JPS5935300B2 - 引張り曲げ加工法 - Google Patents
引張り曲げ加工法Info
- Publication number
- JPS5935300B2 JPS5935300B2 JP15556677A JP15556677A JPS5935300B2 JP S5935300 B2 JPS5935300 B2 JP S5935300B2 JP 15556677 A JP15556677 A JP 15556677A JP 15556677 A JP15556677 A JP 15556677A JP S5935300 B2 JPS5935300 B2 JP S5935300B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bending
- tensile force
- elongation
- present
- bending method
- Prior art date
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- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は引張曲げ成形における引張力の付加方法に関す
るものである。
るものである。
従来の引張曲げ加工法は定められた引張力を材料に加え
、その状態で材料を型に押付けて曲げ加工を行なつてい
た。
、その状態で材料を型に押付けて曲げ加工を行なつてい
た。
ここで引張力の大きさ＆Ｌ曲げ加工中に材料の圧縮側で
座屈を生じない程度の大きさにきめている。一般に材料
に加えた引張力Ｔとこれによつて生ずる伸びｅとの関係
は第１図のよ５になる。この曲線は材料の性質のバラツ
キ、周囲温度の差、寸法のバラツキなどのため必ずしも
同じにならない。例えば材料Ａ）材料Ｂではたとえ周囲
温度、寸法を同一にしても第１図のように異なつた曲線
となる。したがつて従来方法のように一定の引張力Ｔｌ
を加えると、材料Ａでは伸びがｅＡ）材料Ｂでは伸びが
ｅＢとなるため、曲げ加工開始前にすでに２つの材料間
で寸法に差を生じ、これが加工後の寸法形状のバラツキ
をもたらしていた。本発明は上記した従来技術の欠点を
除去するため、被加工材料に該材料の耐力よりも大きい
引張力を負荷して所定の伸びを与え、該伸びを与えた前
記引張力を保持した状態で前記材料の曲げ加工を行うこ
とによつて、寸法精度の良い曲げ製品が得られる引張り
曲げ加工法を提供することにある。
座屈を生じない程度の大きさにきめている。一般に材料
に加えた引張力Ｔとこれによつて生ずる伸びｅとの関係
は第１図のよ５になる。この曲線は材料の性質のバラツ
キ、周囲温度の差、寸法のバラツキなどのため必ずしも
同じにならない。例えば材料Ａ）材料Ｂではたとえ周囲
温度、寸法を同一にしても第１図のように異なつた曲線
となる。したがつて従来方法のように一定の引張力Ｔｌ
を加えると、材料Ａでは伸びがｅＡ）材料Ｂでは伸びが
ｅＢとなるため、曲げ加工開始前にすでに２つの材料間
で寸法に差を生じ、これが加工後の寸法形状のバラツキ
をもたらしていた。本発明は上記した従来技術の欠点を
除去するため、被加工材料に該材料の耐力よりも大きい
引張力を負荷して所定の伸びを与え、該伸びを与えた前
記引張力を保持した状態で前記材料の曲げ加工を行うこ
とによつて、寸法精度の良い曲げ製品が得られる引張り
曲げ加工法を提供することにある。
ところで、曲げ加工におけるスプリングバック量は除荷
したとき曲げ加工中の曲げモーメントが零になることに
より生ずるものであつて、曲げ加工中の曲げモーメント
は応力σ、ひずみ分布により決定され、その分布状態は
中立軸の位置ηに大きく依存する。例えば第２図に示す
ように、中立軸の位置がη１、η２のように異なると応
力分布は大きく異なる。このような場合、１、２の曲げ
モーメントＭ１、Ｍ２の大きさは次式で計算されるよう
に異なつた値になる。Ｍ１■ｆσｌｙｄＡ・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・（１）Ｍ２＝ｆσ２ｙｄ
Ａ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・（２）
ただし ｙ：端面からの距離ＤＡ：ｙにおける微小断面
積 したがつて、除荷したときのスプリングバツク量も異な
る。
したとき曲げ加工中の曲げモーメントが零になることに
より生ずるものであつて、曲げ加工中の曲げモーメント
は応力σ、ひずみ分布により決定され、その分布状態は
中立軸の位置ηに大きく依存する。例えば第２図に示す
ように、中立軸の位置がη１、η２のように異なると応
力分布は大きく異なる。このような場合、１、２の曲げ
モーメントＭ１、Ｍ２の大きさは次式で計算されるよう
に異なつた値になる。Ｍ１■ｆσｌｙｄＡ・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・（１）Ｍ２＝ｆσ２ｙｄ
Ａ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・（２）
ただし ｙ：端面からの距離ＤＡ：ｙにおける微小断面
積 したがつて、除荷したときのスプリングバツク量も異な
る。
一般に引張り曲げ加工における引張力と中立軸の位置η
との関係は第３図のようになる。
との関係は第３図のようになる。
すなわち、中立軸の位置ηは引張力が被加工材の耐力以
上になると変化は小さくなる。本発明においては、耐力
以上の引張力を加える方法として、ある一定の伸びに達
するまで引張力を負荷するようにしたものである。
上になると変化は小さくなる。本発明においては、耐力
以上の引張力を加える方法として、ある一定の伸びに達
するまで引張力を負荷するようにしたものである。
このようにすることによつて、中立軸の位置の変動が小
さくなり、したがつてスプリングバツク量の変動も減少
する。次に本発明を実施例によつて説明する。
さくなり、したがつてスプリングバツク量の変動も減少
する。次に本発明を実施例によつて説明する。
一般に材料の応力σ−ひずみεの関係は次式で表わすこ
とができる。
とができる。
σ≦σｅの範囲では、
σ＝Ｅε・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
（３）σ〉σｅの範囲では、ｎ σ ｅ σ＝Ｆ（ε−ー） 十σｅ・・・・・・・・・・・・・
・・（４）Ｅこ＼で σｅ：耐力 Ｅ ：弾性係数 ｎ ：加工硬化指数 Ｆ ：加工硬化係数 σＥ，ｎ，Ｆはロッドの違い、周囲温度、加工速度など
によつて変動する。
（３）σ〉σｅの範囲では、ｎ σ ｅ σ＝Ｆ（ε−ー） 十σｅ・・・・・・・・・・・・・
・・（４）Ｅこ＼で σｅ：耐力 Ｅ ：弾性係数 ｎ ：加工硬化指数 Ｆ ：加工硬化係数 σＥ，ｎ，Ｆはロッドの違い、周囲温度、加工速度など
によつて変動する。
ここでは最近半年間に入手したステンレス鋼（ＳＵＳ３
Ｏ４）の０．５ｔ板材１０ロッドについてσＥ，ｎ，Ｆ
の差異を調べた結果（周囲温度２５℃、ひずみ速度１／
１！Ｉｒｎ）を次の表に示す。これら１０ロッドの板材
１を予め第４図に示す如き断面形状に成形した後、第５
図のように板材１の両端をチヤツク３で掴み、引張力Ｔ
を負荷しながらＲ＝１００ｕのダイス２に板材１の開口
側を押付けて引張り曲げ加工を行なつた。
Ｏ４）の０．５ｔ板材１０ロッドについてσＥ，ｎ，Ｆ
の差異を調べた結果（周囲温度２５℃、ひずみ速度１／
１！Ｉｒｎ）を次の表に示す。これら１０ロッドの板材
１を予め第４図に示す如き断面形状に成形した後、第５
図のように板材１の両端をチヤツク３で掴み、引張力Ｔ
を負荷しながらＲ＝１００ｕのダイス２に板材１の開口
側を押付けて引張り曲げ加工を行なつた。
引張り曲げ加工条件としては、従来技術では各板材１を
まず３５Ｋｆ／藺２の応力で引張り、その引張力を保持
した状態で曲げ加工を行ない、そして除荷した。
まず３５Ｋｆ／藺２の応力で引張り、その引張力を保持
した状態で曲げ加工を行ない、そして除荷した。
一方本発明の方法では各板材１に耐力よりも大きい引張
力を負荷して１％のひずみを与え、その引張力を保持し
た状態で曲げ加工を行ない、そして除荷した。
力を負荷して１％のひずみを与え、その引張力を保持し
た状態で曲げ加工を行ない、そして除荷した。
除荷した後の板材１の半径をｋとすればスプリングバツ
ク量は次式で表わされる。１〜 ただし、 Ｒ：曲げ半径 Ｒ′：除荷後の半径 上記した従来の方法および本発明の方法で加工した板材
１のＲ′を（５）式に代入（ただしＲ＝１００藺）して
計算したスプリングバツク量を第６図に比較して示した
。
ク量は次式で表わされる。１〜 ただし、 Ｒ：曲げ半径 Ｒ′：除荷後の半径 上記した従来の方法および本発明の方法で加工した板材
１のＲ′を（５）式に代入（ただしＲ＝１００藺）して
計算したスプリングバツク量を第６図に比較して示した
。
同図においてＩは従来技術による方法を示し、は本発明
の方法を示す。第６図から明らかなように、従来技術で
はスプリングバツクの変動が１．６％であるが、本発明
の方法によれば０．６％になり、約レｔに減少させるこ
とができた。また、周囲温度、加工速度が変化した場合
にも本発明の方法を適用することによつて、スプリング
バックの変動を少くすることができた。
の方法を示す。第６図から明らかなように、従来技術で
はスプリングバツクの変動が１．６％であるが、本発明
の方法によれば０．６％になり、約レｔに減少させるこ
とができた。また、周囲温度、加工速度が変化した場合
にも本発明の方法を適用することによつて、スプリング
バックの変動を少くすることができた。
以上詳細に説明したように本発明によれば、被加工材料
に該材料の耐力よりも大きい引張力を負荷して所定の伸
びを与え、該伸びを与えた前記引張力を保持した状態で
前記材料の曲げ加工を行なうようにしたので、例え素材
の材質、寸法のバラツキや周囲温度の差があつても、ス
プリングバツク量の変動が減少し、手直し工数が大幅に
低減するという効果がある。
に該材料の耐力よりも大きい引張力を負荷して所定の伸
びを与え、該伸びを与えた前記引張力を保持した状態で
前記材料の曲げ加工を行なうようにしたので、例え素材
の材質、寸法のバラツキや周囲温度の差があつても、ス
プリングバツク量の変動が減少し、手直し工数が大幅に
低減するという効果がある。
第１図は異なる材料の引張力と伸び量との関係を示す図
、第２図は中立軸の位置が異なるときの応力分布を示す
図、第３図は引張り曲げ加工における引張力と中立軸の
位置との関係を示す図、第４図〜第５図は本発明の一実
施例であつて、第４図は被加工材料の断面図、第５図は
引張り曲げ加工状態を説明する図、第６図は従来の方法
および本発明の方法で加工した材料のスプリングバツク
量を比較して示した図である。 １・・・・・・板材（被加工材料）。
、第２図は中立軸の位置が異なるときの応力分布を示す
図、第３図は引張り曲げ加工における引張力と中立軸の
位置との関係を示す図、第４図〜第５図は本発明の一実
施例であつて、第４図は被加工材料の断面図、第５図は
引張り曲げ加工状態を説明する図、第６図は従来の方法
および本発明の方法で加工した材料のスプリングバツク
量を比較して示した図である。 １・・・・・・板材（被加工材料）。
Claims (1)
- １ 被加工材料に該材料の耐力よりも大きい引張力を負
荷して所定の伸びを与え、該伸びを与えた前記引張力を
保持した状態で前記材料の曲げ加工を行なうことを特徴
とする引張り曲げ加工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15556677A JPS5935300B2 (ja) | 1977-12-26 | 1977-12-26 | 引張り曲げ加工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15556677A JPS5935300B2 (ja) | 1977-12-26 | 1977-12-26 | 引張り曲げ加工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5487664A JPS5487664A (en) | 1979-07-12 |
| JPS5935300B2 true JPS5935300B2 (ja) | 1984-08-28 |
Family
ID=15608839
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15556677A Expired JPS5935300B2 (ja) | 1977-12-26 | 1977-12-26 | 引張り曲げ加工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5935300B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015159458A1 (ja) * | 2014-04-17 | 2015-10-22 | 日本メクトロン株式会社 | フレキシブルプリント基板の製造方法、基板製造用治具および基板製造装置 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4486577B2 (ja) * | 2005-10-13 | 2010-06-23 | 株式会社日立製作所 | 被成形材の引張り曲げ成形方法および装置 |
-
1977
- 1977-12-26 JP JP15556677A patent/JPS5935300B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015159458A1 (ja) * | 2014-04-17 | 2015-10-22 | 日本メクトロン株式会社 | フレキシブルプリント基板の製造方法、基板製造用治具および基板製造装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5487664A (en) | 1979-07-12 |
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