JPS593288B2 - 内燃機関の空気取入装置

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【発明の詳細な説明】本発明は内燃機関の空気取入装置、詳しくは車外の空気
を塵埃を除去しつつエンジン室内の空気クリーナに導び
くことの可能な空気取入装置に関する。

従来の自動車では空気はエンジン室内から取り入れるよ
うにしているから最近の排気ガス浄化装置を装備した自
動車では、エンジン室内の空気温が増加傾向を持つので
上記空気取入方法には問題が多い。

即ち、空気クリーナへ導入される空気温が高くなると、
気化器内で燃料がエバポレーションを起こして混合気の
空燃比が不安定となり易いからである。

そこで、空気をエンジ室外から直接取入れるようにする
方法が直ちに考えられるが、外気中の塵埃の量はエンジ
ン室内に較べて段違に犬であり、空気クリーナ中のフィ
ルタエレメントの目詰りが促進されそのメンテナンスが
面倒となるからこの方法も好ましくない。

したがって、本発明の目的は車外の空気を塵埃を除去し
つつエンジン室内の空気クリーナに導びくことの可能な
空気取入装置を提供し、これにより空気クリーナのメン
テナンス期間を従来と同じに保ちつつ該空気クリーナに
導入される空気温の低下を図らんとする。

以下添附図面によって本発明を具体的に説明する。

第１図において１０は自動車ボディ１２の前部における
エンジン室であり、この上部には空気クリーナ１４が配
置される。

空気クリーナ１４のケース１６内には環状フィルタエレ
メント１８が設けられ空気取入口２０からの空気中の塵
埃を除去する。

清浄にされた空気は気化器２２に向う。本発明によれば
、ボディ１０の前面下部には塵埃除去筒２４が水平に設
けられる。

ボディ下部はスペース的には余裕のある場所である故筒
部材２４の取付上の問題点はない。

筒部材２４の後端は閉じられておりその前端には過流発
生板２６が設けられている。

過流発生板２６は例えば第２ａ図に示すように円板２８
の円周方向に絡路り字形のスリット３０を穿設し、該ス
リット３０により形成される三角状部３２を多少曲折成
形して構成する。

亦、第２ｂ図に示す別の例では、過流発生板１２６は「
吠のスリット１２８を平行に幾つか穿設しこれにより形
成される矩形部分１３２を多小曲折して作っている。

塵埃除去筒２４内にはこれに直交して空気取入管３４が
突出している。

この管３４の直径は筒２４の直径より大分小さく、そし
てその下端面は筒２４の軸線ｔの付近に位置するよう斜
に形成されている。

空気取入管３４の上端はフレキシブルなホース３６によ
り空気クリーナ１４の空気取入口２０に結合される。

このようにフレキシブルなホース３６を使用しているか
ら、場所的に余裕のないエンジン室１０内でも取付上の
問題はない。

自動車の運転時外気が塵埃除去筒２４に吸込まれる際、
空気は過流発生板２６の円周方向スリット３０によって
過流となる。

この際の遠心力によって空気中の塵埃成分は周囲に振り
飛ばされその結果筒部材２４の軸線方向ｔに沿い塵埃の
少い空気流が形成されることになる。

この空気は空気取入管３４、フレキシブルホース３６を
介して空気クリーナ１４に導入されることとなる。

亦空気は下部の空気取入管３４かも高低差ｈ（第１図）
を経て上部の空気取入口２０に進む構成となっているか
ら重い塵埃成分は自重に基づき空気クリーナ１４に達し
にくい。

これによっても本発明の空気取入装置の塵埃除去能力は
高まるのである。

尚、過流発生板２６，１２６は取外し自在にすると、筒
２４内に蓄積した塵埃の除去が容易となり好ましい。

更に、塵埃除去筒２４の下側に取外し自在の塵埃貯蔵カ
ップを設けるようにしてもよい。

第３図に示す別の実施例では、塵埃除去筒１２４は多少
傾いて取付けられている。

このようにすると、筒１２４内に貯った塵埃成分は自動
車の停車時車外に自然落下するという利点がある。

以上述べたように本発明によれば塵埃の除去された外気
を空気クリーナに送ることができるから、空気クリーナ
のメンテナンス時期を従来と同じに保ちつつ空気クリー
ナに低温の外気を取入れることが可能とされる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る内燃機関の空気取入装置の概略図
、第２ａ、２ｂ図は第１図のＡ方向より見て示す過流
発生板の正面図、第３図は第２実施例の部分図。１４・・・・・・空気クリーナ、２４・・・・・・塵埃
除去筒、２６．１２６・・・・・・過流発生板、３４・
・・・・・空気取入管。

【特許請求の範囲】