JPS5935020Y2 - 無線機等の車載用機器の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、無線機、カーステレオ等の車載用機器の取付
装置に関する。

従来、車載用無線機等に釦いては車載専用としないで室
内等でも使用する場合があシ、このため機器本体は車内
の適当な場所に着脱自在に取ジ付けるようにすることが
多い。

然るに、従来のこの種取付装置においてはネジ止め等に
よる固定手段がとられており、着脱の頻度が激しい場合
には頗る面倒であるばかりでなく、機器本体の取付位置
が固定的であり、前後に移動調節したい場合でもこれが
なし得ない等の不便があった。

更に、この種取付装置においては震動が激しいため機器
本体を確実に固定しなければならない処、従来のものは
この点においても充分ではなかった。

本考案は上記した従来の欠点を解消し、レバーのワンタ
ッチ操作で確実に固定できるようにした無線機等の車載
用機器の取付装置を提供することを目的とする。

以上本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

図中１は取付孔２を介して自動車内の適当な箇所に固定
するようにした取付アングル、３は無線機等の機器本体
、４は機器本体３の両側部に設けられた取付レールであ
って、上下部に係止溝５゜５が形成されている。

６は上記取付アングル１の両側部に対称的に取り付けら
れる固定金具であって、機器本体３を固定するためのも
のであり、取付アングル１に対して機器本体３の取付角
度を可変調節できるようになっている。

固定金具６の基板７はその下部が断面コ字状に折り曲げ
られ、上記取付レール４の上部の係止溝５に係合する係
止部８が形成されている。

９は基板Ｉに揺動自在に設けられたロックレバ−であっ
て、基板７に形成した略「イ」字状のガイド溝１０を介
して外側から挿通したガイドピン１１，１２で上記ロッ
クレバ−９の基部の両端部を軸支することによりロック
レバ−９が上記ガイド溝１０の範囲内で変位するように
なっている。

１３はその一端を基板７に軸支した作動レバーであって
、他端は上記ロックレバ−９の基部一端に上記ガイドピ
ン１２で軸支され、ロックレバ−９の動作変位によって
揺動するようになっている。

上記基板７には上記作動レバー１３の内側に位置するよ
う摺動板１４が設けられている。

この摺動板１４は基板７の下端部に形成した切欠部７ａ
を介して下方に突出しておシ、下端部を水平に折り曲げ
てスプリング受は部１５を形成すると共にその先端を下
方に折り曲げて上記取付レール４の下部の係止溝テに係
合する係止部１６が形成されている。

摺動板１４ばその上端部のガイド長孔１４ａ内に上記取
付基板７に設けた切起こし突起７ｂを嵌合することによ
り上下摺動自在に保持されているが、第５図に示す如く
この摺動板１４の中央には切欠部１７が穿設され、この
切欠部１７内に摺動子１８が上下摺動自在に嵌合されて
いる。

この摺動子１８は下部が略段状に屈曲されると共に先端
部には水平なスプリング受は部１９が形成され、更に中
央部には切起こし突起１８ａが形成されている。

この切起こし突起１８ａは上記作動レバー１３に穿設し
た係合孔１３ａに嵌合され、作動レバー１３の揺動によ
り摺動子１８を摺動させるようになつでハる。

２０は上記スプリング受は部１５，１９間に介装された
コイルスプリングであって、上記摺動板１４が弾発的に
摺動するようにしたものである。

２１は上記基板７の上端部と上記作動レバー１３との間
に張架されたコイルスプリングであって、上記作動レバ
ー１３を常時上方向に牽引するようにしたものである。

２２は上記ガイドピン１１，１２の変形ワッシャであり
、８ａは上記係止部８の両端に、また、１６ａは係止部
１６の両端に夫々形成した係止爪である。

上記のように構成された固定金具６は取付アングル１に
その取付角度を可変調節自在に取り付けられるが、この
場合、基板７の上部を取付アングル１の両側部に形成し
た取付部１ａの内側に重合してその一側部を取付ネジ２
３で揺動自在に軸支する。

取付部１ａの他側部には調節用長孔２４が形成されてお
九これを介して取付ネジ２５を基板７の上部他側部に螺
入することにより角度調節自在に取り付けられる。

次に操作例を説明するに、取付アングル１の両側部に対
称的に取り付けられた固定金具６の係止部８，１６を機
器本体３の両側部に設けられた取付レール４の上下の係
止溝５，５′の後端開口部に嵌合し、機器本体３を装填
する。

この場合、機器本体３を前後方向に任意に摺動させて位
置決めすることができる。

次にロックレバ−９を上下に押圧するとガイドピン１１
，１２はガイド溝１０内で変位し、これに伴って作動レ
バー１３は軸２６を支点としてコイルスプリング２１の
牽引力に抗して下方に揺動し、作動レバー１３に係合し
ている摺動子１８を下方にスライドさせる。

摺動子１８が下方にスライドすることによりコイルスプ
リング２０は圧縮され、摺動板１４を下方にスライドさ
せるように付勢する。

従って、取付基板７の係止部８と摺動板１４の係止部１
６との間が実質的に押し広げられることとなり、係止部
８，１６が取付レール４の上下の係止溝５，５′に圧着
され、固定される。

上記ロックレバ−９の抑圧により変位するガイドピン１
１．１２はガイドピン１２がガイド溝１０の下端に至る
と第４図に破線で示す如くガイドピン１１はガイド溝１
０の山部１０ａを越え、嵌合部１０ｂに嵌合し、ロック
される。

この状態においてロックレバ−９の抑圧を解除しても作
動レバー１３は常時上方向に揺動するよう付勢されてい
るからこれに係合するロックレバ−９ばみだりにそのロ
ック状態が解放されることはない。

機器本体３の取りはずしに際してはロックレバ−９を強
制的に引き上げるとガイドピン１１は山部１０ａを越え
ようとし、これをテコとしてコイルスプリング２０を少
許圧縮してガイドピン１１は山部１０ａを通過すること
ができ、元位置に復帰する。

本考案の無線機等の車載用機器の取付装置によれば、機
器本体を自動車内に取り付けるに際し、その取付角度を
可変調節できるのは勿論、固定金具の係止部を機器本体
の両側部に設けた取付レールに係合させる形式であるた
め、機器本体の取付位置を前後に移動させて任意の位置
に設定でき、また、ロックレバ−を操作することにより
固定金具の上下の係止部を実質的に押し広げて取付レー
ルの係止溝に圧着させ、これによって機器本体を固定す
るようにしたからその取り付は及び取りはずしが適確且
つ簡単に行うことができ、機器本体を頻繁に着脱する場
合には頗る便利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る無線機等の車載用機器の取付装置の
実施例を示し、第１図は使用状態を示す路線的な斜視図
、第２図及び第３図は固定金具の斜視図、第４図は固定
金具の基板とガイドピンとの関連を示す一部除去した正
面図、第５図は固定金具の摺動板と摺動子を示す分解斜
視図、第６図は固定金具の解放状態を示す正面図、第７
図は口ツク状態を示す正面図である。 １・・・取付アングル、２・・・取付孔、３・・・機器
本体、４・・・取付レール、５，５′・−・係止溝、６
・・・固定金具、７・・・基板、８・・・係止部、９・
・・ロックレバ−１１・・・作動レバー １４・・・摺
動板、１６・・・係止部、１８・・・摺動子、２０・・
・コイルスプリンク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 無線機等の機器本体の両狽賠じに設けられていて上下に
   係止溝を形成した取付レールと、自動車内の適当な箇所
   に固定するようにした取付アングルと、該取付アングル
   の両側部に対称的に取り付けられると共にその取付角度
   が可変調節できるようになっていて、ロックレバ−を操
   作することにより上記取付レールの上下の係止溝に係合
   するように設けられた対向的な係止部を実質的に押し広
   げて機器本体を固定するように構成された固定金具とか
   ら成ることを特徴とする無線機等の車載用機器の取付装
   置。