JPS5936415Y2 - 軽量板状体の製造装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建材等として好適に使用される軽量板状体を製
造するための装置に関するものである。

従来において連続長繊維等の補強材料に発泡硬化性樹脂
液を含浸させたものを成形用通路に導きこの中で上記樹
脂液を発泡・硬化させて軽置合戒材料を製造することが
行われており、このための成形用通路としては例えば特
公昭５０−１８９０５号公報や特公昭５２−２４２１号
公報などにより。

４本の金属製エンドレスベルトでとり囲んで壁面を形成
させる様にした通路が知られている。

しかしながらこの様な成形用通路を用いて板状体を製造
する場合１通路の側面を形成するエンドレスベルトがゆ
るみやねじれ等のため内側に倒れたり、上面又は下面を
形成するエンドレスベルトと側面を形成するエンドレス
ベルトとの隙間から未硬化の発泡樹脂が洩れたりするこ
とが生じやすかった。

本考案は上記の如き従来の装置の欠点を解消することを
目的としてなされたもので、その要旨は発泡硬化性樹脂
液が含浸された補強材料を連続的に通過させ、その中で
上記樹脂液を発泡硬化させて板状に賦型させるための成
形用通路が、該通路の上面、下面及び側面のいずれもが
、互いに平行に配置され回転自在になされたエンドレス
ベルトで構成されてなり、上記側面を構成する二つのエ
ンドレスベルトは上面及び下面を構成するエンドレスベ
ルトの間に挾まれる様に配置され、さらに上記側面を構
成するエンドレスベルトの裏面には。

多数の短柱状金属片がその両端で接続されて環状に形成
され、接続点で屈曲可能になされた側枠が上記エンドレ
スベルトに接して回転自在に設けられていることを特徴
とする軽量板状体の製造装置に存する。

以下図面を参照しながら本考案軽量板状体の製造装置に
ついて説明する。

第１図は本考案装置における戒形用通路１０例を示す断
面図にして図中２１，２２，２３はいずれもエンドレス
ベルトであり、このうちエンドレスベルト２１及び２２
はそれぞれ上面及び下面を構成するすべく互いに面を向
き合せて等間隔に互いに平行に配置されている。

又、エンドレスベルト２３．２３は側面を構成すべくこ
れ等間隔に互いに平行に配置されているが、該エンドレ
スベル）２３，２３は工／ドレスベルト２１，２２に挾
まれる様に配置されている。

次に５は通路内で樹脂が発泡する際の発泡圧によってエ
ンドレスベル）２１，２２が外方に彎曲しない様に外側
から押えるための押えロールであり、該通路の長手方向
に沿って多数設けられている。

又、３はエンドレスベルト２３の裏面に設けられた側枠
であり、本実施例では該側枠３のエンドレスベルト２３
の裏面に接する側に永久磁石４が取付けられている。

エンドレスベルト２３は通常強磁性体材料であるスチー
ル製のものであるので、上記永久磁石４によりエンドレ
スベルト２３が側枠３に吸い着けられ、それによって軽
量板状体の製造中に、該エンドレスベルトのねにれやゆ
るみにより通路内方に到れ込むといったトラブルは防止
される。

又、６はベアリングであり、該ベアリング６はエンドレ
スベルト２３及び側枠３が樹脂の発泡圧によって外方へ
彎曲しないように外側から押えるために設けられている
もので１通路の長手方向に沿って多数設けられている。

次に第２図は上記側枠３を構成する短柱状金属片の一例
を示す正面図、第３図はその側面図である。

該短柱状金属片３１はその両端３２及び３３が同じ形状
の他の金属片と接続可能な接続端となされており、３４
は接続ピンを挿入して係止するための係止孔である。

本考案において使用される側枠３は第２図、第３図に示
される如き短柱状金属片３１の多数のものが、互いに両
端を接続されて環状に形成されたものであり、そしてそ
の接続は各々の短柱状金属片の両端３２，３３における
接続点で折れ曲り可能な様になされているのである。

第４図は第２図及び第３図に示される短柱状金属片３１
を接続して作った側枠を示す正面図であり、３５は接続
ピンである。

該側枠は第２，３図に示される金属片３１を、同じ方向
にしてすなわち金属片３１の両端に設けられた切欠部が
第４図で下側になる様につないで行き、最後に延長され
た鎖を環状に曲げてその両端を結合させたものである。

この様な側枠は第４図において上に凸となる方向には、
切欠部が下側にあるため折り曲げることが可能であるが
、下に凸となる方向には折り曲げることが出来ない。

そして第４図に示される側枠において、該側枠がまっす
ぐに伸ばされた状態ではその上側面には平面が形成され
るので、この上側面カ成形用通路においてエンドレスベ
ルトの裏面に接する様に配置され、より好適にはこの上
側面に永久磁石が設けられる。

上述の様に本考案における成形用通路１は、上下面及び
側面がエンドレスベル）２１，２２及び２３により取り
囲まれて形成され、さらに側面を構成するエンドレスベ
ルト２３はその裏面が側枠３により支持する様になされ
、これらのエンドレスベルト及び側枠はいずれも環状に
なされて、押工ロール５若しくはベアリング６に沿って
無限に回転移動可能になされている。

上記の如き装置を用いて軽量板状体を製造するには、一
方から発泡硬化性樹脂液が含浸された補強材料を連続的
に送り込み、この中で上記樹脂液の発泡硬化を行わせ、
他方の口から該成形用通路の前方に設けられている引取
装置の駆動によって発泡硬化が完了した成形品を連続的
に引き取ればよい。

そしてこの引取りにおいては、成形用通路を構成スるエ
ンドレスベルト及び側枠は製品の進行につれてスムース
に移動回転するので、大きな抵抗は生しない。

本考案軽巽板状体の製造装置は上述の通りの構成のもの
であり、特に成形用通路の側面を構成するエンドレスベ
ルトの裏面に、多数の短柱状金属片がその両端−で接続
されて環状に形成され接続点で屈曲可能になされた側枠
が該エンドレスベルトに接して回転自在に設けられてい
るので、該エンドレスベルトがねじれたり、内部に倒れ
たりして不良製品が発生する恐れがなく、さらに、側枠
の存在によりエンドレスベルト上下面との接触面積が大
きくなるため成形用通路の隙間からの未硬化発泡樹脂の
樹脂洩れも起りにくいのである。

この様に本考案は軽巽な板状体を精度よくしかも安定し
て連続的に製造することの出来る装置を提供するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置における成形用通路の一例を示す断
面図、第２図は本考案における短柱状金属片の一例を示
す正面図、第３図はその側面図であり、第４図は本考案
におげろ側枠の一例を示す正面図である。 １・・・成形用通路、２Ｌ２２，２３・−・エンドレス
ベルト、３・・・側枠、４・−・永久磁石、５・・・押
えロール ６００．ベアリング、３１・・・短柱状金属
片。 ３４・・・係止孔、３５・・・接続ピン。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 発泡硬化性樹脂液が含浸された補強材料を連続的に
   通過させ、その中で上記樹脂液を発泡硬化させて板状に
   賦型させるための成形用通路が、該通路の上面、下面及
   び側面のいずれもが、互いに平行に配置され回転自在に
   なされたエンドレスベルトで構成されてなり、上記側面
   を構成する二つのエンドレスベルトは上面及び下面を構
   成スるエンドレスベルトの間に挾まれる様に配置され、
   さらに上記側面を構成するエンドレスベルトの裏面には
   、多数の短柱状金属片がその両端で接続されて環状に形
   成され、接続点で屈曲可能になされた側枠が上記エンド
   レスベルトに接して回転自在に設けられていることを特
   徴とする軽量板状体の製造装置。 ２ 成形用通路の側面を構成するエンドレスベルトが強
   磁性体材料からなり、側枠を構成する短柱状金属片には
   上記エンドレスベルトに接する様に永久磁石が設けられ
   ている第１項記載の製造装置。