JPS5934444Y2 - ポケツトナイフ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はポケットナイフに関するものである。

従来、ポケットナイフの刀身の背部を凹凸に形成して滑
り止めを設けていたものがあった。

しかし、同滑り止めは刀身の背部にあるため、滑り止め
としての機能は十分でなくしかも、握った際、柄の腹側
に来る指が刀身に近接しているため、同ポケットナイフ
を使用する際非常に危険な状態におかれていた。

この考案の目的は前記欠陥を解消して、指が容易に柄か
ら滑ることがなく安全に使用することができるポケット
ナイフを提供するにある。

以下この考案を具体化したポケットナイフの一実施例を
図面に基づいて説明する。

１はポケットナイフＰＫの両外側の基部を形成する一対
の口金であって、第１図及び第３図に示すように背側中
央部に凹部２が形成されているとともに基部中央部及び
後端背側には軸孔３，４を透設している。

５Ｉ／ｉポケツトナイフＰＫの柄の外側部を形成する一
対の化粧板であって、その後端背面に操作凹部６を切欠
形成している。

そして、第１図に示すようにこの化粧板５と前記口金１
を合わせてそれぞれポケットナイフＰＫの柄の外側板を
形成している。

７，８．９は化粧板に透設した軸孔である。１０は前記
化粧板５と口金１を合わせた外側部外形と同形状に打抜
き成型した一対の側板であって、前記口金１に形成した
凹部２と対応した位置に同じ形状の凹部１１が形成され
るとともに、前記化粧板５に形成した操作凹部６と対応
した位置に同じ形状の操作凹部１２が形成されている。

そして、この凹部１１と前記口金１の凹部２とによって
、後記する背金１９の前端部背側か露出されるようｒｃ
なっている。

１３は側板１０の前端部腹側を凹凸に切欠いて形成した
凹凸部であって、同ポケットナイフＰＫを握った時、そ
の凹凸部１３に指が当接して滑べらないようにしている
。

１４゜１５は倒板１０の前側部に−Ｊ、−いて、前記口
金１に透設した軸孔３，４に対応する位置に透設した軸
子Ｌ １６．１７．１８は同じく側板１０の後側部に
おいて前記化粧板５に透設した軸孔７，８．９に対応す
る位置に透設した軸孔である。

１９は前記一対の側板１０間背部に介在させた背金であ
って、その中央部には軸孔２０を透設してこの軸孔２０
には前記口金１及び側板１０の軸孔４，１５を介して軸
ビン２１を貫通し、その両端をかしめて両側板１０間に
おいて回動可能に軸着されている。

そして、背金１９０前端部には凸状の係合部１９ａを形
成するとともに、後端には操作部１９ｂを形成している
。

２２は背金１９０前端部背側を切欠いて形成した凹凸部
であって、前記口金１、側板１０に形成された凹部２，
１１によって露出し、同ポケットナイフＰＫを握った時
、その凹凸部２２に指が尚接して滑らないようにしてい
る。

２３は前記一対の口金１及び側板１０の軸孔３゜１４に
挿入し両端をかしめ着した軸ピン２４ｒｃより、両側板
１０間ｒ／ｃかいて開閉動可能に軸着した刀身であって
、その基端部には係合凹部２３ａ及び係止部２３ｂを形
成し、この係合凹部２３ａ及び係止部２３ｂが前記背金
１９の係合部１９ａＶｃ係合又は圧接して、刀身２３が
開又は閉の状態に安定して保持されるようにしている。

２５は前記一対の化粧板５及び側板１０の軸孔８ ．９
，１７，１８に挿入して両端をかしめた一対のかしめピ
ン２６により、両側板１０間に固着した尻金な兼用する
棒バネであって、その先端部は前記背金１９の操作部１
９ｂ側内側に当接し。

向背金１９を第２図において反時計方向へ回動付勢して
いる。

２７ｉｉ前記化粧板５及び側板１０ｒｃ挿入して両端を
かしめたかしめビンであって、同化粧板５と側板１０を
連結固定している。

次に上記のように構成したポケットナイフＰＫの作用に
ついて説明する。

さて、刀身２３を開いてポケットナイフＰＫを握った時
、口金１及び側板１０に形成した凹部２１１ＶＣよって
完全に露出される背金１９の凹凸部２２に、親指の腹が
しっかりと当接されるため、親指は滑ることはない。

しかも凹凸部２２は従来のように刀身２３から離れた背
金１９に設けたため、柄の腹側に当接する人差指等は刀
身２３から遠くなって握った時、非常に安全である。

又、この背金１９の凹凸部２２は背金１９の上部を一部
突出形成させたものでＩＩ′ｉなく口金１、側板１０Ｖ
Ｃ凹部２，１１を形成して露出させたものであるため、
調和のとれた美しいポケットナイフＰＫにすることかで
きる。

さらに、側板１０の前端部腹側にも凹凸部１３を設けた
ため、同ポケットナイフＰＫを握った時、人差指等の腹
が両側板１０間にくい込むとともに同凹凸部１３に係止
されて前記背金１９の凹凸部２２と同様に、人差指が滑
ることがなく安全性をより高め得る効果があるとともに
、同凹凸部１３は第１図に示すように口金１ｒｃよって
正面からは見えないため、デザイン的に美しいポケット
ナイフＰＫにすることができる。

なお、この考案は前記実施例に限定されるものではなく
以下の態様で実施することも可能である。

（イ）背止め穴以外のポケットナイフに応用すること。

（Ｏ口金及び化粧板のない側板１枚のポケットナイフに
応用すること。

←９ 凹凸部１３，２２の形状を波状にしたり、１鋸歯
状にしたりすること。

以上詳述したようにこの考案は背金の上面の一部に滑り
止め用の凹凸部を形成するとともに、同凹凸部が露出す
るように対応する側板の背側に凹部を切欠形成したこと
により、ポケットナイフを握った時指が容易に柄から滑
ることがなく安全に使用することができる効果を発揮し
、ポケットナイフとして実用上優れた考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示すポケットナイフの正
面図、第２図は同じくポケットナイフの内部構造を示す
断面図、第３図は同じくポケットナイフの一部分解斜視
図である。 １・・・・・・口金、２，１１・・・・・・凹部、５・
・−・・化粧板、１０・・・・・・側板、１９・・・・
・・背金、１３ 、２２・・・・・・凹凸部、２３・・
・・・・刀身、２５・・・・・棒バネ、ＰＫ・・・・・
・ポケットナイフ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 背金の上面の一部に滑り止め用の凹凸部を形成する
   とともに、同凹凸部が露出するように対応する側板の背
   側こ凹部を切欠形成したことを特徴としたポケットナイ
   フ。 ２ 凹凸部は、ポケットナイフを握った時親指の腹が当
   接するように背金の前端部上面に形成したものである実
   用新案登録請求の範囲第１項に記載のポケットナイフ。