5
5の付勢、消勢が短時間【ご激しく切替わることがない
ように、偏差△Kpoの判定レベルに所定の幅を持たせ
てヒステリシスを付加するとともEこ、プログラム処理
上電磁弁54と電磁弁55の付勢が一度lご切替わるこ
とのないようにしである。
判定ステップ803,804はそれまでに電磁弁54.
55が付勢(オン)されているか消勢(オフ)されてい
るかを判定する。
そしてどちらかが付勢されていればステップ805,8
06Iこよりその付勢を持続するか消勢に切替えるかを
偏差△Kpoの大きさによって判定する。
また電磁弁54,55のいずれも付勢されてないときは
ステップ805,806により、消勢状態を持続するか
いずれか一方を付勢するかを判定する。
判定ステップ803〜80Bの機能を図示すると第15
図のようになる。
第15図において、実線55aは電磁弁55の付勢消勢
と偏差△Kpoとの関係を示し、実線54aは電磁弁5
4の付勢消勢と偏差△Kpoとの関係を示す。
そして、温度上昇に関与する電磁弁55が消勢から付勢
へ切替わるときは1℃の判定ステップ807から切替ス
テップ811へ進み、逆に付勢から消勢へ切替わるとき
は0.6℃の判定ステップ806から切替ステップ80
9へ進む。
また温度下降に関与する電磁弁54が付勢から消勢へ切
替わるときは−0,4℃の判定ステップ810から切替
ステップ810へ進み、逆に付勢から消勢へ切替わると
きは0℃の判定ステップ805から切替ステップ809
に進む。
偏差△KpoがO℃〜0.6℃の「はぼO」のときは電
磁弁54゜55の両方とも消勢状態となる。
電磁弁54.55のいずれかが付勢されていれば温度調
節ダンパ18が駆動中、つまり温度制御としてはまだ安
定してないことになるので、分岐端Cを介してアナログ
信号読込とその関連処理ルーチン600(第9図参照)
に戻る。
電磁弁54゜55の両方ともが消勢されるまで分岐端0
を通って処理をくり返す。
電磁弁54.55の両方ともが消勢されるとタイマ判定
ステップ812に移る。
タイマ判定ステップ812は初期温度読込ルーチン50
0(第9図参照)でタイマ1をスタートさせてから2分
が経過しているかを判定する。
そして、2分が経過してない間は分岐端Cを通ってアナ
ログ信号読込とその関連処理ルーチン600に戻る。
すなわち、初期温度読込ルーチン500を一旦通過する
と最低でも2分間でかつ電磁弁54゜55が両方とも付
勢されるまで、アナログ信号誘入とその関連処理ルーチ
ン600、運転モード判別とその関連処理ルーチン70
0、および温度演算とそれに基く温度調節ダンパ駆動ル
ーチン800をくり返し実行する。
なお、一般的な空気調和装置では外気温度Tam等の大
きな変化がなければ2分間で温度調節ダンパ18の開度
は安定化される。
電磁弁54.55の両方ともが消勢され、かつ初期の内
気温度Tr(0)の読込から2分が経過していれば、判
定ステップ812から第16図に示す収束用補正処理ル
ーチンへ移る。
収束用補正処理ルーチンでは、温度演算とそれに基く温
度調節ダンパ駆動ルーチン800の処理の結果として、
温度調節ダンパ18が停止し従って吹出空気温度が安定
すると、ステップ901.902,903によりその状
態の内気温度Tr(アナログ信号読込とその関連処理ル
ーチン600で読込んだものをRAMから読出して用い
る。
)をタイマ1のスタート時の初期温度Tr(0)と比較
して、はぼ2分の間に内気温度Trが安定したかを判定
する。
安定していないときは端子Aに戻って初期温度読込ルー
チン500から再び処理を行なう。
内気温度Trが2分の間はぼ同じであると、前記計算式
(1)。
(2)(ごよる温度制御が安定したとみなされる。
次にステップ904.905.906,907 。
908では、そのときの内気温度Trと目標とする設定
温度T2とを比較して、その差があるときは前記温度計
算式(1) 、 (2)を補正し、端子Aからプログラ
ムの始めに戻る。
内気温[Trの安定判定ステップ901〜903では、
まずステップ901でそのときの内気温度Trと初期の
内気温度Tr(0)との温度差△Trを算出し、判定ス
テップ902,903でその差△Trが例えばO±1℃
にあるか否かを判定する。
2分間の温度差△Trが0±1℃以内であるときは、前
記温度計算式による温度制御が安定したとみなされる。
そして、次(こステップ904において、目標とする設
定温度T2と室内温1iTrとの温度差Yを算出し、判
定ステップ905.906でその温度差Yが例えば0±
1℃Cごあるか否かを判定する。
温度差とが+1°C以上のときは温度調節ダンパ18を
さらに暖房側の位置に補正するべく、温度計算式の補正
項CF(初期設定では0にされている)をcfだけ小さ
い値にする。
また温度差Yが一1℃以上のときは温度調節ダンパ18
をさらに冷房側の位置に補正するべく、補正項CFをc
fだけ大きい値にする。
cfの値は空気の温度で例えば0.8℃の変化に相当す
る値程度であればよい。
ステップ907,908で補正項CFが新たに算定され
ると、端子Aからプログラムの始め(初期温度読込ルー
チン)に戻り、少なくとも2分間経過してダンパ開度が
安定すると、内気温度Trの安定判定ステップ901〜
903を実行し、再びステップ904で設定温度T2と
の比較をして、なお温度差Yが0±1℃以内昏ごないと
きは補正項CFの値をさらにcfだけ増加させるか減少
させる。
温度差YがO±1℃以内にあるときは、内気温度Trが
ほぼ目標とする設定温度T2に収束したことを示すもの
であり、補正項CFをそのまま【こして端子Aからプロ
グラムのはじめに戻り、メインスイッチ64が閉成され
ている間は今まで説明したプログラムに従って空気調和
装置の各機能要素をくり返し制御する。
空気調和装置の運転中(こ運転モードとか温度制御の設
定温度、あるいは外気温度等が変化しても、プログラム
のくり返し周期は数十ミリ秒であるため、その変化をこ
対してほとんど遅れることなく追従する。
この実施例では、収束用補正処理ルーチンをほぼ2分毎
に実行するが、この間隔を数十秒ないし数分に設定して
もよい。
また、内気温度Trと設定温度T2との温度差Yの判定
域をO±1℃より挾くし、また補正項CFの増減値cf
を0.8℃(吹出空気の温度)より小さくすることによ
り、温度制御の収束の精度を向上できる。
また、収束用補正処理ルーチンの実行される間隔は例え
ば2分間に固定せずに制御系中で変化させてもよい。
例え空気調和装置の運転開始からしばらくの間は内気温
度Trが安定するのに余分に時間がかかり、一旦、安定
した後は一般的に次の安定までにはわずかの時間で良い
ため、収束用補正処理ルーチンの実行間隔を、運転開始
からの経過時間とか、設定温度T2と内気温度Trとの
温度差とかに応じてプログラム上で変更するようにして
も良い。
また、内気温度Trが安定したか否かを判別する方法と
しては、上述のようをご温度調節ダンパ18の停止と、
初期内気温度Tr(0)と2分後の内気温度Trとの温
度差とによって判別するほか、温度調節ダンパ18が所
定時間連続して停止状態にあるか否かを判別する方法を
用いてもよい。
前記収束用補正項CFの増減値cfは一定でなくとも、
内気温度Trと設定温度T2との温度差の大きさくごよ
って変化させてもよい。
以上述べたように本発明においては、複数の温度制御条
件を各々のセンサ(こよってアナログ信号電圧として生
じ、各アナログ信号電圧を順次2進数に変換し個別をご
利得を付加して合成することによって自動車用空調制御
装置の温度調節量を決定する構成としたから、制御パラ
メータ間の信号処理上の干渉がなくなり、高精度に温度
調節量を決定することができ正確な温度制御が可能にな
るという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明を自動車用空気調和装置に適用した実
施例を示すもので、第1図は全体システムの構成図、第
2図は電気制御系の電気結線図、第3図および第4図は
第2図図示の前置増幅回路110の詳細な電気結線図、
第5図および第6図は第2図図示のオンオフ信号増幅回
路150の詳細な電気結線図、第7図は温度制御の模式
図、第8図は第2図図示のマイクロコンピュータ100
による制御プログラムの概略を示すフローチャート図、
第9図ないし第14図、および第16図は第8図図示の
制御プログラムの各部の詳細を示すフローチャート図で
、第9図は初期温度読込ルーチン500とアナロブ信号
読込とその関連処理ルーチン600、第10図は運転モ
ード判別とその関連処理ルーチン700、第11図は第
1.0図中のエアコンスイッチ、オフtこ続く処理ルー
チン、第12図は第11図中のエアコンスイッチ、オフ
でかつエコノミスイッチ、オフに続く処理ルーチン、第
13図は第11図中のエコノミスイッチ、オンに続く処
理ルーチン、第14図は温度演算とそれに基くダンパ駆
動ルーチン800、第16図は収束用補正処理ルーチン
900をそれぞれ示す、第15図は制御プログラム中第
14図のルーチンの説明に供するダンパ駆動におけるヒ
ステリシス特性図、第17図は本発明の構成上の特徴を
表わづ説明図である。 1・・・・・・制御装置、2・・・・・・操作パネル、
10・・・・・・通風ダクト、14・・・・・・ブロワ
モータ、15・・・・・・冷却器、16・・・・・・加
熱器、17・・・・・・バイパス通路、18・・・・・
・温度調節部材をなすダンパ、50・・・・・・電磁ク
ラッチ、53・・・・・・負圧作動器、54,55・・
・・・・電磁弁、60・・・・・・内気温度センサ、6
1・・・・・・外気温度センサ、62・・・・・・ダン
パ開度センサ、63・・・・・・温度設定器、64・・
・・・・メインスイッチ、65・・・・・・エアコンス
イッチ、100・・・・・・マイクロコンピュータ、1
10・・・・・・前置増幅回路、120・・・・・・ア
ナログマルチプレクサ、130・・・・・・A−D変換
回路、150・・・・・・オンオフ信号増幅回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 車室に向かって空気を送るための通風ダクト、この
    通風ダクトにおいて車室に向かう空気流を生じさせるプ
    ロワモータ、 前記通風ダクトに配置され前記空気流に対して熱交換を
    行なうとともにその熱交換量を比例的に調節可能とした
    熱交換手段、 少なくとも車室内温度および車室外温度を含む複数の制
    御情報を各々独立したアナログ信号電圧として生じる複
    数の温度センサ、 この各センサからの各々のアナログ信号電圧を独立して
    2進コ一ド信号に変換する変換手段、変換された各々の
    2進コ一ド信号に各々所定の利得を付加する利得付加手
    段、 利得が付加された2進コ一ド信号の合成演算処理を含ん
    で前記熱交換手記の前記熱交換量を決定する熱交換量演
    算手段、および この熱交換量演算手段から出力信号を受けて前記熱交換
    手段における熱交換量を調節する電気的駆動手段 を包含することを特徴とする自動車用空調制御装置。 2 前記デジタル制御手段が、前記アナログ信号電圧か
    ら前記2進コ一ド信号への変換を周期的に実行し、変換
    された2進コ一ド信号を次の変換を実行するまでの間一
    時的tこ記憶するように構成されていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載の自動車用空調制御装置
    。 3 車室に向かって空気を送るための通風ダクト、この
    通風ダクHこおいて車室に向かう空気流を生じさせるプ
    ロワモータ、 前記通風ダクトに配置され前記空気流に対して熱交換を
    行なうとともにその熱交換量を比例的に調節可能とした
    熱交換手段、 車室内の現実の温度に対応した第1の2進コ一ド信号を
    発生する内気温検出手段、 車室外の温度に対応した第2の2進コ一ド信号を発生す
    る外気温検出手段、 前記熱交換手段の調節量に対応した第3の2進コ一ド信
    号を発生する調節量検出手段、 車室内の目標設定温度に対応した第4の2進コ一ド信号
    を発生する設定手段、 上記第1、第2、第3、第4の2進コ一ド信号(こ各々
    所定の利得を付加する利得付加手段、各々利得を付加し
    た第1、第2、第3、第4の利得付2進コ一ド信号につ
    いて、第11第2、第3の利得付2進コ一ド信号の和と
    第4の利得付2進コ一ド信号との偏差に対応した制御出
    力信号を生じる熱交換量演算手段、および この演算手段からの制御出力信号を受けて前記熱交換手
    段における熱交換量を調節する電気的駆動子段 を包合することを特徴とする自動車用空調制御装置。
JP54044593A 1979-04-12 1979-04-12 自動車用空調制御装置 Expired JPS5939334B2 (ja)

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