JPS5937972Y2 - 電気接続子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コネクタハウジングに収容して使用する電気
接続子に関し、該接続子の構造に改良を施してハウジン
グの収容室へ挿入する際における逆挿入及びそれに伴う
不完全挿入と接触不良を防止し得るようにしたものであ
る。

従来の電気接続子とこれを収容するコネクタハウジング
は一般に第１図イ５口及び第２図イ５口のような横取を
有する。

即ち、第１図イ５口においてＡは雄型電気接続子であり
、基板部１の前部に折返し重合板２よりなる電気接触部
Ａ１、後部に電線に対する導体挟持片３及び絶縁体挟持
片４を備える電線接続部Ａ２を設けた横取を有し、その
折返し重合板２には、係止孔５及び逆挿入防止突起６が
設けられており、黄銅等の金属板から打抜き、折曲加工
等により一体的に形成される。

一方、ハウジングＦの端子収容室７には、その内壁に可
撓アーム８を設け、その先端に突設した係止部８ａを前
記係止孔５に係合させ、その後抜けを防止している。

この電気接続子Ａを端子収容室７に逆挿入しようとすれ
ば、口のように突起６が端子収容室７の前端面７ａに衝
合するため、その進入が防止される。

しかし、第２図イ９口に示す雄型電気接続子Ａ′の場合
には、その電気接触部Ａ １ ’に後方に向けて立上る
係止片９を設け、該片９を端子収容室７′に突設した係
止壁１０に係合させる方式であるため、該接続子Ａ′
を逆挿入しでも口のように電気接触部Ａ１’が曲った状
態で進入させることが可能である。

したがって、電気接続子Ａ′ が係止されないま・放置
され、その抜出しによって接触不良を起す恐れがある。

このように、従来の電気接続子Ａ及びＡ′ は何れも、
その電気接触部Ａ１． Ａ１’ の中心線１１と、電
線接続部Ａ２． Ａ２’ における導体挟持片３、絶
縁体挟持片４の中心線ｎ２． Ｉ２ａがずれており、
各構成部分間に段差ｄｔ、 ｄ２が生じ、非対称形と
なっている。

そのためコネクタとの組付けに際し、電気接続子の逆挿
入や不完全装着が起り易く、電気接続子を収容室に挿入
する際方向性があるため作業の煩雑さや接触不良の一因
となっていた。

本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、電気接触部
に対して電線接続部を左右若しくは上下対称位置となる
ように設けることによって、電気接続子の逆挿入及びこ
れに伴う不完全挿入や接触不良を防止し、電気接続子の
装着を簡単にできるようにしたものである。

即ち、第３図は本考案の一実施例を示し、雄型電気接続
子Ｂは、前部に電気接触部Ｂ１、後部に電線接続部Ｂ２
を有して収り、電気接触部Ｂ１における基板部１、折返
し重合板２には係止孔５が、また電線接続部Ｂ２には導
体挟持片３及び絶縁体挟持片４が設けられている。

以上は上記第１図の場合と同様の横取であるが、本考案
にあっては、電気接触部Ｂ１の中心線Ｌｏと電線接続部
Ｂ２の中心線が一致するように横取されている。

即ち、電気接触部Ｂ１と導体挾持片３の段差に１と、導
体挟持片３と絶縁体挟持片４との段差に２は、中心線り
。

に対しはパ左右（或いは上下）対称に形成されている。

そして、電気接続子Ｂを収容するハウジングＧの端子収
容室７には、その対向する左右の内壁に電気接触部Ｂ１
に対するガイド溝１１が軸方向に横設されている。

従って、第４図イ及び口に示すように、ガイド溝１１に
沿って電気接続子Ｂを挿入すれば、左右（或いは上下）
が対称なので、従来のように逆挿入という現象が起らず
に、可撓アーム８の係止部８ａが係止孔５に突入し、常
に確実に係止される。

第５図は本考案の他の実施例を示し、雄型の電気接続子
Ｂ′ は、第２図の係止片９を有するものについて、第
３図の場合と同様に、電気接触部Ｂ１の中心線り。

と電線接続部Ｂ２’ の中心線が一致するようにしたも
のである。

この場合には、ハウジングＧ′ の端子収容室７′ に
、左右の内壁にガイド溝１１′ を設けると共に、ガ
イド溝１１′ と直交する内壁の両側にそれぞれ対向
する係止壁１０’ を突設することにより、逆挿入を
なくすことができる。

以上は雄型の電気接続子の場合について説明したが、雌
型の電気接続子についても同様に適用することができる
。

本考案は上記のように、基板部の前部に電気接触部、後
部に電線に対する導体挟持片及び絶縁体挟持片を有する
電線接続部を連取してなる電気接続子にお・いて、前記
電気接触部の中心線り。

と電線接続部との中心をはパ一致させ、電気接触部と導
体挾持片との段差に１及び導体挾持片と絶縁体挟持片と
の段差に２を前記中心線り。

に対しはパ対称形に形成してなるものであるから、電気
接続子の逆挿入がなくなり、従って不完全挿入や接触不
良を未然に防止すると共に装着の作業が簡単になる。

【図面の簡単な説明】

第１図イ５口及び第２図イ５口はそれぞれ従来例の説明
図で、イは電気接続子とこれを収容するハウジングの要
部縦断側面図、口は使用状態の説明図、第３図は本考案
の一実施例を示す電気接続子とそのハウジングを示す要
部縦断側面図、第４図イ及び口はそれぞれの使用状態の
説明図、第５図は本考案の他の実施例を示す要部縦断面
図である。 Ｂ、 Ｂ’ ・・・・・・電気接続子、 Ｂｌ、 Ｂｌ
’ ・・・・・・電気接触部、Ｂ２．Ｂ２′ ・・・・
・・電線接続部、１・・・・・・基板部、３・・・・・
・導体挾持片、４・・・・・・絶縁体挟持片、Ｌｏ。 Ｌｏ’ ・・・・・・中心線、Ｋｌ、 Ｋ２・・・・・
・段差。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 基板部の前部に電気接触部、後部に電線に対する導体挟
   持片及び絶縁体挟持片を有する電線接続部を連成してな
   る電気接続子において、前記電気接触部の中心線Ｌｏと
   電線接続部との中心をはパ一致させ、電気接触部と導体
   挟持片との段差に１及びび導体挾持片と絶縁体挟持片と
   の段差に２を前記中心線り。 に対しはパ対称形に形成してなることを特徴とする電気
   接続子。