JPS5938369Y2 - わさび漬等の収納容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はわさび漬を収納するに適した容器に関するもの
であって、特に小分けして用いる際に全体を開封するこ
となく取扱うことができ、しかも、小分けした各容器は
各々、これに密着する蓋を具えるようになし、保存性、
取扱い性を良くした新規な容器に係るものである。

わさび漬はいわゆる風味が商品価値を大きく左右する。

従ってこの商品は買い求めた量を短時日のうちに消費す
るのが好普しいものの家族構成や嗜好などによって消費
量は区々異なる。

従来とのもの容器は、合板等を偏平な樽状にしたものに
合成樹脂フィルムで内容物を包み、収納していたものが
多く、このため容器が開けられた後は少しずつ消費され
てゆく場合も少なくなく、このような場合には日がたつ
につれその風味の低下は免れ得ない。

また、容器を仕切部で区切り、各々を密封し、仕切部で
切り離して、小分けして使うようにしたものも存在する
が、一旦開封した後は、保存性が悪く、風味が低下して
食べるのに適さなくなるものであった。

加えて従来型容器ではフィルムで内容物を包み込ら作業
が加わり、且つ外函の形状に合うように整形しなければ
ならないから、充填作業の点でも未だ改良の余地が在っ
た。

本考案はこのような実情に鑑みなされたものであって、
いわゆる小分けして開封できるようにして消費量に合っ
た用い方ができるようにすると共に小分けした各容器は
各々これに密着する蓋を具えるようになし保存性、取扱
い性を良くしたものである。

即ちその構成の大略は比較的剛性の高い外函と、その内
側に嵌まり合う比較的柔軟な内側とより成り、前記内側
はその内部に切込自在の仕切部を立ち上げて形成し、一
方この内側に対して仕切部と係合する保合部を有する柔
軟な蓋体を組合わせて戒り、且つ、前記内側に釦ける仕
切部の頂部と蓋体における係合部との係合は、それぞれ
が断面下すぼみ状の逆台形となっていることを特徴とす
るものである。

進んで本考案を図示の実施例に基づいて具体的に説明す
ると、符号１は合板、射出プラスチック等の比較的剛性
の高い材料で構成した有底の外函である。

このものは図示の実施例では偏平な丸樽状のものである
が必ずしもこの形状に限定されるものではなく、楕円、
矩形状、その他の多角形状であってももとより差支えな
い。

この外函１に対して内側２を嵌め込むものであって、こ
のものは例えばポリエチレン等の無害のプラスチック、
あるいはポリエチレン等をラミネートサせた合成樹脂、
アルミ箔等の比較的柔軟な材料で構成する。

このものは前述の通り外函１に内嵌めされることから、
その外形は外函１の形状に合わせる。

内側２はその内部に仕切部３を形成するものであって、
この仕切部３Ｖｃよって複数の収納部４を区画する。

収納部４はそれぞれ量、あるいは種類の異った被収納物
Ａを区分けして収納すると共に、前記仕切部３はここに
釦いて内側２を分断できるように構成する。

従ってその断面形状は第３図に示すよう・に内側２の素
材が下面を中空状にして立ち上った形状を採ると共に仕
切部３の頂部３′は少くとも一定の幅を有するのを可と
するものである。

この頂部３′は分割に具えて頂部生来に切込線を入れた
り、その部分を肉薄に構成したり、更には鋏等で美麗に
切離せるように案内線を形成したりするのである。

もちろんこの仕切部３は実施例にあっては直径線状に形
成上で収納部４を半月状に２つ形成したが、この外にも
放射状に複数本仕上部３を形成上、更に多くの収納部４
を設けてもよい。

また収納部４の大きさ形状等もそれぞれ異なるようにし
てももとより差支えない。

この内側２に対して蓋体５を設けるものであって、材料
は内側２とほぼ同様の柔軟な材料で構成する。

この蓋体５は内側２の上面に嵌渣り合う構成を採るもの
であり、内側２に形成された仕切部３の頂部３′と嵌ま
り合う保合部６を具える。

そしてこの蓋体５における係合部６と、内側２の仕切部
３に訃ける頂部３′は第３図に示すように下すぼみ状の
逆台形とするのを必須要件とする。

この係合部６も内側２における仕切部３の頂部３′と同
様、分断使用に備えて切込みや鋏の案内線等を入れるの
を可とする。

尚本実施例の容器においてはこのものに外函１とほぼ同
様の材料で形成した外蓋Ｉを組合わせるものであって、
その構成は次のとうりである。

因みに本考案はこの外蓋７については必須要件とするも
のではない。

この外蓋７は外函１に対してその上面に一例として内嵌
めされる。

従って外函１の内側上縁部には、外蓋７の受入用の段差
８が形成されている。

因みに前記内側２と蓋体５との双方、筐たは少くともそ
のうちの蓋体５はその周縁が外蓋７より張り出すように
形成されていることから、前記外函１にやける段差８に
応じて断面を段差状に屈曲させる。

オた符号９は蓋体５に形成されたつオみ部であって、こ
のものにより外蓋７の取外しを容易にすると共に、製品
の正面位置を決定する目印とする。

しかして本考案の容器をとり扱うには次のようにする。

先ず容器に被収納物Ａを充填するには外函１に対して内
側２を内嵌めして組合わせた状態で被収納物Ａを収納部
４内に定量落し込む。

しかる後内側２における仕切部３に蓋体５における係合
部６を合わせて蓋を冒せるように組合わせる。

このとき、内側２における仕切部３の頂部３′と蓋体５
における係合部６とは、それぞれが断面下すぼみ状の逆
台形となっているから、嵌め込みは所謂嵌めとなり、柔
軟な内側２と蓋体５とが変形して密着状態となる。

これによってフィルム等 被収納物Ａをくるむ作業は不
要となると共に、仕切部頂部３′は蓋体５の収納部４に
おける面より高くなっているから被収納物Ａが、他の収
納部４にはみ出る虞れは無いのである。

その後本実施例では外蓋７を嵌め込み、′更に必要があ
るときは適宜の包装を施す。

一方消費者が用いるに当っては外蓋７を外した後、食用
する量に応じて適当な大きさの収納部を切り離すのであ
る。

もちろん切離し用のスリットや肉薄部がある場合には単
に手で引きちぎれば良いし、更に美麗な取扱いを望むと
きは鋏等で切り離すのである。

そして、このように切り離した状態にかいても、断面逆
台形とした仕切部と保合部の縁部は、密着状態を保ち外
れにくい状態となっているから、密封状態を維持するも
のである。

本考案はこのように構成したから、第一にユーザーが必
要な量だけ開封して食用できるものであって、他の部分
の密封状態を損わないから長期に亘り内容物の良好な保
存ができるものである。

しかも、仕切部の頂部と蓋体における係合部とは断面下
すぼみ状の逆台形としたから、これを切り離した場合に
も、各容器は内側と蓋体との縁が密着し外れにくくでき
るものである。

これにより蓋体の着脱が自由にでき、取扱い容易となる
と共にわさび漬の風味を損なわずに長期に亘って保存す
ることができるのである。

筐た内容物の充填に当っても収納部４に被収納物Ａを入
れて蓋閉めするだけでよいから充填作業を能率的に行な
うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案たる収納容器の一部破断斜視図、第２図
は同上容器の各構成部分を分解して示す斜視図、第３図
は同上縦断側面図、第４図は内面を分離する状態を示す
斜視図である。 １；外函、２：内面、３：仕切部、３′；仕切部の頂部
、４；収納部、５；蓋体、Ａ：被収納部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 比較的剛性の高い外函と、その内側に嵌まり合う比較的
   柔軟な内側とより成り、前記内側はその内部に切込自在
   の仕切部を立ち上げて形成し、この内側に対して仕切部
   と係合する係合部を有する柔軟な蓋体を組合わせて成り
   、且つ前記内側における仕切部の頂部と蓋体における係
   合部とは、それぞれが断面下すぼみ状の逆台形となって
   いることを特徴とするわさび漬の収納容器。