JPS5934274B2 - プレ−ト式熱交換器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、内部清掃用の掃除用ノズルを設けたプレー
ト式熱交換器に関するものである。

一般ニ、例えばビルディングのセントラルクーリングに
用いられるプレート式熱交換器は、被処理液及び冷媒の
流量が多い為、１パス方式が多く用いられている。

そして、このプレート式熱交換器内を流れる被処理液は
、省資源の面から節水するために循環利用を行っており
、このため被処理液は水質の悪化により汚濁水になるケ
ースが多い。

ところが、これらの被処理液中には、砂、鉄屑などの固
形物や、スラリーが含まれており、これらの固形物やス
ラリーは、プレート式熱交換器入口付近のプレート下部
通路内にその殆どが溜まり堆積する。

その結果プレート伝熱面へのスケーリングやプレート間
隙での詰まりが起り、伝熱性能の低下をきたす等のトラ
ブルが発生し、良好な熱交換処理が行えないといった欠
点があった。

このため、従来はプレート式熱交換器の伝熱性能が低下
すると、その都度運転を停止して熱交換器を分解し、プ
レート伝熱面に付着したスケール落しや、固形物の除去
などの洗浄を手作業で行い、伝熱性能の低下を防止して
いるが、この方法では、プレート式熱交換器の伝熱性能
が低下するたびに、その都度プレート式熱交換器を分解
清掃しなげればならず、手間がかかり不便であった。

この発明は、プレート式熱交換器の被処理液流路の流入
口及び流出口とは別個に、又は分岐させた掃除用ノズル
を設け、この部分から下部通路内に溜った固形物やスラ
リーを取り出すことにより、上記装置の従来の欠点を改
良除去したもので、以下この発明に係る第１の発明の構
成を図面に示す実施例に従って説明すると次の通りであ
る。

第１図において、Ａはこの発明の第１の発明に係る１パ
ス方式のプレート式熱交換器で、１，２はフレーム、３
はフレーム１，２間に挾持されたプレート、４はガスケ
ット、５は被処理液流入口、６は被処理液流出口、７は
被処理液流入口５と対向する位置に設けられた掃除用ノ
ズルであり、この掃除用ノズルは普段は蓋８により密閉
されている。

上記構成において、プレート成熱交換器Ａ内のプレート
下部通路９内に被処理液中の固形物やスラリ−１０が溜
り、プレート式熱交換器Ａの伝熱性能が低下してくると
、プレート式熱交換器Ａの運転を停止する。

そして掃除用ノズル７の蓋８を取り外し、掃除用ノズル
７からプレート下部通路９内に柄付ブラシ（図示せず）
等を挿入して、プレート下部通路９内に溜った固形物や
スラリー１０等を取り除き、プレート式熱交換器Ａの伝
熱性能を回復させればよい。

又第２図に示すものは、２パス方式のプレート式熱交換
器Ｂに、本発明に係る掃除用ノズルを設けた例を示した
もので、被冷却水流入口１５及び流出口１６からそれぞ
れ分岐した掃除用ノズル１７，１７’ を設け、プレー
ト下部通路１９．１９’内に溜った固形物やスラリー１
０を上記したのと同様の方法で、掃除用ノズル１７ 、
１７’ から取り出すようにしたものである。

尚、２パス及びそれ以上の複数パスの場合は、固形物や
スラリーの大半は、被処理液流入口の最初の１パスのプ
レート下部通路内に溜る傾向にある。

このため、３パス以上で、掃除用ノズルを設けても、プ
レート式熱交換器中央部に形成される下部通路内にブラ
シ等を挿入して掃除できない場合でも、最初の１パスの
プレート下部通路内を掃除することにより、プレート式
熱交換器の伝熱性能を回復できる。

次に、この発明に係る第２の発明を、第３図乃至第８図
に従って説明すると次の通りである。

第３図において、Ｃはこの発明の第２の発明に係る１パ
ス方式のプレート式熱交換器で、２１゜２２はフレーム
、２３はフレーム２Ｌ２２間に挾持されたプレート、２
４はガスケット、２５は被処理液流入口、２６は被処理
液流出口、２７は被処理液流入口２６と対向する位置に
設けられた掃除用ノズルであり、この掃除用ノズルは普
段は蓋２８により密閉されている。

３０は、プし・−ト下部通路２９内に挿入されたウェッ
ジワイヤー、トリスロット等の濾過エレメントで、この
濾過エレメントは、第７図及び第８図に示す如く、外方
に開いた孔３１を有している。

上記構成において、プレート式熱交換器Ｃの通常運転時
は、被処理液の流れは、被処理液流入口２５かも濾過エ
レメント３０内に入り、濾過エレメント３０の内部から
外部に流出した後、プレート２３間を通って被処理液流
出口２６から流出する。

そして、プレート式熱交換器Ｃの濾過エレメント内に被
処理液中の固形物やスラリー１０等が溜まり、伝熱特性
が低下してくると、プレート式熱交換器Ｃの運転を停止
する。

次に被処理液流入口２５のバルブ（図示せず）を閉じ、
掃除用ノズル２７の蓋２８を取る。

そして、第４図に示す如く、切換バルブ等により別系統
から清水等の洗浄水を被処理液流出口２６から導入し、
濾過エレメント３０外部から内部へ洗浄水を流入させる
ことにより、濾過エレメント３０内部の隙間に詰ったり
付着している固形物やスラリー１０等を、洗浄水と共に
掃除用ノズル２７から器外へ排出し、プレート式熱交換
器Ｃの伝熱特性を回復させる。

又第５図及び第６図に示すものは、２パス方式のプレー
ト式熱交換器りに、本発明に係る掃除用ノズルを設けた
例を示すもので、被処理液の流入口あ及び流出口３６か
らそれぞれ分岐した掃除用ノズル３７．３７’ を設け
、更にプレート下部通路３９゜３９′内に前記と同様に
、濾過エレメント３０゜３０′を挿入しておく。

そして濾過エレメント（９）。３０′内に被処理液中の
固形物やスラリー１０が溜ると、プレート式熱交換器り
の運転を停止し、被処理液の流入口３５及び流出口３６
のバルブ（図示せず）を閉じる。

次に、プレート式熱交換器りの上部に、被処理液の流入
口３５及び流出口３６とは別個に設けた洗浄水入口４０
から第６図に示す如く、洗浄水をプレート式熱交換器り
内に導入する。

あとは、上記したのと同様、洗浄水が濾過ニレメン）３
０．３０’ の外部から内部へ流入し、濾過エレメント
３０．３０’ 内部の隙間に詰ったり、付着している固
形物やスラリー１０を、洗浄水と共に掃除用ノズル３７
，３７’ から器外へ排出し、プレート式熱交換器りの
伝熱特性を回復させる。

以上説明したように、この発明は複数枚のプレート板を
重ねて構成された１パス方式或いは多段パス方式のプレ
ート式熱交換器に於いて、被処理液流入口及び流出口と
は別個に、又は分岐させて掃除用ノズルを設け、この部
分からプレート下部通路内に溜った固形物又はスラリー
を排出するようにするか、又は複数枚のプレート板を重
ねて構成された１パス方式或いは多段パス方式のプレー
ト式熱交換器に於いて、被処理液流入口及び流出口とは
別個に、又は分岐させて掃除用ノズルを設げ、更にプレ
ート下部通路穴にウェッジワイヤーその他の濾過エレメ
ントを挿入し、被処理液流出口か、或いはプレート式熱
交換器上部に別個に設けた洗浄水入口から洗浄水を濾過
エレメント内に導入し、逆洗することにより、プレート
下部通路に溜った固形物又はスラリーを、掃除用ノズル
から排出するようにしたから、プレート式熱交換器のプ
レート下部通路内に溜った固形物やスラＩＪ −を、従
来のように熱交換器を分解することなく、簡単に取り除
くことができ、プレート式熱交換器の伝熱性能を容易に
回復できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の第１の発明に係るプレート式熱交
換器の断面図、第２図は他の実施例を示す断面図、第３
図及び第４図は、この発明の第２の発明に係るプレート
式熱交換器の断面図、第５図及び第６図は、他の実施例
を示す断面図、第７図は、この発明の第２の発明に使用
する濾過エレメントを示す図面、第８図はその部分拡大
断面図である。 Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄ・・・・・・プレート式熱交換器、５゜
１５．２５，３５・・・・・・被処理液流入口、６ 、
１６゜２６．３６・・・・・・被処理液流出口、７，１
７，１７ζ２７．３７，３７／・・・・・掃除用ノズル
、９，１９゜１９′、２９，３９，３９′−・・・・・
プレート下部通路、１０・・・・・・固形物、スラリー
、３０，３０′−・・・・・濾過エレメント、４０・・
・・・・洗浄水入口。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数枚のプレート板を重ねて構成された１パス方式
   或いは多段パス方式のプレート式熱交換器に於いて、被
   処理液流入口及び流出口とは別個に、又は分岐させて掃
   除用ノズルを設け、この部分からプレート下部通路内に
   溜った固形物又はスラリーを排出するようにしたことを
   特徴とするプレ一式熱交換器。 ２ 複数枚のプレート板を重ねて構成された１パス方式
   或いは多段パス方式のプレート式熱交換器に於いて、被
   処理液流入口及び流出口とは別個に、又は分岐させて掃
   除用ノズルを設け、更にプレート下部通路穴にウェッジ
   ワイヤーその他の濾過エレメントを挿入し、被処理液流
   出口か、或いはプレート式熱交換器上部に別個に設けた
   洗浄水入口から洗浄水を濾過エレメント内に導入し、逆
   洗することにより、プレート下部通路に溜った固形物又
   はスラリーを、掃除用ノズルから排出するようにしたこ
   とを特徴とするプレート式熱交換器。