JPH0461078A - 磁気ヘッドスライダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は、磁気へラドスライダに関し、さらに詳しくは
固定磁気ディスク装置に適した磁気へラドスライダに関
する。

〔従来の技術〕

磁気へラドスライダは、磁気ヘッドを取付けたスライダ
を磁気ディスクなどの磁気記録媒体上に配置し、その磁
気記録媒体を回転させることで発生する空気流により磁
気へラドスライダを浮揚させた状態で所定の情報を記録
し若しくは記録された情報を読み取る、いわゆるリード
ライトするためのものである。

ところで、近年磁気ディスク装置の高密度記録化に伴い
、連続薄膜記録媒体が多く使用されるようになっている
。この薄膜記録媒体の情報を読み取る場合、空気中に多
くの水分が含まれていると、停止時にその水分の表面張
力により薄膜記録媒体とへラドスライダが付着して立ち
上がりが不能になることがあった。

また、磁気へラドスライダと磁気ディスクとの微小間隔
はわずか０．５μ程度であり、空気中に塵埃があったり
、磁気ディスク表面に塵埃が付着していると、その微小
間隔中に塵埃が入り込み、ヘッドクラッシュなどが発生
する問題があった。

このような問題を解決する対策として、磁気ヘッドスラ
イダの磁気ディスクとの対向面を所定の曲率半径で中央
部が突出した曲面、いわゆるクラウン形状にしたものが
知られている。即ち、第２図に示されているようにスラ
イダ１１の浮上面１２Ａ、１２Ｂを磁気ディスク側に向
かって突出した曲面とし、各浮上面１２Ａ、１２Ｂの端
部にリーディングチャンファ１３Ａ、１３Ｂを形成し、
スライダ１１．１１間に磁気ヘッド１４を配置して構成
したものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述のような磁気ヘッドスライダにあっても、空気中の
水分が多い時期や環境では、磁気ディスクと磁気へラド
スライダの間に水分の表面張力が影響する付着の問題が
解決しておらず、その対策として、磁気ディスクとの接
触面積を小さくだけではなく、スライダ１１の浮上面１
２Ａ、１２Ｂの表面粗さを粗くすることも行われている
が、浮上面１２Ａ、１２Ｂの表面を粗くするラップ加工
は、ヘッドのリードライトキャップ付近の加工変質層を
大きくし、また、リードライト（Ｒ／Ｗ）特性を悪化さ
せる問題があった。

〔発明の目的〕

本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、しか
もＲ／Ｗ特性の悪化を防止できる磁気へラドスライダを
提供することを、その目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上述のような目的を達成するために、本発明はクラウン
形の浮上面を備える磁気へラドスライダにおいて、 浮上面のクラウン頂点部分の一定領域表面を他の浮上面
の表面より粗面に形成して構成したことを特徴とするも
のである。

〔作　　用〕

本発明の磁気へラドスライダは、浮上面がクラウン形状
である上、その頂点を含む比較的狭い領域の表面だけが
粗い表面になっているので、磁気ディスクとの接触面積
は極めて小さく、表面加工に伴う問題も小さい。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を添付した図面の第１図により説
明する。

まず第１図は、従来例同様に磁気へラドスライダを反転
して示す斜面図であって、符号１はスライダを示す。こ
のスライダ１の両側には、クラウン形状の浮上面２Ａ、
２Ｂをもつスライダレール２が形成されている。この浮
上面２Ａ、２Ｂの頂点部分３Ａ、３Ｂはラッピング加工
により粗くする表面加工が施されていて、この頂点部分
を除く他の部分の表面は平滑面に仕上げられている。

これらのスライダレール２の一端部にはり−ディングチ
ャンファである傾斜面４Ａ、４Ｂが形成されている。こ
の第１図中の符号５は磁気ヘッドを示す、この磁気へラ
ド５はスライダレール同様の形状をしていて頂点部分５
Ａは粗表面になっている。符号６はリードライトギャッ
プを示す。

したがって、本実施例における磁気へラドスライダは、
スライダの浮上面２Ａ、２Ｂのクラウン形状の頂点部分
３Ａ、３Ｂが粗面であるから、回転停止時に磁気ディス
クと接触する部分が極めて小さく、また、多少の水分で
は表面張力でスライダと磁気ディスクとが付着するのを
防いでいる。

また、浮上面２Ａ、２Ｂの頂点部分３Ａ、３Ｂだけが粗
面であるから、磁気ヘッドのリードライトギャップ付近
の加工変質層を極めて小さくしている。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明によると、スライダレールの浮上
面をクラウン形状とすると共に、浮上面の頂点部分だけ
に粗表面を形成して構成したことから、磁気ディスクの
停止時に磁気ヘッドスライダと接触する面積が小さくな
り、これにより水分による付着などを確実に防止するこ
とができる、また、リードライトギャップ付近は粗表面
加工が施されないので、加工度ｉｔｓを有効に抑えるこ
とができるという従来にない優れた磁気へラドスライダ
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による磁気へラドスライダの磁気ディス
クとの接触面側から見た斜面図、第２図は従来の磁気へ
ラドスライダの第１図に対応する斜面図である。 １・・・・・・スライダ、２・・・・・・スライダレー
ル、３Ａ。 ３Ｂ・・・・・・頂点部分、４Ａ、４Ｂ・・・・・・傾
斜面、５・・・・・・磁気ヘッド、６・・・・・・リー
ドライトギャップ。 出願人　　日　本　電　気　株式会社 代理人　　弁理士　　高　橋　　　勇

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）、クラウン形の浮上面を備える磁気ヘッドスライ
   ダにおいて、 前記浮上面のクラウン頂点部分を粗面に形成したことを
   特徴とする磁気ヘッドスライダ。