JPS5933735Y2 - 履帯密封装置 - Google Patents

履帯密封装置

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Publication number
JPS5933735Y2
JPS5933735Y2 JP9819178U JP9819178U JPS5933735Y2 JP S5933735 Y2 JPS5933735 Y2 JP S5933735Y2 JP 9819178 U JP9819178 U JP 9819178U JP 9819178 U JP9819178 U JP 9819178U JP S5933735 Y2 JPS5933735 Y2 JP S5933735Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
backup ring
lip
sealing device
crawler
Prior art date
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Expired
Application number
JP9819178U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5515151U (ja
Inventor
邦彦 松沢
Original Assignee
三菱重工業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 三菱重工業株式会社 filed Critical 三菱重工業株式会社
Priority to JP9819178U priority Critical patent/JPS5933735Y2/ja
Publication of JPS5515151U publication Critical patent/JPS5515151U/ja
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Publication of JPS5933735Y2 publication Critical patent/JPS5933735Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は履帯の密封装置に関するものである。
無限軌道の駆動に際し、リンクを連結するピンとブツシ
ュの間に砂などが侵入すると、それらが研摩剤となって
ピンの表面とブツシュの内面を摩耗させる。
このピンとブツシュの摩耗によりピンの間隔が狂いリン
グが伸びると、これを起動する起動輪の歯と正しく噛み
合わないため、却動輪の歯の異常摩耗を起したり、衡機
的に噛み合うため無限軌道全体の寿命を著しく短縮する
ことになる。
以上のことを防止するため種々の履帯密封装置が使用さ
れているが、それぞれ下記のような欠点がある。
第1図は無限軌道の概略を示す。
相隣るリンク1.2はブツシュ3およびピン4にて連結
されている。
第2,3図は、その連結部の断面図でブツシュ3を内側
リンク2の嵌合孔に嵌着し、ピン4をブツシュ3に貫通
し、その突出端を外側リンク1の嵌合孔に嵌着してリン
ク1,2を連結する。
リンク1におけるピン4の嵌合孔の内側外周に形成され
た環状凹部5にシール材を入れ密封する。
第2図、第3図は従来のシール材であり、第2図におい
ては比較的シール性の良いポリウレタンゴム6aと発泡
ウレタン6bを組合せたシール材を用いたもので、第3
図は皿バネ7を用いたものである。
第2図のシール材は密封性は良いが軟かいため、車両が
傾斜地を走行しリンクに横方向の力がかかると変形して
しまい、第3図の皿バネは横方向には荷重は受けられる
が、シール面が金属の線接触のため密封性が悪かった。
またいずれのシールも油やグリースに対して密封効果が
ないためピンとブツシュとの間に潤滑剤を入れることが
出来ず金属接触により早期摩耗を起こしたり、あるいは
履帯が動くときキシミ音を発し、運転者に不快感を感じ
させていた。
そこで本考案は、前記欠点を除去し横方向の力が受けら
れ、油などに対して密封性の良いシールを作り、ピンと
ブツシュの摩耗を防止する履帯密封装置を提供すること
を目的としたものであり、その特徴とする処は横方向の
力を受ける部分とシール部分とを独立させた構造とし、
シール部分は中心方向に向って漸次厚くすることにより
、組込み時に補助リングにより荷重をかけられるように
したシールを用いピンとブツシュの間に土砂が侵入する
のを防止したことにある。
本履帯密封装置は、履帯を取付けたブルドーザ、トラク
タショベル、パワーショベルに適用できる。
本考案の実施例を以下図面に従って詳細に説明する。
第4図は本考案である履帯密封装置に使用するシールの
断面を示し、耐摩耗性と弾力性がある比較的硬い材料例
えば硬質ウレタンゴムなどでできた環状リングシール8
と耐摩耗性と弾力性がある比較的軟かいゴム例えば二)
IJルゴムでできた円形断面の環状のバックアップリ
ング9が組合さって構成される。
シール8は溝83により矩形断面のヒール部81とそれ
に直角なリップ部82の2個の部分からなる。
リップ部82はシールの中心方向に向って漸次厚くなり
、先端面は面取りによつり鋭角部84が形成されている
従ってリップ部82はヒール部81より4だけ外側に傾
斜している。
バックアップリング9はヒール部81より、6だけ延出
し、シール8の内側に組み込まれている。
第5図は本シールがリンク1の環状凹部5に組み込まれ
た状態を示す。
リンク1とブツシュ3とが形成する空間の長さはシール
8のヒール部81の長さもと同一としであるので、リッ
プ部82は内側に変形し、リップ部82の鋭角部84は
ブツシュ3の端面31にリップ部82の復元力で押しつ
けられる。
またバックアップリング9の寸法はシール8より4だけ
延出しているので組込み時に圧縮され復元性を持つこと
によりブツシュ3の横方向の移動に追従して常にリップ
部82をブツシュ端面31に密着させる。
また横方向の荷重に対してはヒール部81が受けもち、
リップ部82が過大な力を受けて必要以上に変形するこ
とを防止し、適正な押付力でブツシュ端面31を密着す
る様にしている。
それと同時にバックアップリング9は半径方向の移動を
ピン4により規制されるのでリップ部82の内側の変形
によち、バックアップリング9は圧縮されその復元力で
バックアップリング9はピン4にPの力で押しつけられ
る。
そのためシール8とバックアップリングは摩擦力でリン
ク1とピン4に密着したブツシュ3が回転するとき、シ
ール8が一諸に回ることを防ぎ、摺動面は常にリップ部
82とブツシュ端面31となる。
ブツシュ3とピン4との間は0.2〜Q、 5 a+x
の空間を設は酸化防止剤と極圧剤を若干添加した高粘度
の潤滑油あるいはグリースを封入する。
前記潤滑剤はリップ部82を潤滑し、リップ部82の鋭
角部84の摩耗を防ぐ。
このように構成された本履帯密封装置は、リップ部82
がそれ自体の弾性とバックアップリング9の復元力によ
り、その鋭角部82をブツシュ端面31に適正な力で密
着するので、内部の油の流出を防ぎ、ヒール部81が横
方向の荷重を受けてリップ部82の過度の変形を防ぐと
ともに外部からの異物の侵入を防ぐ。
従って、ピン4とブツシュ3は封入された潤滑剤に常に
潤滑されているので摩耗せず、履帯の寿命を延ばすこと
が出来、また不快なキシミ音を出すこともない。
またバックアップリング9の半径方向の変形により、シ
ール8とバックアップリング9がピン4とリンク1に押
しつけられその摩擦力によりブツシュ3と共廻りするの
を防止するので摺動面は常にブツシュ端面31となり、
他の部分が回わって摩耗することはない。
バックアップリング9の断面形状は適正な圧縮力と復元
力を得られれば実施例以外の形状、例えば矩形断面でも
よい。
このように本考案によれば、耐摩耗性と弾力性を有する
比較的硬い材料より成り、溝により矩形断面のヒール部
と該ヒール部に直角で中心方向先端部に向って漸次厚く
なっているリップ部の2部分で形成された環状のシール
と、組込み前の状態においてシールより若干延出した弾
力性を有するゴムなどの材料で形成されたバックアップ
リングとを組み合せ、シールの内側にバックアップリン
グを組込み、リンクの凹部に上記シールのリップ部がブ
ツシュの端面と密着し、主たるシール面を形成するよう
に圧縮状態で収容したことにより横方向の荷重を受けら
れ、さらに油などに対して密封性が良く、ピン、ブツシ
ュの摩耗を防止することが可能であり、履帯の寿命を伸
長する。
【図面の簡単な説明】
第1図は無限軌道の概略斜視図、第2,3図は従来の履
帯密封装置の例を示す要部断面図、第4図は本考案に係
る履帯密封装置に使用するシールの組込み前に於ける要
部断面図、第5図は本履帯密封装置の要部断面図である
。 1.2・・・・・・リンク、3・・・・・・ブツシュ、
31・・・・・・ブツシュ端面、4・・・・・・ピン、
5・・・・・・凹部、8・・・・・・環状シール、81
・・・・・・ヒール部、82・・・・・・リップ部、8
3・・・・・・溝、84・・曲鋭角部、9・・曲バック
アップリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 耐摩耗性と弾力性を有する比較的硬い材料より威り、溝
    により矩形断面のヒール部と該ヒール部に直角で中心方
    向先端部に向って漸次厚くなっているリップ部の2部分
    で形成された環状のシールと、組込み前の状態において
    前記シールより若干延出した高い弾力性を有するゴムな
    どの材料で形成されたバックアップリングとを組み合せ
    、シールの内側にバックアップリングを組込み、リング
    の凹部に前記シールのリップ部がブツシュの端面と密着
    し主たるシール面を形成するように圧縮状態で収容した
    ことを特徴とする履帯密封装置。
JP9819178U 1978-07-17 1978-07-17 履帯密封装置 Expired JPS5933735Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9819178U JPS5933735Y2 (ja) 1978-07-17 1978-07-17 履帯密封装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP9819178U JPS5933735Y2 (ja) 1978-07-17 1978-07-17 履帯密封装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5515151U JPS5515151U (ja) 1980-01-30
JPS5933735Y2 true JPS5933735Y2 (ja) 1984-09-19

Family

ID=29033732

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JP9819178U Expired JPS5933735Y2 (ja) 1978-07-17 1978-07-17 履帯密封装置

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