JPS5939324Y2 - 固定ガイドドラム - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、ヘリカルスキャン磁気記録再住装置に用いるガ
イドドラムの改良構造に関するものである。

ヘリカルスキャン磁気記録再住装置は、固定ドラムと回
転ドラムを上下に対設し、回転ドラム側に磁気ヘッドを
増付けて両ドラム隙司より略突設させて回転している。

そして、これら両ドラムの外周面上を斜めに磁気テープ
を添接走行させ、磁気ヘッドにより斜めに録磁帯を記録
・再生するものである。

この種の磁気記録再生装置において。使用場所に温度差
が生じた場合添接面に露が生じたり、磁気テープ側も使
用状態によって湿気を帯びることがある。

このことは、磁気テープをドラムの外周面上に密着させ
、磁気テープの走行を悪化させる。

この現象は、固定ドラム側の方が回転ドラム側に比し著
しく、かつ磁気テープと添接する面積の大きい部分にお
いて特に著しへ さらにまた、磁気テープを通常より低
速で送行させたり、スチル動作のように停止状態から走
行を開始するときに密着現象が起り易く、テープ走行が
正常に戻らず破損に到らしめる結果を招く。

本案はかかる点に鑑み提案されたもので、固定ドラムの
外周面上に以下実施例に示すような特殊加工を施すもの
である。

第１図にふ・いて、１は磁気記録再生装置本体。

２は本体１土に置かれた台座ドラム、３はそのドラム２
上に固定され磁気テープ１０の走行路をガイド棚１３で
規制する固定ガイドドラムである。

４は固定ガイドドラム３上に軸で支持された回転ドラム
である。

７／ｌｉ回転ドラム４の下面外周面より先端が所定量突
出するようにドラム４に固定された回転磁気ヘッドであ
る。

磁気テープ１０は、固定ガイドドラム３と回転ドラム４
の外周面１１゜１２を半円周以上にわたり斜めに添接し
、矢印９の方向に進行する。

８はドラム３，４からＢ−Ｂ線の位置で離れた磁気テー
プ１００走行角度を規制するためのテープガイドである
。

ここ筐では従来からある構成であるが、これに加えて本
案の場合、固定ガイドドラム３の外周面１１上に破線で
示すような突出部材ａ□、・・・ｐａ４ を設けている
。

これら突出部材ａ１、−・・ｙ ａ４は、磁気テープ１
０がガイドドラム３と最も多く添接する外周面上の部分
に形成される。

この固定ガイドドラム３の斜視図は第２図に示される。

突出部材の数、突出量および形状は、磁気テープの走行
および磁気ヘッドの動作が記録および再生時に影響を及
ぼさないように定めればよい。

したがって、磁気テープ面の上側と下側が添接するガイ
ドドラム３の外周面は磁気テープ１００走行が湾曲しに
くいように残しておく方が望渣しい。

第３図は、第２図のＡ−Ａ線断面図である。

突出部材ａ□、・・・、ａ４はアルミニウム製のガイド
ドラム３上に設けられた溝Ｈ１，・・・、Ｈ４にそれぞ
れ植設される。

突出部材ａｌ 、・・・ｙａ４ の材質はドラム３とは
異なる材質の例えばガラス、樹脂等の非磁性体で、熱伝
導度がドラム３より小さく、磁気テープに対する耐摩耗
性を有するものを使用し、植設方法は圧入曾たは接着剤
を使用して固定する。

オタ、植設後研摩用のクリーニングテープを使用し、磁
気テープ面に傷ができないようにしておくと良い。

そして、突出部材ａ１ｙ・・・ｔ ａ４の表面は、ドラ
ムの外周面３以上の高さで、外周面３を添接移動す狗磁
気テープ１０に接触するように形成される。

以上のように、固定ガイドドラムの外周面に突出部材を
植設することにより、磁気テープが湿気などにより密着
または付着することがなくなり、テープ走行を円滑に行
なうことができる。

特に、その部材は、非磁性体である為、磁気テープに対
する減磁の影響を避けることができる。

又熱伝導度がドラムより小さい為、温度変化により生じ
る露がドラム表面に比して生じ難く、湿気によ！気テー
プの密着現象を軽減することができる。

更に磁気テープに対し耐摩耗性を有し、耐久性に富んで
いる。

これ！で説明してきた実施例では回転ドラムと固定ドラ
ムの絹合せによる磁気記録再生装置に関してであったが
、ほかに上下が固定したドラムを用い磁気ヘッドを回転
デスクオれはアームに増付は両ドラムの隙間から突設さ
せるものもあり、これらの場合にも同様に上下ドラムの
磁り添接面に本案を適用することが可能である。

その場合、磁気テープの走行方向が第１図と同じであれ
ば、上側の固定ガイドドラムの入口側に突出部材を植設
することになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の実施例であるガイドドラムの側面図、第
２図は同ガイドドラムの斜視図、第３図は同ガイドドラ
ムの部分断面図である。 １０・・・・・磁気テープ、３・・・・・・固定ガイド
ドラム、４・・・・・側転ドラム、１１・・・・・・添
接面、ａ□〜ａ４・・・突出部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置に用いられる
   ガイドドラムであって、磁気テープが添接する外周面に
   おける前記磁気テープの出口捷たは入口部分に、ガイド
   ドラムと異なる昇磁性体で、ガイドドラムより熱伝導度
   が小さく、前記磁気テープに対し耐摩耗性を有する材質
   で形成され、表面が前記磁気テープは接触する突出部材
   を植設したことを特徴とする固定ガイドドラム。