JPS5937536B2 - 温度フユ−ズ - Google Patents

温度フユ−ズ

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JPS5937536B2
JPS5937536B2 JP52131426A JP13142677A JPS5937536B2 JP S5937536 B2 JPS5937536 B2 JP S5937536B2 JP 52131426 A JP52131426 A JP 52131426A JP 13142677 A JP13142677 A JP 13142677A JP S5937536 B2 JPS5937536 B2 JP S5937536B2
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space
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Nifco Inc
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Priority to FR7831140A priority patent/FR2408208A1/fr
Priority to AU41328/78A priority patent/AU4132878A/en
Priority to IT7829409A priority patent/IT1100693B/it
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Publication of JPS5937536B2 publication Critical patent/JPS5937536B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H37/00Thermally-actuated switches
    • H01H37/02Details
    • H01H37/32Thermally-sensitive members

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Fuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、発生熱を伴う各種電気機器に用いられ、該機
器乃至その周囲温度が危険温度に達したならば、その温
度を設定温度として当該機器の駆動電気回路系を開(温
度フユーズに関する。
一般に、温度フユーズは、ハウジング乃至ケース内に、
周知の感温ペレットと呼ぶ熱感応材を収め、このペレッ
トが、設定温度未満の常態では固相で成る程度の体積を
占めていたものが、設定温度に至ると液化し、体積を減
少させる原理を利用したものが多い。
即ち、感温ペレットが固相の時には、ハウジング内で一
対の端子間(各端子は一般にリード線等により外部に導
通が採られている)に介在する機械的接点を、該ペレッ
トの占有体積により上記端子に接する位置に維持してお
き、設定温度に至ってペレットが液化し、接点を押さえ
ている力を失うと、該接点が自身の復元力により両端子
から離れるように図ったものや、或いはまた、常態では
自身の弾性により両端子に圧接する接点を用い、接点と
は別に常態でスプリング等により付勢力を受は乍らも感
温ペレットが所要の体積をを占めているために動きの封
じられている作動手段を設け、もってペレットが液化し
、作動手段が付勢力に応じてハウジング内で摺動するこ
とにより、この作動手段を接点に衝接させて接点を強引
に開(ようにしたもの等が汎用されている。
然し、従来のこのような機構では、接点がいづれにしろ
弾性を有していなければならず、一般には板バネ状の導
電材が使われていた。
従って、機械的強度の面で問題があり、折損事故を起こ
したり、或いはまた板バネ状の接点では、原理的に端子
との接触は点接触であるがために常態で端子間の導通を
確実に採る、という点で不満で、外部振動により接点の
チャタリングを生じたり、接触抵抗を低(採るのが困難
であったり等の欠陥があった。
また、製作的に見ても、通常、この種の温度フユーズは
極めて小型(ハウジング長さICrrL強、ハウジング
径5mmφ弱程度のものが多い)であるために、非常に
小さな空間内に板バネ状の接点を収める作業は決して容
易ではなく、作業者の熟練を要するものであった。
本発明は以上に鑑でなされたものであり、基本的に(訳
ハウジング内両端子(一方の端子はハウジング内壁面の
こともある)間の導通を採る接点手段に、従来の板バネ
等の機械的接点手段を排し、端子との接触面積が充分に
採れる水銀、若しくは設定温度以下で予め溶融する可溶
合金を用い、もって常態での導通性の確実化、故障の虞
れの除去、製作の容易性を図るを主目的としたものであ
る。
勿論、設定温度に至った時の端子間の遮断が確実に行え
るという基本機能も充分に検討したものである。
以下、添付の図面に即し、本発明の実施例に就き詳記す
る。
先づ、第1〜3図に示す第一の実施例から説明を始める
が、第1図は、この実施例の形ある構成子の分解斜視図
であって、これ等を順に組立てて行くことにより、第2
図示のように常態での本実施例温度フユーズを得る。
この実施例の場合、円筒形の内部空間を有するハウジン
グ1は、その一端が閉ざされていて、その閉塞部分には
予め一方の端子2が固定されている。
ハウジング1は、適当な合成樹脂から成形すると良く、
その成形の際に同時に端子2(導電性の金属製とするの
が一般である)を埋設すると便利であり、また適宜外部
へのリード線2aを付しておくのは慣行的なことである
こうしたハウジング1に、先づ、付勢手段、この場合コ
イルスプリング3を収める。
次いで、第1図中には図示していないが、適量(具体的
な量は後述)の水銀4(第2図)を滴下する。
その後、摺動手段5を収めるが、この摺動手段5は、本
実施例の場合、ハウジング1の内壁に沿う外周面を有す
る大径部分5aと、コイルスプリング3の囲繞する空間
内に嵌入する小径部分5bと、これ等大径、小径部分を
軸方向に離間して連結する少くとも一本以上、図示の場
合120°間隔で3本のリブ5c・・・・・・・・・を
有している。
従って、大径部分5aと小径部分5bとの間には、リブ
5cの相互間に吹き抜けの空間乃至窓5dが形成されて
いる。
また、リブ5cの肩面5eは、コイルスプリング3の一
巻端が当接するスプリング受となっていて、次ニ述べる
ブッシング6及びこれに施された感温ペレット7によっ
て摺動手段5¥ハウジング内方に押込む際に当該スプリ
ングを圧縮する面とじて働き、それにより、逆にスプリ
ングからの付勢力を受けるようになっている。
ブッシング6は、ハウジング開口端側でハウジング内壁
面に密着する外周面を有する固着部6aと、この固着部
より小径で、摺動手段50大径部分5aに穿った軸方向
の透孔内に嵌入し、且つ小径部分5bに対してはその先
端が小径部分の相臨む端部と位置的には衝接し得る桿状
部5bとから成っている。
このブッシングの桿状端部には、第二の端子2′が設け
られ、この端子2′もブッシングを貫通するリード線2
a’により外部に導通が採られている。
ブッシング6の桿状部6bの根元には、所望の設定温度
に応じた感温ペレット7が適宜な軸方向厚み分、嵌付け
られている。
実際に−は、ブッシング成形後、ペレット付着用の型内
にブッシングを入れて、ペレットの鋳込成形により、予
めブッシングとペレットとを固定的にしておくと組立に
は便利である。
ブッシング6をその桿状部6bが摺動手段5の大径部分
5a内に入るようにし、また摺動手段の小径部分5bが
コイルスプリング3にて囲繞される空間内に入るように
してからブッシング6の固着部6aがハウジング1の開
口端に位置するように押し込むと、摺動手段5は、スプ
リングの付勢力によってハウジング開口端側に移行しよ
うとしても、摺動手段大径部分先端が当接している感温
ペレット7が固相で所要の占有体積を占め、従って軸方
向に適宜な長さを維持しているから、移行することはで
きず、逆にリブ5cの肩面5eをしてコイルスプリング
3を圧縮した状態に保持するようになる。
その後、ハウジング開口端を適当な蓋乃至樹脂被覆等の
覆8(第1図には図示せず)により封ずれば、第2図示
の常態にての構成が得られる。
以上の組立過程において説明を施し切れなかった事項を
第2図に即して構成的に説明を補えば、感温ペレット7
にて摺動手段5が摺動を阻止されている時点では、ブッ
シング先端の第二の端子2′は摺動手段の大径部分5a
と小径部分5b間の空間乃至窓5dに臨んでいる(この
実施例では、小径部分5bに穿った後述の端子2′囲繞
用空間乃至盲孔9に既に若干の長さ分、嵌入している)
而して、上述の組立過程において触れたハウジング内に
滴下する水銀4の適量とは、第一の端子2の周囲空間S
1から摺動手段小径部分の周囲空間S2を介して窓5d
に相等する空間S3に至る連続的な空間を充填し切れる
量であって、これにより、常態においては、ハウジング
奥部端子2から水銀4を介して第二の端子2′への電り
的導通系が確立する。
逆に謂うと、一方の端子(この場合は第二の端子と名付
けた)2′は、常態においてその周囲に空間S3が存る
ことによって、もう一方の端子2と常に連通している水
銀4がこの空間S3に入り込み、導通が採られているが
、この水銀4を端子2′と導通を採っている空間部分S
3から追出し、該空間部分を消失させる等して、連続空
間81〜S3を絶ち切れば、少(ともこの端子2′と水
銀との導通が絶たれ、例えもう一方の端子2と水銀は連
通状態にあっても両端子2,2′乃至リード線2a+2
a’間は電気的に遮断状態となる。
本発明の温度フユーズは設定温度にて基本的にこのよう
な遮断機能を示す。
この実施例の場合も、第2図示の導通状態から、周囲環
境の温度が設定温度を越えると、感温ペレツ)7は直ち
に液化して斯様な機能が生まれる。
尚、既存の感温ペレットはその材質により、また設定温
度(融点)の相異により数多のものが開発されているが
、一般にいづれも温度特性が良く、自身の融点に対し数
度の誤差もな(液化していく。
ともあれ、感温ペレット7が液化すると、それ迄、当該
ペレットが固相であって所要の体積を占め、もって、こ
れに当接して軸方向に移行を阻止されていた摺動手段5
は、該ペレットが体積減少を生み、また流動状態では固
体時と異なり摺動手段を押さえておく抗力が失われるこ
ともあって、付勢手段(コイルスプリング)3の付勢力
により、小径部分5bの窓5dを画している端部がブッ
シング桿状部6bの端部に衝接する迄移行してい(。
この際、ブッシング側端子2′と摺動手段外部空間S2
.Slとの間の連通を採っていた窓乃至空間5d(S3
)は、徐々に狭められていき、最終的には第3図示のよ
うに完全に消滅する。
これにより、一方の端子、この場合、摺動方向側に配さ
れた端子2は摺動手段の小径部分内の囲繞空間9にて囲
繞され、外部空間S2.Slと隔絶され、従って水銀4
とも物理的な接触を絶たれて端子2との導通も遮断され
る。
尚、窓5d乃至空間S3に存つた水銀の方から見ると、
窓が狭まっていくに連れ、或いは摺動手段の介入により
、追出された水銀は当該摺動手段の周りを該手段の移行
方向とは相対的に逆方向に流れてい(ことになる。
以上の記述からこの実施例の構成、機能は明白であろう
が、特に、常態において両端子間の導通を採っている手
段は水銀であるために、両端子に対し面的に接し、然も
その接触面積は略々各端子の露出面の全域に亘るため、
極めて安定性が良く、導通不良を起こす虞れは皆無であ
る。
また、遮断作動時においても、摺動手段は、ハウジング
内壁面とブッシング桿状部外周面とで大径部分5aが案
内されていることからガタ付きもなく摺動し、もって確
実な遮断機能が呈せられる。
また、素子の組立も、ハウジングに順番に各構成子を挿
入していけば足り、従来のように、狭い空間内の両側に
既に構成子が収められ、その間に微少な板バネ接点等を
収めていく等の厄介な手法を全く必要としない。
以下に述べる本発明の別な実施例は、このような利点を
有することに変わりはないが、更に本発明の適用性の広
さを示唆する改変例である。
第4〜6図示の実施例は、常態で摺動手段を押さえてお
(感温ペレットの配置場所を変えたものである。
尚、形態的に第一の実施例中とは異なっても、同一の機
能を呈する構成子には同一の符号を示している。
この実施例では、感温ペレット7は固相状態において摺
動手段5の端子囲繞空間9内に収められ、一方でこのペ
レット7が一方の端子2′の頭に当接することにより、
付勢手段3の付勢力によっても該摺動手段5は囲繞すべ
き端子に向かって移行し得ない位置に保持されている。
従って、第一の実施例のように、端子囲繞空間9を画す
る小径部分と感温ペレットとの係合部分となる大径部分
とから摺動手段を構成する必要はなく、第5図示のよう
に摺動手段は略々ハウジング内壁面に沿う径の円筒状の
ものとなっている。
但し、軸方向に外周面には複数の溝5g・・・・・・・
・・が切られているが、これは、ハウジング内奥部の端
子2に接触した水銀4を、摺動手段の移行方向前方に臨
ませた端子2′の周囲空間S3に連通させておく空間(
第一実施例の空間S2に相等)を画するものである。
摺動手段5が円筒状のものとなって、端子2′との間に
介在した感温ペレット7により動きを止められているた
め、端子2を保持するブッシング6は特に工夫を必要と
せず、その本来の役目としてハウジング内壁の開口部分
を密封していれば良い。
もつとも、摺動手段の移行方向端に臨む面は、該端に密
封し得るような形状(この場合平面)となっている必要
はある。
この実施例では、更に、端子2,2′間に亘る・・ウジ
ング内壁面は銅製等の良導電材ライニング1aとなって
いる。
これは、両端子2,2′間の電気路の抵抗をより小さく
するためである。
即ち、一方の端子2の周囲の水銀から、図中、矢印で示
すように摺動手段を挾んで対向しているもう一方の端子
2の周囲空間S3中の水銀迄を回路的に極めて低い抵抗
路でバイパスするようになる。
この方策は、勿論第一の実施例にも適用できるものであ
り、導通状態における素子介入抵抗を極力小さくするた
めに有効な配慮である。
尚、このことから更に進んで、・・ウジフグ1全体を導
電性の金属から成形しても良く、そのようにすれば、ハ
ウジング内壁面を直接の端子2として、これに付属する
リード線はハウジングの任意の部位に付すこともできる
一方の端子1はハウジングに対し絶縁的に保持すること
は謂5迄もない。
この実施例の導通状態にての構成は第4,5図に即した
上記の説明から明確であろう。
而して、設定温度に至ると、感温ペレット7が液化し、
摺動手段5は付勢手段3の付勢力によりハウジング内面
を摺動する。
これに伴い。摺動移行方向側の端子2′の周囲空間S3
中にあった水銀は、摺動手段の介入によって該空間S3
が狭められていくことによりこの空間から追い出され、
摺動手段の軸方向溝5g・・・・・・・・・を介して相
対的に摺動手段移行方向とは逆に移行させられていく。
最終的には、第6図示のように、摺動手段5により、端
子2′はその囲繞空間9内に完全に没し、その周囲空間
が閉じられて、他方の端子2に連通している水銀4との
接触が完全に絶たれ、結局両端子間は空間的に遮断状態
となって電気的にも遮断される。
以上の実施例は、リード線の引出方向が直線的に対向し
ているため、所甜アキシアル型乃至横型と呼ばれるが、
第7図に示す実施例は一対のリード線を平行させた所謂
ラジアル型乃至立型として構成したものである。
この第三の実施例においても、第一、第二の実施例中と
同一の機能を呈する構成子は同一の符号を付して説明す
る。
リード線2at2a’は互いに平行であるが、これに接
続する端子2,2′も、ハウジング1の内奥部に揃って
突出している。
この内奥部にてハウジング1の内壁には、環状に成形し
た感温ペレット7が配され、その上に摺動手段5が当接
している。
摺動手段5は、ペレット7が支えている側とは対向側か
ら付勢手段3により付勢力を与えられ、付勢手段3の他
端はブッシング6により支えられると共にハウジング内
部に密封されている。
この実施例では、感温ペレツl−7が、摺動手段5の外
周に軸方向に切った溝5g(後述のように、遮断時の機
能は第二実施例中のそれと同様である)の入口を塞いで
いるため、一方の端子2の周囲空間S1から中途の連通
空間S2を介し他方の端子τの周囲空間S3に跨る連続
的空間は、当該ペレット7の内周面と摺動手段5、ハウ
ジング内奥壁とによって閉じられている。
従って、両端子間の常態での導通を採る水銀4はこの空
間内(後述の端子囲繞空間9を含む)にのみ充填すれば
良く、摺動手段の背向側空間に造渦たす必要がな(て水
銀の節約が図れるようになっている。
この実施例の素子が設定温度に至ると、感温ペレット7
が液化し、溝5gの入口を開き得るようになる。
この状態で摺動手段5が付勢手段3の付勢力により端子
側に向かって移行すると、その移行によりこの場合端子
2の周囲空間S3のみならず端子2の周囲空間S1、連
通空間S2中の水銀4は追い出され、溝5g中を摺動手
段5の移行方向とは逆方向に流されて(図中、仮想線矢
印)摺動手段背向側へ移っていく。
最終的には、この実施例の場合、双方の端子を夫々囲繞
するべく設けた摺動手段の囲繞空間9゜9が各端子を覆
い尽し、両端子間を空間的に遮断し、それ等の周囲から
水銀を追い出して遮断機能が完了する。
勿論、少くとも一方の端子が他方の端子に対して設定温
度にて電気的に隔絶されれば良い訳で、この実施例のよ
うに、双方の端子を水銀から遮断しなくとも、既述のよ
うに、例えば一方の端子は導電材から作ったハウジング
に固定して常に水銀と導通関係にあるようにし、他方の
端子に就いてのみ、この実施例の摺動手段構成を付して
も良い。
尚、本実施例も、組立てはハウジング内に順に構成子を
挿入していけば良く、簡単である。
上記した各実施例において、常態においては両端子間の
導通を採り、設定温度に至ってはその流動性の故に摺動
手段により少くとも一方の端子との導通部位から追い出
され、或いはまた隔絶される手段には水銀を用いている
然し、原理的に考えてみると、少くとも設定温度に至る
前に流動的になっていれば、設定温度に至った時に摺動
手段により同様の遮断作用を受けることができる。
従って、常温で固体であっても、設定温度よりも低い融
点の可溶合金、例えば半田類、アマルガム類等は同様に
用いることができる。
因みに、いづれノ実施例にあっても、図中では水銀40
入っていた空間に、この空間に合う形状に成形したこの
種の低融点金属を嵌め込むか、或いは組立ての時に、ハ
ウジング全体を、該金属の溶融を保ち乍らも感温ペレッ
トは溶融させない温度に加熱しておいて、当該空間に該
金属を流し込んだりして組込むことができる。
尚、設定温度に至る以前にこの導通手段4が溶融すると
、体積減少を生ずるが、この減少率は一般にそれ程大き
くなく、従って両端子間を接続し得なくなる心配はなく
、流動状態のまま、設定温度に至る迄、両端子間の導通
は確実に維持することができる。
以上の実施例は、両端子間の空間的遮断を、一方の端子
2の周囲空間S3乃至双方の端子2,2′の周囲空間S
1.S3に摺動手段が介入することによって行なってい
るが、中途の連通空間S2を遮断することも可能である
第8,9図は第三実施例類似の構成をこのように改変し
たものである。
以下要点を記すと、第8図に示す常態で、感温ペレット
7により、付勢手段3の付勢力に抗して摺動手段5の動
きが留められている時には、並設された端子2,2′の
各周囲空間S1.S3は連通空間S2を介し連続し、こ
の中に充填された水銀若しくは可溶合金4により両端子
は導通に陥っている。
設定温度に至って感温ペレットが溶解すると、摺動手段
5が端子に向かって摺動し、空間S2に臨ませた壁部5
fが連通空間S2に介入し乍ら、やがてハウジング1の
端子露呈面に開口した収納孔1b内に嵌入し、第9図示
のように空間S、。
S3を分離する。
この時、当該摺動手段介入を受ける連通空間S2中の導
電材4(可溶合金であっても、既述のように、この時点
では既に流動体となっている)は勿論、端子周囲空間S
1.S2中の導電材も、成る程度の分量、開口した溝5
gを介して摺動手段背向側に送られる。
而して、この背向側空間で導電材が連通したのでは、両
端子間の遮断は望めないから、各端子の周囲空間S1.
S3から溝5gを介して摺動手段背向側で連通ずる各対
応空間81′。
83′を確実に隔絶する必要がある。
この実施例では、摺動手段に仕切壁5hを設け、一方、
ノ・ウジング開口端を閉塞し、且つ付勢手段の一端を押
さえているブッシング6からこの仕切壁5h内に入れ予
成に収める収容壁6cを垂下させている。
従って、第8図の常態から第9図の遮断状態に至っても
、仕切壁5hの長さを充分採っておけば、収容壁6cは
この仕切壁内から抜は出すことはなく、摺動手段背向側
の空間81′、83′は常に仕切られ、遮断作動に伴っ
て導電材4が端子2側と端子2′側とに夫々連通する状
態に分かれてこれ等の空間81′、83′に流れ込んで
きても、互いに連通ずることはない。
最後に第10〜15図示の実施例に就き説明を施すが、
この実施例は、基本的構成子、作用において先掲の実施
例と何等変わることないものの、導電材4の充填空間を
極力少くして形態も簡単なものにしたもので、全体的に
は第一、第二の実施例に類似し、ハウジング1は一端が
開放し、他端が閉じていて、この閉じた部分には一方の
ハウジング内端子2が外部引出リード線2aともども埋
設されていることは同じだが、このハウジング内に各構
成を収めてい(組立順序が異なっている。
先づ、ハウジング内部空間に伸出しているリード線2α
の周囲に、環状で軸方向所定の厚味を持つ感温ペレット
7を収め、導電材4を滴下乃至嵌入れ、次いで摺動手段
5、付勢手段としてのコイルスプリング3を収めた後、
他方の端子2′を荷うブッシング6を嵌付けてハウジン
グ他端を閉じ、要すれば適当な覆8を施す。
而して、この実施例の摺動手段5は、第11゜12図図
示上うな形態となっている。
即ち、先端面が感温ペレット7に当接、係合する環状の
部分51から、複数本の、この場合、金型の都合上、や
や不規則な間隔で配されたリブ5C・・・・・・・・・
を介し、ブッシング6の桿状部分6bに緩(嵌まり付く
部分5jに至り、而して、これ等画部分51+5j間ピ
周方向に開いた窓5dが画されるようになっていると共
に、ブッシング桿状部分6bの周囲に配されたコイルス
プリング3の一端に圧接する肩面5eも設けられている
一方、ブッシング6の方は、第一実施例同様にハウジン
グ1への固着部分であり、コイルスプリングの他端を押
える部分6aと、縮径してコイルスプリングに囲繞され
る桿状部分6bとから成っているが、特徴的なのは、′
他方の端子2′をそれの外周面のみを露呈するように保
持していることである。
判り易くするために、埋設されている端子2′とこれに
続くリード線2a′を第13,14図に採り出して示す
と、端子2′には外周に扇状の窪み10があって、この
部分にブッシング材料6dが入り、リード線を囲繞する
桿状部分6bと、端子の本来ならば露出する端面を覆う
部分60′とを連結するようになっている。
このようなブッシング6、摺動手段5のハウジング内常
態での関係は、第10図に戻って、一方の端子2と他方
の端子2との間にブッシング6の先端種部分6c′が丁
度挾まるようになり、一方、この端子2,2′間は常態
の摺動手段5の窓5d内に位置するようになる。
従って、この窓を連続的な空間と考えて、この部分に水
銀、可溶合金等の導電材を充填すれば、第一の端子2の
周囲空間S1、連通空間S2、他方の端子1の周囲空間
S3 に至る導通系が生まれることになり、先掲の実施
例と同様である。
この実施例の動作は以上の構成及び先掲の各実施例から
して最早自明であろうが、感温ペレット7が溶解すると
、第15図示のように摺動手段5が付勢手段3の付勢力
により・・ウジング内端に向かい移行し、他方の端子2
′の周囲空間S3から導電材(同様に設定温度に至る迄
には少(とも液化している)を追出し、その空間部分に
ブッシング桿状部分周囲の部分5jが介在してそのまま
居座り、端子2の外周を覆い尽くして導通系を絶つよう
になる。
勿論、この状態を維持するために、付勢手段3は摺動手
段先端51をノ・ウジング内奥端に押し付けて尚余力を
残していることが望ましい。
この実施例の良い所は、端子2,2′間に跨った連続的
な空間が摺動手段5の窓5d内に限られているため、用
いる導電材が小量で済み、また端子間距離を近接できる
ために電気抵抗が小さくなることである。
以上、各実施例に就き詳記したが、ともあれ本発明の温
度フユーズは、板バネ等の点接触接点手段を有さす、組
立が容易なばかりか、常態において、導電材は両端子に
接触面積も広く接触するため、確実な電気的導通性が期
待し得、遮断時においても、両端子間の連続空間に摺動
手段を介入させて両端子間を空間的に遮断し、もって該
空間内の導電材(設定温度の時には少くとも流動体とな
っている)を少くとも一方の端子をして他方に対しては
遮断をなすように移行させる、という確実な遮断機能を
生むものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明温度フユーズの第一の実施例の主要構成
子の分解斜視図、第2図は第1図示実施例の組立完了後
乃至常態における縦断面図、第3図は第一実施例の遮断
状態における縦断面図、第4図は第二の実施例の常態に
おける縦断面図、第5図は第二実施例中に用いる摺動手
段の斜視図、第6図は第二実施例の遮断状態における縦
断面図、第7図は第三の実施例の縦断面図、第8図は第
四の実施例の常態における縦断面図、第9図は第四の実
施例の遮断状態における縦断面図、第10図は本発明第
五の実施例の常態における縦断面図、第11図はこの第
五の実施例に用いる摺動手段の縦断面図、第12図は第
11図中、■−■線に沿う断面図、第13図は同じくこ
の第五の実施例に用いる端子の側面図、第14図は同じ
くその平面図、第15図は第五の実施例の遮断状態にお
ける縦断面図、である。 図中、1はハウジング、2,2′は端子、3は付勢手段
、4は少くとも設定温度に至る前には流動体となってい
る導電材、5は摺動手段、7は感温ペレット、である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ハウジング外部にそれぞれ導通の採られた一対の端
    子と; 付勢手段により一方向に付勢されながらも設定温度未満
    にては該設定温度を融点とする感温ペレットに係合して
    上記付勢方向の摺動を阻止された摺動手段と; 上記摺動手段が上記摺動を阻止された位置にあるとき、
    上記一対の端子間に連続的に跨った空間内に収められ、
    該一対の端子間を電気的に連通させると共に、上記設定
    温度にて流動体である導電材と; をハウジング内部に有して成り、 上記感温ペレットの液化を伴う設定温度にては、上記摺
    動手段の上記付勢方向への移行により上記連続的空間内
    に該摺動手段が介入し、該摺動手段の介入部分から上記
    導電材を追い出し、上記一対の端子間を空間的に遮断す
    るをもって該一対の端子間を電気的に遮断することを特
    徴とする温度フユーズ。
JP52131426A 1977-11-04 1977-11-04 温度フユ−ズ Expired JPS5937536B2 (ja)

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SE7811255A SE7811255L (sv) 1977-11-04 1978-10-31 Termisk sekring iii
CA315,630A CA1090853A (en) 1977-11-04 1978-10-31 Thermal cut-off fuse
FR7831140A FR2408208A1 (fr) 1977-11-04 1978-11-03 Coupe-circuit thermique a fusible
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SE7811255L (sv) 1979-05-05
JPS5465357A (en) 1979-05-25

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