JPS588839B2 - アンジオテンシン変換酵素の活性測定法 - Google Patents
アンジオテンシン変換酵素の活性測定法Info
- Publication number
- JPS588839B2 JPS588839B2 JP12256179A JP12256179A JPS588839B2 JP S588839 B2 JPS588839 B2 JP S588839B2 JP 12256179 A JP12256179 A JP 12256179A JP 12256179 A JP12256179 A JP 12256179A JP S588839 B2 JPS588839 B2 JP S588839B2
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- converting enzyme
- angiotensin converting
- activity
- measurement method
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はアンジオテンシン変換酵素の活性を測定する方
法に関し、下記式で示される合成基質ヒプリルーL−ヒ
スチジルーL一ロイシン とヒプリカーゼを用いることを特徴とするアンジオテン
シン変換酵素の活性測定法に関する。
法に関し、下記式で示される合成基質ヒプリルーL−ヒ
スチジルーL一ロイシン とヒプリカーゼを用いることを特徴とするアンジオテン
シン変換酵素の活性測定法に関する。
アンジオテンシン変換酵素(以下ACEと略記する)は
、生体内においてアンジオテノシンlに作用し、C一末
端のジペプチドすなわちL−ヒスチジルーL一ロイシン
を遊離せしめて、血圧上昇作用のあるアンジオテンシン
■を生成する酵素である。
、生体内においてアンジオテノシンlに作用し、C一末
端のジペプチドすなわちL−ヒスチジルーL一ロイシン
を遊離せしめて、血圧上昇作用のあるアンジオテンシン
■を生成する酵素である。
この酵素はレニン・アンジオテンシン系あるいはキニン
・カリクレイン系と関連して生体内で重要な役割をして
いるが、この酵素の血中でのレベルによってサルコイド
ーシスの診断をすることができる。
・カリクレイン系と関連して生体内で重要な役割をして
いるが、この酵素の血中でのレベルによってサルコイド
ーシスの診断をすることができる。
従って上記ACEの酵素活性を測定することは生理的あ
るいは臨床的に有意義であり、従来その測定法として、
(1)放射性同位元素を用いる方法、(2)螢光を用い
る方法、(3)液体クロマトグラフイーによる方法など
が提案されているが、これらの方法は特殊な装置を必要
とするために一般的な方法として用いられていない。
るいは臨床的に有意義であり、従来その測定法として、
(1)放射性同位元素を用いる方法、(2)螢光を用い
る方法、(3)液体クロマトグラフイーによる方法など
が提案されているが、これらの方法は特殊な装置を必要
とするために一般的な方法として用いられていない。
また上記の方法のほかに、カツシュマンらの提案した方
法があり、この方法では合成基質ヒプリルーL−ヒスチ
ジルーし一口イシンを用い、これをACBを含有してい
る試刺(例えば血清、体液など)と所定時間反応せしめ
た後、反応停止剤例えば塩酸を添加し、生成したヒプリ
ル酸を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチルを蒸発して乾固
した後、蒸留水に溶解し、紫外線において吸光度を測定
してヒプリル酸の濃度を求め、これから計算によってA
CEの活性を求める。
法があり、この方法では合成基質ヒプリルーL−ヒスチ
ジルーし一口イシンを用い、これをACBを含有してい
る試刺(例えば血清、体液など)と所定時間反応せしめ
た後、反応停止剤例えば塩酸を添加し、生成したヒプリ
ル酸を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチルを蒸発して乾固
した後、蒸留水に溶解し、紫外線において吸光度を測定
してヒプリル酸の濃度を求め、これから計算によってA
CEの活性を求める。
本発明は上記の方法と異なり、ACFの活性を簡単に測
定する方法を提供することを目的として開発されたもの
であって、本発明の測定法の原理は次の通りである。
定する方法を提供することを目的として開発されたもの
であって、本発明の測定法の原理は次の通りである。
血清、体液などACEを含有する液体に、既述した式で
示されるヒプリルーし−ヒスチジルーL2−ロイシンを
加えるとヒプリル酸とL−ヒスチジルーL一ロイシンを
生じ、これにヒプリカーゼを加えると、ヒプリル酸から
グリシンと安息香酸を生ずる。
示されるヒプリルーし−ヒスチジルーL2−ロイシンを
加えるとヒプリル酸とL−ヒスチジルーL一ロイシンを
生じ、これにヒプリカーゼを加えると、ヒプリル酸から
グリシンと安息香酸を生ずる。
グリシンはグリシンオキシダーゼの存在下で、過酸化水
素、アンモニアおよびグリオキサル酸を生じ、過酸化水
素は、ベルオキシダーゼの存在下で、4−アミノアンチ
ピリンおよびフェノールと反応してキノンイミン色素を
生じ、この色素の濃度を比色によって測定し、上記An
の活性を知ることができる。
素、アンモニアおよびグリオキサル酸を生じ、過酸化水
素は、ベルオキシダーゼの存在下で、4−アミノアンチ
ピリンおよびフェノールと反応してキノンイミン色素を
生じ、この色素の濃度を比色によって測定し、上記An
の活性を知ることができる。
従って上記のヒプリルーL−ヒスチジルーし一ロイシン
、ヒブリカカーゼ、グリシンオキシダーゼ、ベルオキシ
ダーゼ、4ーアミノアンチビリンおよびフェノールを含
有する溶液を試薬とし、これにACEを含有する液体例
えば血清を混合し、生成されるキノンイミン色素の濃度
を比色測定することによってACEの活性を算出するこ
とができ、本発明の方法によれば極めて簡単にACEの
活性を測定することができる。
、ヒブリカカーゼ、グリシンオキシダーゼ、ベルオキシ
ダーゼ、4ーアミノアンチビリンおよびフェノールを含
有する溶液を試薬とし、これにACEを含有する液体例
えば血清を混合し、生成されるキノンイミン色素の濃度
を比色測定することによってACEの活性を算出するこ
とができ、本発明の方法によれば極めて簡単にACEの
活性を測定することができる。
上記本発明の方法の原理を式をもって示すと次の通りで
ある。
ある。
上記においては(3)式によって生成されるH2O2を
利用する方法について述べたが、別法として(3)式に
おいて生成されるNHsを利用し、グルタミン酸デヒド
ロゲナーゼの存在下で、α−ケトグルタル酸およびNA
DPH(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドホスフ
ェートの還元型)とNHsを反応せしめ、NADPHの
減少を紫外線において測定し、ACEの活性を算出する
こともできるし、また(4)式の反応において4−アミ
ノアンチピリンとフェノールを用いる代りにロイコ染料
のような酸化還元型の色素を用い、酸化によって発色し
た色素の濃度を比色によって測定しACEの活性を知る
こともできる。
利用する方法について述べたが、別法として(3)式に
おいて生成されるNHsを利用し、グルタミン酸デヒド
ロゲナーゼの存在下で、α−ケトグルタル酸およびNA
DPH(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドホスフ
ェートの還元型)とNHsを反応せしめ、NADPHの
減少を紫外線において測定し、ACEの活性を算出する
こともできるし、また(4)式の反応において4−アミ
ノアンチピリンとフェノールを用いる代りにロイコ染料
のような酸化還元型の色素を用い、酸化によって発色し
た色素の濃度を比色によって測定しACEの活性を知る
こともできる。
下記に本発明の実施例を示す。
例
ピプリル−L−ヒスチジル−L−ロイシン5mM、4−
アミノアンチビリン0.5mM,フェノール10mM、
ピブリカーゼ2U,グリシンオキシダーゼ300U,ベ
ルオキシダーゼ0.5Uを含有する試薬(pH8.3)
0.25mlに対して血清0.05mlと稀釈用精製水
0.049mlを加えて混合し、温度37℃において波
長505nmの光を用い、吸光度の変化すなわち反応速
度を測定した。
アミノアンチビリン0.5mM,フェノール10mM、
ピブリカーゼ2U,グリシンオキシダーゼ300U,ベ
ルオキシダーゼ0.5Uを含有する試薬(pH8.3)
0.25mlに対して血清0.05mlと稀釈用精製水
0.049mlを加えて混合し、温度37℃において波
長505nmの光を用い、吸光度の変化すなわち反応速
度を測定した。
測定は遠心方式による自動分析機を用い、タイムラグを
5秒、反応時間を10分とした。
5秒、反応時間を10分とした。
ACEの活性単位mUは、係数をインプットすると自動
的にプリントアウトされるのであるが、計算は次式によ
って行なわれる。
的にプリントアウトされるのであるが、計算は次式によ
って行なわれる。
20回測定を行なつな結果は次に示す通りであった。
活性単位mU=15.0±0.49(nmol/ml/
min) 変動係数CV=3.0% 本発明の方法と比較するために、上記例において用いた
血清と同じ血清を用い、次のようにしてカツシュマン方
法によって測定を行ない、下記に示す結果を得た。
min) 変動係数CV=3.0% 本発明の方法と比較するために、上記例において用いた
血清と同じ血清を用い、次のようにしてカツシュマン方
法によって測定を行ない、下記に示す結果を得た。
ヒプリル−L−ヒスチジル−L−ロイシンを含むリン酸
緩衝液(pH=8.3)0.25mlに血清0.1ml
を加えて混合し、37℃において60分間反応せしめた
後、塩酸を加えて反応を停止させ、反応生成物であるヒ
プリル酸を抽出するため酢酸エチル1.5mlを加えて
ふりまぜ、上清を採取し、溶媒を除去した後、所定の精
製水で復元し、比色計によって波長228nmの紫外線
の吸光度を測定し、ヒプリル酸の生成量を求め、ACE
の活性単位mUを計算した。
緩衝液(pH=8.3)0.25mlに血清0.1ml
を加えて混合し、37℃において60分間反応せしめた
後、塩酸を加えて反応を停止させ、反応生成物であるヒ
プリル酸を抽出するため酢酸エチル1.5mlを加えて
ふりまぜ、上清を採取し、溶媒を除去した後、所定の精
製水で復元し、比色計によって波長228nmの紫外線
の吸光度を測定し、ヒプリル酸の生成量を求め、ACE
の活性単位mUを計算した。
20回測定した結果は次の通りであった。
活性単位mU=15.8±0.93(nmol/ml/
min) 変動係数CV=5.89% 上記結果から判るように、本発明の方法はカツシュマン
の方法に比べてはるかに簡単であるが活性単位において
は、カツシュマンの方法の場合とほぼ同じ値が得られ、
変動係数においてはカツシュマンの方法の場合に比して
その値が小さく、再現性においてすぐれている。
min) 変動係数CV=5.89% 上記結果から判るように、本発明の方法はカツシュマン
の方法に比べてはるかに簡単であるが活性単位において
は、カツシュマンの方法の場合とほぼ同じ値が得られ、
変動係数においてはカツシュマンの方法の場合に比して
その値が小さく、再現性においてすぐれている。
Claims (1)
- 1下記式で表わされるヒプリルーL−ヒスチジルーL一
ロイシン、ヒプリカーゼ、グリシンオキシダーゼ、ベル
オキシダーゼ、4−アミノアンチピリンおよびフェノー
ルから構成される試薬を、アンジオテンシン変換酵素を
含有する液体に混合し、生成されるキノンイミン色素の
濃度を、比色法によって測定する段階を含むことを特徴
とするアンジオテンシン変換酵素の活性測定法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12256179A JPS588839B2 (ja) | 1979-09-26 | 1979-09-26 | アンジオテンシン変換酵素の活性測定法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12256179A JPS588839B2 (ja) | 1979-09-26 | 1979-09-26 | アンジオテンシン変換酵素の活性測定法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5648898A JPS5648898A (en) | 1981-05-02 |
JPS588839B2 true JPS588839B2 (ja) | 1983-02-17 |
Family
ID=14838931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12256179A Expired JPS588839B2 (ja) | 1979-09-26 | 1979-09-26 | アンジオテンシン変換酵素の活性測定法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS588839B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6393048U (ja) * | 1986-12-08 | 1988-06-16 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102087290A (zh) * | 2009-12-04 | 2011-06-08 | 苏州艾杰生物科技有限公司 | 甘氨酸的测定方法与甘氨酸测定试剂盒 |
CN102298036A (zh) * | 2010-06-25 | 2011-12-28 | 苏州艾杰生物科技有限公司 | 甘氨酸的测定方法与甘氨酸测定试剂盒 |
CN102298051A (zh) * | 2010-06-25 | 2011-12-28 | 苏州艾杰生物科技有限公司 | 甘氨酸的测定方法与甘氨酸测定试剂盒-9072 |
CN102298041A (zh) * | 2010-06-25 | 2011-12-28 | 苏州艾杰生物科技有限公司 | 甘氨酸的测定方法与甘氨酸测定试剂盒 |
CN102298040A (zh) * | 2010-06-25 | 2011-12-28 | 苏州艾杰生物科技有限公司 | 甘氨酸的测定方法与甘氨酸测定试剂盒 |
CN102298042A (zh) * | 2010-06-25 | 2011-12-28 | 苏州艾杰生物科技有限公司 | 甘氨酸的测定方法与甘氨酸测定试剂盒 |
CN102298045A (zh) * | 2010-06-25 | 2011-12-28 | 苏州艾杰生物科技有限公司 | 甘氨酸的测定方法与甘氨酸测定试剂盒 |
-
1979
- 1979-09-26 JP JP12256179A patent/JPS588839B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6393048U (ja) * | 1986-12-08 | 1988-06-16 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5648898A (en) | 1981-05-02 |
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