JPS5935593B2 - アンジオテンシン変換酵素の活性測定法 - Google Patents
アンジオテンシン変換酵素の活性測定法Info
- Publication number
- JPS5935593B2 JPS5935593B2 JP11176080A JP11176080A JPS5935593B2 JP S5935593 B2 JPS5935593 B2 JP S5935593B2 JP 11176080 A JP11176080 A JP 11176080A JP 11176080 A JP11176080 A JP 11176080A JP S5935593 B2 JPS5935593 B2 JP S5935593B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- converting enzyme
- angiotensin converting
- measurement method
- enzyme activity
- glycyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はアンジオテンシン変換酵素の活性を測:遍ハー
NH−CH2−〃一p(式中XはOH、NH2またはN
(CH3)2を示す)とヒプリカーゼを用いることを特
徴とするものであり、さらに詳しくいえば本発明の方法
は上記一般式で示されるX−ヒプリルーL−グリシルー
L−グリシン、ヒプリカーゼ、ペルオキシダーゼ、4−
アミノアンチピリンおよび過酸化水素から構成される試
薬を、アンジオテンシン変換酵素を含有する液体に混合
し、生成されるキノンイミン色素の・濃度を比色法によ
つて測定する段階を含定する方法に関し、下記一般式で
示される合成基質X−ヒプリルーL−グリシルーL−グ
リシン一CH2−C−NH−CH2−COOHむことを
特徴とするものである。
NH−CH2−〃一p(式中XはOH、NH2またはN
(CH3)2を示す)とヒプリカーゼを用いることを特
徴とするものであり、さらに詳しくいえば本発明の方法
は上記一般式で示されるX−ヒプリルーL−グリシルー
L−グリシン、ヒプリカーゼ、ペルオキシダーゼ、4−
アミノアンチピリンおよび過酸化水素から構成される試
薬を、アンジオテンシン変換酵素を含有する液体に混合
し、生成されるキノンイミン色素の・濃度を比色法によ
つて測定する段階を含定する方法に関し、下記一般式で
示される合成基質X−ヒプリルーL−グリシルーL−グ
リシン一CH2−C−NH−CH2−COOHむことを
特徴とするものである。
アンジオテンシン変換酵素(以下ACEと略記する)
は生体内においてアンジオテンシン1に作用し、そのC
−末端のジペプチドすなわちL−ヒスチジルーL−ロイ
シンを遊離せしめて、血圧上昇作用のある活性型のアン
ジオテンシン■を生成する酵素である。
は生体内においてアンジオテンシン1に作用し、そのC
−末端のジペプチドすなわちL−ヒスチジルーL−ロイ
シンを遊離せしめて、血圧上昇作用のある活性型のアン
ジオテンシン■を生成する酵素である。
この酵素はレニン・アンジオテンシン系あるいはキニン
・カリクレーン系と関連して生体内で重要な役割をして
いるが、この酵素の血中でのレベルによつてサイコイド
ーシスの診断をすることができる。従つて上記ACEの
酵素活性を測定することは生理的あるいは臨床的に有意
義であり、従来その測定法として、(1)放射性同位元
素を用いる方法、(2)螢光を用いる方法、(3)液体
クロマトグラフイ一による方法などが提案されているが
、これらの方法は特殊な装置を必要とするために一般的
な方法として用いられていない。
・カリクレーン系と関連して生体内で重要な役割をして
いるが、この酵素の血中でのレベルによつてサイコイド
ーシスの診断をすることができる。従つて上記ACEの
酵素活性を測定することは生理的あるいは臨床的に有意
義であり、従来その測定法として、(1)放射性同位元
素を用いる方法、(2)螢光を用いる方法、(3)液体
クロマトグラフイ一による方法などが提案されているが
、これらの方法は特殊な装置を必要とするために一般的
な方法として用いられていない。
また上記の方法の他にガツシユマンらの提案した方法が
あり、この方法では合成基質ヒプリル一L−ヒスチジル
一L−ロイシンを用い、これをACEを含有している試
料(例えば血清、体液など)と所定時間反応せしめた後
、反応停止剤例えば塩酸を添加し、生成したヒプリル酸
を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチルを蒸発して乾固した
後、蒸留水に溶解し、紫外部において吸光度を測定して
ヒプリル酸の濃度を求め、これから計算によつてACE
の活性を求める。本発明は、上記の方法と異なり、AC
Eの活性を簡単に測定する方法を提供することを目的と
して開発されたものであつて、本発明の測定法の原理は
次の通りである。血清、体液などACEを含有する液体
に、既述した一般式で示されるX−ヒプリル一L−グリ
シル−L−グリシン(XはH,.OH,.NH2または
N(CH3)2を示す)を加えると、X−ヒプリル酸と
L−グリシル−L−グリシンを生じ、これにヒプリカー
ゼを加えると、X−ヒプリル酸からX−安息香酸とグリ
シンを生ずる。X一安息香酸は、ペルオキシダーゼの存
在下で、4−アミノアンチピリンおよびH2O2と反応
してキノンイミン色素を生じ、この色素の濃度を比色に
よつて測定し、上記ACEの活性を知ることができる。
従つて上記のX−ヒプリル一L−グリシル−L−グリシ
ン、ヒプリカーゼ、ペルオキシダーゼ、4−アミノアン
チピリンおよびH2O2を含有する溶液を試薬とし、こ
れをACEを含有する液体例えば血清に混合し、生成さ
れるキノンイミン色素の濃度を比色測定することによつ
てACEの活性を算出することができ、本発明の方法に
よれば極めて簡単にACEの活性を測定することができ
る。上記本発明の方法の原理を式をもつて示すと次の通
りである。
あり、この方法では合成基質ヒプリル一L−ヒスチジル
一L−ロイシンを用い、これをACEを含有している試
料(例えば血清、体液など)と所定時間反応せしめた後
、反応停止剤例えば塩酸を添加し、生成したヒプリル酸
を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチルを蒸発して乾固した
後、蒸留水に溶解し、紫外部において吸光度を測定して
ヒプリル酸の濃度を求め、これから計算によつてACE
の活性を求める。本発明は、上記の方法と異なり、AC
Eの活性を簡単に測定する方法を提供することを目的と
して開発されたものであつて、本発明の測定法の原理は
次の通りである。血清、体液などACEを含有する液体
に、既述した一般式で示されるX−ヒプリル一L−グリ
シル−L−グリシン(XはH,.OH,.NH2または
N(CH3)2を示す)を加えると、X−ヒプリル酸と
L−グリシル−L−グリシンを生じ、これにヒプリカー
ゼを加えると、X−ヒプリル酸からX−安息香酸とグリ
シンを生ずる。X一安息香酸は、ペルオキシダーゼの存
在下で、4−アミノアンチピリンおよびH2O2と反応
してキノンイミン色素を生じ、この色素の濃度を比色に
よつて測定し、上記ACEの活性を知ることができる。
従つて上記のX−ヒプリル一L−グリシル−L−グリシ
ン、ヒプリカーゼ、ペルオキシダーゼ、4−アミノアン
チピリンおよびH2O2を含有する溶液を試薬とし、こ
れをACEを含有する液体例えば血清に混合し、生成さ
れるキノンイミン色素の濃度を比色測定することによつ
てACEの活性を算出することができ、本発明の方法に
よれば極めて簡単にACEの活性を測定することができ
る。上記本発明の方法の原理を式をもつて示すと次の通
りである。
(上式中xは0H,.NH2またはN(CH3)2であ
る。
る。
)本発明において用いるp−ヒドロキシーヒプリル一L
−グリシル−L−グリシンは次のようにして合成するこ
とができる。
−グリシル−L−グリシンは次のようにして合成するこ
とができる。
p−アセトキシ安息香酸18r2:.N−ヒドロキシス
クシンイミド11rをジオキサン200dに溶かし、氷
冷下でシンクロヘキシルカルボジイミド20Pを加え、
1夜かきまぜをつつけて析出した沈殿を▲別し、▲液を
減圧下で留去して得た残渣にエーテルを加え、析出した
結晶をエーテルで洗浄し、乾燥する。
クシンイミド11rをジオキサン200dに溶かし、氷
冷下でシンクロヘキシルカルボジイミド20Pを加え、
1夜かきまぜをつつけて析出した沈殿を▲別し、▲液を
減圧下で留去して得た残渣にエーテルを加え、析出した
結晶をエーテルで洗浄し、乾燥する。
このようにして得たp−アセトキシ安息香酸−スクシン
イミドエステル22fをジメトキシエタン150dに溶
解し、これを、あらかじめグリシル−グリシル−グリシ
ン18?と炭酸水素ナトリウム14rを水1501!L
lに溶解した溶液に加え、1時間かきまぜを行なつた後
、▲過し、▲液に水300dを加え、O℃に冷却し、1
夜放置した後、析出した結晶を▲別し、少量の冷水で洗
浄して乾燥する。この結晶すなわちp−アセトキシーヒ
プリル一L−グリシル−L−グリシン20rをメタノー
ル50m1に溶解し、1N−NaOH水溶液50aを加
え、1時間かきまぜた後、希塩酸を用いて溶液のPHを
2.5に調整し、減圧下で濃縮して水1007!Llを
加え、0℃において2時間放置し、析出した結晶を▲別
し、水で洗浄した後、デシケーター中で乾燥し、p−ヒ
ドロキシーヒプリル一L−グリシル−L−グリシンを得
る。下記に本発明の実施例を示す。例 p−ヒドロキシーヒプリル一L−グリシル−L−グリシ
ン12mM)ヒプリカーゼIU)4−アミノアンチピリ
ン2mM)過酸化水素3mM)塩化ナトリウム0.5M
およびホウ酸0.IMを含有する緩衝液( PH8.3
)0.5m1中に血清0.05m1を加え、温度37℃
で20分間反応せしめ、ついでこの反応液にエチレンジ
アミン四酢酸(EDTA)2mMおよびペルオキシダー
ゼIUを含む反応停止液0.5m1を加え、37℃に1
分間放置した後、波長505nmにおいて吸光度を測定
し、この値をAとした。
イミドエステル22fをジメトキシエタン150dに溶
解し、これを、あらかじめグリシル−グリシル−グリシ
ン18?と炭酸水素ナトリウム14rを水1501!L
lに溶解した溶液に加え、1時間かきまぜを行なつた後
、▲過し、▲液に水300dを加え、O℃に冷却し、1
夜放置した後、析出した結晶を▲別し、少量の冷水で洗
浄して乾燥する。この結晶すなわちp−アセトキシーヒ
プリル一L−グリシル−L−グリシン20rをメタノー
ル50m1に溶解し、1N−NaOH水溶液50aを加
え、1時間かきまぜた後、希塩酸を用いて溶液のPHを
2.5に調整し、減圧下で濃縮して水1007!Llを
加え、0℃において2時間放置し、析出した結晶を▲別
し、水で洗浄した後、デシケーター中で乾燥し、p−ヒ
ドロキシーヒプリル一L−グリシル−L−グリシンを得
る。下記に本発明の実施例を示す。例 p−ヒドロキシーヒプリル一L−グリシル−L−グリシ
ン12mM)ヒプリカーゼIU)4−アミノアンチピリ
ン2mM)過酸化水素3mM)塩化ナトリウム0.5M
およびホウ酸0.IMを含有する緩衝液( PH8.3
)0.5m1中に血清0.05m1を加え、温度37℃
で20分間反応せしめ、ついでこの反応液にエチレンジ
アミン四酢酸(EDTA)2mMおよびペルオキシダー
ゼIUを含む反応停止液0.5m1を加え、37℃に1
分間放置した後、波長505nmにおいて吸光度を測定
し、この値をAとした。
一方上記反応停止液0.5m1に上記ホウ酸0.IM含
有緩衝液0.5m1を加えた後、血清0.05m1を加
えて、ブランクテスト用試薬を調整し、この試薬を用い
て上記と同様にして吸光度を測定し、その値をBとした
。
有緩衝液0.5m1を加えた後、血清0.05m1を加
えて、ブランクテスト用試薬を調整し、この試薬を用い
て上記と同様にして吸光度を測定し、その値をBとした
。
ACEの活性単位(MU)は次式によつて計算される。
測定を20回繰返して得た結果は次の通りであつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記一般式で表わされるX−ヒプリル−L−グリシ
ル−L−グリシン、ヒプリカーゼ、ペルオキシダーゼ、
4−アミノアンチピリンおよび過酸化水素から構成させ
る試薬を、アンジオテンシン変換酵素を含有する液体に
混合し、生成されるキノンイミン色素の濃度を、比色法
によつて測定する段階を含むことを特徴とするアンジオ
テンシン変換酵素の活性測定法。 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中XはOH、NH_2またはN(CH_3)_2を示
す。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11176080A JPS5935593B2 (ja) | 1980-08-15 | 1980-08-15 | アンジオテンシン変換酵素の活性測定法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11176080A JPS5935593B2 (ja) | 1980-08-15 | 1980-08-15 | アンジオテンシン変換酵素の活性測定法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5736996A JPS5736996A (ja) | 1982-02-27 |
JPS5935593B2 true JPS5935593B2 (ja) | 1984-08-29 |
Family
ID=14569489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11176080A Expired JPS5935593B2 (ja) | 1980-08-15 | 1980-08-15 | アンジオテンシン変換酵素の活性測定法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5935593B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5985299A (ja) * | 1982-11-05 | 1984-05-17 | Fujirebio Inc | カルボキシペプチダ−ゼaの活性測定方法 |
JP4930718B2 (ja) * | 2007-09-13 | 2012-05-16 | セイコーエプソン株式会社 | 表示器支持装置、電子機器 |
-
1980
- 1980-08-15 JP JP11176080A patent/JPS5935593B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5736996A (ja) | 1982-02-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Eggleton et al. | The estimation of creatine and of diacetyl | |
Kusche et al. | Comparison of the14C-putrescine assay with the NADH test for the determination of diamine oxidase: description of a standard procedure with a high precision and an improved accuracy | |
Castillo et al. | Sensitive substrates for human leukocyte and porcine pancreatic elastase: a study of the merits of various chromophoric and fluorogenic leaving groups in assays for serine proteases | |
US4167449A (en) | Composition and method for determining transferase and protease activity | |
CA1080216A (en) | Dipeptide derivatives, salts thereof, and method of measuring enzyme activity | |
FIEDLER et al. | Peptide esters and nitroanilides as substrates for the assay of human urinary kallikrein | |
US3979447A (en) | γ-Glutamyl-4-nitroanilide compounds | |
JPH0827274B2 (ja) | 芳香族アミン又はこれを形成する系の検出法及び検出剤 | |
Janda et al. | Catalytic antibodies with acyl-transfer capabilities: mechanistic and kinetic investigations | |
JPS584918B2 (ja) | グルタメ−ト−オキザロアセテ−ト−トランスアミナ−ゼ及びグルタメ−ト−ピルベ−ト−トランスアミナ−ゼの測定法 | |
JPS5935593B2 (ja) | アンジオテンシン変換酵素の活性測定法 | |
JPS588839B2 (ja) | アンジオテンシン変換酵素の活性測定法 | |
JPH0154997B2 (ja) | ||
EP0224254B1 (en) | a novel substrate for plasma kallikrein and a method for measuring biological components using the same | |
KR880002235B1 (ko) | N-아실디히드로 레조루핀 유도체의 제조방법 | |
JPS5935597B2 (ja) | アンジオテンシン変換酵素の活性測定法 | |
JPS5823080B2 (ja) | アンジオテンシン変換酵素の活性測定法 | |
US4049702A (en) | γ-Glutamyl-4-nitroanilide compounds | |
CA1087075A (en) | Composition and method for determining transferase and protease activity | |
EP0415471B1 (en) | Stabilized Trinder reagent | |
Jacobson et al. | Distance relationships between the catalytic site labeled with 4-(iodoacetamido) salicylic acid and regulatory sites of glutamate dehydrogenase | |
JPH01216964A (ja) | 新規コリン誘導体及びそれを用いた血清コリンエステラーゼ活性測定法 | |
Goldbarg et al. | A method for the colorimetric determination of α-d-glucosidase with a chromogenic substrate | |
EP0150227A1 (en) | Dipeptide derivatives and their use in determining the activity of carboxypeptidase A | |
JPS5935595B2 (ja) | アンジオテンシン変換酵素の活性測定法 |