JPS5938436B2 - 循環装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は空気抜き弁や加湿用自動給水弁部の内圧を常に
正圧に保持し、循環ポンプ停止時でもこれらの弁機能が
発揮できる循環装置を提供するものである。

従来にあって、第１図に示すように、ジスターンａの開
放水面すより上部に端末機Ｃを設置した場合、この端末
機Ｃ内部の空気抜き弁ｄや加湿用自動給水弁ｅの操作は
循環ポンプｆが運転している時以外はできなかった。

また循環ポンプｆが停止しても前記弁ｄ、ｅが閉止され
ていれば、端末機Ｃの水はサイホン現象によりそのまま
維持される。

しかし、この状態では位置水頭の関係で端末機Ｃの内部
圧力は負圧となっている。

従って、使用者が誤ってこの状態で上記弁ｄ、ｅを開に
操作すると、大気圧との圧力差によって回路内に逆に空
気が吸込まれ、同時にサイホン現象が消去されてしまい
、内部にあった水は下方に下がってジスターンａからオ
ーバーフローし周囲を濡らす結果となる。

また、次に弁ｄ、ｅを閉止して循環ポンプｆを始動して
も端末機Ｃ内部にエアーロックを起こして循環されなか
ったり、循環ポンプｆの吐出圧力でこの空気を押出して
もオーバーフローにより回路内の水が減少しているため
、ジスターンａ内が空になり空気を吸込んで循環ポンプ
ｆがエアーロックし循環しなくなったりする。

このように端末機Ｃ内部の水落ちにより様々な問題が誘
発され、その改善が強（望まれていた。

本発明は上記の点に鑑みなされたもので、以下その実施
例を図面を用いて説明すると、第２図において、１はジ
スターンで循環ポンプ６の吸込側に設けられている。

循環ポンプ６の吐出側には逆止弁７と圧力スイッチ８が
設けられ配管９によって端末機３０入口側と接続されて
いる。

端末機３内部は、熱交換器１０の直前から分岐して加湿
水槽１１への給水を行なう加湿用自動給水弁５を、また
、直後から分岐して空気抜き弁４を設け、さらにこれら
の弁４，５のあとに循環回路を開閉する循環停止弁１２
を設けている。

逆止弁７から循環停止弁１２に至る回路が圧力保持回路
である。

また、この圧力保持経路内の圧力を検知して圧力スイッ
チ８が作動する。

この圧力がある一定圧力（端末機とジスターン位置水頭
圧）以下になると圧力スイッチ８により循環ポンプ６を
始動し、この圧力が一定圧力（ポンプの締切圧力）を越
えると停止するよう制御している。

次に動作を説明すると、暖房を停止する場合は循環停止
弁１２を閉にする。

すると、圧力保持回路の内圧が上昇し圧力スイッチ８が
作動し循環ポンプ６が停止する。

循環ポンプ６が停止しても逆止弁７と循環停止弁１２に
より閉鎖回路となっているため圧力保持回路内の内圧低
下はない。

この状態で、空気抜き弁４を開にすると、内圧が正圧で
あるから運転中と同様に空気は抜ける。

空気が放出され、その分だけ内圧が低下し、ある圧力ま
で下がると圧力スイッチ８が再び作動し循環ポンプ６を
始動させる。

このように常に正圧状態で保持されているので、弁４，
５は循環ポンプ６が停止中でも運転中でも操作でき、端
末機３をどの位置に設置しても水落ちする事がない。

暖房を再び使用する場合は、循環停止弁１２を開にし圧
力保持回路内の内圧を低下させれば前記と同様の原理で
循環ポンプ６が始動する訳である。

以上のように本発明によれば次のようなすぐれた効果が
期待できるものである。

（１）空気抜ぎ弁や加湿用自動給水弁などを圧力保持回
路内に設けるだけで正圧に保持でき端末機からの水落ち
を防止する事かできる。

（２）もちろん圧力保持回路によって、循環ポンプや熱
源機などの遠隔制御もできる。

（３）循環回路に混入している微小の気泡は循環中はと
んど空気抜き弁部に集合しない。

従って循環停止中でなげれば空気は抜げにくい。

この点、本発明は従来不可能であった循環停止中での空
気抜きも可能にしているので、従来以上の完全な空気抜
き効果が得られる。

（４）開閉機構を端末機の内部に設ければ、端末側から
の遠隔制御用の制御弁として、また、端末機の能力を制
御する循環流量調節弁としても使用でき、より使い勝手
を向上させる事ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の循環系統図、第２図は本発明の実施例を
示す循環系統図である。 ４・・・・・・空気抜き弁、５・・・・・・加湿用自動
給水弁、６・・・・・・循環ポンプ、７・・・・・・逆
止弁、８・・・・・・圧力スイッチ、１０・・・・・・
熱交換器、１２・・・・・・循環停止弁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 端末機への循環流量の調節と循環路の開閉を行なう
   循環停止弁と、上記弁の閉成時に循環ポンプの吐出圧を
   保持するため循環ポンプの吐出側に設けた逆止弁と、一
   定圧力以下に低下した時循環ポンプを始動し一定圧力以
   上に上昇した時循環ポンプを始動させるための圧力スイ
   ッチとから成る正圧の圧力保持経路を形成し、この圧力
   保持経路中に加湿用自動給水弁と空気抜き弁を接続した
   循環装置。