JPS5933529Y2 - スロ−アウエイチツプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ネガ形式のスローアウェイチップに係り、特
に切屑処理を良好にして広範囲な切削領域に適用できる
ようにしたものである。

従来、この種のスローアウェイチップはチップブレーカ
溝により、切屑処理が行なわれているが一般に切屑処理
の範囲に限界があり、特に軽切削の領域で不具合な場合
が多かった。

このため、軽切削の領域においても、良好な切屑処理が
行なえるようにしたスローアウェイチップの開発が要望
されている。

本考案は、上述の点に鑑みなされたもので、スローアウ
ェイチップのノーズ部を構成スるコーナーには、前記チ
ップブレーカ溝を除去するようにした段部面が区画形成
されるとともに、この段部面の中央陸部側に、前記チッ
プブレーカ溝より幾分低位にある小突起が離間的に連設
されるようにして、軽切削の領域における切屑処理を良
好にしたものである。

以下、本考案スローアウェイチップの一実施例について
、図を参照して説明する。

第１図乃至第３図において、１は、３角形板状をなすス
ローアウェイチップであり、いわゆるネガ形式のもので
ある。

このスローアウェイチップ１のすくい面を構成する上下
面２，３には、その切刃稜４に沿ってチップブレーカ溝
５が形成され、中央陸部６を残存させている。

また、ノーズ７を構成するコーナーには、チップブレー
カ溝５を一部除去するようにして、帯状をなす小突起８
を備えた段部面９が区画形成される。

この場合、小突起８は、チップブレーカ溝５に対し、こ
れよりも幾分低位にあるようにして連設されるもので、
切刃稜４かも離間するものであり、これによって軽切削
領域の切屑処理性を良好にする。

なお、前記チップブレーカ溝５は、中挟のランドを形成
していないものが示されているが、これを有するものや
、その巾が末広がりになるもの等の変形は可能である。

これは、通常の中９重切削領域では、切削条件に適合し
たチップブレーカ溝５が選択されるべきだからである。

このようにして構成されたスローアウェイチップ１で各
種の切削試験を行なった結果、軽切削から重切削に至る
まで、良好な切屑処理ができその効果が確認された。

本考案は、以上説明したように、スローアウェイチップ
のノーズ部にチップブレーカ溝の一部を除去するように
して小突起を備えた段部面を形成し、これに伴ない軽切
削領域の切屑処理を良好にしたものであるから切屑処理
の範囲が拡大され有効な切削作業を行ない得るという利
点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案スローアウェイチップの一実施例を示
す正面図、第２図は、第１図中の■−■線に沿って得ら
れる拡大した要部の断面図、第３図は、同じく第１図中
の■−■線に沿って得られる拡大した要部の断面図であ
る。 １・・・・・・スローアウェイチップ、２・・・・・・
上面、３・・・・・・下面、５・・・・・・チップブレ
ーカ溝、６・・・・・・中央陸部、７・・・・・・ノー
ズ部、８・・・・・・小突起、９・・・・・・段部面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ３角、４角、菱形などの多角形板からなり、その切刃稜
   ４に対する上下面２，３側には、チップブレーカ溝５を
   形成したネガ形式のスローアウェイチップにおいて、 前記スローアウェイチップ１のノーズ部７を構成するコ
   ーナーには、前記チップブレーカ溝５を除去するように
   した段部面９が区画形成されるとともに、この段部面９
   の中央陸部６側に、前記チップブレーカ溝５より幾分低
   位にある小突起８が離間的に連設されていることを特徴
   とするスローアウェイチップ。