JPS5933404Y2 - 過酸化水素殺菌用バツグインボツクス内袋

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【考案の詳細な説明】本考案は、過酸化水素殺菌用バッグインボックス内袋に
関する。

液体輸送用のワンウェイ容器として、段ボール箱で外装
し、内装にプラスチックの袋を使用した、いわゆるバッ
グインボックスと称されるものがある。

このバックインボックス内装の殺菌法としてＥＯＧ殺菌
法、γ線照射殺菌法等が利用されているが、ＥＯＧ殺菌
法ではＥＯＧの残留、γ線照射殺菌法では高分子の分解
による臭い等の食品衛生上の問題があり、完全な方法で
はない。

これに代わるバッグインボックス内袋の殺菌に加熱殺菌
法、紫外線殺菌法、過酸化水素殺菌法などの適用が考え
られる。

しかしながら、加熱殺菌法では袋がプラスチックよりな
るため殺菌処理を施こすことにより変形が生じてしまう
。

それ故この方法は不適当である。又、紫外線殺菌法では
、プラスチックの紫外線吸収率が高いので、袋内側を殺
菌するのは非常に困難である。

それ故この方法も又不適当である。次に又、過酸化水素
を袋内にスプレィして袋内壁面に殺菌処理を施こす方法
は適用可能であるが、この方法には過酸化水素の吹付は
時間を長くしなければ充分な殺菌処理効果は得難い欠点
がある。

本考案者はより少ない過酸化水素の吹付は時間で充分な
殺菌処理効果を得るべく研究の結果、内袋のコーナ一部
を角型ではなくして曲線状に形成することにより、上記
の目的が達成され得ることを見い出した。

本考案はこの知見にもとづいて完成したものである。

即ち、本考案の要旨は全周囲がヒートシールされており
、袋側壁に取出し口が設けられており、過酸化水素をス
プレーして袋内壁面に殺菌処理を施こす過酸化水素殺菌
用バッグインボックス内袋において、袋コーナ一部を曲
線状に形成したことを特徴とする過酸化水素殺菌用バッ
グインボックス内袋で゛ある。

以下、本考案に係る過酸化水素殺菌用バッグインボック
ス内袋を示している。

全周囲がヒートシールされており、袋側壁１に取出し口
３が設けられており、袋コーナ一部４が曲線状に形成さ
れている。

尚、図において２はヒートシール部を示す。

以上のように本考案に係る過酸化水素殺菌用バッグイン
ボックス内袋は形成されているので、袋コーナ一部に至
る袋内壁面全面にわたって過酸化水素ミストを容易に確
実に付着させることができ、短時間の過酸化水素の吹付
は時間で充分な殺菌効果を得ることができる。

而して本考案の過酸化水素殺菌用バッグインボックス内
袋において袋コーナ一部の曲率は５０ｍｍＲ程度が特に
望ましい。

次に本考案は外形の四角形の袋体に限定されず、角型コ
ーナ一部を有する袋体量てに適用しうるものである。

次に本考案品の製袋は第２図示のような内周縁のコーナ
ーが曲線状に形成された熱板５を用いて行なうことがで
きる。

次に本考案につき実施例をあげて更に具体的に説明する
。

実施例ナイロン／エチレンビニールアルコール共重合物／ポリ
エチレンの多層フィルムの２枚を重ね合せ第１図示のよ
うに袋コーナ一部に丸味を持たせて（曲率；５０ｍｍＲ
）四方シールし、且つ、袋側壁に取出し口を装着して内
容積１８１の本考案の過酸化水素殺菌用バッグインボッ
クス内袋を作成した。

それと共にナイロン／エチレンビニールアルコール共重
合物／ポリエチレンの多層フィルムの２枚を用い、常法
に従って四方をシールし、且つ、袋側壁に取出し口を装
着して袋コーナ一部が角型の従来型の過酸化水素殺菌用
バッグインボックスを作成した。

そして上記２種の袋内に吹付は風量８００ｃｃ／秒の
条件で取出し口よす３５％過酸化水素水溶液ミストを一
定時間吹付けたのち、過酸化水素ミストの付着状態及び
殺菌状態の検査を行なった。

上記の試験結果から、袋コーナ一部を曲線状に形成する
ことにより、従来よりも少ない過酸化水素の吹付は時間
で充分な殺菌処理効果が得られるようになることが判明
した。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の過酸化水素殺菌用バッグインボックス
内袋の平面図、第２図は本考品の製袋用の熱板の平面図
である。１・・・・・・袋側壁、２・・・・・・ヒートシール、
３・・・・・・取出し口、４・・・・・・曲線状袋コー
ナ一部。

【実用新案登録請求の範囲】

全周囲がヒートシールされており、袋側壁に取出し口が
設けられており、過酸化水素をスプレーして袋内壁面に
殺菌処理を施こす過酸化水素殺菌用バッグインボックス
内袋において、袋コーナ一部を曲線状に形成したことを
特徴とする過酸化水素殺菌用バッグインボックス内袋。