JPS5938643Y2 - 携帯用ガスコンロ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ガスボンベを着脱式に装填して使用する携
帯用ガスコンロに関する。

この種のガスコンロは、燃料がカセット式に着脱される
ガスボンベであって、燃料源とのホース接続が不要であ
るの）ら、本来屋内外を問わず、いつでも、どこでも手
軽に利用でき、キャンプ等には便利な筈である。

しかるに、ガスボンベの容量や安全上火力は余り強くな
く、調理時間が通常より長く力）力）つだり、ちょっと
しだ風でも消え易い等、未だ満足し得るものではない。

この考案は、非使用状態での持ち運びや収納時の積み重
ね等に便利な収納ケースないしは屋内使用時の外装ケー
ス全体や一部をなすコンロケースを設けて、屋外使用時
にコンロ本体の調理部を覆う風防カバーに兼用し、前記
従来の欠点をも解消し得るカセットコンロを提供するこ
とを目的とするものである。

そこでこの考案では、ボンベ組込み式コンロ本体と、該
コンロ本体一部に被さるかコンロ本体を収容してコンロ
本体一部ないし全体を覆うコンロケースと、コンロ本体
とそれを覆う状態のコンロケースとを同体的に取扱える
よう着脱可能に組付ける組付は手段とを備え、コンロケ
ースは、コンロ本体上面の少なくとも調理部を囲う風防
カバーを兼用するようにしγこことを要旨として、前記
目的が達成される。

第１図に示される実施例について説明すれば、１はコン
ロ本体、２はコンロ本体１を収納してそれ自体コンロ本
体１との同体的増徴いを可能にする組付は手段をなすコ
ンロケースである。

コンロ本体１は、上面３の一方側に、ガスバーナー４を
収量して汁受皿５上へ臨ませている調理部６が設けられ
、該調理部６に隣接して、開閉蓋Ｔ付きのガスボンベ収
納室８が設けられている。

同ボンベ収納室８部正面には、点火兼用火力調節ツマミ
９が、また室８部下方にはガスボンベセットレバ−１０
がそれぞれ設けられている。

１１は空気量調節レバー、１２は脚、１３は前記調理部
６の汁受皿５上面に固設されあるいは着脱可能に嵌め付
けられた五徳である。

一方、コンロケース２は、金属板よりなる箱体で、−側
に下縁をヒンジ連結した蓋１４付きの、コンロ本体出し
入れ口１５が、まだ、下面に前記コンロ本体１の調理部
６に臨ませられて五徳１３と嵌まり合う加熱口１６がそ
れぞれ開設されている。

また、ケース２の、出し入れ口１５部に設けられている
側壁下部と、土壁の出し入れ目１５とは反対の側に、多
数の通気孔１７が配設されていると共に、土壁の出し入
れ口１５０縁剖に、蓋１４の自由端折曲片１８に形成さ
れた係合突部１９と弾性係合し、蓋１４を閉じ状態に係
止する係止口８２０が設けられている。

２１は携行用の把手である。

コンロ不使用時は、コンロケース２へその出し入れ口１
５力）らコンロ本体１を収納し、蓋１４を閉じてオフ、
これによって、コンロ本体１表面の凹凸がなくなると同
時に、五徳１３がγことえ着脱式のものであってもその
脱落を阻止でき、ケース２の把手２１により容易に持ち
運べる。

そしてその持ち運びの際および棚や物入れへ収納する場
合、他物と引つ掛７１）り合うような不都合がないし、
容易かつ安定に積み重ね得る便利さもある。

コンロの使用ハ、コンロ本体１をコンロケース２カ）ら
取り出すだけで、従来のものと同様に行えるのは勿論で
あるが、コンロ本体１が取り出されｆこコンロケース２
を、コンロ本体１上へ位置させ、加熱口１６を五徳１３
へ嵌め付けて調理部６に臨ませると、コンロケース２内
で、その底部７１）らバーナー４による加熱がなされ、
コンロケース２は、コンロ本体出し入れ目１５を調理物
出し入れ口とするオーブンタイプの調理室を形成する風
防カバーに兼用される。

これによって、熱効率が向上し、調理時間を短縮できる
ほか、ケース２が風防の役目をなして、風などによって
も火は容易に消えず、安全力）つ確実に調理を遂行し得
る。

なお、調理に際して、蓋１４が第１図のようにボンベ収
納室８上へくるケース２の向きとすれば、蓋１４はガス
ボンベへの調理熱の影響を遮断する遮熱板を兼用し、ボ
ンベが過熱して爆発するような危険を回避できる。

この遮熱に適しγこ蓋１４の角度を規制するには、コン
ロ本体１の上面３の調理部６と、ボンベ収納室８との間
に同室８側を高くする段部の如き任意の突部を設けて蓋
１４と当接し、同着１４を適当な角度に静止させておく
との）、蓋１４のツマミ２２等の突部を本体１の上面３
へ当接させると力）、その他任意の手段を用い得る。

さらに、前記調理において、網２３や鉄板等補助調理具
を用いればさらに便利であり、把手付きとすることが望
ましい。

第３図、第４図に示されるものは、コンロケース２の下
面全体を開放してコンロ本体出し入れ口兼用加熱口２４
を開設し、−側に調理物出し入れ口２５を開設しである
。

そして、ケース２は、その兼用加熱口２４によりコンロ
本体１全体へ上方より上下動可能に被せ、本体１側壁の
縦長孔２６とケース２側壁の小孔２７へ本体１裏面から
ボルト２８を挿通し、これにケース２表面側力）ら蝶ナ
ツト２９を螺合させ、ケース２を、本体１に対し任意の
高さ位置へ係着し、本体１とケース２との組付は手段と
もなるようにしである。

３５はガスボンベである。

コンロ不使用時は、ケース２を最下位置へ係着しておく
ことにより本体１を覆い、前記同様携帯や収納に便とす
る。

使用の場合は、ケース２を図の如く上動位置へ係着する
ことにより、ケース２内を前記同様調理室として兼用し
櫓る。

この実施例では、ケース２を調理の種類等に合わせて高
さ調節できるし、使用に際してコンロ本体１をケース２
から分離しなくてもよい便利さとその故にケース２に引
つ掛７１）つたりしてそれを脱落させるようなことがな
い。

なお、補助調理具として鉄板３０を用いている。

ツマミ９等の突出のためにケース２の側壁が本体１側壁
から離れる箇所では、第４図のようなスペーサー３１を
利用すれば、ケース２の係着を確実に行えるし、第３図
仮想線の如く、ボルト２８の回り止め突壁２６ａをボル
ト頭部２８ａの少なくとも一側に設けるとよい。

まＴこ、ツマミ９等をコンロ本体表面から突出しないよ
う凹部へ設けることも可能である。

第５図に示される実施例は、第３図、第４図と同様なコ
ンロケース２を、コンロ本体１へ任意の高さに係着すべ
く、縦長孔２６の一側に係止枝溝３２を形成し、ケース
２へ立設しγこピン３３を何れ力）の係止枝溝３２へ係
合させるようにしＴこものである。

ピン３３にナツトを螺合させて、前記任意位置での保合
状態を締結保持するようにすることもできる。

第６図に示される実施例は、第１図の如きケース２の蓋
１４を排除すると共に、加熱口１６をコンロ本体出し入
れ口１５部へ開放して形成し、コンロ本体１の脚等下面
突出部を加熱口１６により避けて、本体１をスライド式
に収納するようにしたものであり、第１図のものと同様
に、調理室に兼用できるし、それ自体本体１との組付は
手段ともなる。

なお、第１図、第６図のものは、コンロ本体１の上面３
へ置いて調理室に用いる際、加熱口１６を五徳１３に嵌
め付ける以外に、本体上面３等にピンや突部ないし凹部
等の係合部を設けてケース２と係合させる等してもよい
し、前記各実施例において、ケース２の内面、特に土壁
および側壁内面をクロム鍍金等した反射面とし、あるい
はケース２を反射率の高い材料で形成すれば、放散熱を
調理物に向けて反射させることができ、熱効率がさらに
向上する。

第７図、第８図のものは、ケース２を、コンロ本体１が
屋内使用される際、同本体１の外装ケースをなし、屋外
使用時は調理部６の風防カバーをなすべくしγこもので
、本体１は、ボンベ収納室８部以外の、調理部６をなす
基体部分１ａを、底枠４０とその上面へ四隅の脚部５ａ
をビス４１で取付けγこ汁受皿５とで形成し、ガスバー
ナー４は底枠４０に架設しｒ、＝バーナー受板４２へ受
載し、汁受皿５上端面側にスライド溝４３を形威し、ケ
ース２は一端をコンロ本体出し入れ目１５として開放し
Ｔこコ字形枠体とし、両側板２ａ 、２ａの加熱口１６
をなす下縁に底枠４０下面へ引っ掛かる折曲片２ｂを、
上縁に前記スライド溝４３へ係入する折曲片２ｃをそれ
ぞれ形成し、屋内使用時はケース２を、その口１５力）
ら本体１の基体１Ｂ１ａを挿入する如く仮想線の状態に
セットし、基体都６の外装ケースとして用いるのに対し
、屋外使用時は、ケース２を調理部６カ）ら引き抜き、
下縁折曲片２ｂをスライド溝４３へ係入することによっ
て実線の状態にセットし、調理部６の風防カバーとして
いる。

なお、持鳴運ぶ際は、ケース２を仮想線の状態として、
ハンドル２１で把持するが、ケース２から本体１が脱落
しないよう、ケース２の口１５部側面に形成されＴＣ通
気孔１７の１つに係脱する係合金具４４を持つｆこクリ
ップ４５を組付は手段としてボンベ収納室８の側面に設
け、本体１とケース２とを結合するようにしである。

この場合、前記各実施例のようなオーブンタイプの調理
室を形成しないが、ケース２は熱の逃げるのを抑制する
力）ら、やはり熱効率も向上する。

また、図示しないが、ケース２はコンロ本体１の外装ケ
ース全体とし、ボンベ収納室扉部と、それが設けられな
い他の３辺の側板とを上向きに回動させあるいは同状態
に付は変えて、隣接のものどうしを着脱可能に連結し、
調理部６の四周を覆う風防カバーをなすようにしてもよ
く、要するに、コンロ本体の一部ないしは全体を覆うケ
ースが、調理部の風防ケースとして兼用されるものであ
れば、どのような形態としてもよい。

この考案によれば、表面が凹凸状態でし力）も着脱可能
な付属品があるようなコンロ本体を収納するケースをな
す力）、コンロ本体の屋内使用時における外装ケースを
なすコンロケースを備え、これをコンロ本体屋外使用時
に、コンロ本体上面や調理部の風防カバーを兼用すべく
しγこから、屋外使用時、風によって火が消えＴこりす
ることを防止でき、安全かつ確実に調理を遂行できるし
、風防と同時に熱が逃げるのを抑制する作用を発揮する
から、熱効率も向上し、各種調理を従来よりも短時間で
なし得る。

そして、コンロケースは、風防カバーとしないときは、
コンロ本体の収納ケースや外装ケースとして同体的に取
扱えるよう組付けて用いられるもので、携帯や収納に便
利になっても、不便をもＴこらすことはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は一実施例の斜面図、第２図は補助調理具の斜面
図、第３図は別の実施例の縦断面図、第４図は一部の断
面図、第５図は今１つの実施例の一部側面図、第６図は
他の実施例の一部の斜面図、第７図、第８図はさらに他
の実施例の斜面図および横断面図である。 １・・・・・・コンロ本体、２・・・・・・コンロケー
ス、２ｂ。 ２ｃ・・・・・・折曲片、３・・・・・・上面、６・・
・・・・調理部、１３・・・・・・五徳、１４・・・・
・・蓋、１５・・・・・・コンロ本体出し入れ口、１６
・・・・・・加熱口、２４・・・・・・コンロ本体出し
入れ口蓋用加熱口、２６・・・・・・縦長孔、２７・・
・・・・小孔、２８・・・・・・ボルト、２９・・・・
・・蝶ナツト、４３・・・・・・スライド溝。

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）ボンベ組込み式コンロ本体と、該コンロ本体の一
   部に被さるかコンロ本体を収容してコンロ本体の一部な
   いし全体を覆うコンロケースと、コンロ本体とそれを覆
   う状態のコンロケースとを同体的に取扱えるよう着脱可
   能に組付ける組付は手段とを備え、 コンロケースは、コンロ本体上面の少ナクトも調理部を
   囲う風防カバーを兼用するようにしγこことを特徴とす
   る携帯用ガスコンロ。
2. （２）前記コンロケースは、−側面にコンロ本体の出し
   入れ口を有しコンロ本体を同体的取扱い可能に収納して
   それ自体が前記組付は手段となる箱形の収納ケースとさ
   れ、下面に加熱口がそれぞれ開設されている実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の携帯用ガスコンロ。
3. （３）加熱口はコンロ本体上面の調理部に有する五徳と
   嵌り合うものである実用新案登録請求の範囲第２項記載
   の携帯用ガスコンロ。
4. （４）前記コンロケースは、コンロ本体への装着口兼用
   加熱口が下向きに開設され、調理物出し入れ口が横向き
   に開設されて、コンロ本体に上方より上下動可能に被さ
   るカバーをなし、少なくともコンロ本体に対する最上位
   置および最下位置でコンロ本体へ係着するようにした前
   記組付は手段を備えている実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の携帯用ガスコンロ。
5. （５）前記組付は手段は、コンロ本体側壁の縦長孔およ
   びコンロケース側壁の小孔に挿通されたボルトとそれに
   螺合されるナツトとからなり、前記両側壁を締結して係
   着するものである実用新案登録請求の範囲第４項記載の
   携帯用ガスコンロ０
6. （６）コンロケースは、コンロ本体の外装ケースをなす
   ものである実用新案登録請求の範囲第１項記載の携帯用
   ガスコンロ。
7. （７） コンロケースは、コンロ本体のボンベ収納室
   を除く部分の外装ケースをなし、一端をコンロ本体出し
   入れ口として開放しγこコ字形枠体であって、コンロ本
   体一端側から着脱すべくされ、コンロ本体調理部の汁受
   皿へ下面加熱口を装着して調理部の風防カバーとする実
   用新案登録請求の範囲第６項記載の携帯用ガスコンロ。
8. （８）コンロケースは、コンロ本体外装ケースのボンベ
   収納室扉とそれが設けられない他の三辺の側板と力）ら
   なり、かつコンロ本体に対し調理部周りを適宜囲い得る
   よう着脱ないし起伏可能に設けられている実用新案登録
   請求の範囲第６項記載の携帯用ガスコンロ。
9. （９）コンロケースは、その内面が熱反射面とされたも
   のである実用新案登録請求の範囲第１項から第８項まで
   の倒れの）に記載の携帯用ガスコンロ０