JPS5933166Y2 - ダブルフイラメント電球 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ダブルフィラメント電球、詳しくは、観察お
よび撮影照明用の２本の発光フィラメントを有するダブ
ルフィラメント電球に関する。

写真撮影装置付内視鏡等のように、対象物を観察すると
共に撮影をも行なう光学機器においては、通常、観察用
と撮影用の２つの照明が必要となっている。

そして、この照明においては、観察用照明は、比較的長
時間永続して用いられるのに対して、撮影用照明は強い
光で短時間用いられるだけである。

従って、これらに用いられる照明用電球は、通常二本の
発光フィラメントを内蔵し、切換えによって、何れか一
方Ｑ発光フィラメントのみを発光させて、夫々の目的に
よって二通りの照明を行なうようになっている。

上記二本の発光フィラメントを内蔵する、所謂ダブルフ
ィラメント電球は、従来、第１，２図に示すように構成
されていた。

即ち、ダブルフィラメント電球１は、円筒状のガラスチ
ューブの内部に、縦方向に平行して直立する２本のフィ
ラメント２，３を内蔵していて、チューブ内の略々中央
部に直立して配設された撮影用フィラメント２は、電球
１の外周面に沿って配置される半円筒状の凹面反射鏡４
の焦点位置（第２図参照）又は、その近傍にあって、そ
の発光による照明光は、上記凹面反射鏡４により前方（
矢印方向）に向けて効果的に投射されるようになってい
る。

そして、他方の観察用フィラメント３は、上記撮影用フ
ィラメント２の後方に、これと平行して直立して配設さ
れている。

上記両フィラメント２，３の上端部は、これらと平行し
て直立する導電支持線５の上端部に接続されていて、夫
々の下端部はソケット部６を通じて外部の接続端子２ａ
、３ａ 、５ａに夫々接続されている。

上記ダブルフィラメント電球１は、観察用照明の場合は
、上記接続端子３ａ 、５ａが電源に接続され、撮影用
照明の場合は、上記接続端子２ａ。

５ａが電源に接続されることによって、観察用フィラメ
ント３および撮影用フィラメント２が夫々発光するよう
になっている。

ところが、このように構成された従来のダブルフィラメ
ント電球においては、撮影用フィラメント２は、上述の
通り、その発光々量を最大限に利用することに重点がお
かれて配設されており、観祭司フィラメント３は、従属
的に考えられ、これを邪魔しない後方に重なるように配
設されていた。

従って、観察用フィラメント３を発光させて、対象物を
照明する場合、上記撮影用フィラメント２が照明方向前
方に存在することによって異常な照明斑が生じていた。

本考案の目的は、上記の点に鑑み、上記観察用フィラメ
ントを、上記撮影用フィラメントの後方にこれと交叉す
るように配置して、上記観察用の照明光の照明斑を解消
したダブルフィラメント電球を提供するにある。

本考案によれば、撮影用フィラメントは、従来と同様に
、その発光々量を最大限に利用し得る位置に配置されて
いて、これに対して観察用フィラメントは、上記撮影用
フィラメントが邪魔にならないように交叉して配置され
ているので上述の照明斑は解消される。

以下、本考案を第３，４図に示す一実施例に基いて説明
する。

図に示される本考案のダブルフィラメント電球１１にお
いては、観察用フィラメント１３の配置構成以外は、そ
の撮影用フィラメント１２、凹面反射鏡１４、導電支持
線１５、ソケット部１６及び接続端子１２ａ、１３ａ、
１５ａ等は、上記第１図に示される従来の電球と全く同
様に構成されている。

よって、その説明は省略する。

上記ダブルフィラメント電球１１内における観察用フィ
ラメント１３は、第３・、４図に示されるように、その
上下端部が撮影用フィラメント１２の上下端部の後方左
右側にあって、フィラメント１３は撮影用フィラメント
１２の後方に、前方から見てフィラメント１２に交叉し
て配置されて（・る。

そして、上下の両端部は、夫々導電支持線１５及び接続
端子１３ａに接続されている。

このように観察用フィラメント１３を配置することによ
って、撮影用フィラメント１２０発光々量は、従来同様
最大限に利用されると共に、観察用フィラメント１３の
発光による照明光も撮影用フィラメント１２と前方の一
点で交わるだけであるから、そのかげも殆んど生ぜず、
従って、上述した従来における照明斑は解消され、良好
な照明光で対象物を観察することが出来る。

以上説明したように、本考案によれば、単に観察用フィ
ラメントを撮影用フィラメントに交叉して配置するだけ
の簡単な構造で、従来の観察用照明光の照明斑を巧みに
解消した極めて効果的なダブルフィラメント電球を提供
することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のダブルフィラメント電球の一例を示す
斜視図、第２図は、上記第１図中のＸ−Ｘ線に沿う断面
図、第３図は、本考案の一実施例を示すダブルフィラメ
ント電球の斜視図、第４図は、上記第３図中のＹ−Ｙ線
に沿う断面図である。 １．１１・・・・・・ダブルフィラメント電球、２，１
２・・・・・・撮影用フィラメント、３，１３・・・・
・・観察用フィラメント、４，１４・・・・・・凹面反
射鏡。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 観察および撮影照明用の２本の発光フィラメントがその
   発光の照射方向に前後して配置されて内蔵されていて、
   後方にこれらの発光を前方に向けて照射するための半円
   筒状の凹面反射鏡が配置された、内視鏡用のダブルフィ
   ラメント電球において、 上記凹面反射鏡の焦点位置または、その近傍に撮影用の
   発光フィラメントを配置し、この撮影用の発光フィラメ
   ントの後方位置に、これと交叉するように斜方向に観察
   用の発光フィラメントを配置したことを特徴とする、内
   視鏡用のダブルフィラメント電球。