JPS5935944B2 - 保冷袋充填用ゲルの製造方法 - Google Patents

保冷袋充填用ゲルの製造方法

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JPS5935944B2
JPS5935944B2 JP53141076A JP14107678A JPS5935944B2 JP S5935944 B2 JPS5935944 B2 JP S5935944B2 JP 53141076 A JP53141076 A JP 53141076A JP 14107678 A JP14107678 A JP 14107678A JP S5935944 B2 JPS5935944 B2 JP S5935944B2
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JP
Japan
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gel
fatty acid
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ethylene glycol
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JP53141076A
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JPS5568366A (en
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四郎 藤井
俊郎 松本
静史 長谷川
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HAKUGEN KK
ODAI KAGAKU KOGYOSHO JUGEN
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HAKUGEN KK
ODAI KAGAKU KOGYOSHO JUGEN
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は身体の発熱時若しくは夏季等において、頭部や
患部等を冷却する際に有効な保冷袋充填用ゲルの製造方
法に関するものである。
保冷袋の充填用ゲル化剤は、カルボオキシメチルセルロ
ース、殿粉、ポリビニルアルコール、カルボオキシビニ
ルポリマー等より選ばれる水溶性高分子化合物の1種ま
たは2種以上を水に溶解し、ゲル体を作り、これを塩化
ビニル等の袋に入れて密封したものである。
このようにして作られた保冷用ゲルは冷却、凍結して利
用する時には元来氷と同様に堅いものであつて、頭部や
患部等に当てた場合に堅くてはだざわりが悪いという欠
点がある。従来は保冷袋にクッション材をはつたり、不
凍液と二層にしたり、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、メタノール等の凝固点降下剤をゲルに混入
して凝固温度を下げたりすることによつて使用感の改良
がなされている。しかしながら、一般家庭用の冷蔵庫が
次第に低温化の傾向をたどり、特に冷凍庫が普及するに
つれて、以上の処置だけでは対応しきれない状態である
そこでゲル自体が凍結してもなお柔かさを保つように、
鋭意研究した結果本発明を完成するに至つた。本発明の
保冷用ゲルは製造工程において、従来の保冷用ゲル組成
に添加剤を加えることにより凍結時においてもゲル体は
柔かく曲げることも自由自在である。
従つて患部を冷す時も、また氷枕として頭の下に置く時
も柔くて使用感の秀れた保冷用ゲ゛ルに改良したもので
ある。添加剤としてはグリセリン脂肪酸エステル、′シ
ヨ糖脂肪酸エステルを用いた。
これら一連の化合物は或程度水に溶解するように考慮さ
れたものもあるが、一般には水に溶け難い。特に前者は
その傾向が強い。そこで界面活性剤と前記グリセリン脂
肪酸エステル、シヨ糖脂肪酸エステルの1種または2種
を前もつて混合すれば水に分散し易くなる。界面活性剤
の種類(ライオン油脂株式会社のりポノックスNCT、
花王アトラス株式会社のツウイーン( ’Pween)
−20等)によつては加熱混合を必要とする場合もある
。得られた混合物および単体を含めて以下単に「添加剤
」と称す。この添加剤を保冷袋充填用ゲルの製造時に前
記主原料に添加して分散させれば前述の性質を備えたゲ
ル体が得られるのである。本発明における各成分の使用
量(範囲)は製品に対して下記のとおりである。
(2)カルボオキシメチルセルロース、殿粉、ポリビニ
ルアルコール、カルボオキシビニルポリマー等より選ば
れる水溶性高分子化合物の1種または2種以上0.2〜
3重量%(2)グリセリン脂肪酸エステル、シヨ糖脂肪
酸エステルの1種または2種0.2〜10重量%(O界
面活性剤0.1〜3重量%Iエナレングリコール、プロ
ピレングリコール、メタノール等の凝固点降下剤0〜4
0重量%。
次に実施例をあげ本発明の詳細な説明する。実施例1カ
ルボオキシビニルポリマー(グツドリツチ社製カルボボ
ール940)0.5重量%を水に溶解したものを主原料
とし、これに添加剤およびエチレングリコールを添加し
て分散させゲルを製造した。
主原料に対する添加剤およびエナレングリコールの配合
量は重量%で第1表配合例に示す。グリセリン脂肪酸エ
ステル上野製薬株式会社モノグリセライドーSO、シヨ
糖脂肪酸エステルは菱糖株式会社リヨートーシユガーエ
ステルSl67O活性剤はライオン油脂株式会社りポノ
ックスNCTをそれぞれ用いた。
第1表に示された配合で製造されたゲル試料A−M及び
第1表には示されていないがエナレングリコールを含有
していないゲル試料各々200gをビーカーに入れ、−
20′Cに冷却、凍結後20℃の室内に放置し、その温
度上昇を測定した結果を図面に示した。その結果は次の
とおりである。曲線(I)に属するもの・・・A,E,
F,G,H,I,J,K曲線(…)に属するもの・・・
B,L,M曲線(mに属するもの・・c 曲線(資)に属するもの・ ・ ・D 曲線(Vに属するもの・・・エチレングリコールを含有
していないもの以上の結果からエチレングリコールの混
入量によりその融解点が決定される。
すなわち混入量が多い程、融解点は低い。他方エチレン
グリコールの混入量の少ないもの程長時間保冷力を有す
ることがわかる。添加剤は温度上昇曲線を移動すること
はない。その理由はエチレングリコールは完全に水に溶
解するが、この添加剤は水に分散するのみで、水の物性
を変えることはないからである。凍結時の柔軟性を観察
するために、試料A−M各々2001を200n×20
0mmのビニール袋に入れて、一夜冷凍し、これを20
℃の室内にならべ、5分毎に指感判定した。得られた結
果を第2表に示した。第2表に示すように凍結時の柔軟
性はエチレングリコールの量に左右されるとはいうもの
の、添加剤を加えたものは、比較的低温時にその柔軟性
を発揮する。
例えば添加剤が混入されていないA,Bと添加剤の混入
されたE−Mを比較すれば明らかである。エチレングリ
コールを混入して冷却した場合は、海水を凍らせるのと
同様に、初期に工チレングリコールの含有量が比較的少
ない氷ができ、次第にエチレングリコールに富む成分の
氷が生成する。従つて融解する場合には、逆にエチレン
グリコールに富む成分から融解するため、融解初期には
固液共存状態となつて柔かさを出すが、その時点ではす
でに一部は融解してしまつているので、柔かい状態で使
用するためには、融解熱の利用効率が低下する欠点があ
る。更に残存する氷が比較的大きな粒となつているため
、はだへの感触はそれほど良くない。この添加物を混入
したものは、氷が非常に細かい粒となつて結晶化するた
め、エナレングリコールの場合と異なり、氷が融解する
以前に、細粒相互の結合が緩んで、柔軟性を示すもので
ある。
それ故に柔かい状態で使用する場合でもその融解熱を十
分利用できる特長があり、また現在の冷凍庫のように−
20゜C内外という低温度にも適応できる。更に添加剤
およびエチレンクリコールの混入量を増せは、より低温
度でも柔軟性を有するゲル体を作成することは容易であ
る。実施例2 つぎに、ゲル化剤としてカルボオキシビニルポリマー(
CP)(グツドリツチ社製:カルボポール940)の外
、カルボオキシメチルセルロース(CMC)(安達糊料
K.K.製:セルコールSSH−エ)、澱粉及びポリビ
ニルアルコール(PVA)(K.K.クラレ製:PVA
−117)、並びにグリセリン脂肪酸エステル(上野製
薬K.K.製:モノグリセライドーSO)、及び界面活
性剤(ライオンK.K.製:リポノツクスNCT)を用
いて実施例1と同様にゲルを製造し、各ゲル2009を
夫々200關×200mmのビニール袋に入れ、一夜冷
凍し、これらを約20℃の室内にならべ、5分毎に指感
判定した。
各ゲルの組成及び判定結果を次の第3表に示す。第3表
に示す結果からカルボオキシビニルポリマーの外カルボ
オキシメナルセルローズ、澱粉又はポリビニルアルコー
ルをゲル化剤として用いた場合にも本発明の添加剤は有
効であることが明らかである。
つぎに、凝固点降下剤を添加しない場合の本発明の実施
例並びに比較例を示す。
実施例3 ゲル化剤として0.5重量%のカルボオキシビニルポリ
マー(CP)(グツドリツチ社製カルボボール940)
を水に溶解したものを主原料とし、これに添加剤を添加
分散してゲルを製造し、実施例2と同様に指感判定をし
た。
各ゲルの組成及び判定結果を次の第4表に示す。なお、
実施例3で使用したグリセリン脂肪酸工ステル及び界面
活性剤は、実施例2で使用したものと同じである。
又室内放置時間30分までは、指感判定の結果何れも堅
かつた。グリセリン脂肪酸エステル及び界面活性剤を含
まないもの(比較例)及びこれらを夫々1.5重量%、
0.5重量%含むものは、80分経過した時点で、氷が
可成溶解した状態になつたが、これらの添加剤を含まな
いものは堅いにもかゝわらずこれらの添加剤を含むもの
は指で押せばへこむ程度に柔らかくなつた。
第4表に示す結果から、凝固点降下剤を含まない保冷袋
充填用ゲルに対しても本発明の添加剤は有効であること
がわかる。
なお、実施例3においてもビニール袋に入れたゲルを一
夜冷凍した場合の指感判定の結果を示したが、図面のV
で示す温度上昇曲線からみて、冷凍庫ではなく、冷蔵庫
に入れて凍結させて使用すれば、十分実用に供しうるこ
とが明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明のカルボオキシビニルポリマーで作製し
た保冷袋充填用ゲル200gをビーカーに入れ、−20
゜Cに令却、凍結後20′Cの室内に放置した場合の温
度上昇曲線を示す。 図面中縦軸は温度を、横軸は経過時間を示している。曲
線I ・−ー・・・エチレングリコールを5重量%混入
せしめた上記ゲルの温度上昇曲線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 カルボオキシメチルセルロース、殿粉、ポリビニル
    アルコール、カルボオキシビニルポリマー等より選ばれ
    る水溶性高分子化合物の1種または2種以上を水に溶解
    したものを主原料とし、これにグリセリン脂肪酸エステ
    ル、シヨ糖脂肪酸エステルの1種または2種に界面活性
    剤を混入したものおよび必要に応じてエチレングリコー
    ル、プロピレングリコール、メタノール等の凝固点降下
    剤を添加して分散させゲル化することを特徴とする保冷
    袋充填用ゲルの製造方法。
JP53141076A 1978-11-17 1978-11-17 保冷袋充填用ゲルの製造方法 Expired JPS5935944B2 (ja)

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JP53141076A JPS5935944B2 (ja) 1978-11-17 1978-11-17 保冷袋充填用ゲルの製造方法

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JPS5568366A JPS5568366A (en) 1980-05-23
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FI121171B (fi) * 2007-02-28 2010-08-13 Blue1 Oy Jäähdytettävä säilytysastia

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