JPS593600Y2 - 電気回路部品の取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビジョンチューナー、ＣＡＴＶコンバータ
ー等の高周波機器における電気回路部品の取付構造に関
し、その目的とするところは、高周波機器の組立てを容
易にし、生産性を向上させると共に、電気的性能を向上
させることにある。

従来、第１図に示すようなラインフィルタ用のヘリカル
内部導体を内蔵した同軸共振器の高周波機器においては
、金属製のシールド用の筐体１の底部にヘリカル内部導
体２，２の一端をそれぞれハンダ付けし、他端にはそれ
ぞれ筐体１の側壁と底面とに平行な直線部２ａ、２ａを
設け、該直線２ａ、２ａの先端をそれぞれ固定用絶縁物
３，３を介して筐体１の底部に固定し、タップ用リード
線４゜４のそれぞれｌ端をヘリカル内部導体２，２に接
続し、他端はそれぞれ筐体１に絶縁物を介して固定した
出力端子５，５に接続してあり、ヘリカル内部導体２，
２の直線部２ ａ 、２ ａに平行し適宜な間隔をとっ
て共振周波数補正用の金属タブ６．６を配置し、該金属
タブ６．６はそれぞれ脚部を筐体１にハンダ付けして固
定してあったが、上記のような構造では小さな狭い筐体
１内に各部品をハンダ付は等により固定するには、取付
けに手数を要し、作業性が悪く、且つ、部品の交換も容
易でない等の欠点があった。

本考案は上記の欠点を解消すると共に、電気的性能の良
好なものを提供せんとするもので、以下、本考案を第２
図に示した実施例に基づいて説明すると、１０，１１．
１２は矩形の金属板で、各金属板１０，１１゜１２には
、それぞれ適宜な位置に設けた複数個の孔（図示せず）
にそれぞれ絶縁物を介してハトメ等から成る端子１４を
固定してあり、各端子１４には抵抗１５・・・・・・、
コンデンサ１６・・・・・・、その他の電気回路部品を
、それぞれ部品のリード線をハンダ付けして固定してあ
り、各金属板１０，１１．１２には所望の電気回路が構
成されている。

このように、電気回路部品を装着した金属板１０．１１
．１２を、金属製の筐体１７の内部をシールド板１８．
１９によって区切って形成されたシールド室２０．２１
．２２内に筐体１７の開放面よりそれぞれ挿入して、各
シールド室２０，２１．２２の側壁又は底部のそれぞれ
適宜な箇所にハンダ付けして筐体１７に固定し、そして
各金属板１０，１１．１２上の特定の電気回路部品の結
線を行なうものである。

即ち、本考案によれば、電気回路部品を取付けて所望の
電気回路を構成した金属板１０，１１．１２を、金属製
の筐体１７内に挿入して固定するようにしたものである
から、狭い筐体１７内でのハンダ付は作業を著しく減少
させることができるので、組立てが迅速、容易に行なえ
、生産性が向上し、且つ、電気回路部品を取付けた金属
板１０，１１．１２は筐体１７から容易に取外せるので
、互換性がある上、電気回路部品の取付は基板部材とし
てプリント基板を使用するものに比較して、プリント基
板の材質による誘電損失、パターン間の分布容量、パタ
ーンリード線のＱの低いインダクタンスによる電気回路
の利得損失とプリント基板の吸湿による電気回路の調整
後の変化等の発生を非常に減少させることができるので
、電気的性能が向上する等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の高周波機器の内部構造を示す斜視図、第
２図は本考案による高周波機器の分解斜視図である。 １０．１１．１２・・・・・・金属板、１７・・・・・
・筐体、１８．１９・・・・・・シールド板、２０，２
１．２２・・・・・・シールド室。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所望の電気回路を複数に分割し、各々の電気回路は金属
   板上に適宜設けた絶縁物上の端子を用いて電気回路部品
   を該金属板の片面のみに取付けて構成した上、これ等複
   数の金属板を、金属製の筐体の内部をシールド板で仕切
   ったシールド室内に、開放面より挿入して筐体に固定す
   ると共に、所望の結線を行なって高周波回路を構成した
   ことを特徴とする高周波機器における電気回路部品の取
   付構造。