JPS593380A - 放射性物質の汚染部位識別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、放射性物質により汚染された被測定体の汚染
部位を決定する装置に係り、特に体表面の汚染検出に好
適な放射能測定装置に関する。

従来、人体が放射性物質で汚染された場合、その汚染し
た部位を決定するためには、走査式ヒユーマンカウンタ
が用いられている。しかし、一般に放射性物質による汚
染は、吸入や経口摂取により体内に取り込まれること以
外に、体表面に放射性物質が付着して、皮ふが汚染する
ことがある。

ヒユーマンカウンタは体外に置いた放射線検出器により
汚染した放射性物質の量を測定するものであり、走査形
ヒユーマンカウンタによって、身長方向の放射性物質の
分布は測定できるが、体表面に存在する放射性物質と体
内に存在する放射性物質とを区別して測定できない。こ
のような問題の解決策として、体表面の接線方向にコリ
メータと放射線検出器を配置し、これらコリメータと放
射線検出器を被験者の身長方向に垂直な平面上で回転さ
せることが考えられている。しかし、身長方向に垂直な
人体の断面の形状はほぼ楕円で近位されることが知られ
ており、コリメータと放射線検出器を人体の体表面の周
方向に等速度で移動させると、被験者と放射線検出器の
相対位置および被験者による放射線減衰により検出効率
が異なり、均一な検出効率を以て測定できない。

検出効率は単位放射能あたり、単位時間あたりの計数呟
で示される。例えば、ＣＰＳ／μｃ１である。

本発明の目的は前記の欠点を排除し、コリメータと放射
線検出器の移動に件なう検出効率の変化を補正して、均
一な検出効率で体表列に存在する放射性物質の量を測定
できる装置を提供することにある。

被験者の身長方向に垂直よ平面上で、体表面の接線方向
にコリメータと放射線検出器を配置し、これらを前記平
面上で被験の周囲を回転させることにより、体表面に存
在する放射性物質が放出する放射線のみを検出する装置
の主要構成部分は、例えば第１図で示される。１は被験
者の身長方向に垂直な断面２はコリメータ、３は放射線
検出器、４は被験者の体表面の接線である。第１図の装
置において、コリメータおよび放射線検出器を等速度で
、被験者の周方向に回転させたときの、検出効率の変化
は、第２図に示される。ただし、回転角θは第１図に示
しだようにとったものである。

このように回転角θにより、検出効率が異なる。

第２図の曲線は、第１図の装置において体表面に放射線
源を置いて測定することによって得られるほか、計算に
よっても求められる。

以下、本発明の一実施例を第３図により説明するｎｌは
被験者の身長方向に垂直な断面、２はコリメータ、３は
ＮａＩ（ＴＩ）を用いた放射線検出器、４はコリメータ
２および放射線検出器３の中心軸を所望の角度に設定す
る駆動装置、５はコリメータ２、放射線検出器３および
これらの駆動装置４を、被験者の周方向に回転させるた
めの駆動装置、６は体表面の接線、７は被験者を支持す
るためのベンドで放射線吸収の少ない材料、例えばプラ
スチックでつくられている。８は回転駆動装置５を支持
するガイドレール、９はガイドレール８を支持する枠で
ある。放射線検出器３の信号は放射線計測部１０に送ら
れ、放射線計測部１０の信号は計測結果表示部１１に送
られる。この放射線計測部１０は高圧電源、増巾器およ
び波高分析器より構成されている。、１２は回転駆動装
置５の周方向の位置を求める演算装置、１３は演算装置
１２から送られる回転駆動装置５の位置を示す信号と、
被験者の周方向における所定の測定点での回転駆動装置
５の移動速度を記憶している記憶装置１４から送られる
回転駆動装置５の移動速度を示す信号とから、回転駆動
装置５の移動速度を制御する制御器である。１５は演算
装置ｆ、１２から送られる回転駆動装置５の位置を示す
信号と、被験者の周方向の所定の測定点での被験者の体
表面接線方向を記憶している記憶装置１５から送られる
コリメータ２および放射線検出器３の中心線の角度を示
す信号とから、コリメータ２および放射線検出器３の中
心線の角度を制御する制御器である。

次に第４図を用いて、記憶装置１４の記憶内容を説明す
る。第４図の破線は第１図に示した回転角θと検出効率
との関係を示す線、実線は回転角θと回転駆動装置５０
制御すべき移動速度との関係を示す線である。記憶装＃
１４には実線で示した制御すべき移動速度の情報が記憶
されている。

第４図に示した記憶装置１４の記憶内容をもとに制御器
１３を用いて回転駆動装置５の移動速度を制御すれば、
被験者の体表面周方向でコリメータ２および放射線検出
器が移動したときの検出効率の変化は防止できる。つま
り、放射線検出器を等速で回転させたときのある回転角
θにおける検出効率をＡ（θ）、検出効率の最大瞳をＡ
ｍ３ｘ。

最小匝をＡ　ｗｉｎ　、ある回転角θにおける回転駆動
装置５の移動速度をＶ（θ）とすると、第４図の実線で
示した回転駆動装置５の移動速度と回転角θの関係は次
式で示される。

■（θ１＝Ｖｏ・Ａ（θｌ　／　（Ａｍａｘ−Ａｍ　）
ただし、■０は全計測時間Ｔと次式で示される関係のあ
る数値である。

几はガイドレール８の直径である。ここで、ある回転角
θにおいて、前記の■（θ）で示される移動速度で回転
駆動装置５を移動させたときの回転角θにおける検出効
率Ａ’　　（θ）は次式で示される。

Ａ’　　（θ）＝Ａ（θ）／Ｖ（θ） よってＡ／（θ）はθに依存しないので、検出効率Ａ／
（θ）は一定値となる。

以上のように、本発明によれば、被験者の身長方法に垂
直な平面内で検出器を移動させたときの体表面各点に対
する放射線検出器の検出効率の変化を補償でき、均一な
検出効率で測定できるため体表面に存在する放射性質の
検出限界を向上できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は体表面放射能汚染検出装置の原理を示す主要部
の構成図、第２図は回転角と検出効率を示す線図、第３
図は本発明の実施例を示す装置構成図、第４図は回転角
と駆動装置の移動速度との関係を示す線図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、　放射線検出器と被験者の体表面に存在する放射性
   物質が放出する放射線のみを通過させるよう設けたコリ
   メータと前記放射線検出器および前記コリメータを駆動
   する装置より成る放射能測定装置において、該放射線検
   出器およびコリメータの移動速度を、被験者の体表面の
   周方向で被験者と放射線検出器の相対位置および、被験
   者による放射線減衰により検出効率が変化することを補
   償するよう、変化させることを特徴とする放射性物質の
   汚染部位識別装置。