JPS5934275B2 - 直交流熱交換器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は伝熱面体１・・・を、各列において隣り合う各
伝熱面体１，１の対向する縦辺２，２同士が短冊状の縦
折り曲げ部３を介して連続し列をまたいで隣り合う各伝
熱面体１，１の対向する横辺同士が短冊状の中央折り曲
げ部５を介して連続するように２列に配置し、列をまた
いで隣り合う各伝熱面体１，１同土のうち一方の伝熱面
体１の外側の横辺６に中央折り曲げ部５と同一形状の折
り曲げ片７を延出し、各列において１つ置きの位置にあ
ってかつ両列において１つずつずれた位置にある各縦折
り曲げ部３を一方の伝熱面体１の縦辺２から切離して切
離し折り曲げ部８を形成し、各中央折り曲げ部５の両側
の伝熱面体１，１を各横辺４．４にて互いに対向するよ
うに折り曲げ、各縦折り曲げ部３０両側の伝熱面体１，
１を各縦辺２゜２にて互いに対向するように折り曲げる
と共に各切離し折り曲げ部８を隣りの縦折り曲げ部３と
対向するように折り曲げ、各折り曲げ片７を中央折り曲
げ部５と対向するように折り曲げて、対向する縦折り曲
げ部３と切離し折り曲げ部８とを両側壁とする第１流通
路９と、対向する中央折り曲げ部５と折り曲げ片７とを
両側壁として前記第１流通路９と直交する第２流通路１
０とを交互に重なるように形成して成ることを特徴とす
る直交流熱交換器に係り、その目的とするところは１枚
の素材の折曲加工で作製できて部品数及び工数の削減が
でき、生産性の良い直交流熱交換器を提供するにある。

従来の直交流熱交換器は、第１５図及び第１６図のよう
に塩化リチウム等を含浸させた紙質材の波板１１と＋シ
ータ１２とを各波板１１の向きが交互に直交するように
順次積層して形成するもの、あるいは第１７図及び第１
８図のように波板の代わりに底面を共有する多数の三角
筒状の流通部をもつ部材１３を順次直交するように積層
して接着して形成するものがあるが、両者とも複数の部
材を使用し、しかも各部材を逐一積層して接着して形成
しなげればならないので部品数が多く、また組立てに時
間がかかる問題があった。

本発明はかかる従来の問題を解決したものである。

本発明を以下図示実施例に基づいて詳説する。素材は紙
、金属材、合成樹脂材等、折曲加工の可能なものであれ
ば任意である。

第３図のように所要の総伝熱面積を適当な整数で分割し
た面積を持つ個々の矩形状の伝熱面体１が縦横に隣り合
う伝熱面体１，１の各縦辺２，２、横辺４，４間にそれ
ぞれ短冊状の縦折り曲げ部３、中央折り曲げ部５及び切
離し折り曲げ部８を介して２列に配列されるように素材
から材料Ａを取る。

列をまたげて隣り合う各伝熱面体１，１のうち一方の伝
熱面体１の外側の横辺６には折り曲げ片７を設けである
。

第３図はこの折り曲げ片７をすべて一方の列の各伝熱面
体１の外側の横片６に設けたものを示し、第５図は両列
の伝熱面体１，１の外側の横辺６゜６に交互に設けたも
のを示す。

１４は切離し折り曲げ部８の折り曲げをスムーズに行な
わしめるための切抜きである。

第３図、第５図及び第８図において破線ａは手前に凸に
折る折り曲げ線、鎖線すは向う側に凸に折る折り曲げ線
である。

しかして直交流熱交換器を組立てるに当っては、第４図
ａの平板状態からまず同図すのように破線ａから折り曲
げ片７を向う側へ折り曲げ、破線すから切離し折り曲げ
部８を手前に起こし、次に同図Ｃのように中央折り曲げ
部５が手前に凸となるように破線すから両列の伝熱面体
１，１を向う側へ折り曲げ、しかるのち同図ｄのように
縦折り曲げ部３が凹むように鎖線すから各列の隣り合う
伝熱面体１，１を折り曲げる。

この折曲加工により第１図のように縦折り曲げ部３と切
離し折り曲げ部８とが側壁を構成しかつ縦折り曲げ部３
を介して連続する同列の伝熱面体１，１が上下壁を構成
する箱型の第１流通路９と、中央折り曲げ部５と折り曲
げ片７とが側壁を構成しかつ中央折り曲げ部５を介して
連続する両列の伝熱面体１，１が上下壁を構成する箱型
の第２流通路１０とを交互に積み重ねた形の直交流熱交
換器が形成される。

上記構成の直交流熱交換器は、例えば空調用給排気装置
等の室内空気を排気する際にその空気顕熱と空気中の水
分とを外からの給気に対して熱交換させる熱交換器とし
て使用するもので、第２図のように部屋１５の壁面部１
６に壁面と斜交する状態で取付け、第１流通路９を給気
通路とし第２流通路１０を排気通路とするかあるいはそ
の逆にして、吹出し用あるいは吸込み用のファン１７の
作用で同時給排気をさせることにより、各伝熱面体１を
通じて給排気の熱交換をして、暖房時には外気を室内空
気で暖めながら、また冷房時には外気を室内空気で冷し
つつ給気する作用をさせることができるものである。

第８図は縦折り曲げ部３と中央折り曲げ部５との直交部
及び縦折り曲げ部３と折り曲げ片７との直交部をそれぞ
れ斜め十字状に切込んで切込み片１８・・・を設げ、ま
た一端部の一方の列の伝熱面体１の外側の横辺６及び他
端部の他方の列の伝熱面体１の折り曲げ片７にそれぞれ
接合用折り返し突片１９，１９を設げた構成の材料Ａを
示し、この材料Ａを折曲加工して第６図及び第７図のよ
うに直交流熱交換器を組立てた場合には各４隅の縦折り
曲げ部３と中央折り曲げ部５との交叉部及び縦折り曲げ
部８と折り曲げ片７との交叉部にそれぞれ切込み片１８
．１８が直角に外方へ突出して、柱、壁等の設置部の直
角な端部に嵌合しうる取付部２０を形成して設置をしや
すくし、また接合用折返し突片１９，１９を伝熱面体１
又は折り曲げ片７に重ねるように折返すことによって上
端及び下端の仕舞いを確実にすることができるものであ
る。

尚、各伝熱面体１に第９図のように多数の不実曲部２１
を形成し、あるいは第１０図のように多数の凸脈部２２
を形成しておくと、また第１１図、第１２図のように直
交する波板２３．２３で平滑板２４をサンドイッチした
形の素材を使用すると、伝熱面積を大巾に拡げて熱交換
効率を上昇させることができるものである。

また第１４図のように各伝熱面体１にパイプ用透孔２５
を設け、組立てた後に例えば暖房器や冷房器に通じる温
液体あるいは冷液体を通じるパイプ２６を第１３図のよ
うに挿通するようにすると、三原体間での熱交換が可能
となる。

本発明は紙上の構成を有するので、１枚の折曲加工の可
能な素材を用いて所定個所を折り曲げるだけで組立てを
することができるものであり、１枚の素材の折曲加工で
組立て得るので部品数、組立て工数の大巾削減ができて
生産性が向上し、材料ロスが極めて少なくて材料歩留り
が向上し、一体構造であって強度が高く、無駄な材料が
なくて軽量であり、組合せ部品がなくて精度管理が楽に
なり、少ない部品数であって在庫管理が楽になる等の種
々の効果を奏し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の斜視図、第２図は同上の施
工状態図、第３図は同上の展開図、第４図ａ乃至ｄは同
上の組立て説明図、第５図は他の実施例の展開図、第６
図はさらに他の実施例の斜視図、第７図は同上実施例の
平面図、第８図は同上実施例の展酊図、第９図は各伝熱
面体に不実曲部を設けた実施例の一部切欠展開図、第１
０図は各伝熱面体に凸脈部を設けた実施例の一部切欠展
開図、第１１図は波板で平滑板をサンドインチした素材
を使用した実施例の一部切欠展開図、第１２図は同上実
施例に用いる素材の一部切欠分解斜視図、第１３図は三
方向の熱交換を可能にした実施例の斜視図、第１４図は
同上実施例の一部切欠展開図、第１５図は従来例の斜視
図、第１６図は同上の分解斜視図、第１７図は他の従来
例の斜視図、第１８図は同上の分解斜視図である。 図中１は伝熱面体、２は縦辺、３は縦折り曲げ部、４は
横辺、５は中央折り曲げ部、６は外側の横辺、７は折り
曲げ片、８は切離し折り曲げ部、９は第１流通路、１０
は第２流通路である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 伝熱面体を、各列において隣り合う各伝熱面体の対
   向する縦辺同士が短冊状の縦折り曲げ部を介しで連続し
   列をまたいで隣り合う各伝熱面体の対向する横辺同士が
   短冊状の中央折り曲げ部を介して連続するように２列に
   配置し、列をまたいで隣り合う各伝熱面体同士のうち一
   方の伝熱面体の外側の横辺に中央折り曲げ部と同一形状
   の折り曲げ片を延出し、各列において１つ量きの位置に
   あってかつ両列において１つずつずれた位置にある各縦
   折り曲げ部を一方の伝熱面体の縦辺から切離して切離し
   折り曲げ部を形成し、各中央折り曲げ部の両側の伝熱面
   体を各横辺にて互いに対向するように折り曲げ、各縦折
   り曲げ部の両側の伝熱面体を各縦辺にて互いに対向する
   ように折り曲げると共に各切離し折り曲げ部を隣りの縦
   折り曲げ部と対向するように折り曲げ、各折り曲げ片を
   中央折り曲げ部と対向するように折り曲げて、対向する
   縦折り曲げ部と切離し折り曲げ部とを両側壁とする第１
   流通路と、対向する中央折り曲げ部と折り曲げ片とを両
   側壁として前記第１流通路と直交する第２流通路とを交
   互に重なるように形成して成ることを特徴とする直交熱
   交換器。