JPS5936296B2 - 光透過性位置座標検出装置 - Google Patents

光透過性位置座標検出装置

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JPS5936296B2
JPS5936296B2 JP56168548A JP16854881A JPS5936296B2 JP S5936296 B2 JPS5936296 B2 JP S5936296B2 JP 56168548 A JP56168548 A JP 56168548A JP 16854881 A JP16854881 A JP 16854881A JP S5936296 B2 JPS5936296 B2 JP S5936296B2
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earth metal
phosphor
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章隆 安嶋
勝彦 山添
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/041Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means
    • G06F3/042Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means by opto-electronic means

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、光照射された任意の位置座標を、特に螢光体
を含有した光透過性の導光路を使用し、光学的に、実時
間で検出する光透過性位置座標検出装置に関するもので
ある。
近年、電子計算機システムの入力装置又はセンシング装
置として位置座標を検出する装置が必要とされている。
例えば、入力用データータブレットは、図形もしくは文
字の状況等を入力するために使用されており、数々の装
置が開発されている。即ち、静電結合を利用した静電方
式タブレット、電磁結合を利用した電磁方式タブレット
、超音波を利用した超音波方式タブレット、又は光学的
なタブレットとしては、検出したい各位置座標に発光ダ
イオードを必要数だけ各々設け、その発光ダイオードを
時系列的に逐次走査発光させ、その発光を受光素子を含
む入力用ペンで受光し、位置を知るタブレットがある。
いずれも構成が複雑で、特に静電、電磁方式は電気的雑
音の影響を受ける恐れがある。又、発光ダイオードを使
用する方式では各位置に発光ダイオードが必要で、莫大
な数の発光ダイオードを発光走査する駆動回路が必要で
あり、非常に複雑、高価なものであつた。又、いずれも
位置座標検出面は不透明で、座標面を通して裏面の表示
装置や図形・文字を視認することが不可能なものであつ
た。又、特開昭50−29251で開示された技術にお
いては、螢光体を含有する導光路シートを光路が互いに
直角になるように重ね、この上の交点をライトペンで照
射した時に螢光が励起された導光路を識別することによ
り、ライトペンの位置座標を知ることが示されているが
、その欠点として、同一発明者を含む後顧の特開昭54
−88734で開示されたデータ・タブレットの説明中
に明記された如く、上記方法では多くの螢光体が強い色
をもつており、使用者に不快感を与えること、また光で
劣化するために、寿命があまり長くないという事が指摘
されている。
即ち、特開昭50一29251においては、実施例にも
見られるように、ローダミンB等の螢光性色素を使用し
ているためにこのような欠点を有するものであり、更に
螢光性色素においては、励起波長範囲と発光波長範囲が
かなり重複しているため、ライトペンで励起され発光し
た光は導光路中を伝播し、端面に到達するまでに、含ま
れる螢光色素により再吸収を受け、端面に到達するまで
に非常に大きな光減衰を受ける。それ故、励起位置と端
面との距離を大きくとることができず、入力用データ・
タブレツトとして大きなものが得られず、また端面の光
強度が弱いために信頼性が低下するという欠点がある。
我々は、従来のこれらの欠点を除去するために種々検討
した結果、希土類金属含有螢光体を使用することにより
、上記欠点を除去しうる事を見い出し本発明に到達した
即ち、本発明は、励起波長範囲と発光波長範囲とが重複
しない希土類金属含有螢光体を含む光透過性の導光路を
平行に配列した2枚の導光路アレイを導光路が互いに交
わるように重ね合わせてなることを特徴とする光透過性
位置座標検出装置である。
次に、本発明を詳細に説明する。
第1図は、本発明に係る光透過性位置座標検出装置の一
実施例を説明するための概路上面図、第2図はA,b,
c,d種々の態様の導光路の構造を示すための断面図、
第3図A,bは種々の態様の導光路アレイを示す上面図
である。
第1図において、1a,1bは互(・の導光路2が相交
わるように土下に配置された希土類金属含有螢光体を含
む光透過性の導光路2を平行に必要な数だけ配列した導
光路アレイ、3はライトペンであり、希望の位置座標で
ある導光路2の一点を照射するものである。
ライトペン3からの光によつて励起された導光路2中に
含まれている希土類金属含有螢光体は発光し、その発光
された光は上下の励起された導光路2中を伝播し、端面
に到達する。4は各導光路2の端面に設置された受光素
子であり、端面での各導光路の光強度を検出する。
光を検出した受光素子を識別することにより、励起され
た導光路2が検出され、ライトペン3の位置座標、すな
わち、X座標、Y座標を知ることができる。受光素子は
導光路の片側の端面のみに設置してもよいし、更に、信
頼性及び導光路の長さを大きくするために両側の端面に
設置しても良い。又、導光路は光透過性であるため、2
枚の導光路アレイを通して裏面が透視可能であり、種々
の表示装置及び図形・文字等と重ね合わせて使用するこ
とも可能である。又、3のようなライトペンの使用にと
どまらず、例えば、カードリーダーのように、入力した
い位置に穴をあけておき、位置座標検出面全体を照射し
ている光をさえぎつて、必要な位置座標のみ照射するこ
とも可能である。
又、当然、螢光体を励起しうる、電子線ビーム、又は光
ビームの位置を検出するような二次元的位置検出センサ
ーとしても使用可能である。導光路の構造としては、第
2図aのように螢光体が導光路全体に均一に含まれる構
造と、第2図B,c,dのように螢光体を含む層5と螢
光体を全く含まない層6とからなる複合構造が可能であ
る。
又、導光路の形状として断面が円形であるフアイバ一状
のもの、又、断面が方形である板状のものが可能である
。光透過性を利用して、裏面の情報を視覚する必要のあ
る場合は、像のゆがみのない板状の方が好ましい。複合
構造の場合は、導光路の基材に螢光体を含有させること
が出来ない場合に非常に好ましい形態である。
螢光体を含む層5は、第2図bのように一層でもよいし
、更に螢光体の発光量を増大させるために、両側2層設
ける形、又、dのように螢光体を含む層5を間に挟み込
むような形でもよい。この場合螢光体を含む層5の屈折
率が螢光体を含まない層6のそれと同じか一又は小さい
方が好ましい。導光路アレイ1としては第3図aに示す
ように多数の長方形の導光路板を連結具7で連結せしめ
たものであつてもよいし、第3図bのように1枚の板状
体に表面から裏面に貫通する多数の溝8を平行に穿設し
たものであつてもよい。
また、導光路アレイ1は平面状に形成されていてもよい
し、全体的に彎曲面状に形成されていてもよい。更に2
枚の導光路アレイは各々の導光路が互いに直交する場合
だけでなく斜交する場合も本発明の範囲に含まれる。導
光路の基材としては透明性の良いプラスチツク(例えば
、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネートなど
)、透明性の良いガラス、溶融石英等があげられる。又
、第2図A,b,e,dの各導光路の更に外側を、オプ
チカルフアイバ一のクラツド層のごとく、導光路基材よ
りも屈折率の低い層でおおつてもよい。本発明の螢光体
含有導光路は、螢光体として、励起波長範囲と発光波長
範囲が全く重ならない希土類金属含有螢光体を使用する
事に特徴があり、その結果、励起により発光した光が導
光路中を完全反射しながら伝播、又は直接端面に到達す
る際に、含有されている螢光体により再吸収を受けるこ
とがないため、効率よく端面に到達するという特徴があ
る。そのため螢光体として螢光性色素を使つた場合に生
ずる、再吸収に起因する光伝送効率の低さという欠点が
なく、導光路の長さを長くすることが可能で、より大量
の位置座標を検出することが可能となる。又、希土類金
属螢光体の発光は、螢光性色素のような巾広いバンドス
ペクトルではなく、半値巾の狭いラインスペクトルであ
るため、バンドパスフイルタ一等により一他の光の影響
を受けずに励起による発光のみを検出することが可能で
、端面に到達する微弱な光でもS/N比良好に検出でき
る特徴をもつ。更に、可視発光をする希土類金属含有螢
光体、例えばユウロピウムの赤色発光、テルビウムの緑
色発光においては、その励起波長範囲はほとんどが紫外
光領域であり、可視光範囲に吸収は全くないため、導光
路は無色透明であるという特徴をもつ。
又赤外発光をする希土類金属含有螢光体、例えばネオジ
ウム、イツテルビウムの赤外光発光においては、励起波
長範囲は、ほとんどが赤外域であるため導光路は無色透
明となる。それ故、螢光体として螢光性色素を使用する
場合の様な強い着色に伴う、使用者に与える不快感が全
くなく、導光路アレイの後方に表示される種々の情報を
透視しうる事が可能となり、光源、表示装置、図面、文
字、図形等と重ね合わせて使用可能であるという特徴を
あわせもつ。本発明における、励起波長範囲と、発光波
長範囲とが重複しない希土類金属含有螢光体としては希
土類金属含有有機酸塩螢光体、希土類金属含有キレート
螢光体、希土類金属含有無機螢光体などが挙げられる。
希土類金属含有有機酸塩螢光体としては、カルボキシル
基と共役しうる共役基を3個以上有する有機基と結合し
てなる有機カルボン酸根とユウロピウム及び/又はテル
ビウムとからなる希土類金属含有有機カルボン酸塩が好
ましい。
これらは、カルボン酸の塩(例、アルカリ金属塩、又は
アンモニウム塩等)と希土類金属の塩(水溶性、又はア
ルコール可溶性塩)とを、イオン交換反応させることに
より、容易に製造しうる。このうち、水溶性の螢光体は
、水溶性のポリマー例えば、ポリビニルアルコール叉は
ポリビニルビロリドンを好ましくは、重量比で0.02
〜12重量%含む組成物とすることにより、透明な螢光
体含有ポリマー組成物とすることができる。又、さらに
ポリマーを架橋化することにより、不溶性とし得る。こ
の組成物を、透明なプラスチツク、ガラス、溶融石英等
の上に塗布、必要により不溶化することにより、光透過
性希土類金属含有螢光体を含む導光路を得ることができ
る。水溶性希土類金属含有有機カルボン酸塩螢光体とし
て好ましいのは、ニコチン酸類及びその誘導体のユウロ
ピウム塩、又はテルビウム塩、o−フタル酸ユウロピウ
ム、o−フタル酸テルビウム、o−メトキシ安息香酸ユ
ウロピウム及びo−メトキシ安息香酸テルビウム、タイ
ロンテルビウム、5−スルホサリチル酸テルビウム、ピ
ラジン−2−カルボキシテルビウム、0、m−、及びp
−アミノ安息香酸テルビウム、β−レゾルシル酸テルビ
ウム一 ピラジン−2・3カルボキシテルビウムなどで
ある。又、有機溶剤可溶性の希土類金属含有有機カルボ
ン酸塩螢光体としては、トルイル酸ユウロピウム、トル
イル酸テルビウム、ナフトエ酸ユウロピウム、キナルジ
ン酸ユウロピウム、2−エチルヘキサン酸テルビウム等
があげられる。
この塩を重量比で0.03〜2.0重量%使用し、好ま
しくは有機溶剤可能なポリマー、例えば、ポリメチルメ
タクリレート及びその共重合体、又ぱスチレン及びその
共重合体と、有機溶剤、例えばテトラヒドロフラン、ジ
クロルメタン、クロロホルム等を使い、溶液とし一透明
なプラスチツク、ガラス、溶融石英等の表面に塗布、乾
燥し、螢光体を含有する薄膜を形成させ、光透過性の螢
光体含有導光路を作成することができる。希土類金属含
有キレート螢光体としては、次の4つのグループの有機
物から作られるものである。
即ち、(1)β−ジケトン、(2)ヒドロキシアルデヒ
ド、(支)ヒドロキシ酸、(4)8−ヒドロキシキノリ
ンである。希土類金属とキレートを作成する好ましいβ
−ジケトンとしては、ベンゾイルアセトン ベンゾイル
トリフルオロアセトン、ジベンゾイルメタン、ジテオニ
ルメタン、フロイルアセトン 2フロイルベンゾイルメ
タン、2−フロイルトリフルオロアセトン、ヘキサフル
オロアセチルアセトン、1−アセチル−1−メチルアセ
トン、β−ナフトールトリプルオロアセトン、2−テオ
ニルアセトン、2−テオニルトリフルオロアセトン、1
・1・1・一トリフルオロアセチルアセトン、1・3−
ジフエニル一1・3−プロパンジオン、1ーフエニル一
1・3−ブタンジオン等である。これらのβ−ジケトン
の作成方法の一例としては、例えば希土類金属の塩化物
とβ−ジケトンを非水性有機溶媒中で、反応させ生成物
を得る方法が挙げられる。好ましいヒドロキシアルデヒ
ドとしては、ベンゼン、ナフタレンからの誘導体、又そ
れらのアルキル一、アルコキシ、ハロゲン置換誘導体で
3クロロサリチルアルデヒド、5−クロロサリチルアル
デヒド、4・6−ジメチルサリチルアルデヒド、2−ヒ
ドロキシ−1−ナフタアルデヒド、2ヒドロキシ−3−
ナフタアルデヒド等である。
これらは、希土類金属の塩化物と過剰のヒドロキシアル
デヒドをトルエン又はキシレン中で加熱するが、非水性
溶媒、例えば無水エタノールと沈澱剤としてのアンモニ
ア又はピペリジンからなる溶液に滴下して得られる。好
ましいヒドロキシ酸としては、サリチル酸、アンスラキ
ノンカルボン酸、ナフトエ酸等がある。
これらは、ヒドロキシアルデヒドの場合と同様の方法で
作成しうる。又 8−ヒドロキシキノリン及びそのアル
キルアリル、・・ロゲン置換誘導体も好ましいキレート
螢光体である。
これらもヒドロキシアルデヒドと同様な方法で作成され
る。また、相手の希土類金属としては、ホルミウム、ユ
ウロピウム、テルビウム、サマリウム、イツテルビウム
、ネオジウム、ジスプロシウムが好ましい。特に好まし
いのはテルビウム及びユウロピウムである。これらのキ
レート螢光体は、高分子のモノマーに溶解し、モノマー
がポリマー化した時、固溶体として溶けこむことができ
る。
それ故、モノマーを一部予備重合させてシロツプ状にし
、その中に希土類金属含有キレート螢光体を溶かし、重
合することにより、螢光体を含有したポリマーを得るこ
?ができる。上記のシロツプを板状、又はロツドに成形
し、螢光体を均一に含む導光路を作成することができる
。又、上記シロツプを別の基材に塗布して重合させるこ
とにより螢光体薄膜が積層された導光路を作成できる。
適当なキレートの濃度としては、0.001〜0.27
、より好ましくは0.01〜0.027を100CCの
ポリマーシロツプに含有させるのがよい。これらの希土
類金属含有キレート螢光体は、励起波長範囲が一般に紫
外線領域にあるため、可視光の吸収はなく、この螢光体
を含有した導光路は励起されない状態では全く無色透明
である。励起により、各希土類金属イオンに相当する発
光を示す。希土類金属含有無機螢光体としては、レーザ
ー用途等に使用する、希土類金属含有ガラスが好ましい
例えば発光中心として、ネオジウム、又はイツテルビウ
ムを含む、リン酸ガラス、ケイ酸ガラス、ホウ酸ガラス
、アルミフオスフエートガラスや、ユウロピウム又はテ
ルビウムを含む、メタフオスフエートガラス等が好まし
く、このガラスそのもので、板状の導光路、そのものを
作成するか透明性の高い、板状に形成された、ガラス又
は溶融石英上に、高周波スパツタリング等の物理的薄膜
形成手法により、希土類金属含有螢光体薄膜を作成しう
る。上記の螢光体は、無色透明であるため、これによつ
て形成された導光路は非常に透明性の高いものである。
螢光体を励起するライトペンは、それぞれの螢光体を励
起するのに都合の良い波長範囲の光を発光するものの中
から適宜選択すればよく、例えば紫外光励起の場合には
、低圧水銀灯、又ぱ低圧水銀灯の管壁に、紫外発光を行
う螢光体を塗布したものが好ましい。
又、可視、近赤外励起の場合には、種々の発光ダイオー
ドが好ましい。又、ライトペンは、座標点に接触した時
のみ発光する構造が好ましい。受光素子としては、既知
の素子の中から発光波長に対し、感度の高いものを選択
すればよく、例えば、可視光に対しては、シリコンフオ
トセル、又、赤外光に関してぱフオトトランジスタ一が
好ましい。希土類金属の発光スペクトルは線スペクトル
に近い発光であるため、その発光波長のみを透過させる
バンドパスフイルタ一を導光路の端面と受光素子の間に
設置すれば、ライトペンによる励起に伴う発光のみを検
出することが可能であり、光強度の検出は非常にS/N
比の高いものとなる。励起された導光路の受光素子を識
別するには、既知の種々の方法が考えられるが、基本的
には、X軸、Y軸の各受光素子の各光強度を比較して、
それぞれの最大光強度を示す受光素子を識別して位置決
定を行う。
例えば、受光素子からの発光強度に比例した信号を適当
な増巾系により増巾した後、マルチプレクサーを使用し
て、時系列的に遂次、検出する受光素子を切り替え、そ
の出力をVD変換して、マイクロコンピユータ一等によ
り、光強度をメモリーにデジタル量として記憶し、全受
光素子の光強度を検出した後、プログラムにより、X軸
、Y軸の各光強度の中で、最大値を示す受光素子を識別
する方法が好ましい。次に実施例を挙げて本発明を例証
する。
実施例 1 希土類金属含有有機酸塩螢光体を含む導光路を次のごと
く作成した。
o−アミノ安息香酸ナトリウム(アンスラニル酸ナトリ
ウム)(純度99.9%)0.387を純水100m1
に完全に溶解させた水溶液に、塩化テルビウム(6水塩
型、純度99。9%)0.37を純水100m1に完全
に溶解させた水溶液を、室温で徐々に添加し、o−アミ
ノ安息香酸テルビウム水溶液を得た。
また、ポリビニルアルコール(けん化度99%)10y
を熱水中に溶解させ、ポリビニルアルコール水溶液を得
た。
上記で得た、o−アミノ安息香酸テルビウムの水溶液と
、ポリビニルアルコール水溶液を混合し、攪拌し、均一
な溶液とし、この溶液を、巾5mm、厚さ1mm、長さ
300mmのPMMA板上に塗布一乾燥させ、希土類金
属含有有機酸塩螢光体を含む光透過性の導光路を得た。
この螢光膜の螢光特性は、励起波長範囲が、360nm
付近をピークに、250nm付近から400nm付近の
間にあり、その発光波長は545nm、及び485nm
にピークをもつラインスペクトルである。すなわち励起
波長範囲と発光波長範囲は全く重なつていない。光伝送
特性を測定するために励起光源として350nm付近に
光強度極大をもつUVランプで、端面からの距離を変化
させながら励起し、励起により発光し、端面に伝播して
くる光強度を、シリコンフオトセルによつて検出した。
光伝送特性の例を第4図に、比較例であるローダミンB
含有導光路を比較して示す。螢光性色素であるローダミ
ンBを含有する導光路に比べ、はるかに光伝送特性の良
いことがわかる。比較例 1 ローダミンBO.5m9を100m1の純水に完全に溶
解させ、ポリビニルアルコール(ケン化度99%)10
yを熱水中に溶解させて得たポリビニルアルコール水溶
液と混合し、攪拌し、均一な溶液とし、この溶液を、巾
5m77!、厚さ1mm1長さ300mm(7)PMM
A板上に塗布、乾燥させ、螢光色素含有の光導光路を得
た。
この螢光膜の螢光特性は励起波長範囲が、580nm付
近をピークとし、450nm付近から、620nm付近
の間にあり、発光波長は、630nm付近にピークをも
ち、530nm付近から670nm付近までの範囲で発
光する巾広いバンドスペクトルである。即ち励起波長範
囲と吸収波長範囲が重なつている。光伝送特性を測定す
るために、580nm付近の光で励起し、端面の光強度
をシリコンフオトセルにより、検出した。光伝送特性の
結果を第4図に示す。実施例 2 5−スルホサリチル酸(純度99.9%)0.6yを純
水100m1に完全に溶解させた水溶液に、塩化テルビ
ウム(6水塩型、純度99.9%)0.3yを純水10
0m1に完全に溶解させた水溶液を室温で徐々に添加し
、5−スルホサリチル酸テルビウムの水溶液を得た。
また、ポリビニルアルコール(けん化度99%)10y
を熱水中に溶解させ、ポリビニルアルコール水溶液を得
た。
上記で得た5−スルホサリチル酸テルビウムの水溶液と
、ポリビ干ルアルコール水溶液を混合し、撹拌し、均一
な溶液とし、この溶液を、巾5龍、厚さ1mm、長さ3
00mmのPMMA板上に塗布、乾燥させ、希土類金属
含有有機酸塩螢光体を含む光透過性の導光路を得た。こ
の螢光膜の螢光特性は、励起波長範囲が345nm付近
をピークに、250nm付近から400nm付近の間に
あり、その発光波長は545nm1及び485nmにピ
ークを持つラインスペクトルである。
即ち励起波長範囲と発光波長範囲は全く重つてはいない
。光伝送特性は実施例1と同様の測定を行つた。光伝送
特性は実施例1とほぼ同じ特性を示した。実施例 3 希土類金属含有キレート螢光体として、ユウロピウム.
βジケトンを作成した。
2−テオニルトリフルオロアセトン〔4・4・4−トリ
フルオロ1−(2−チエニル)−1・3−ブタンジオン
〕87(0.0036モル)と2.67(0.001m
01)の無水塩化ユウロピウムをエタノール150m1
中に溶かした。
ピペリジンの20%エタノール溶液中に上記溶液を滴下
し、よく攪拌を行つた。
その溶液を加熱し、溶媒を蒸発させ、約20m1程度に
なるようにして、その後冷却して、沈澱した結晶を得た
。グラスフイルタ一で濾過し、集めた結晶をリグロイン
で洗浄した後、一昼夜真空乾燥した。メチルメタクリレ
ートのモノマーに、0.002%のベンゾイルパーオキ
サイドを重合触媒として添加したものを、7『Cで加熱
、一部予備重合を行い、シロツプ状の溶液を得た。
このシロツフ沖に100ee当り0.0157の割合い
で、ユウロピウム・β−ジケトンキレートを溶かし、そ
の後、45℃でキャステイング重合を行ない、厚さ1m
mの板を得た。この板から厚さ1mTL、巾5mmの長
さ200mmの板を切り出し、切断面、端面を研磨し光
学的に透明になるようにした。この光透過性導光路は、
励起波長範囲は300nm〜400nmの間にあり、吸
収のピークは340nm付近にある。
それ故、この導光路は可視光に対する吸収をもたないた
め、無色透明である。又半値巾は約50nmであつた。
又、発光は、610nm付近にピークをもつEuイオン
特有の赤色の線スペクトル発光であつた。励起波長範囲
と発光波長が全く重複していないため、励起によつて発
光した光の伝送特性は非常に良い。実施例 4 実施例1によつて得られた光透過性導光路を、20枚平
行に並べて導光路アレイとしたものを、導光路が互いに
直交するように2枚重ねあわせて入力用データータブレ
ツト板とした。
人力用のライトペンとして螢光体により350nm付近
に発光波長をもつ、ミニ低圧水銀灯を使用し、端面の光
強度を測定する受光素子として、シリコンフオトセルを
使用した。シリコンフオトセルによつて得られた、光強
度に比例した光電流はオペアンプにより、電流一電圧変
換及び増巾され、マルチプレクサーを介して、時系列的
に遂次走査され、A/D変換器に入力され、マイクロコ
ンピユータ一によつて、各導光路の光強度を高速で、デ
ジタル的に検出、記憶し、X軸、Y軸の各光検出素子中
で、光強度の最大のものをプログラムにより識別、ライ
トペンにより入力された位置座標を再現性よく識別・決
定した。以上の説明で理解されるように、本発明におけ
る光透過性位置座標検出装置は、励起波長範囲と発光波
長範囲とが重複しない、希土類金属含有螢光体を含む、
光透過性の導光路より構成されるため、全く透明である
ため、種々の表示装置等と重ねあわせ使用可能であり、
また、発光が螢光体により再吸収されないため、端面に
到達する光強度が大であり、S/N比良く、又、大型の
位置座標検出装置となる。
又、希土類金属による線スペクトル発光の特徴を利用し
、フイルタ一等で、信号光のみ検出できるため、S/N
比の高いものとなる。更に、端面に検出素子を設けるの
みでよいため、部品数が小量であり、構成が簡単であり
、安価となり光学的方式のため、電磁的雑音を受けず、
信頼性が高いという種々の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る光透過性位置座標検出装置の一実
施例を示す概路上面図、第2図A,b,c,dは種々の
態様の導光路の構造を示すための断面図、第3図A,b
は種々の態様の導光路アレイを示す上面図、第4図は実
施例1、比較例1における導光路の光伝送特性を示すグ
ラフである。 1,1a,1b・・・・・・導光路アレイ、2・・・・
・・導光路、3・・・・・・ライトペン、4・・・・・
・受光素子、5・−・・・・螢光体を含む層、6・・・
・・・螢光体を含まない層、7・・・・・・連結具、8
・・・・・・溝。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 励起波長範囲と発光波長範囲とが重複しない希土類
    金属含有螢光体を含む光透過性の導光路を平行に配列し
    た2枚の導光路アレイを導光路が互いに交わるように重
    ね合わせてなることを特徴とする光透過性位置座標検出
    装置。 2 希土類金属含有螢光体が希土類金属含有有機酸塩螢
    光体である特許請求の範囲第1項記載の光透過性位置座
    標検出装置。 3 希土類金属含有螢光体が希土類金属含有キレート螢
    光体である特許請求の範囲第1項記載の光透過性位置座
    標検出装置。 4 希土類金属含有螢光体が希土類金属含有無機螢光体
    である特許請求の範囲第1項記載の光透過性位置座標検
    出装置。
JP56168548A 1981-10-23 1981-10-23 光透過性位置座標検出装置 Expired JPS5936296B2 (ja)

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DE3826067A1 (de) * 1988-07-30 1990-02-01 Dornier Gmbh Vorrichtung zur faseroptischen messung von absolutpositionen
JP6195159B2 (ja) * 2013-12-06 2017-09-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 位置検出装置、位置入力装置および画像表示システム

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