JPS5933691Y2 - 車両のバツクドア開閉用ダンパ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ハツチバックやライトバン等のバックドアを
有する車両のドア開閉用ダンパ装置の改良に関するもの
である。

更に詳細には、車体のリヤ部に設けられる開閉自在なバ
ックドアを有する車両において、バンクドア開閉用ダン
パの一端を車体側に、ダンパの他端をドア側に各取り付
け、ダンパのドア側取付部に脆弱部を設ける如くシ、車
両の衝突時等にダンパをドア側で破断せしめ、これの車
室内への飛び込みを防止するようにした車両のバンクド
ア開閉用ダンパ装置に関する。

ハツチバックやライトバン等の車両では車体後部にテイ
ルゲイト等と称されるバックドアが開閉自在に取り付け
られ、バンクドアはこれと車体の室内間を繋ぐように設
けられた開閉用ダンパを弁して開閉される。

ところでダンパは一端を車室内に枢着箸して取り付け、
他端はドアの一部に枢着等して取り付け、ダンパは閉扉
状態では車室内に格納され、又閉扉状態では車室内から
後方に略水平に延出される。

以上のバックドアタイプの車両は、追突時等の衝突時、
ドアを介してダンパに衝撃が作用した場合、車体側の取
付部が破壊されて長棒状のダンパが車室内に飛び込む虞
れがあり乗員、荷物等に好ましくない。

本考案者等はバックドアタイプの車両における以上を改
善すべく本考案をなしたもので、その目的とする処は、
上記ダンパのバックドア側取付部に脆弱部を設け、追突
時等にドア側でダンパが破断され、これによりダンパの
車室内前方への飛び込みを防止するようにした車両のバ
ックドア開閉用ダンパ装置を提供するにある。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述する
。

第１図は車両１の概略側面図で、車体２の後部２ａには
これの後面に向いた開口部を開閉するバックドア３が配
設され、ドア３は上端部をヒンジとして開閉される。

バンクドア３と車体後部２ａとはダンパ４で連結され、
ダンパ４はバネや気体、液体等を内装、或は封入した本
体５と、これに対して摺合するロッド６とからなる。

本体５の先端部にはブラケット７が固設され、ブラケッ
ト７は車体後部２ａの適所の室内側に突設した部分球継
手８を介して車体２側の上部に連結される。

本体５に摺合するロッド６の基端部は部分球継手９を介
してバックドア３側の下部に連結される。

継手９は部分球部１０とこれを枢支するピン１１とから
なり、ピン１１がドア３に固着され、ピン１１はピン部
１１ａと基部１１ｂとからなり、基部１１ｂを切欠等し
て小径な脆弱部１２を形成する。

以上において、バックドア３の開閉でダンパ４の本体５
とロッド６は伸縮し、開閉動に追従する。

ところで追突等でバックドア３に衝撃が作用した場合、
ドア３が前方に移動する方向に荷重が働くとダンパ４に
この力が伝わり、ダンパ４は最も弱い脆弱部１２で破壊
され、即ちドア側の取付部が最先に破壊され、この結果
ダンパ４は車室内側の本体先部を上にして下方に垂れ下
がるだけとなり、車室内に先端部が飛び込むことがない
。

以上図示例では、ダンパのドア側取付部を形成する継手
のピンの一部に先部を設けたが、この入部に代えて一部
分の強度を低下させれば良く、又取付部に近いダンパの
一部に同様の部分を設ければ良く、要は脆弱で衝突時等
に容易に、最先に破壊され得れば良い。

以上で明らかな如く本考案によれば、バックドア開閉用
ダンパのドア側取付部に脆弱部を設けたため、追突等の
衝突時等にダンパは下側のドア側取付部で破壊され、車
体側の上側を支点として垂れ下がる等するだけで車室内
に飛び込むことがなく、従って乗員や荷物等への影響が
なく、又以上をダンパのドア側取付部の一部に切欠等し
て脆弱部を設けるだけで足りるため構造簡単に部品を追
加することなく、又バックドア側の部分的な強度、剛性
を低下せしめることな〈実施でき、実用的効果顕著であ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は車両の
概略側面図、第２図はダンパの部分破断側面図、第３図
はダンパの車室内側取付部の第２図矢視３方尚の断面図
である。 尚図面中１は車両、２は車体、３はバックドア、４はダ
ンパ、１２は脆弱部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体のリヤ部に設けられる開閉自在なバンクドアを有す
   る車両において、バックドア開閉用ダンパの一端を車体
   側に、他端をドア側に各取り付はダンパのドア側隊付部
   に脆弱部を設けるようにしたことを特徴とする車両のバ
   ックドア開閉用ダンパ装置。