JPS5935482Y2 - 自動折りたたみ機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、長尺物縁自動縫製機に装備される自動折りた
たみ機に関し、さらに詳しくは、使用者の要望に応じて
、長尺物縁自動縫製機に簡単に取付けることが出来、且
つ縫製されたタオル、カーテン、断熱材、ゆかた地、ス
カート地等の長尺物を所望の状態に確実に折りたたむこ
とが出来る、極めてコンパクトな自動折りたたみ機に関
するものである。

〈従来の技術〉 従来、タオル等の長尺物を自動的に折りたたむ装置とし
ては、クランク機構を有する長尺物移送部と、該長尺物
移送部先端に枢着すると共に上記クランク機構の一端に
係止した揺動枠とからなり、この装置の揺動枠を揺動さ
せることによって、移送されてぐる長尺物を順次自動的
に折りたたんで゛いた。

ところが、上記揺動枠の長尺物導入開口が、該揺動枠を
枢着した長尺物移送部先端位置から遠く離れた位置に設
けられているため、この装置の始動時に、該装置の移送
部から長尺物が移送されてきても、揺動枠の揺れ動作と
相まって長尺物の先端が揺動枠の長尺物導入開口に常に
確実に入るとは限らないといった欠点があった。

そのため、始動時には作業具が−々長尺物の先端を揺動
枠の導入開口に導びいてやらねばならなかった。

〈問題点を解決するための手段〉 本考案は叙述のような従来の問題点を解決するために、
コンベヤベルトを装備してなる固定枠１の先端に枢着す
ると共に、該固定枠１に付設し長尺物縁自動縫製機等の
回転駆動源に連結したクランク機構に係止し、該クラン
ク運動によって揺動する揺動枠を有する長尺物自動折り
たたみ機において、上記揺動枠を揺動筒枠体５とすると
共に、該揺動筒枠体５の一端開口部を前記固定枠先端の
枢着部近傍、並びに前記コンベヤベルト３の先端近傍に
位置させたものである。

〈実施例〉 そこで本考案に係る一実施例を図に基づいて説明する。

第２図に示すように、本考案に係る自動折りたたみ機の
固定枠１は、螺ナツト１４等の締付具によって第１図の
如く長尺物縁自動縫製機の機構７に着脱自在に、且つ片
持ち状に取付けられている。

また、該固定枠１には、長尺物縁自動縫製機の駆動モー
タ２によって作動するコンベヤベルト３が装備されてい
る。

更に該コンベヤベルト３の上面には、長尺物押えローラ
８が当接しながら該ベルト３の作動と共に転動するよう
に設けられている。

すなわち、該ローラ８は、固定枠１のブラケット１０に
揺動アーム９を介して上下揺動自在に付設され、ばね１
５の弾発付勢によってコンベヤベルト３の上面に当接す
るように設けられている。

また、上記固定枠１の前端には、揺動筒枠体５が枢着さ
れている。

すなわち、固定枠１の前端は、図示の如く、その両側の
一部が斜め下方に突出した略楕円形状に形成され、この
突出部分に孔が穿設されていて、該孔に軸が遊嵌されて
いる。

そして該軸は、その両端を固定枠１の上記突出部分から
僅かに外方に突出している。

また、上記揺動筒枠体５は、一端が口を広く、他端は口
を狭く開口した四角筒状の枠体であり、広く開口した一
端の上面部分は、めくれ上がったように外方に突出形成
されている。

そして広く開口した枠体の両側部には孔を穿設した軸承
部５Ｂが形成され、前記固定枠１の突出部分から突き出
た軸に該軸承部５Ｂが嵌着されている。

そして揺動筒枠体５を固定枠１に取付けたときに、該揺
動筒枠体５の上記めくれ上がったように外方に突出した
部分は、揺動筒枠体５側のコンベヤベルト３前記近傍に
位置するようになると共に、固定枠１の枢着部（軸承部
５Ｂ）をカバーするようになっている。

しかして、上記揺動筒枠体５は固定枠１の後側部に付設
したクランク機構に揺動可能なように係止されている。

具体的には、揺動筒枠体５の軸承部５Ｂより所定距離だ
け離れた位置５Ａに以下のクランク機構の一部が係止さ
れている。

すなわち、該位置５Ａに連結ロッド６の前端６Ｂがピン
６Ｃにより回転自在に取付けられ、該連結ロッド６の後
端６Ａはピン６Ｄにより回転アーム４Ｂの自由溝４Ａに
回転自在に取付けられている。

連結ロッド６は、長尺物の振分は位置を調節し得るよう
に長さ調節部６Ｅ、６Ｅを有している。

前記アーム４Ｂは調節部４Ｃを介したクランク部材であ
り、チェンホイール４に取付けられている。

アーム４Ｂの調節部４Ｃは、チェンホイール４の回転中
心からアーム４Ｂの自由端４Ａまでの距離を変更して、
究極的に長尺物の振り分は長さの調節を行うためのもの
である。

チェンホイール４は、長尺物縁自動縫製機の駆動源２に
より従動されるコンベヤ３の後部軸１１に取付けられた
チェンホイール１２とエンドレスチェーン１３を介して
連動するようになされている。

次に、実施例の自動折りたたみ機の使用態様について説
明すると、機構７に蝶ナツト１４でコンベヤベルト３を
装備した固定枠１を取付ける。

そして駆動源２の回転がコンベヤベルト３の後部軸１１
に伝達されるように、ベルト等公知の伝動装置を利用し
て、両者を連結させる。

然る後、長尺物縁自動縫製機により縁部が縫製された長
尺物の前端を、コンベヤベルト３と押えロール８との間
を通過させて、揺動枠５の入口端を臨む位置まで持って
いく。

その後、駆動源２のスイッチを入れることにより、自動
縫製された長尺物は、コンベヤベルト３の駆動に伴って
コンベヤベルト３の先端近傍に一端開口を位置させた揺
動筒枠体５内に自然に送り込まれ、該揺動筒枠体５の出
口端５Ｃが前後方向に揺動することに伴って第１図に示
す如く自然に折りたたまれる。

なお、揺動筒枠体５の揺動は自動縫製機の回転駆動源２
によって行なわれるものであるから、自動縫製機の駆動
速度に応じた所定速度で、長尺物の折りたたみを行ない
、自動縫製機が糸切れや長尺物の縫製完了後の理由によ
り停止すれば、それに伴って自動停止するものである。

以上のように、この実施例では、揺動筒枠体５の一端開
口がコンベヤベルト先端近傍に位置しているから、コン
ベヤベルトで移送されてきた長尺物は、該揺動筒枠体５
から外れることなくスムーズに開口から揺動筒枠体内に
入る。

また、固定枠１が長尺物縁自動縫製機の機構７に着脱自
在となされているものであるから、使用者の要望に応じ
て、自動折りたたみ機を簡単に装備したり又は取外した
りすることが出来る。

また、固定枠１を機構７に片持ち状に取付けるものであ
るから、該固定枠１の下方が空き、自動縫製機の近くに
長尺物を折りたたむことができ、工場内スペースを有効
に利用できる。

更にコンベヤベルト３の上面に配設された長尺物押えロ
ール８によりコンベヤベルト３上の長尺物を押さえるも
のであるから、縫製完了後の長尺物を、コンベヤベルト
３上において、長尺物の性質に基づく原因によって、例
えばタオル地にあってはパイルの傾き等によりそれが左
側又は右側に片寄るのを防ぎつつ、長尺物がコンベヤベ
ルト３との間で滑りを生じないようにして確実に搬送し
て、揺動枠５に送り込むことが出来る。

〈本考案の効果〉 本考案は、従来の揺動枠を揺動筒枠体５とすると共に、
該揺動筒枠体５の一端開口部を前記固定枠先端の枢着部
近傍、並びに前記コンベヤベルト３の先端近傍に位置さ
せた構成であるから、腰のないタオル等の長尺物がコン
ベヤベルト３から揺動筒枠体５内に乗り移る時に、該筒
枠体５の外側上部に乗ってしまうこともなく、スムーズ
に揺動筒枠体内を通過させることができる。

そのため、本考案では自動折りたたみ機の始動時に、作
業具がいちいち長尺物の先端を揺動筒枠体内に入れると
いった補助作業をしなくとも、自然に入り込み、このよ
うな補助作業の必要が全くなくなる。

また、本考案の揺動筒枠体５は筒状であるから、その中
を通過する長尺物に、揺動筒枠体５の揺動に伴う空気抵
抗が加わらない。

そのため、空気抵抗にまり長尺物が必要以上に揺れ動く
ことがなく、安定した折りたたみを行なうことが出来る
。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すものであって、第１図は
長尺物縁自動縫製機に装着した状態を示す斜視図、第２
図は要部の斜視図である。 １・・・・・・固定枠、２・・・・・・回転駆動源、３
・・・・・・コンベヤベルト、４・・・・・・チェーン
ホイル（クランク部材）、５・・・・・・揺動筒枠体、
６・・・・・・連結ロッド、７・・・・・・機構、８・
・・・・・長尺物押えロール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンベヤベルト３を装備してなる固定枠１の先端に枢着
   すると共に、該固定枠１に付設し長尺物縁自動縫製機等
   の回転駆動源に連結したクランク機構に係止し、該クラ
   ンク機構のクランク運動によって揺動する揺動枠を有す
   る長尺物自動折りたたみ機において、上記揺動枠を揺動
   筒枠体５とすると共に、該揺動筒枠体５の一端開口部を
   前記固定枠先端の枢着部近傍、並びに前記コンベアベル
   ト３の先端近傍に位置させたことを特徴とする自動折り
   たたみ機。