JPS5936252B2 - 立体写真作製方法及びその装置 - Google Patents

立体写真作製方法及びその装置

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JPS5936252B2
JPS5936252B2 JP15732276A JP15732276A JPS5936252B2 JP S5936252 B2 JPS5936252 B2 JP S5936252B2 JP 15732276 A JP15732276 A JP 15732276A JP 15732276 A JP15732276 A JP 15732276A JP S5936252 B2 JPS5936252 B2 JP S5936252B2
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WANDAABYUU OPUTEIKARU IND OBU KANADA Ltd
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B35/00Stereoscopic photography
    • G03B35/14Printing apparatus specially adapted for conversion between different types of record

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、レンチキュラ−スクリーンを用いた立体写
真を得るための立体写真作製方法に関するものである。
より詳述すると、この発明は撮影によつて感光材料上に
逆立体像から成る投影画像・ を形成し、得られた逆立
体像からなる画像原版は、これをもとに引伸作業を行つ
て最終的な立体写真を取得する際に逆立体像の反転を図
る方式によつて立体視のできる立体写真を得る新しい立
体写真作製方法を提供しようとするものである。フ 従
来立体写真撮影装置として最も一般的なものは、2個の
カメラを並設するか、または2個のレンズを有するカメ
ラを用いて、同時に同じ被写体像を所定の視差を以つて
撮影し、各別に左右画像を得た後右画像を右眼で左画像
を左眼で覗視する5 もので、通常ステレオ写真とそれ
は呼ばれている。
そのような立体写真では、二つのカメラを以つて夫々同
時に撮影するか、或いは一つのカメラに2個のレンズ及
びシヤツタ一を設けたものを必要とし、而も得られた画
像について左右の眼が確実に左右画像を個別に視得るよ
うな観察装置(ビユーア一)が必要とされた。これに対
し本発明の方法で取得しようとする直視型の立体写真で
は、極めて直径の小さな、例えば0.2薦l〜 5薦薦
程度の半円筒状のレンズをもつ屈光部が多数列接された
レンチキユラースクリーンと呼ばれる光学素子を感光面
の前面に配置し、多数の角度からみた同一被写体の映像
を縞状の画像として形成し、これを同じ光学的構成から
成るレンチキユラースクリーンを透して視覚的に立体視
しようとするものである。この故に夫々の立体写真はこ
れを得る光学的手段の上でも観賞方法の上からも明白に
区別される。視点の異る多数の画像を単一の感光材料上
に結像させることを前提とする直視型の立体写真では、
単一のレンズを用いて撮影が行われる結果、普通写真の
場合と同様被写体の像は左右及び天地に於いて夫々逆像
を以つて投影され感光して画像が形成され、結像面の直
前におかれたレンチキユラースクリーンによるも尚個々
のレンチキユラー素子に区分される感光面内では同様左
右像は逆像を以つて配置される。ところが、このように
して得られた逆像配置から成る感光画像は、観察時に於
いて被写体の左側面に相当する画像がレンチキユラーレ
ンズを透して右眼と相面し、反対に被写体の右側面に相
当する画像がレンチキユラーレンズを透して左眼と相面
することになるためにこのまゝでは立体視し得ないもの
となる。これを通常逆立体像と称し、単一のレンズで単
一の露光を以つてした際には、そのまゝでは立体写真と
しての立体視可能な観察画像にはならない。その詳細な
理由については、後述するが、その概略は本発明者がさ
きに発明して昭和46年4月6日附で出願された立体写
真撮影装置と題する昭和46年特許願第20693号(
特開昭47−37637)の明細書に於いて、その第8
図に関連する説明として述べてあり、また同日附で出願
された別の出願である立体写真撮影装置と題する昭和4
6年特許願第20694号(特開昭47−37638)
の明細書に於いてもその第1図に関連する説明として述
べてある。このために、上記の各出願では、一回の撮影
で所望の立体写真を得るようにし、これに附帯して逆立
像を生じないようにするための立体写真撮影装置を夫々
提案したものである。それらのうち、前者は撮影に当つ
てレンズを横切つて動くシヤツタ一またはスリツトの所
要行程の動きに同期して感光面前面に位置するレンチキ
ユラースクリーンをそのレンズエレメントの一つの幅だ
け動かすようにして逆立体像として投影される映像を正
立体像として投影されるように転換するようにしたもの
であり、また後者は、シヤツタ一の1開放時間中に、レ
ンチキユラースクリーンと感光材料との間に介在させた
スリツト付のマスク(スクリーン)と、該感光材料との
間に相対的な動きを与え、この場合の各部材の動きの量
をレンチキユラースクリーンのレンズエレメントの幅の
倍数関係となるようにして逆立体像を正立体像化する転
換を行なうようにしたものである。これらの改善された
立体写真撮影装置では、直視型立体写真を得る上で従前
必須とされたように、被写体自体を少しづゝ自転させ乍
ら同一被写体に対し同じカメラの位置から多回数の露出
を与えたり、或いは同じ位置で動かずにある被写体に対
しこの被写体を中心とする円弧上でカメラを少しづつ移
動しながら被写体に対し多回数の露出を与えるというよ
うな手数のかゝる撮影手段が解消されて、ただ1回だけ
の撮影で所望の立体写真を得ることが可能となつた点で
卓抜した機能をもつていた。
然し乍ら、撮影レンズを横切つてシヤツタ一が動く間の
1走査中のレンチキユラースクリーンの同期動作や、レ
ンチキユラーヌクリーン、スリツト付マスク、感光材料
の相互間の相対的同期作割が要求されるために露出所要
時間は比較的長くなり、被写体が動体である場合にはも
はや撮影が不可能であつたし、殊にストロボ光による瞬
間撮影や、上記各部材の動きの時間より通常短い発光時
間をもつ閃光電球による発光撮影には適合しないという
欠陥があつた。これらの欠陥を改善して、被写体が動体
であろうと、撮影照明光としてストロボ放電光を使用し
ようと、フラツシユバルブによる閃光撮影をしようと、
それらの撮影条件には全く支配されることなく常に適切
な立体写真を得るようにした立体写真撮影の手段を本発
明者は昭和50年3月28日付で出願した昭和50年特
許願第37644号(特開昭51−142326)によ
つて提案し、更にこれに続いてその撮影に好適する立体
写真撮影用カメラの発明に関して昭和51年5月28日
付で出願した昭和50年特許願64698号(特開昭5
1−145320)により提案した。
これらの各先行発明が目的としている事項は、第1に撮
影条件には支配されずに常に適切な直視型の立体写真を
得ることにあり、また第2にはそのような直視型の立体
写真を得るためのカメラ機構を簡潔なものとして安価な
カメラによつて誰でも直視型の立体写真を撮影できるよ
うにして直視型立体写真の普及発達を図ることであつた
し、第3には、そのような安価なカメラによつて撮影さ
れた画像によつて随時同じ写真の複製を何回でも行い得
るようにすることにあつた。然し乍ら、上記出願で提案
した各発明は、同じ原板から投影感光された逆立体像を
特殊な反転手段を以つて正立体像に転換しつゝ焼付けを
行うというものであり、その反転手段は投光中に原板と
末感光材料即ち印画紙とを密着を保ち乍ら相対的に動か
すという技術的にはかなり精度を要し、而も誰でもが簡
単に実施できるというものではなかつた。
事実本発明者がこの発明で最初に意図したものは、簡潔
なカメラによつて逆立体像から成る原版を作成できるよ
うにし、安価に提供できるこの発明カメラの普及を以つ
て撮影者が撮影して得た逆立体像原版を特定の焼付現像
所に送付させて、焼付現像所での逆立体像の反転と同時
に焼付を有料で行つてやろうとするものであつた。この
為焼付現像所に高精度の画像反転焼付設備を備えること
により、その目的は充分達成できるのである。このよう
な立体写真供給のためのシステムは、然し乍ら撮影者自
らの作画意図に必ずしも忠実には即応出来ないという欠
陥を否めないばかりでなく、最も不便とされたのは、原
板の画像の大きさに変化を与え得ない所謂焼付だけが行
われるというに過ぎず、引伸しや縮小はもとより、画像
のトリミングによつて部分的な拡大写真や縮小写真を提
供できないということであつた。要約すれば斯かる現像
所でも引伸写真の需要には応じ得なかつたし、また撮影
者自身によつて自由に引伸作業ができなかつたというこ
とである。本発明では、従つてこれらの欠陥を除去する
ことに主目的があり、上記各先行出願で提案するところ
のカメラを用いて逆立体像かな成る原版を作成するまで
の撮影方法及びその為のカメラについては、同じである
としても、斯くして得られた逆立体像から成る原版を用
いて自由に引伸現像所はもとより、撮影者自身によつて
も簡単に画像の反転を行い且つ引伸し写真をも取得でき
るようにしたことに極めて重要な意義がある。
本発明の一般的な目的は正立体像による引伸し写真を得
ることにあるが、引伸倍率をl:1にすれば、それは勿
論焼付け写真をも得ることを意味するので、本発明では
主として引伸しという語を使用してその詳細を説明する
が、それは上記原版と同大の焼付写真をも包含するもの
として理解すべきであり、更に場合によつては、縮小写
真をも含めての意味にも理解されるべきである。従つて
本発明の第1の目的は逆立体像から成る原版を作成した
上で、この原版を用いて画像の反転をして正立体像から
成る引伸写真を得ることであり、第2の目的は、そのよ
うな引伸写真を撮影者自身でも簡単に実施取得できるよ
うにすることであり、第3の目的は、原版と印画紙との
密着状態のもとでの相対的な運動から画像を逆立体像か
ら正立体像へ反転させて焼付けるという精密な作動装置
を排して、引伸中は何等の作動部材をも必要とせずに、
一般の引伸写真を得る操作と同様の操作で目的とする逆
立体像の反転による正立体像化と引き伸しの為の露光と
を同時に行えるようにすることである。
本発明に於けるその他の目的は、以下に述べる本発明の
詳細な説明から自ら理解されよう。本発明の方法によれ
ば、直視型の立体写真を得る上で、同じ得写体に対して
多回数の撮影を余儀なくされるという既成の概念から脱
皮するものであり、殊にそれは、ストロボ放電光やフラ
ツシユバルブによる閃光撮影を可能としたり、動体と雌
もその立体写真を瞬間的に取得できるという特徴からた
だ一回の撮影によつてその目的が達成されるということ
を理解すべきである。
本発明の方法によれば、この1回の撮影は、それによつ
て得られる感光映像が逆立体像を以つて形成される。然
しながらそのような逆立体像を以つて得られた感フ光原
版をもとにして引伸写真が作成される場合に逆立体像が
正立体像に転換されることに特徴付けられ、この正立体
像への転換の方法に本発明の枢要な点がある。1回の露
光だけで立体写真を得ようとする目的を達成するために
は、上記の特許出願昭和46年第20693号や同昭和
46年第20694号の明細書中で述べたように大口径
のレンズを使用し、カメラ自体の各部機構の同期的定量
動作が要求されることになり、そのようなカメラは極め
て高価なものとなつて一般の使用には供し得ないし、撮
影のための機材の移動携行も容易ではないが、本発明の
方法の実施に供されるカメラでは、特許出願昭和50年
第37644号及び同昭和50年第64948号の明細
書中で詳述するように、感光材料上に逆立体像を始めか
ら得ることを前提としているので、従つてカメラ内部に
特別の同期的定量動作が要求される機構も必要とされず
、単に感光材料の直前にレンチキユラースクリーンを装
備し、または装備されたカメラによつて普通に撮影され
る点で極めて優れた内容をもつと同時に、これによつて
得られる原版を以つて本発明に従う通常の引伸操作を以
つて簡単に立体視のできる引伸写真を取得できるという
点で画期的な価値をもつものである。
以下図に示した原理図とカメラ及び引伸装置についての
実施例として掲げた図とによつて本発明の詳細を説明す
るが、逆立体像から成る原版を得るまでの原理と、その
為のカメラに関する説明は、前記先行特許出願昭和50
年第37644号及び同昭和5(Yif−第64698
号の各明細書の記述と一部重複するところがある。然し
、そのような説明は、これに引続く引伸写真撮影の為の
原理と操作についての説明の関連で必要と認められるの
で省略せずに説明を加えるものである。第1図は感光材
料の直前に配置されたレンナキユラースクリーンを具え
たカメラによつて被写体を撮影した場合の映像の現われ
方を説明するものである。第1図に於いてXは被写体の
位置を示し、LOはレンズ、SOはその背後で光軸と直
交する方向に開閉するシヤツタ一を示す。MOはレンナ
キユラーススクリーンを、またF。は感光材料を示す。
撮影に用いられる前記レンズL。は望ましくはレンズの
主光軸と平行する平面で切断した第5図示の如きレンズ
を用いる。これに対応してシヤツタ一SOも第2図乃至
第4図及び第6図に示すよに、上記レンズの互に平行す
る切断平面と直交する方向に向けて開閉し開放によつて
スリツトを形成するようなシヤツタ一であることが望ま
しい。然し乍ら本発明の方法の実施に当つては、必ずし
もそのようなレンズやシヤツタ一の組合わせが必須とさ
れるわけではない。レンチキユラースクリーンMOは、
図に示す如き円弧状の表面をもつた縦長の微細な半円筒
状のレンズを集約列接して形成され、第1図ではその一
部を著しく拡大して示してあるが、個々のレンズエメン
トMl,M2,M3・・・の幅は極めて小さく通常0.
2mm乃至5n程度であつて同一の幅をもつたそれらが
連続的に配列されたかたちをもつていることは周知の通
りである。従つてレンチキユラースクリーンの断面に於
ける各円弧の両端部分の境界はこれにより縞状をなして
おり、各々平行する縞の方向は、第5図示の如きレンズ
を用いる場合には互に平行する切断平面と直交する向き
に配置される。このような感光々学系を有する場合、被
写体からの光はシヤツタ一SOの開放とともにレンズL
。を透過してレンチキユラースクリーンM。に達し、更
にこれを透過して感光材料F。に達するが、この際レン
ズL。とレンチキュラースクリーンM。で光の屈折が生
ずる。いま被写体PQ間にある部分の結像について考え
てみると、P点よりレンズL。に入射する光はレンズL
。の有効開口を包括する光束θ,内にあり、またQ点よ
りレンズL。に入射する光は、レンズLOの有効開口を
包括する光束θ2内にある。そしてこれらの光束中の光
に関して多数列接するレンズエレメントMl,M2,M
3・・・中のレレメントM2を透過して結像する光だけ
わとりあげてみると、P点及びQ点より夫々レンズL。
の中心を透過した光は夫々感光面F。上でP2及びQ2
の点に結像する。これらの結像光学系を示すために、図
では実線を以つて示してある。そして光束θIの光のう
ちレンズエレメントM2に入射せず、その隣りのレンズ
レレメントMlに入射したP点からの光は同エレメント
Mlによつて屈折し感光材料F。の面上のP1の点に結
像し、他方光束θ2の光のうちレンズエレメントM2に
入射せずにその隣りのレンズエレメントM3に入射した
Q点からの光は同エレメントM3によつて屈折して感光
材料F。上の面上のQ3の点に結像する。図の場合レン
チキユラースクリーンを構成するレンズエレメントに関
しては説明の都合上その大きさを拡大して示してあるの
で、被写体PQ間の光は全てレンズエレメントM,及び
これを挾んでその両側に位置するレンズエレメントM1
及びM3のみを透過して結像するかのように考えられ易
いが、実際には、上述のように一つの素子の幅は0.2
mm〜 5mm程度の微細な幅をもつているので、被写
体PQの投影結像はレンズエレメントM2を中心としそ
の両側に順次列接する多数の各レンズエレメント中にも
入射し、それぞれの素子の中で、P点及びQ点の投影結
像が形成される。P点及びQ点に関してこれら多数のレ
ンズエレメントによつて形成される多数の投影結像が直
視型立体写真を構成する原理をなしていることは周知の
通りであるが、この場合これらの多数の各レンズエレメ
ントごとに形成される投影結像は、左右逆像をなしてい
るために、そのままでは立体視することができない。再
びレンズエレメントM2に限つてその中で結像されてい
る像の状態についてみると、PQ間に在る立体被写体B
。の各面B及びB−、並びにB+の像は感光材料F。の
面上でB′+,B’,B’−の順に結像されている。即
ち面B+の像は像点Q2に近くまた面B−の像は像点P
2に近い位置に結像されており、同様にして隣りのレン
ズエレメントM1に於いて結像されているLP間の被写
体A。に関しても、また反対側の隣れるレンズエレメン
トM3に於いて結像されているQR間の被写体C。に関
しても、夫々被写体A。及びC。について上記被写体B
。についての像配列と同じ結果を生ずる。このような像
配列は、被写体それ自体の各面の配列順と同じであるの
で、そのような感光映像は正しい立体視が得られるかの
ように誤解され易いが、実際には半円筒状の断面をもつ
レンズエレメントを透して映像をみるときには、立体視
に耐えないものとなるのである。即ち、半円筒状の断面
をもつ多数のレンズエレメントを透して得られた像の場
合には、被写体B。の左側の面B−は左側に左画像B’
−として形成され、被写体B。の右側の面BHま右画像
B′+として形成されているから左画像B’−が半円筒
状レンズエレメントを介して直視者と右眼と相面し、右
画像B’+が左眼と相面することになつてしまい、右眼
は左画像B’−の拡大像を左眼は右画像B′+の拡大像
をレンズエレメントを夫々透して視ることになつてしま
うからであり、この関係は同様にして被写体A。及び被
写体C。についても生じ、従つて上記撮影によつて得ら
れる感光材料F。の面上の像は逆立体像をなすことにな
る。本発明では、撮影に当つては、このような逆立体像
を敢て得ることにしており、このようにして得られた逆
立体像を画像として有する原版をもとに引伸作業を行う
際に正立体像に転換して立体視を可能とするものである
。従つて本発明の立体写真作製方法は、上述の逆立体像
を得る撮影手段とその結果得られる逆立体像から成る原
版をもとにして、引伸作業を行う処理に際して正立体像
に反転させる方法を含むものである。上述のような逆立
体像を以つて感光材料上に投影させるために適するカメ
ラは、感光面に於いては格別の特徴をもたず、単に感光
材料の直前にこれに接してレンナキユラースクリーンが
固定的に配置され、而も感光材料もまた露光中は不動に
保たれるのでその部分の説明は第T図に関連して後述す
るとして、先づ撮影レンズL。
と、このレンズに対し露光時に必要な開口を与えるシヤ
ツタ一SOとを含む部分について詳述すると、第2図乃
至第4図には夫々背面、一部横断平面及び側面図を以つ
て示すようなレンズL。とこれに組合わされる特殊なシ
ヤツタ一 SOとを示してある。符号LOを以つて示す
撮影用のレンズは、図の場合大口径の正面からみて円形
のレンズが用いられている。符号S。を以つて全体を示
したシヤツタ一は、感光面の直前に配置されているレン
ナキユラースクリーンM。の各レンナキユラー素子間に
形成される縞部と直交する方向に配置される二枚の細長
い矩形の羽根11,12を有し、これら2枚の羽根はそ
れらの光軸に近い辺縁部が互に重ね合わされて遮光状態
を維持する。図示のような円形レンズを用いた場合では
、同レンズL。は第3図上一点鎖線で示した部分から外
方、即ち上方の一点鎖線で示した部分より上方と、下方
の一点鎖線で示した部分より下方は、遮光塗料で覆われ
るか、或いは適当な遮光部材で覆つて、カメラ暗筐内を
光密的に保たなければならない。各羽根11,及び12
の両側端はカメラ本体又は、シヤツター機筐の一部に軸
20で枢支した各一対のリンク13,14及び15,1
6を以つて保持される。各リンクが上記の羽根11.及
び12を保持する部分もまた軸によつて支持させた構造
を与えられるが、図ではそれらの支軸の符号は省いてあ
る。これにより上方の羽根11は軸20を中心とするリ
ンク13及び14の回動作用によつて閉鎖位置から開放
位置に動かされ、同様に下万の羽根12は軸20を中心
とするリンク13及び14の回動作用を以つて閉鎖位置
から開放位置へ動かされる。これらリンクのうちリンク
13及び15の略中央部は電磁石ITの中心を貫いて滑
動し得る駆動杆18の一端に支軸19を以つて枢着され
た中継杆21及び22の外端が枢着されていて、駆動杆
18の図上矢標方向の動きにより中継杆21及び22を
介してリンク13及び15を夫々の軸20を中心に回動
させるようにしてある。23は電磁石11の被動鉄片で
あり、24は各中継杆21及び22の外端がリンク13
及び15を枢支する部分の間に吊り付けた復元用のばね
である。
リンク14及び16にはこのような中継杆との連接機構
は設けられていないが、電磁石ITの励磁作用によつて
被動鉄片23が吸引される結果として、中継杆21及び
22を介してリンク13及び15が夫々の軸20を中心
に押し回されることによりこれに応動して夫々の軸20
を中心に各リンク14及び16が回わされて各羽根11
及び12を互に反方向に動かす動作を行う。逆に上記励
磁作用が失われて復元用のばね24が各リンク13及び
15を復帰回動するとこれに随動してリンク14及び1
6も復帰回動するから、事実上リンク14及び16間に
は復元用のばねを必ずしも別設する必要はない。25は
下端を上記被動鉄片23の移動域に介入させた制御部材
としての絞調定杆であり、その上端はシヤツター機筐の
一部26,26間に架装され螺入された螺軸21が貫入
しており、該上端部に螺入された螺軸27の回動により
絞調定杆25は図上左右方向に動かされて占める位置を
変え、その占める位置によつて電磁石ITが励磁作用を
生じた際に吸引される被動鉄片23の動きの量が規制さ
れる。
従つて被動鉄片23が吸引されその動きの量が大きいと
きは、これに応じて駆動杆18、中継杆21,22、リ
ンク13,15を介して互に反方向に動かされる羽根1
1及び12の離反作動も大きくなり、逆に被動鉄片23
が吸引されて動く動作の初期に絞調定杆25により制止
されるとシヤツター開口のスリツトは小さくされる。2
8は上記螺軸2?の外端に取付けた絞値調定釦でその外
周の一部には絞値指標29を設けてあり、絞調定釦28
の回動周域に布置した絞目盛(図示せず)を同釦28の
同動位置で指示するようにしてある。
絞調定杆25は従つて電磁石17の励磁作用により開口
部を形成するシヤツタ一の羽根11及び12の開放量を
電磁石作動部に於いて制御させるようにし、これによつ
て羽根11及び12に対し事実上入射光量を制御するた
めの絞作用を併せて発揮させるようにしてあるが、この
絞作用をシヤツタ一の羽根11及び12に対して与える
上では、必ずしも第3図示の如き機構からこれを行う必
要はない。
即ち他の実施例として掲げた第6図示の如き機構を以つ
て行つてもよい。第6図に示した’ 実例では、撮影レ
ンズとして第5図示のような短冊状のレンズ素子を用い
た場合をも示してあるが、この実例に於いては、シヤツ
ター羽根11及び12の開放方向への移動量を直接シヤ
ツター羽根に対する制止機構として働かせるようにして
ある。第6図に於いて、125は絞調定螺軸であり、該
螺軸125はシヤツター機筺の一部126を貫いて螺入
されており、その上端を羽根12の作動領域中に臨ませ
てある。128は絞調定螺軸125の下端に設けた絞値
調定釦であり前記実施例と同様その回動周域に絞目盛を
布置し(図示せず)同釦128の一部に設けた絞値指標
129を以つて調定絞値を指示させるようにしてある。
ごの場合も従つて絞値調定釦128を捻回してその指標
129によつて所定の絞値を指示させれば、これに応じ
て軸方向に移動した絞調定螺軸125がその上端で羽根
12及びリンクを介して羽根11の作動制止位置を定め
ることになり羽根11及び12の開放程度を調節するこ
ととなる。このような構成から成るギヤツプシヤツタ一
によれば、電磁石ITに通電することによつて、被動鉄
片23は吊り付けた復元用のばね24の緊張力に抗して
電磁石ITに吸着され、これによつて矢標方向に動かさ
れる駆動杆18の動きで各中継杆21及び22の端末は
外方に向けてこれを開く向きに動き、上下の各リンク1
3及び15を夫々の軸20を中心に回動させる。
この動きは羽根11及び12をレンズL。の主光軸より
離反させる方向に作用し、羽根11及び12を相互に離
反させて、露光のためのレンガ開口を形成させる。この
際リンク14及び16もそれぞれの軸20を中心に回動
させることになりこれらリンク14及び16は共に前記
羽根11及び12の開放動作と協動し開放動作の途中で
絞調定杆25又は絞調定調螺軸125がそれを制止し所
定の絞開度で露光がなされる。電磁石ITの通電を断つ
と、復元用のぱね24が中継杆21及び22を互に内方
に引きつけてシヤツターを構成する羽根11及び12を
互に近付ける向きに動かしてシヤツターの閉鎖作動を行
い、電磁石ITの通電時間が露光時間として作用し、前
記の羽根11,12の開口状態とこの通電時間とによつ
て露光量が定められる。なお、上記実施例によれば、二
枚の羽根11,及び12を互に反方向に動かす機構を実
例として述べたが、それらの一方のみを動かし、又は単
一の羽根を以つて構成してその動きにより形成される開
ロギヤツプを露光のためのスリツトするような設計上の
変形もまた可能である。電磁石17に対する通電時間の
制御を以つて露光時間を調節するための部材としては、
第2図及び第6図に示す如き通電制御機構53が用いら
れ、この通電制御機構は、シヤツタ一秒時目盛を指示す
る秒時調定釦54の回動位置に応じて、タイマ一等の機
械的手段を以つてする機構かコンデンサーへの充電量の
変化等を以つてする電気的手段によつて夫々電磁石IT
への通電時間が調定される。
このようなカメラに装備されるシヤツターでは、従つて
その開放作動時には各羽根11及び12は調定した絞値
に従う幅の範囲しか作動せず、開放動作によつてギヤツ
プを構成するのみである。レンチキユラースクリーンM
。を用いて行う上記立体写真の撮影に於いては、レンチ
キユラースクリーンM。の前記縞部の方向に支配されて
立体視に役立つ投影画像が前記縞部を横切る方向に多数
構成されることを考慮すれば、この無数の投影画像の生
ずる方向に沿うレンズ開口の拡がりが重要である。従つ
て本発明が前提としている立体写真撮影の方式に従う上
では、シヤツタ− Soは前記のようにレンチキユラー
スクリーンM。の縞部の方向を横切る方向に僅かに開口
すれば充分であり、それによりレンズ自体も矩形状の開
口を除く他の部分は利用されない。従つて第2図乃至第
4図では、通常の円形レンズを用いた場合の実例を示し
たが、本発明の目的からみれば、シヤツターの開口時の
矩形開口に従つて正面からみて細長い矩形形状をなす第
5図示の如きレンズL。を用いることが望ましい。その
ようなレンズはまた上述のギャツプシヤツーをレンズの
前面又は背面に装備する上で、装備上のスペースとその
取付けを容易にする。第7図には第2乃至第4図に示す
ようなシヤツ夕一か、または第6図に示すようなシヤツ
ターを具備したカメラの実例を平面図を以つて示してあ
る。
61はカメラ本体であり、62は感光材料F。
とその直前にこれと密接して配置されるレンチキユラー
スクリーンM。及びレンチキユラースクリーンM。の前
面でこれらを光密的に閉塞しており、撮影の爾前にそれ
らをレンズL。に直接対向させるようにした引き蓋63
とを具える取枠であつて、前記カメラ本体61に対し着
脱自在としてある。取枠62をカメラ本体61に装着し
た際は感光料Foの前面が所定の焦点面に位置すること
は云うまでもない。65はシヤツタ− So、取枠62
とともに感光材料F。
に対してこれを光密下におくための蛇腹であり、焦点調
節釦66を回してレンズL。をその光軸に沿つて前後さ
せ被写体の焦点整合を行う際に光密状態を保つたまゝ伸
縮することは既知の通りである。6Tは、腕68と協働
して前記蛇腹65及びレンズL。
、シヤツタ− Soをカメラ本体61内に畳み込むため
の閉鎖用の蓋であり、また69はカメラを撮影のために
把持するグリツプである。さて上記のようなカメラによ
つて撮影され、現像処理のなされた感光材料F≦には逆
立体像を以つてする被写界の画像が形成されているが、
この画像をを有する原版Ftは、以下に述べるような手
段を以つて引伸作業に使用される。
第8図は本発明に於いて原版F≦の画像反転即I ち逆
立体像から正立体像への転換を行うとともに引伸作業が
遂行される原理を説明するものである。
同図に於いてDは白熱電球又は沃素ランプ等の引伸用光
源であり、M及びM’は夫々レンチキユラースクリーン
であつて、これらは夫々の半円筒状1 のレンズエレメ
ントm,,m2,m3・・・及びm{,m≦,m≦・・
・の円筒状の凸面を互に接するように配置されている。
そしてEはその直下に位置する引伸用のレンズ、F−F
は画像投影面である。図の場合、画像反転の原理を理解
し易く説明するためフ に、レンチキユラースクリーン
M、及びM’を殊更大きく示し、これを構成するレンズ
エレメントの夫々3個だけを現わしてあるが、現実には
各部の寸法比率はこのようなものではなく、光源Dと引
伸用レンズEとの間に位置させるレンナキユラ−スクリ
ーンM及びM’には多数のレンズエレメントが存在する
。その実体は第9図を以つて示す。第1図に関連して説
明した逆立体像からなる原版FOは現像後原版F≦とな
つて第8図では示してあり、これは上記向い合わせたレ
ンチキユラースクリーンM及びM’のうち、その上方に
位置するレンチキユラースクリーンMの直上にこれと密
接して置かれる。このような配置によれば、引伸光源D
からの光によつて、画像A’−はレンズエレメントml
内で図示の光路を経て一旦レンズエレメントmlより射
出し、更にその直下に位置するレンチキユラースクリー
ンM’のレンズエレメントmlに入射し、これによつて
屈折して図示A。−の位置で再び結像する。同様にして
画A′+レンズエレメントml内で図示の光路を辿つて
レンズニレメントmlより射出し、射出後再びその直下
のレンズエレメントMCに入射し屈折して図上A。+の
位置に於いて一旦結像する。同様にしてA’はAOの位
置に、またB’−はB。−の位置に、B’はBOの位置
に、B’+B。+の位置に夫々一旦像を拮び、C’−,
C’,C′+も夫々CO−,CO,CO+の夫々の位置
に結像する。即ち2つのレンチキユラースクリーンM及
びM’を、互に各レンズエレメントの凸面が対向するよ
うに重ねて配置し、投光することによつて、レンナキユ
ラースクリーンM上にこれと密接して置いた原版F≦上
の夫々の画像は、中央部の像A’,B’,C’にに対応
する結像A。,BO,COを中心として結像位置が入れ
変ることになる。従つて原版F≦上では、図上左側から
A’−,A’,A′+;B’−,B’,B′+: .C
’−,C’,C′+の順に配列されていた画像は、引伸
光源Dの投光々路上に於いてレンチキユラースクリーン
M’の下面では左からA。十,AO,AO一BO+,B
O,BO− ; CO+,゛CO,CO−の順に並べ変
えられることとなり、この像配列の状態は、立体視を可
能とする正立体像配列を与えるものと化している。この
事実は、レンチキユラースクリーンM’の下面に於いて
密着焼付用の印画紙を置くことにより、原版F6と同大
のプリントを正立体像を以つて得ることを示すものであ
る。図に於 1いてG−Gを以つて示す面はこの密着焼
付を可能とする平面を示すものである。この像配置の変
換された結果、及びこの平面G−Gを第二次光源として
引伸用レンズEにより拡大投影された画像投影面F−F
上の像配列(右側よりA+,A,A−;B+,B,B−
,C+,C,C− )が、何れも立体視を可能とする正
立体像配列をなす理由は以下第10図に関連して説明す
る。c 第10図に於いて、ERは右眼ELは左眼を示
ものである。
平面G−Gで焼付けられ、若しくは画像投影面F−F上
で引伸焼付された印画紙は、常法に従つて現像され仕上
げを施されて写真となるが、それ自体は肉眼では到底立
体視できる代物0 ではない。立体写真とするためには
、この写真の上に別にレンチキユラースクリーンを乗せ
、且つ密着して、望ましくは接着し、こゝに始めて直視
型の立体写真となる。この場合密着焼付によつて原版F
≦と同大の写真としたものでは、この写真; の上に置
かれるレンチキユラースクリーンは、撮影時に使用した
レンチキユラースクリーンM。と全く同じものを位置を
斉一して密着させ、若しくは接着させるが、引伸写真の
場合には、この愼こ密着させ又は接着させるレンチキユ
ラースクリーンは引伸作業の際の引伸倍率に応じたレン
ズエレメントの幅をもつレンナキユラースクリーンMx
でなければならない。
こゝに云う引伸倍率とは原版Ftに対し長さの倍率を云
うのであつて、面積の倍率を云うのではない。即ち原版
F6上の特定の画像の長さtに対してn倍の長さをもつ
ように引き伸ばされた写真Fxであれば、その上に密着
乃至接着されるレンチキユラースクリーンMxの個々の
レンズエレメントの幅は撮影時に使用したレンチキユラ
ースクリーンM。の個々のレンズエレメントの幅のn倍
の幅をもつものでなければならない。このようにした結
果、写真Fx上の画像A+からの光はレンチキユラース
クリーンMxのレンズエレメントを透過してこれより射
出し観る人の右眼ERに達し、また画像A−からの光は
同様レンチキユラースクリーンMxのレンズエレメント
を透過して観る人の左眼に達する。
同様にしてこの写真を観る人の右眼には画像C+からの
光が到達し、左眼には画像C−からの光が到達する。こ
の状態は、ちようど、第1図に於ける被写体A。及びC
。について右眼が右側の面A+及びC+を見、また左眼
が左側の面A−及びCを見ているのと全く同じ状態をな
すものである。これによつて第8図に示した互に向き合
うレンナキユラースクリーンM及びM’が、逆立体像か
らなる原版F6に対し、像配列を反転して立体視のでき
る正立体像から成る写真を得ることになるのが容易に理
解されよう。第9図には、第8図に示した原理に基づい
て像配列の反転を行う引伸機の現実の実例を示してある
。同図に於いて第8図に関して示した符号と同一の符号
部分は同一の部材又は部分を示すものである符ただ第9
図に於いては、引伸機を構成する拡大投影台を省略して
、その主要部のみを示してあり、而もカラー写真用の引
伸機の実態に即して現わしてある。図中Hは引伸用光源
となる白熱電球又は沃素ランプ等の引伸光源Dを収容す
るランプハウスであり、このランプハウスH内の光源D
の発する光を集光するためのコンデンサーレンズK,K
が光源Dの直下に装備される。コンデンサーレンズK,
Kと原版Ftとの間には、上方よりカラーコンバージヨ
ンフイルタ一と呼ばれる光源光の色温度及び波長バラン
スを調整するためのフイルタ一Tと、デイフユーザ一と
呼ばれる光拡散板Vとが介装されている。上記フイルタ
一Tは、カラーネガテイブをなす原版F6の色調再性に
よつて適宜異る種類のものが挿し替えられるが、或いは
、数種のフイルタ一、多くは3種類のフイルタ一が適宜
組合わされて挿入される。これに反し光拡散板Vは通常
固定され、特にそれは拡大投影台上の投影光が部分的に
変化を生じないように考慮したものが用いられる。Wは
引伸機本体に対して光軸上に沿つて引伸用のレンズEが
移動するとき光密的に伸縮する蛇腹である。現実の引伸
機としては、上記レンチキユラースクリーンM及びM’
は相互の間で移動しないように一体的に枠組みされたも
のを用いることが望ましく、原版Fιは、この一体化さ
れた一対のレンナキユラースクリーンM及びM’に対し
、その上面に密着するように適当な圧着装置を以つて圧
着保持するようになされる。このような圧着装置は通常
の引伸機に於ける原版挾みまたは原版ホルダーとして用
いられている公知のものが広く利用される。本発明の立
体写真作製方法は、冒頭に於いて述べたように、先づカ
メラによつて撮影し逆立体像から成る原版F。
を敢て作成することを前提としており、このような逆立
体像から成る原版F。の現像後の原版F。′は上下に配
置された2個1対のレンナキユーラースクリーンを透し
て投影することによつて極めて簡単に像配列を反転させ
、立体視を可能となる正立体像に変えることが可能で、
その為には可動的な部材は何一つ存在せず、その実施が
極く容易であるとともに、一般撮影者にも巧拙の別なく
直視型の立体写真を作製することができるので、実用上
極めて有益である。なお本発明を説明する上で実例とし
て図示し説明を加えて来た上記の各実施例は、それが望
ましい一例を示すものであるに過ぎないことは当然に理
解されるべきであつて、本発明に従えば、この他撮影す
べき写真の実態に応じて、例えばレントゲン写真、天体
写真等々の目的により、それら目的に適合するような附
随的な設訂上の細部の変更を加え得るものであり、特許
請求の範囲に記載の要旨に表明される本発明の精神に従
う限り、種々の改変がなされたとしても、それらは本発
明の実施態様として理解されるべきものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の立体写真作製方法に従つて使用される
カメラが逆立体像から成る画像投影を行う現象を説明す
る原理説明図、第2図は本発明の上記方法の実施に供す
るカメラのレンズ及びシヤツター部分の詳細を示す背面
図、第3図は同部分の要部を示す平面図、第4図は同部
分の要部を示す側面図、第5図は本発明の方法の実施に
供するカメラの望ましいレンズ構造を示す斜面図、第6
図は第5図のレンズを用いた場合のレンズ及びシヤツタ
ー部分の詳細を示す他の実例図、第T図は本発明の方法
を実施するのに適するカメラの実例を示す平面図、第8
図は撮影現像後の原版を以つて、それが有する逆立体像
の投影画像を反転して正・立体像となす引伸機に於ける
画像反転原理を説明する説明図、第9図は本発明の実施
に好適な現実の引伸機についてその要部となる光源室、
原版装載部、引伸用レンズ等の投光光学系の状態を示す
一部縦断側面図、第10図は、第8図に示す原理説明か
ら得られた引伸写真が立体視を与える直視型の立体写真
となることを示す説明図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 不動の感光材料と、その直前に密接される不動のレ
    ンチキユラースクリーンと、同レンチキュラースクリー
    ンの半円筒状レンズエレメントの長さの方向とは交叉す
    る方向に延びる有効開口部をもつ撮影用レンズと、この
    撮影用レンズによつて被写体像を上記感光材料上に感光
    させる露出用のシャッターとを以つて上記感光材料上に
    逆立体像からなる画像を一旦形成させる撮影手段と、こ
    の撮影手段により取得される原版と、これに密接して位
    置する2個1対のレンチキユラースクリーンとを投光々
    路上に配置し、上記原版上の逆立体像から成る画像を前
    記1対のレンチキュラースクリーンを以つて反転させ正
    立体像から成る画像配列を以つて焼付け若しくは引伸作
    業を行うようにしたことを特徴とする立体写真作製方法
    。 2 不動の感光材料と、その直前に密接される不動のレ
    ンチキュラースクリーンと、同レンチキュラースクリー
    ンの半円筒状レンズエレメントの長さの方向とは交叉す
    る方向に延びる有効開口部をもつ撮影用レンズと、この
    撮影用レンズによつて被写体像を上記感光材料上に感光
    させる露出用のシャッターとを以つて上記感光材料上に
    逆立体像からなる画像を一旦形成させるカメラと、この
    カメラにより撮影され取得された逆立体像からなる画像
    配列を有する原版を使用する引伸機であつて、光源光の
    投光々路上に装備され、上記原版と密着される2個1対
    のレンチキユラースクリーンを具備し、上記原版上の逆
    立体像からなる配列画像を該1対のレンチキュラースク
    リーンを透過して画像配列を変換し正立体像から成る画
    像配列として投影するようになした引伸装置とから成る
    立体写真作製装置。 3 上記2個1対のレンチキュラースクリーンが、夫々
    の半円筒状断面をもつレンズエレメントの円筒面の側で
    互に対向密接していることに特徴づけられる特許請求の
    範囲第2項に記載の立体写真作製装置。
JP15732276A 1976-12-24 1976-12-24 立体写真作製方法及びその装置 Expired JPS5936252B2 (ja)

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GB5326877A GB1596387A (en) 1976-12-24 1977-12-21 Production of stereoscopic pictures
DE19772757747 DE2757747C3 (de) 1976-12-24 1977-12-23 Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung räumlich wahrnehmbarer Bilder

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JPS5382333A JPS5382333A (en) 1978-07-20
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01116491U (ja) * 1988-01-29 1989-08-07

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