JPS596239B2 - ハンドラベラ−等における定圧印刷機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は携帯式ラベル印刷貼付機（以下ハンドラベラー
と称する）の打印による印刷時の圧力を一定化して、ラ
ベルに濃淡差のない鮮明な印刷が施せるようにした簡易
な定圧印刷機構に関する。

従来、この種の定圧印刷機構としては、機構が複雑にし
て、部品点数も多く、従って組立作業も複雑にして、°
更には故障も多く、定圧調整に高度の熟練を必要として
いた。

またこの定圧構成のない一般のハンドラベラーにおいて
は、そのバンドレバーの把握力の強弱に関係して、把握
力を強くした場合にはラベルへの印刷が濃くなり、把握
力を弱くした場合にはその印刷が薄くなり、印刷状態が
不安定である。

近時ｐｏｓ（販売時点情報管理）システムが実施され始
めて、ラベルに印刷された情報を光学的に読取る必要が
生じたために、ラベルへの印刷は極めて高精度のものが
要求されている。

更にはＰＯＳシステムにおいて、第１図に示すようなバ
ーコード印刷の場合には、印刷面積が広いために、強い
印圧を必要とする。

本発明は上記諸点に鑑みて、本格的な定圧機構に比して
、部品点数を小とし、かつ故障もせず、更には定圧調整
を不要にして、高い印圧が得られ、その印刷が鮮明なシ
ンプルな定圧印刷機構を提供することを目的とする。

以下図面に示した実施例に基づいて本機構を説明する。

第２図において対設された機枠１０，１０が本機の後方
に延長されて、長手方向に分割状のグリップＩＬ１１を
形成し、該両グリップ１１に対設されたバンドレバー１
２は、機枠１０，１０間に軸架された枢軸１６を支点と
して、鋏動自在としである。

前記バンドレバー１２の枢軸１６よりも前方の先端付近
には、これと一体的な二叉状のヨーク１３゜１３となし
、該ヨーク１３．１３に回転選択が可能な活字面１５を
もった印刷器１４が固定されている。

この活字面１５は、例えば第１図に示すような単一ラベ
ル片Ｌａに価格コード２および商品コード３に対応する
光学読取用のバーコード１が印刷できるような比較的そ
の印刷面積が広い活字構成となっている。

グリップ１１の内部には、一端をバンドレバー１２のス
プリング掛は孔１８に、他端をグリップ１１内に設けら
れたスプリング掛はピン１９にそれぞれ掛止めされたバ
ンドレバー１２並びに印刷器１４の印刷作動後、元の位
置（静止位置）に復帰させるための復帰スプリング１７
が設定されている。

かくしてバンドレバー１２を常時時計方向に付勢し、グ
リップ１１と拡開状態となるように支持されている。

この復帰スプリング１７の付勢は、特に機枠１０の後方
に形成された受圧面１０ａに、バンドレバー１２の前方
に設けた受圧面１２ａが圧接して第１図の静止位置を保
持している。

バンドレバー１２の枢軸１６より手前の上部には、ロー
ラ等から成る解除部材２０と、グリップ１１の一部に形
成されたストッパー３３に当接する切込とした規制面３
２とが設けられている。

更に特に第３図に詳細に示すように、このバンドレバー
１２の枢軸１６には、一対の屈曲状のレバーから成る作
動部材２６．２６が枢着され、該作動部材２６．２６間
の上部には係止ピン２７を軸架されている。

この両件動部材２６の側屈曲部２６ａの両スプリング掛
孔３０と、バンドレバー１２の枢軸１６よりも前方の一
部に設けられた両スプリング掛孔２９とには、一対の引
張スプリング２８．２８が掛止めされ、該画引張スプリ
ング２８によって、この作動部材２６を反時計方向に付
勢する構成である。

またこの作動部材２６はこの引張スプリング２８の付勢
をバンドレバー１２の両側面に植設したストッパー３１
によって第１図においてはマ右傾斜状態に規制されてい
る。

次にこの作動部材２６と前記解除部材２０とに関連し、
かつこれら部材に対応する位置の機枠１０のグリップ１
１側にはフック状の係止部材２１が設定されている。

該係止部材２１はスプリング２５を介装した枢軸２４に
枢着され、その先端に前記作動部材２６の係止ピン２７
に係合する保合面２３と、前記解除部材２０に当接され
て、前記係止ピン２７と係合を解除する当接部２２とを
備えている。

更にこの係止部材２１はスプリング２５の反時計方向へ
の付勢により、その係合面２３を作動部材２６の係止ピ
ン２７に当接している構成である。

尚、前記単一ラベル片Ｌａは、テープ状台紙に仮着され
たもので、その長手方向に連続または不連続状に、多数
枚並設されたテープ状ラベル連続体りの一部である。

該ラベル連続体りは機枠１０の上方に配設されたラベル
ホルダー３９にロール状に捲回されて保持され、ラベル
ガイド４０を通って、機枠１０間に固定された回転軸３
６に軸架された回転体から成るラベル抑圧部材（図示せ
ず）を有するラベル駆動装置３７の前記バンドレバー１
２の杷握後の釈放操作による間歇回動によって１ピツチ
（単一ラベル片Ｌａの長さ）の前進により、順次プラテ
ン３５上に導ひかれる。

プラテン３５は前記印刷器１４の活字面１５と対設関係
にあり、その基部を回転軸３６に軸架し、前記テープ状
ラベル連続体りの装填を容易とする為に、反時計方向に
回動自在とし、底蓋３４をロックした時、固定されるよ
うに例えばスプリングによって、その底蓋３４に付勢し
て安定固定する固定部材３８をもって、機枠１０側に固
定状態とする。

尚、プラテン３５が回動されず固定方式の場合にはあら
かじめ機枠１０または固定底蓋に固定しておくものであ
る。

次に本機構の作動について説明する。

第２図の静止状態のバンドレバー１２を把握していくこ
とにより、復帰スプリング１７の弾性に抗して、該バン
ドレバー１２はその枢軸１６を支点としてグリップ１１
方向に上昇移動し、印刷器１４はプラテン３５方向に下
降移動する。

この時点で活字面１５にインキ供給装置（図示せず）の
インキローラが転動してインキを塗布する。

更にこのバンドレバー１２を握り締めることにより、そ
の解除部材２０が係止部材２１の当接部２２に当接して
、この係止部材２１はその枢軸２４を支点としてスプリ
ング２５の弾性に抗して時計方向に僅かに回動される。

従って係止部材２１が僅かに浮き、その係合面２３と作
動部材２６の係合ピン２７とはスプリング２５の弾性に
より当接状態である。

更にバンドレバー１２を握り締めることにより、ヨーク
１３部分は枢軸１６を支点として下降するが、作動部材
２６の方は係止部材２１の弾性付勢の方が犬である為に
、一時第２図の静止位置を維持する。

すなわちストッパー３１と作動部材２６の当接面２６ｂ
との間に僅かな間隙が形成される。

更に前記バンドレバー１２を握り締めると、係止部材２
１の係合面２３が係止ピン２７上を滑動し、その先端突
出部２３ａにおいて、下降角が犬となったヨーク１３と
、作動部材２６とに張設された引張スプリング２８は、
前記係止部材２１のスプリング２５圧より犬となる。

従って係合ピン２７は引張スプリング２８の圧縮作用に
より反時計方向に急移動する。

次に第４図に示す如くこの時、係合ピン２７が係止部材
２１の先端突出部２３ａを乗り越え抵抗をもって通過す
る。

詳しくは、バンドレバー１２にかかつていた引張スプリ
ング２８による抵抗が突然消失し、該バンドレバー１２
の把握によるヨーク１３の下降運動と、作動部材２６と
引張スプリング２８との協同運動による作動部材２６の
当接面２６ｂがバンドレバー１２に固定されたストッパ
ー３１に当接することによってプラテン３５に載置され
たラベル連続体り上に印刷器１４の活字面１５が定圧打
印される。

本機構の復帰は、前記把握したバンドレバー１２を釈放
することにより、復帰スプリング１７の復帰力により印
刷器１４およびバンドレバー１２が第２図の静止状態に
復帰されるものである。

本発明は叙述の如く固定された機枠のグリップ側に弾性
付勢された係止部材を備え、可動する／”％ンドレバー
側に前記係止部材に係脱可能で、かつ弾性付勢された作
動部材とを備えた構成であるから、前記各部材の稼動に
より作動部材を有効に作動せしめ、一定圧の打印による
印刷ができ得る。

またこの定圧打印は、機枠の上部に設定された印刷器を
、一気に機枠の下部に設定されたプラテン上に打印する
構成があるから、その印圧が高く、特にバーコード等の
印刷面積の広い印刷において有効に働く利点がある。

更に本格定圧に見られるような下降状態にある印刷器に
、プラテンを僅かに打上げる方式に比して、構成を簡略
化したものであるから、プラテンの打上げによる定圧調
整を不要とし、故障もなく、かつ部品点数も少なくシン
プル化した構成であるから、製作費の節減および組立作
業の容易化等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のハンドラベラー等における定圧印刷機
構をもって打印された印刷例を示す単一ラベル片の平面
図、第２図は本機構を備えたハンドラベラーの全体の中
央を分割した静止状態の側面図、第３図は本機構の要部
、斜視図、第４図は第２図同様の打印状態の側面図であ
る。 図中、Ｌ・・・・・・テープ伏ラベル連続体、１０・・
・・・・機枠、１１・・・・・・グリップ、１２・・・
・・・バンドレバー、１４・・・・・・印刷器、１５・
・・・・・活字面、２０ 、、、、、、解除部材、２１
・・・・・・係止部材、２３・・・・・・係合面、２５
・・・・・・スプリング、２６・・・・・・作動部材、
２８・・・・・・引張スプリング、３５・・・・・・プ
ラテン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ グリップに対設されて鋏動自在としたバンドレバー
   の先端付近に、機枠に固定されたプラテンに対設する印
   刷器を備え、該印刷器が前記バンドレバーの把握操作に
   よって、プラテンに載置されたテープ状ラベル連続体に
   印刷を施すように形成されたハンドラベラー等における
   定圧印刷機構において、 前記固定された機枠のグリップ側に弾性付勢された係止
   部材を設け、 前記可動するバンドレバー側に、前記係止部材に係脱可
   能で且つ弾性付勢された作動部材を設け、前記バンドレ
   バーの操作により係止部材と作動部材との係合を解除し
   て、定圧打印するように構成したことを特徴とするハン
   ドラベラー等における定圧印刷機構。