JPS5933704Y2 - 自動変速機レバ−の係止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車ボディ又はシャシに取付ける取付プレ
ート（こ軸支して自動変速機を制御するシフトレバ−の
操作時に、該シフトレバ−に連動して揺動する節度部材
をカム形成板に形成した波形カムに係合させる構成（こ
したものであって、波形カムには複数個の揺動角で、係
止ピンを発条の伸長ｆこより嵌め込んで仮係止する複数
個の係合凹部と、係止ピンがシフトレバ−とともに強制
移動するときには発条を自動的に収縮させて通過を許容
する突出部とを波状連続により形成したものである。

自動車用自動変速機を制御する変速機レバーは、みだり
にシフトゾーン間を移動してはならない。

このためシフトレバ−に手操作による押圧ｌこよりばね
弾力に抗して軸方向に移動するロックピンを設け、固定
側には前記のがね弾力でロックピンを接触係合するシフ
トゾーンカムを取付け、例えば中立ゾーンから後退ゾー
ン、或は駐車ゾーンから後退ゾーンにシフトレバ−を移
動しようとするときは、手操作でロックピンを前記例示
のシフトゾーンカムの各ゾーン間（こ設けた移動防止突
出部と係合しない位置まで押してから、シフトレバ−の
揺動を操作するよう（こしている。

手操作でロックピンを押すのは安全を期すためであるが
、しかし前記のシフトゾーンカムとロックピンとを備え
る構成では、ロックピンをがねの弾力に抗して押さない
でシフトレバ−を移動させる例外のゾーンもあるので、
該移動時に必要な節度感を操作者の手に触感として伝え
ることができず、また誤ってロックピンを押したときに
もシフトレバ−によって節度感を感することなく揺動す
る等の欠点をもっている。

本考案は、係止ピンをシフトレバ−と連動して変位する
節度部材に、突出弾力を与える発条を作用させて設け、
また取付プレート側に係合凹部と突出部とを設けた波形
カムを設けることによりロックピンとは別個にシフトゾ
ーン移動を防止し、かつ移動のときに操作者の手に明瞭
な節度感を伝えるようにすると共（こ、シフトゾーンカ
ムを設けた一枚のカム板に前記カムと波形カムとをプレ
ス打抜きの手段などで設けること（こより、前記両種の
カムの関連精度を向上させることを目的とするものであ
る。

本考案の一実施例を添付図面について説明するに、１は
自動車のボディ床、又はシャシに固定する取付プレート
であって、底部中央に支持した支持軸２から上方に突出
するシフトレバ−３を設け、該レバーに、上下方向の筒
状をなす節度部材４を連動可能曇こ固定し、その内部に
は下方に突出する摺動子５を設け、節度部材４に設けた
軸方向の長孔６から突出する係止ピンＩを摺動子５に取
付け、係止ピン７にローラ８を嵌める。

前記の摺動子５には下降（上昇）を強制する発条９を掛
けるものであって、本実施例においては、シフトレバ−
３の下方部に設けたばね掛突片１０と摺動子５の下端と
に発条９の上下両端を掛ける。

シフトレバ−３は、本実施例の場合、第１図に示スよう
に、Ｐ、Ｒ，Ｎ、Ｄ、Ｌの五つのシフトポジションを有
するもので、固定側である取付プレート１に固着したカ
ム形成板１１に、前記の各ポジションをこ対応する係合
凹部Ｐ／、Ｒ，Ｎ’、Ｄ’。

打を設け、前記各凹部の間に曲線の突出部１３を設けた
波形カム１２をシフトレバ−３の揺動方向ζこ形成し、
シフトレバ−３を何れかの係合凹部Ｐ〜Ｕに対して発条
の弾力により係止ピン７（ローラ８）を嵌め込んで保持
する。

その他、シフトレバ−３の中心孔２１４こ、頭部のブツ
シュボタン２８（第２図）の矢線方向への抑圧に連動し
て、下端のはね２３の弾力に抗して下降するブツシュロ
ッド２４を遊嵌し、該ロッド２４の下端の摺動片２５に
、シフトレバ−３４Ｃ設けた軸方向の長孔２２を通って
外部に突出するロックピン２６を設ける。

２７は前記のカム形成板１１（こ設け、ロックピン２６
をばね２３の弾力により係合するようにした透孔形のシ
フトゾーン保持カムであり、そのカム２７に、前記のシ
フトポジションＰ、Ｈに合致させたポジションゾーン１
．ＩＩと、ポジションＮＤ、Ｌに対応させたポジション
ゾーン■とを設け、各ポジションゾーン■〜■の間にロ
ックピン２６の滑り移動を阻む移動防止突出部イ２２ロ
、ハ設ける。

以下、ブツシュロッド２４をはね２３の弾力に抗して押
下げ、ロックピン２６をシフトゾーン保持カム２７の移
動防止突出部イ〜ハに接触しない位置に移動した状態で
本実施例の作用を説明する。

係止ピン７は、シフトレバ−３をどのシフトポジション
Ｐ−Ｌにしている場合でも、波形カム１２の係合凹部Ｐ
−Ｉｆの伺れかに発条９の弾力により嵌り込み、ロック
ピン２６がどの位置（こあってもシフトレバ−３を保持
することができる。

またシフトレバ−３を一つのシフトポジションから他の
シフトポジションへの揺移動を強制するときは、節度部
材４も連動するので、係止ピン７が発条９を弾縮させて
自動的に突出部１３を通り、発条９を弾出するときに生
ずるショック状態の節度感を操作者の手（こ伝え、シフ
トレバ−３を例えば三つ越えの係合凹部Ｐ−Ｌ／に相当
する角度ζこ揺動じてシフトポジションＰ〜Ｌの何れか
の付近に停止するとき、前記の節度感が操作者の手（こ
二回伝わり、所定の係合凹部Ｐ’−Ｌ／に嵌り込むので
、再びシフトレバ−３を強制揺動するまでは、該レバー
３をその位置に係合して保持する。

本考案は前記に述べたように、シフトレバ−３のシフト
ポジション変更のための揺動（こ連動する節度部材４を
、カム形成板１１にシフトゾーン保持カム２７と一体的
に形成した波形カム１２と係合させるようにしたもので
あり、簡単な構成Ｏこよってシフト時の節度感を与える
とともＯこ、ロックピンを押さないでシフトレバ−３を
滑り移動する前記の例外があるのとは異なって、節度部
材４（こよりシフト位置を正確に保持することができる
上、シフトゾーンカムと波形カムの各形成取置を精密に
することができて、ロックピンと節度部材との移動（こ
基く前記両種のカムＧこよる係止を関連づけることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示し、第１図は側面図、
第２図は第１図Ａ−Ａ線切断正面図、第３図はカム形成
板１１の拡大側面図である。 １・・・・・・取付プレート、２・・・・・・支持軸、
３・・・・・・シフトレバ−１４・・・・・・節度部材
、５・・・・・・摺動子、７・・・・・係止ピン、９・
・・・・・発条、１１・・・・・・カム形成板、１２・
・・・・・波形カム、１３・・・・・・突出部、２７・
・・・・・シフトゾーン保持カム、Ｐ、Ｒ，Ｎ、Ｄ、Ｌ
・・・・・・シフトポジション、Ｆ、Ｒ１，Ｎ’、ｆｊ
、Ｕ間・・係合凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車ボディ又はシャシに取付ける取付プレートに設け
   た支持軸に軸支して自動変速機を揺動ｆこより制御する
   手動はね付きのロックピンを備えるシフトレバ−と、該
   レバーに連動して変位する節度部材を設け、取付プレー
   ト側には前記ロックピンを係合してシフトレバ−のシフ
   ト位置を規制するシフトゾーン保持カムと、前記節度部
   材と係合する波形カムとを一体的に設けた一枚のカム形
   成板を固着したことを特徴とする自動変速機レバーの係
   止装置。