JPS5937232B2 - ラベル印刷貼付機等におけるインキ供給装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ラベル印刷貼付機や値札印刷取付は機等にお
いて、印刷装置の活字面ｌこインキを塗布するためのイ
ンキ供給装置の改良に関する。

従来、ラベル印刷貼付機（以下、ハンドラベーという）
や値札印刷取付機において、印刷装置の活字面にインキ
を供給する装置の大部分は、バネで付勢された回動腕の
先端部にインキローラを取付け、このインキローラを活
字面に押圧転動させてインキを塗布する構成である。

なお、従来のものであって、最も進歩したインキ供給装
置を説明すると、第９図に示すように機枠１０１に一端
を枢着され、バネ１０２によって反時計方向に付勢され
ている回動腕１０３゜１０３の他端に、バネ１０４によ
って同様に反時計方向に付勢される保持枠１０５が枢着
され、この保持枠１０５の先端部に・インキローラ１０
６が回動自在に取付けられた構成である。

そしてグリップ１０７とバンドレバー１０８とを把握操
作することによって、ヨーク１０９゜１０９が下方へ回
動し、このヨーク１０９゜１０９の先端の突起１１０，
１１０が前記回動腕１０３ 、１０３に形成されたカム
１１３，１１３を押すことにより１回動腕１０３ 、１
０３が時計方向に回動し、その分だけ保持枠１０５か左
右へ移動するから、インキローラ１０６が印刷器（印刷
装置）１１１の活字１１２面に触れながら転動し、活字
１１２面にインキを塗布する。

しかしこのような機構のインキ供給装置においては１次
に述べるようないくつかの問題点が存在する。

け）バネ１０２およびバネ１０４の付勢力によって、イ
ンキローラ１０６を活字１１２面に押圧接触させるので
、経時変化によりバネの付勢力が弱まってくると、イン
キローラ１０６の活字１１２面への押圧力も弱まり、イ
ンキの塗布状態力坏良となってラベル面への印刷が不鮮
明になる。

特に高精度の印刷を必要とするレーザ光線等１こよる光
学読取り用のハンドラベラーにおいては致命的な欠点と
なる。

（２）バネの付勢力が弱まると、活字がインキローラに
喰い込まなくなるため、インキローラの中心部に滲み込
んでいるインキが滲み出さなくなってしまって、インキ
ローラの表面付近のインキしか利用されないために、少
数枚のラベルにしか印刷できないで甚だ不経済である。

（３）ハンドレバー１０８を瞬間的に速く握り締めた場
合には１反動によってインキローラ１０６が活字１１２
面に接触しないことが起きたり。

または極めて弱くしか接触しないことがあって。

ラベルｔこ適正な印刷か行なわれないことがある。

（４）グリップ１０７とハンドレバー１０８との握り締
め操作において、そのハンドレバー１０８を回動させて
握り切るのに必要とする力（握力）は、グリップ１０７
の内部に張設されていてハンドレバー１０８とヨーク１
０９，１０９とを常に時計方向に付勢している駆動バネ
１１４を引張る力の他に、バネ１０２と１０４とによる
作用力に抗してインキローラ１０６を転動させる力、す
なわちヨーク１０９，１０９先端の突起１１０，１１０
によってカム１１３，１１３を押し下げて回動腕１０３
，１０３を回動させる力が更に加算されるために、かな
り強い握力を要求されている。

その結果、長時間このような強い握り操作を続けて求め
られる作業者、特に力の弱い女子作業者にとっては、ラ
ベル印刷貼付機を使用することは、相当つらい仕事であ
った。

（５）また、ハンドレバー１０８を握り切った状態にお
いては、前記回動腕１０３，１０３と、保持枠１０５と
、インキローラ１０６とがハンドラベラーの先端から前
方へ大きく突出すようになっているため、貼着子１１５
の下方に送出された印刷済みのラベル１１６を商品等に
貼着する際に、該ラベル１１６が上記回動腕１０３゜１
０３等の存在のため、上から見えにくくて。

商品等の所望の位置にラベルを正確に貼り付けることが
難しかった。

本発明は、上記のような実情（こ鑑みてなされたもので
あって、その目的は。

■ ハンドレバーの握り操作に要する把握力を軽減させ
て、その操作を楽にし、かつ印刷器の活字面にインキロ
ーラか接触し、押圧する力を常に一定かつ適量に規制す
ることｔこよって、インキの供給量を適度に均一化し、
その結果多数のラベル片に対して、長時間に渉って濃淡
差が生じない高精度の印刷を、常に施し得るようにし。

（Ｂ） 更には前記ハンドレバーの握り操作により。

多節リンク機構から成るインキローラを、ハンドラベラ
一本機の内部（こ収容する収納方式を採用したことによ
り、従来の本機先端に大きく飛び出す方式と比較した場
合に１本機先端の視界をさえぎるものをなくして、商品
の所要する位置にラベルを貼り付けやすくした、 ラベル印刷貼付機等ｔこおけるインキ供給装置を提供す
ることにある。

以下、図面に基いて本発明の詳細な説明する。

図面はインキ供給装置Ａをハンドラベラーに装着した実
施例であって、まずハンドラベラー全体の概略を、第１
図〜第３図によって説明すると。

対設された機４４．４４が後方に延長されて、グリップ
１が一体に形成されており、このグリップ１の下方には
ハンドレバー２が枢軸３を支点として回動可能に設けで
ある。

ハンドレバー２の先端は、延長されて二叉状のヨーク４
０．４０となっており、該ヨーク４０．４０にその幅方
向に並列せしめた印字バンドを備えた印刷器４５を固着
し。

該印刷器４５の下端ｌこはラベルｔこ印刷を施す活字４
６が位置している。

また、このハンドレバー２の釈放時に、静止位置に復帰
させるための復帰スプリング４７が、その一端を前記グ
リップ１のピン４８に、その他端をハンドレバー２の取
付孔４９に、それぞれ掛止めされている。

さて１本発明のインキ供給装置Ａは、ハンドレバー２の
握り操作に連動して、印刷器４５の活字４６面にインキ
を塗布するインキローラを備えた多節リンク機構からな
っている。

この多節リンク機構は、第３図及び第４図から明らかな
ように、一対の機枠４４，４４に枢支された枢支軸から
成る固定支点４，４と、前記一対のヨーク４０゜４０に
枢支された２つの枢支軸から成る固定支点５．５，６．
６との合計３つの固定支点と以下に説明する多数のリン
ク及び可動支点から構成されている。

以下、一対のヨーク４０．４０にそれぞれ対称に取付け
られる多数のリンクにおいて１片側についてのみ説明し
て進める。

ヨーク４０に枢支された一方の固定支点５にはほぼ横Ｓ
型をした開閉リンク７と、接続リンク１５とが枢着され
ている。

開閉リンク７は、該リンクの外方に突設された当接ピン
８と、同じく外方に突設された規制突起９と、その内方
に屈曲された係止突起１０と、その内側に突設されたス
プリング掛はピン１１とを備えている。

そしてこの開閉リンク７はスプリング１２をもって、前
記固定支点５を中心として反時計方向（押下げ方向）に
付勢されている。

スプリング１２は支持ピン１３に介装され、その一端を
前記開閉リンク７のスプリング掛はピン１１に、その他
端をヨーク４０のスプリング掛はピン１４にそれぞれ係
止させている。

ヨーク４０に枢支された他方の固定支点６には。

はぼ逆Ｆ字型のガイドリンク２７と、はぼ逆り字型の揺
動リンク２１とが枢着されている。

ガイドリンク２７において、その先端には一対の犬及び
小から成るインキローラ４２，４３を支−持したインキ
ローラ枠体４１を案内するための横長孔２８が設けられ
、かつこのリンク２７の中間部に形成された突片には、
■型をした開閉リンク３０との可動支点２９が設けられ
ている。

またこの開閉リンク３０は、前記開閉リンク７と可動支
点３１をもって連結されると共に、開閉リンク７の係止
突起１０に係脱自在になっておって、静止時には開閉リ
ンク７のスプリング１２の弾発力によって、係止（抑圧
）された状態におかれる。

すなわち、この両開閉リンク７と３０との可動支点３１
と、開閉リンク７の固定支点５と、ガイドリンク２７の
可動支点２９とが、一直線上に位置するように構成され
ている。

揺動リンク２１ｔこおいて、その一端には、前記インキ
ローラ枠体４１を移動させるための縦長孔２３が設けら
れ、かつその他端には、前記開閉リンク７の当接ピン８
に当接する打上げ部２２を有し、該打上げ部２２付近に
１作動リンク１６の接続リンク１９との可動支点２０を
有している。

機枠４４に枢支された作動リンク１６の一方は前記接続
リンク１５に、その他方は前記接続リンク１９に、それ
ぞれ可動支点１７および１８をもって枢着されている。

従ってこの作動リンク１６の他方は、接続リンク１９を
介して揺動リンク２１を揺動自在になしている。

次にこの揺動リンク２１の縦長孔２３と、前記ガイドリ
ンク２７の横長孔２８とには、インキローラ枠体４１を
支持する支持部材３６に設けられた支持軸３４に嵌合し
たコロを遊嵌せしめて、このコロを摺動自在にしである
。

そしてこの支持軸３４にはスプリング２５が介装されて
いる。

また支持軸３４の外部には、ストップピン３３付きの受
片３２が固定されていて、その受片３２の内側面と前記
支持部材３６の外側面との間に、ガイドリンク２７と揺
動リンク２１とが挾持されている。

前記スプリング２５は、その一端を支持部材３６のスプ
リング掛は孔３７に、その他端を揺動リンク２１に設け
られたスプリング掛はピン２４にそれぞれ掛止めして、
前記支持部材３６を支持軸３４を支点として時計方向に
付勢している。

そして受片３２は、そのストップピン３３を揺動リンク
２１に当接させることｌこより、その回動を阻止されて
いる。

次に前記支持部材３６は上述の如く左左対称の多節リン
クの前端に装着されるもので、その対設された対設面側
には、その前後部にそれぞれ係合溝３９，３９，３９，
３９をもった取付部３８゜３８を有しており、インキロ
ーラ枠体４１は、その取付片３５，３５，３５．３５に
よって両取付部３８の係合溝３９，３９，３９，３９に
取付け。

取外し自在な構成になっている。

なお、第１図〜第３図において、５０は保持装置５１に
着脱自在に取付けられているロール伏ラベル連続体であ
り、５２は該連続体５０から繰り出されるテープ状ラベ
ル連続体、５３はこのテープ状ラベル連続体５２の移送
ローラ、５４はプラテンである。

次に第３図および第５図乃至第８図によってインキ供給
の動作を説明する。

静止状態の第３図および第５図において、ハンドレバー
２を僅か（把握角３°）に握り締めると。

これｌこ連動してヨーク４０が枢軸３を支点として反時
計方向（押下げ方向）に僅かに回動して第６図の状態と
なる。

すると、このヨーク４０に取付けられた多節リンク機構
か変位して、開閉リンク７の当接ピン８に揺動リンク２
１の打上部２２が当接した状態となる。

すなわちヨーク４０に枢支された固定支点５および６が
押下げられるので１機枠４４に枢支された作動リンク１
６の一方において、可動支点１７が右方向に、その他方
において、可動支点１８がほぼ上方に、それぞれ移動す
ると同時に。

揺動リンク２１が、その固定支点６を中心として反時計
方向に回動する。

更に詳しくは揺動リンク２１は、その縦長孔２３の上端
に支持部材３６およびインキローラ枠体４１の支持軸３
４を、スプリング２５の弾性によって押圧された状態に
おき乍ら、ガイドリンク２７の横長孔２８に案内させて
右方向に摺動する。

この摺動時に、第１インキローラ４２が印刷器４５の活
字４６面に、弾性保持された状態を保ち乍ら転勤して、
第６図に示す如く第１回目のインキ塗布を行なう。

次にこの第１回目のインキ塗布と同時に、揺動リンク２
１が固定支点６を中心として反時計方向に回動されるの
で、その端ｌこ設けられた打上げ部２２は、前記他方の
開閉リンク３０と係止状態にある一方の開閉リンク７の
当接ピン８に当接し。

次いで第７図の状態に変位する。

次に打上げ部２２の当接ピン８への当接衝撃力はスプリ
ング１２の弾性に打勝って、開閉リンク７をさらに時計
方向に回動させ、その結果、開閉リンク７の係止突起１
０と開閉リンク３０との係止を外し、（第５図参照）両
開閉リンク７．３０が互いに開放（打上げ）状態となる
。

すなわち一方の開閉リンク７は固定支点５を中心として
時計方向に、他方の開閉リンク３０は可動支点２９を中
心として反時計方向にそれぞれ回動する。

この動作に伴なって第２のインキローラ４３が活字４６
面に第２回目のインキ塗布を行なう。

この第２回目のインキ塗布の終了時において。

インキローラの支持軸３４は、一方においてガイドリン
ク２７の横長孔２８の右端に当接する。

次にハンドレバー２を更に握り締めると、第８図に示す
ようにガイドリンク２７と揺動リンク２１とは共に１反
時計方向ｌこ回動されると共に各可動支点が移動して、
インキローラは機枠４４の中央部に収納された状態にな
る。

詳しくは、２個のインキローラを有するインキローラ枠
体４１は。

縦状態となって、該枠体４１を支持する支持部材３６の
先端部（支持軸３４側）が、ヨーク４０゜４０の下面に
形成されている収納凹部５５，５５（特に第４図および
第５図参照）内に収容されるため、第１インキローラ４
２はヨーク４０，４０間に位置すると共に、第２インキ
ローラ４３はその下方で、かつ印刷器４５の後方に収納
された状態となる。

したがって１本機内に合理的に収納されて、無駄な空間
をなくシ、ハンドラベラー全体をコンパクトにすること
ができる。

なお、この際、開閉リンク７の規制突起９は変位した接
続リンク１５に当接し、各リンク７の回動を停止させる
。

また、印刷器４５の活字４６面かプラテン５４上のラベ
ル面ｌこ当接して、該ラベルに印字を施す。

次にハンドレバー２を釈放すると、多節リンク機構は第
５図の静止状態に復帰すると共に、印字済みのユニット
ラベル５６が貼着子５７の下方に送り出されて、貼着可
能な状態となる。

前記インキローラ４２，４３の作動において。

支持部材３６の先端部の支持軸３４がガイドリンク２７
の横長孔２８に案内されて摺動するため。

先行する第１インキローラ４２はこの案内手段によって
、常に規制された一定の圧力をもって活字４６面を転動
する。

したがって、インキローラ４２の外周面が活字４６面に
よって強制的に押圧され、かつ凹こまされ乍ら転動する
から、その凹部の復元時に起きるポンプ伏の作用によっ
てインキローラ４２の中心部に含滲されているインキを
、インキローラの外周面に自動的に滲み出させるので、
活字４６面へのインキの途布か十分かつ均一化されて行
なわれるっ そして更に、第１インキローラ４２に後続して。

第２インキローラ４３かスプリング２５によって付勢さ
れ、かつ両端のベアラ−５８，５８が印刷器４５の下面
を当接転動することによって、必要以上の喰い込みを抑
制されつつ活字４６面を転動して仕上げ塗りを施すので
、より一層、十分でムラのないインキ塗布が行なわれる
。

なお、インキローラの規制案内手段としては。

例えばハンドラベラーの機枠の内壁面に案内溝を設ける
ようにしてもよい。

以上説明したように１本発明のインキ供給装置によれば
。

（１） インキローラのインキ含滲体が、常に規制さ
れた一定の圧力をもって活字面に当接し、転動させられ
る案内手段を備えたものであるから。

活字面に塗布されるインキ量は常に一定になるから、ラ
ベルに高精度の印刷が施せる。

（２）インキローラの表面部を活字面に押圧接触させる
ための手段として、従来のようｌこスプリング（こよら
ず、主としてリンク機構によって一定圧で押圧するよう
にしたため、バンドレバーの握り締め操作に要する把握
力を限少眼にすることができるので１作業者の疲労を著
しく減少し得る。

（３）バンドレバーの握り締め操作において、インキロ
ーラ及びリンクが本機の前方へ突出する点を改良して１
本機内に合理的に収納されるようなリンク構成としたた
め、ハンドラベラーの前部で視界をさえぎるものがなく
、商品等の所望の位置にラベルを正確に貼り付けること
かできる。

等の利点を有している。

以上のような見地から本発明は、特に高精度の印刷を必
要とする光学読取り用のバーコードやＱＣ）１文字等の
情報を、ラベルに印刷する目的のラベル印刷貼付機等に
好適である。

【図面の簡単な説明】 第１図〜第８図は本発明の一実施例を示したものであっ
て、第１図はインキ供給装置を備えたハンドラベラーの
全体側面図、第２図は同、平面図。 第３図は手前の機枠を取り除き、かつバンドレバーを釈
放した状態における側面図、第４図は要部の斜視図、第
５図は同、静止状態の側面図、第６図は同、多節リンク
機構の当接ピンに打上げ部が当接状態の側面図、第７図
は同、印刷器の活字面にインキを、インキローラで塗布
している状態の側面図、第８図は同、多節リンク機構と
インキローラとが収納された状態を示す側面図であり、
第９図は従来のインキ供給装置の１例を示しており、機
枠の一部を破断した側面図である。 図中、 ２・・・・・・バンドレバー、４，５，６・・
・・・・固定支点、７・・・・・・開閉リンク、１６・
・・・・・作動リンク。 ２１・・・・・・ｉ動すンク、２７・・・・・・ガイド
リンク。 ２８・・・・・・長孔、３０・・・・・・開閉リンク、
３４・・・・・・支持軸、３６・・・・・・支持部材、
４０・・・・・・ヨーク、４２゜４３・・・・・・イン
キローラ、４４・・・・・・機枠、４５・・・・・・印
刷器、４６・・・・・・活字、５６・・・・・・ユニッ
トラベル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ バンドレバーに連動するヨークに印刷装置が固着さ
   れ、この印刷装置の選択された活字面に。 インキローラを転動させてインキを塗布した後。 この活字面をラベル表面に当接させて印刷を施こすよう
   に構成されたラベル印刷貼付機等において。 インキローラを支持する支持部材と、前記ヨークに枢着
   されかつ前記支持部材を規制案内する長孔を有するガイ
   ドリンクと、前記ヨークに枢着されかつ前記支持部材に
   係合した揺動リンクと、前記ヨークに枢着されかつガイ
   ドリンクを元位置に復帰させる方向に付勢されている開
   閉リンクと。 一端を前記揺動リンクに連結され他端はヨークに枢着さ
   れかつ中央部を機枠に枢着された作動リンクとを備え、
   ヨークが下降した際前記ガイドリンクは機枠内方に回動
   し、揺動リンクはインキローラが活字面を転動して機枠
   内に収納される方向に回動するように構成されたことを
   特徴とするラベル印刷貼付機等におけるインキ供給装置
   。