JPS5937653Y2 - オ−ガ−式製氷装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は上面を開口する冷却円筒に螺旋歯を有する回転
体を配設し、前記冷却円筒の内壁に成長する氷層を前記
螺旋歯により削り取りこれを回転体の上部軸受に形成し
た氷片圧縮通路にて圧縮し、圧縮された後の氷片を冷却
円筒の上端開口に向けて移送するオーガ一式製氷装置に
関する。

従来、この種の製氷装暉における氷層の圧縮方法は該氷
層を回転体の上部軸受に形成せる氷片圧縮通路を上下方
向に複数個設けているのが一般的である。

したがって螺旋歯により削り取られた氷層は前記いずれ
かの通路に入っていき圧縮されるわけだが全ての通路に
均一に入っていかず、而して圧縮状態もｌち１ちであり
、一部は亀裂の生じた氷片となったり、又水分をかなり
含んだ氷片となり品質を低下せしめる問題を生じていた
。

本考案は斯かる点に鑑み従来の構成せる上部軸受の氷片
圧縮通路を経た氷片を更に効果的に圧縮する圧縮装置を
設けることによって圧縮度が高く極めて硬質で品質の良
い氷片を製造し得るオーガ一式製氷装置を提供するにあ
る。

以下に本考案の一実施例を図面に基づき説明する。

１は冷凍系の冷媒蒸発管２を外面に巻回した冷却円筒で
、その回りを断熱壁３にて包囲し断熱する。

４は冷却円筒１の下部側壁に開口した給水管、５は冷却
円筒１内に同軸に設置される棟上部軸受６及び下部軸受
（図示せず）にて回転可能に支持され外面に螺旋歯７を
形成した回転体である８は回転体５の駆動モーター、９
は内部に減速機構を配設するケーシングである。

また前記上部軸受６には氷片圧縮通路１０が形成され、
更に冷却円筒１の上端開口１Ａと連通して貯水槽１１が
載置される。

而して前記上部軸受６より上方で該軸受６を貫通する前
記回転体５の上端軸５Ａに冷却円筒１内壁に対向せしめ
て挿着した圧縮部材１２を設け、該圧縮部材１２の下部
を前記内壁との間隔を上方向に狭めるテーパー状１２Ａ
に形成しこれに連続する上部を円筒状１２Ｂに形成する
。

更に、円筒状１２Ｂの面と冷却円筒１内壁間の寸法を前
記圧縮路１００半径方向寸法より小さく形成する。

１３は貯氷槽１１内に配設された氷片放出装置で、該装
置１３は回転軸１３Ａを前記回転体５の駆動モーター８
と共用する様に回転体５の上端軸部５Ａに螺着連結する
。

このとき回転軸１３Ａは前記圧縮部材１２を中空にする
ことによりこの中空部を通し圧縮部材１２を締め付ける
様にして上端軸５Ａに螺着していく。

曾た１３Ｂは回転軸１３Ａから放射状に延出した放出棒
でありその下には円錐状の簀の子１４が配置されている
。

１５は貯水槽１１の下部側壁に開口する放出口で、１６
は該放出口１５を選択的に開閉する電気的開閉扉である
。

次に以上の様に構成された本考案のオーガ一式製氷装置
の動作を説明する。

冷却円筒１内壁に級長した氷層は螺旋歯７によって削り
取られ上部軸受６に形成せる氷片圧縮通路１０を通過す
る事により水分が除去され圧縮される。

しかしこの段階を経た氷片は従来例で述べた様に亀裂を
生じた軟弱な氷片である。

この理由として水分が完全に除去されないことが一つ上
げられる。

而してこの氷片は貯水槽１１内へ貯氷される壕での間で
更に圧縮される。

即ち軟弱な氷片は圧縮部材１２のテーパー状１２Ａと内
壁との間に集１り更に下からの押し上げにて円筒状１２
Ｂと内壁間を通過していき水分は略完全に除去され硬質
化し透明な氷片となって貯水槽１１内へ押し上げられて
行く。

このときのテーパー状１２Ａは氷片が円滑に上方へ向か
う様に氷片圧縮通路１０を通過してきた水分な含んだ軟
弱な氷片又は亀裂を生じている氷片を受は入れるための
形状であると共に上方に向かうにつれ圧縮効果を増すた
めの形状である。

また円筒状１２Ｂと内壁の間隔により大きさが均一に整
えられると共に圧縮度合も均一となり圧縮部材１２が回
転する事によって氷片の上昇は円滑となる。

本考案は以上の如く上部軸受に形成せる氷片圧縮通路を
通過してきた軟弱で亀裂を生じている氷片を更に圧縮す
る圧縮部材を設けたため、軟弱な氷片はこの圧縮部材を
通過することにより硬質で透明な氷片として貯水庫に貯
氷される様になり、極めて品質の良い氷片を提供する事
ができる効果を奏する。

渣た圧縮部材は自ら回転するため氷片はスムーズに上昇
し、更に圧縮部材の下部をテーパー状に形成しているた
め氷片は円滑に受は入れられ圧縮されながら上昇し上部
の円筒状と冷却円筒の内壁との間隔で均一な大きさに整
えられると共に圧縮度も均一な氷片として製造できる特
徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案オーガ一式製氷装置の一部断面した正面
図、第２図及び第３図は圧縮部材の正面図と斜視図であ
る。 Ｌ・・・冷却円筒、１・・・回転体、５Ａ・・・上端軸
、６・・・上部軸受、７・・・螺旋歯、１０・・・氷片
圧縮通路、１−２・・・圧縮部材、１２Ａ・・・テーパ
ー状、１２Ｂ・・・円筒状。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面を開口する冷却円筒に螺旋歯を有する回転体を配設
   し、前記冷却円筒の内壁に成長する氷層を前記螺旋歯に
   より削り取りこれを回転体の上部軸受に形成した氷片圧
   縮通路にて圧縮し、圧縮された後の氷片を前記冷却円筒
   の上端開口に向けて移送するオーガ一式製氷装置に於い
   て、前記上部軸受より上方で該軸受を貫通する前記回転
   体の上端に前記冷却円筒の内壁に対向せしめて連結した
   圧縮部材を設け、該圧縮部材の下部を前記内壁との間隔
   を上方向に狭めるテーパー状に形成し、これに連続する
   上部を円筒状に形成するとともに該円筒状の面と前記向
   壁間寸法を前記圧縮通路の半径方向寸法より小さくした
   事を特徴とするオーガ一式製氷装置。