JPS5932460B2 - グアニジノカプロン酸フエニルエステルの製造方法 - Google Patents

グアニジノカプロン酸フエニルエステルの製造方法

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JPS5932460B2
JPS5932460B2 JP10250081A JP10250081A JPS5932460B2 JP S5932460 B2 JPS5932460 B2 JP S5932460B2 JP 10250081 A JP10250081 A JP 10250081A JP 10250081 A JP10250081 A JP 10250081A JP S5932460 B2 JPS5932460 B2 JP S5932460B2
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JP
Japan
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group
formula
acid
phenyl ester
guanidinocaproic
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Expired
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JP10250081A
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JPS584758A (ja
Inventor
勉 足立
勲 中嶋
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Aska Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Hormone Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Teikoku Hormone Manufacturing Co Ltd filed Critical Teikoku Hormone Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はグアニジノカプロン酸フェニルエステルの製法
に関するものである。
本発明方法によつて提供されるグアニジノカプロン酸フ
ェニルエステルは式(■)〔式中Rは水素原子、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、カルボキシル基、低級ア
ルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基
、ニトロ基あるいはハロゲン原子を示す〕で示される化
合物群であつて、トリプシン、カリクレーンを阻害する
作用を有している有用な化合物群である。
これら化合物の合成について、従来知られている方法は
、例えば特公昭49−2107号に記載されているよう
にグアニジノカプロン酸を酸クロライドに変え、次いで
フエノールと反応させる方法、特開昭54−76532
号に記載されているようにグアニジノカプロン酸を縮合
剤と処理して、次にフエノールを反応させる方法などで
ある。これらの方法はいずれもグアニジノカプロン酸反
応性誘導体にフエノール乃至は置換フエノールを反応〉
させる方法である。本発明者らは鋭意研究を重ねた結果
、新規なエステル化方法を見い出し本発明を完成したも
のである。
本発明に従えば純度の高いグアニジノカプロン酸エステ
ルが収率よく得られる。本発明の概要は次のとおりであ
る。
即ち、N・N−ジアルキルアミド NN−CO−R2〔
Rl,/R2は前述の通り〕にハロゲン化剤を作用させ
て得られるイミニユウム化合物を、置換基を有していて
もかまわないフエノールと反応させ、得られた反応成績
体をグアニジノカプロン酸又はその酸付加塩と反応させ
ることにある。
反応式で示すと次の通りである。〔式中、R2は水素原
子又はメチル基を:R1 は低級アルキル基を:xはハ
ロゲン原子を;Kは酸残基を;Rは水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシル基、カルボキシル基、低級ア
ルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基
、ニトロ基又はハロゲン原子を示す〕尚前記反応式にお
ける中間体()は新規化合物であつて、式()で示す構
造を有するものと推定される。
この化合物は乾燥状態では比較的安定であるが、アルコ
ール、水、湿気などと接触せしめると容易に分解され、
又酸との反応で極めて容易にエステルを与える特性を有
し、式()で示される化合物の製造に極めて有用な化合
物であることが確かめられている。上記反応に用いられ
るN−N−ジアルキルアミドとしては、例えばジメチル
ホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセタ
ミド、ジエチルアセタミドなどがあげられ、ハロゲン化
剤としては例えば、五塩化リン、オキシ塩化リン、三塩
化リン、チオニルクロライド、オキザリルクロライド、
三臭化リン、ホスゲンがあげられる。
又溶媒として、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素;
アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エ
ーテル等反応に関与しない任意の溶媒が好ましく使用せ
られる。かくして得られたイミドハライドに対し本発明
方法では先づ、置換基を有し又は有せざるフエノールが
反応せしめられる。ここにおいて用いられる置換基を有
するフエノールとしては、メチルフエノール(オルト、
メタ、パラいずれでもよい。以下同じ)、エチルフエノ
ール、メトキシフエノール、エトキシフエノール、メト
キシカルボニルフエノール、エトキシカルボニルフエノ
ール、ベンジルオキシカルボニルフエノール、ニトロフ
エノールなどがあげられる。又反応溶媒として前記のも
のが好ましく用いられる。かくして得られた反応生成物
に対し、次にグアニジノカプロン酸又はその酸付加塩が
加えられ反応せしめられることにより、目的とするグァ
ニジノカプロン酸の各種フエニルエステル体が高純度高
収率で得られる。
グアニジノカプロン酸を酸付加塩の形で用いる場合の酸
としては、例えば塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素、炭
酸、シユウ酸、硫酸、メタンスルホン酸、p−トルエン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、酒石酸などがあげら
れる。得られたグアニジノカプロン酸フエニルエステル
の酸付加塩は所望により、さらに別異の酸付加塩に導く
ことが出来る。例えばエステルの塩酸塩に、炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウムなどの水溶液を加え、該エス
テルの炭酸塩を得、さらにこれを通常行なわれる塩交換
法により所望の他の酸付加塩に導くことができる。以下
実施例により本発明を説明する。
実施例 1 (a)グアニジノカプロン酸p−エトキシカルボニルフ
エニルエステル塩酸塩の製造:N−N−ジメチルホルム
アミド131.6f7をトルエン50m1に溶解し10
℃に冷却した。
これに塩化チオニル7.147を滴下し、30分攪拌し
た。次いでp−ヒドロキシ安息香酸エチル9.977を
加えさらに10℃で1時間攪拌した,これにε−グアニ
ジノ一n−カプロン酸塩酸塩10.487を加えた。次
いでピリジン9.49yを滴下し室温で4時間反応させ
た。減圧下に反応器内容物を濃縮し、残渣に水を加えク
ロロホルム抽出した。クロロホルム抽出液を水洗、乾燥
、濃縮し、題記化合物の粗生成物として淡黄色油状物1
8.07を得た。(b)グアニジノカプロン酸p−エト
キシカルボニルフエニルエステル炭酸塩の製造:(a)
で得た淡黄色油状物187を水40m1に溶解し、炭酸
水素ナトリウム4.2tの水溶液50m1を加え析出し
た白色結晶をろ取して題記化合物を得た。
得量13.8y(72%)、融点89〜91℃実施例
2 グアニジノカプロン酸オルトベンジルオキシカルボニル
フエニルエステル塩酸塩の製造:N−N−ジメチルホル
ムアミド2.057をトルエン10m1に溶解し、10
℃に冷却した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II)〔式中Rは水
    素原子、低級アルキル基、低級アルコキシル基、カルボ
    キシル基、低級アルコキシカルボニル基、アラルキルオ
    キシカルボニル基、ニトロ基あるいはハロゲン原子を示
    す〕で示される化合物を、▲数式、化学式、表等があり
    ます▼〔R_1は低級アルキル基、R_2は水素原子あ
    るいはメチル基〕で表わされるN・N−ジアルキルアミ
    ドとハロゲン化剤とから得られるイミニユウム化合物に
    反応させて得られた反応成績体に、式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I )で示される
    化合物又はその酸付加塩を反応させ、式(III)▲数式
    、化学式、表等があります▼(III)〔式中Rは前記と
    同じ〕 で示されるグアニジノカプロン酸フェニルエステル又は
    その酸付加塩を得ることを特徴とするグアニジノカプロ
    ン酸フェニルエステル又はその酸付加塩の製造方法。
JP10250081A 1981-06-30 1981-06-30 グアニジノカプロン酸フエニルエステルの製造方法 Expired JPS5932460B2 (ja)

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JPS584758A JPS584758A (ja) 1983-01-11
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JPS59112958A (ja) * 1982-12-20 1984-06-29 Teikoku Chem Ind Corp Ltd ε−グアニジノ−n−カプロン酸p−エトキシカルボニルフエニルエステル・メタンスルホン酸塩の製造方法

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JPS584758A (ja) 1983-01-11

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