JPS5938612B2 - 情報入力装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はディスプレイに表示された情報の一つを上記デ
ィスプレイ画面の位置座標を指定して入力する情報入力
装置に関する。

或る情報の集合の中から１つの情報を選出し、その情報
コードを入力する情報入力装置がある。

その代表的なものにタブレット装置があり、また近年で
は情報システムとオペレータとの対話によつて情報入力
するディスプレイとライトペンとを用いたものが注目さ
れている。このディスプレイとライトペンとを用いたも
のは、ディスプレイ画面に図形として表示された情報を
、ライトペンにて上記ディスプレイ画面の位置座標を指
示し、この指示された位置に表示された情報のコード情
報を入力するものである。しかして従来よりディスプレ
イ表示する情報は一般に２値化された図形パターンであ
ることが多く、ディスプレイ画面に一度に表示できる情
報量に制限を受けることが多い。

例えば文字パターンを表示する場合、その数はディスプ
レイの走査線数と、１つの文字パターンを判読するに最
小限必要な走査線数との比によつて定まる。この為、選
択すべき情報の集合が多い場合には、集合の各情報を何
回かに分けて別個に表示することが必要となり、オペレ
ータはその全ての表示情報を確認し、全体を把握した上
で情報入力することが必要となる等、取扱い上の負担が
大きかつた。即ち、一般に情報入力した文書情報等を文
字パターンで表す場合、通常文書一枚をＡ４版程度の大
きさにまとめられることが多く、これを視覚的に鮮明は
パターンとしてディスプレイ表示する為には、大略８走
査線／ ｍｍ程度の解像度を確保する必要がある。

このような条件を満足するものとしては、上記Ａ４版程
度の画像を１７２８×２３０４画素程度で示すことが必
要である。これに対してデイスプレイとして一般的に用
いられるＣＲＴ装置は、通常テレビジヨン標準方式に適
合して５２２×７００画素程度で画像表示するものが殆
んどである。つまり、このようなデイスプレイを用いて
解像度良く画像表示するには、上記文書の１／９程度し
か一度に表示することができない。これ故、情報の全体
把握が非常に困難であり、上述した不都合が生じていた
。本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、
その目的とするところは、低走査線数の安価なデイスプ
レイを用いて多くの情報を効果的に一度に表示してその
全体把握を容易ならしめると共に、表示された情報の中
の一つをデイスプレイ画面の位置座標を指定することに
よつて簡易に入力することのできる情報入力装置を提供
することにある。

本発明の概要は、デイスプレイの走査線数に応じて画像
情報を縮小圧縮処理し、縮小画像として表示すると共に
、デイスプレイ画面の指示された座標位置近傍の画像を
復元処理しながら正確な座標位置指定を行わしめて、簡
易で正確な情報入力を可能としたものである。

以下、図面を参照して本発明の一実施例につき説明する
。

第１図は実施例装置の概略構成図であり、図中１は文書
パターン情報を２値画像データとして記憶したメモリで
ある。

このメモ１川に格納された２値画像データは、縮小変換
位置２に読出されて画像縮小処理され、多値縮小画像デ
ータとして表示メモリ３に蓄積記憶される。そして、こ
の表示メモリ３に記憶された縮小画像データはデイスプ
レイ４に供給され、その全体を一画面として縮小画像表
示される。またライトペン５は、上記デイスプレイ４の
表示画面上の位置を選択的に指定指示するもので、その
指示座標位置は位置判定装置６により判定検出される。

この検出された指示座標位置の情報をもつて前記メモリ
１上の画像情報の該当アドレスに格納された情報を読出
すことにより、指示された情報を入力することが可能と
なる。尚、図中７はデイスプレイ４の表示動作、つまり
走査線の表示走査位置に同期して作動する制御装置であ
つて、前記位置判定装置６に位置情報を与えると共に、
前記メモリ１のデータ読出し、縮小変換装置２の処理動
作およびメモリ３のデータ書込み／読出しをそれぞれ制
御している。さて、原画像情報である例えば文書パター
ン情報は、一定の部分領域に一つの単語、シンボル等を
視覚的なパターン情報としてメモ１月に画像記憶される
。

この画像情報は２値化データからなり、例えば用紙上に
記載されたパターン情報をフアクシミリ走査等により走
査２値化したものであつてもよく、或いはキャラクタジ
ェネレータ等の電気的パターン発生器によつて生成され
た２値化パターンデータであつてもよい。このような２
値化パターンデータによつて、例えばＡ４版程度の大き
さの一つの原画像、つまり文書画像が形成されている。
このような文書画像（原画像）に対して、縮小変換装置
２は、デイスプレイ４の走査線本数との関係から次のよ
うに画像縮小処理を行い、低走査線数の縮小多値パター
ンデータに変換している。

この多値データは、１画素を階調のある情報として表示
するものである。即ち、デイスプレイ４の走査線数より
はるかに多い走査線数によつて表現される原画像の各２
値化画素データは、例えば第２図に示すようにＮＸｎ（
ここでは４×４）画素毎にプロツク化され、縮小単位領
域の情報として取出される。そしてこれらの画素データ
をＡｉ，Ｐａｌ＋１ 司ゞ Ｆａｌ＋ｎ−１ ラ Ｊｙ
ａｌｐ』 ＋１ゝＡｉ＋ｎ−１，ｊ＋。−１としたとき
、例えばこれらのデータに所定の重み係数Ｒｋｌを重じ
たのち平均加算し、その代表点Ｂｋｌの画素データに変
換される。この画素Ｂｋｌの画素データは、例えばＮビ
ツト／画素なる多値データとして表現されるものである
。このようにして、各縮小単位領域毎に画素データの縮
小処理がなされ、これらの縮小データは順次表示メモリ
３に記憶される。これによつて表示メモリ３には線密度
の濃淡階調を持つ、多値縮小画像情報が記憶されること
になる。しかして、この表示メモリ３に記憶された多値
縮小画像情報は、デイスプレイ４の表示走査に同期して
画素毎に順次読出され、Ｄ／Ａ変換されたのち輝度情報
としてデイスプレイ４に供給され、階調のある画像とし
て表示される。

この表示された画像は、原画像の一画面全体を帯域制限
し、少しぼかしたものとなるが、デイスプレイ画面上の
位置は原画像の位置に常に対応したものとなつている。
また、表示画像は、走査線数の低減によつて失われる情
報を濃淡階調として補つたものとなつているので、その
部分領域における単位情報パターンは視覚的に十分判読
可能な程度に情報の確保がなされる。従つて、このよう
にして一度に全体的に表示される画像からその画像情報
全体を容易に把握することができ、そのうちの所定情報
をライトペン５を用いて簡易に、且つ正確に指示して情
報入力することが可能となる。

しかも更に高精度な座標位置の指示を行わんとするとき
には、縮小表示画像のライトペン６によつて指示された
座標位置を中心とする、その近傍の像を部分的に拡大表
示し、この拡大表示されたデイスプレイ画像に対して再
度座標位置の指示を行うようにすればよい。尚、この拡
大表示については、縮小変換装置２における画像縮小倍
率を変えるようにすればよい。このようにすれば、先ず
原画像の全体を表示して全体把握を行つたのち、概略的
な位置指示によつてその近傍の拡大像を得て高精度な座
標位置の指示を行うことが可能となり、階層的な情報把
握のもとで精度の高い情報入力を行うことができる。故
にオペレータの負担を大幅に軽減して、取扱いの簡易化
を図り得る等、実用的に多大な効果を奏する。尚、本発
明は上記実施例は限定されるものではない。例えば原画
像の縮小倍率は、原画像の大きさとその線密度、および
デイスプレイ表示画面の大きさとその走査線数を考慮し
て定めればよい。また座標位置指示器としてライトペン
６以外に、タツチセンサやタブレツト等を用いることも
できる。要するに本発明はその要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例装置の概略構成図、第２図は
画像縮小処理の一例を示す概念図である。 １・・・・・・メモリ、２・・・・・・縮小変換装置、
３・・・・・・表示メモリ、４・・・・・・デイスプレ
イ、５・・・・・・ライトペン、６・・・・・・位置判
定装置、７・・・・・・制御装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ディスプレイ装置と、このディスプレイ装置の走査
   線数より多い走査線の情報からなる画像情報を上記ディ
   スプレイ装置の走査線数からなる画像情報に縮小変換し
   て前記ディスプレイ装置で画像表示する手段と、この画
   像表示したディスプレイ装置の画面の指示された座標を
   検出してその座標位置に表示された画像情報を入力する
   手段とを具備したことを特徴とする情報入力装置。 ２ 画像情報の縮小変換は、２値画像情報のブロック区
   分された画素情報をその代表点の多値画素情報に変換し
   て行われるものである特許請求の範囲第１項記載の情報
   入力装置。 ３ 指示された座標位置に表示された画像情報を入力す
   る手段は、縮小画像表示された画面の指示座標を検出し
   、この指示座標近傍の部分的に表示された原画像に対し
   て指示された座標位置に対応する画像情報コードを入力
   するものである特許請求の範囲第１項記載の情報入力装
   置。