JPS5932421B2 - 発泡性断熱剤 - Google Patents

発泡性断熱剤

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JPS5932421B2
JPS5932421B2 JP51038040A JP3804076A JPS5932421B2 JP S5932421 B2 JPS5932421 B2 JP S5932421B2 JP 51038040 A JP51038040 A JP 51038040A JP 3804076 A JP3804076 A JP 3804076A JP S5932421 B2 JPS5932421 B2 JP S5932421B2
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JP
Japan
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foam
synthetic resin
inorganic substance
inorganic
heat
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Expired
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JP51038040A
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English (en)
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JPS52121851A (en
Inventor
敏郎 田端
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AIJII KOGYO KK
Original Assignee
AIJII KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱により発泡する物質からなり未発泡の核体と
し、熱により発泡して耐火不燃性の発泡体を形成する無
機物質が前記核体の全表面をバインダを介して被覆して
いる発泡性断熱剤に関するものである。
建築構築用の合成樹脂製部材、例えば断熱材として使用
される発泡合成樹脂に耐火不燃性の無機質の粉粒物また
は泡状粒子を添加混入し難燃化を計ることはよく知られ
ている。
これらの添加物は硼酸、硅酸またはこれらの金属塩、硼
砂、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、パーライト粒
、気泡硝子等であって、合成樹脂の耐熱温度以下の温度
に熱せられたとき発泡膨張する性質のものも含まれてい
る。
これらの添加物の内で熱により発泡膨張する性質のもの
は合成樹脂の表面および内部へ発泡拡大し熱の遮断作用
を行うように働くもので、少なくとも最大限に発泡膨張
したときこれらが互いに接して隙間のない発泡層を形成
して合成樹脂と入れ換り熱が隙間を通って内部へ伝わる
ことのないようにしなければ難燃化の目的は達せられな
い。
しかしながら、現在知られている熱発泡性の無機物質の
粉粒物をそのまま合成樹脂に添加混入し分散させたとき
、これらが発泡膨張して隙間のない発泡層を形成させる
ためには発泡倍率に限度のあることからかなり大量°に
添加しなければならず、原価が高くつく原因になる。
また熱の影響を直接受ける表面に無機物質を集中させて
添加することも考えられるが、これは建築構築用の合成
樹脂のパネル等を成形する工程を徒らに複雑化し実用的
でない。
本発明は熱発泡性の有機または無機の物質を核体として
熱発泡性の無機物質の層を設けたことにより、内部の核
体が発泡して無機物質の発泡体を拡大させ、従って著し
く大きく発泡拡大して比較的少量の無機物質で隙間のな
い発泡層を形成しすぐれた断熱効果を発揮することがで
きるようにしたものである。
以下本発明の実施例を図面に就いて説明すると、第1図
に示したのは合成樹脂の耐熱温度附近またはそれ以下の
温度例えば100〜200℃に熱せられたとき発泡して
膨張する物質からなる核体1の全表面に水硝子からなる
バインダ2を塗布し、このバインダ2によって無機物質
3の層を適当厚さ設けたものである。
核体1としてはスチレンビーズのような有機物、硅酸ソ
ーダに液体フレオンを封入しカプセル化したものその他
が使用され、直径1〜3ミリメートル程度の球形とする
バインダ2としては水硝子の他に合成樹脂、水その他接
着能力を有するものが使用されるが、水硝子のような不
燃性の無機物或いは無機物質3が有する結晶水を利用す
るのが望ましい。
無機物質3としては合成樹脂の耐熱温度またはそれ以下
の温度に熱せられたとき発泡して膨張するものが用いら
れ、硼酸、硅酸またはそれらの金属塩、硼砂、第二燐酸
ソーダ等の粉粒物が適する。
殊に、酸化硼素、オルト硼酸、メク硼酸、ピロ硼酸、ア
ルカリ硼酸塩等の無水物または水化物からなる硼素化合
物と力性ソーダ、炭酸ソーダ等の無水物または水化物か
らなるアルカリとを水を加え常温下で、或いは硼素化合
物の結晶水を利用し約50〜90℃に加温して混合する
ことによって得られる一般式%式% () で表わされる組成物からなる粉粒物は成分の比率に応じ
て軟化溶融温度が変化し広い温度域に亘りすぐれた流動
性と発泡性とを示し且つ緻密な発泡体を形成して安定し
た断熱作用を期待できる。
このような無機物質3の層は外径が約3〜6ミリメード
ル程度の球形となるような厚さに被覆されるもので、例
えば核体1に水硝子、合成樹脂液等のバインダ2を流動
状態で注ぎかけて充分撹拌し、バインダ2を全表面に耐
着させた後に無機物質3の一種または二種以上からなる
粉粒物中に入れ混合撹拌して核体1を一粒ずつ分離する
さ共にそれぞれの全表面に無機物質3を耐着被覆して製
造される。
或いは無機物質3を加温してその結晶水により軟化した
状態で、または無機物質3に水硝子、合成樹脂液等を加
え混合した状態で核体1の全表面に被覆して製造される
尚、無機物質3が硼砂のように弱アルカリ性であり且つ
風解性を有するものからなるときはその表面をゴム、合
成樹脂、パラフィン、乾性油等の不通気性被膜4で覆い
、金属部材が接触したときこれを腐蝕させ或いは結晶水
を放出して発泡力を次第に低下する等の不都合を生じな
いようにする。
第2図は本発明に係る発泡性断熱剤の使用例を示し、発
泡ウレタン樹脂からなる合成樹脂11の適宜厚さの板の
一つの表面に鋼板、石膏板、石綿セメント板等の耐火不
燃の硬質板12が一体的に積層されていると共に、反対
側の表面に防水紙、アスファルトフェルト、アスベスト
紙、合成樹脂フィルム、金属箔またはそれらの積層物質
からなる裏張り材13が一体的に積層され、合成樹脂1
1の内部および場合によって表面に一部が露出して符号
10で示される発泡性断熱剤が添加混合されている。
もつとも、この合成樹脂11には熱発泡性の既知の無機
物質、水酸化アルミニウム、アルミナ、硼砂、炭酸ソー
ダ、硝子繊維、石綿、パーライト粒、気泡硝子その他既
知の難燃化剤の一種または二種以上を発泡性断熱剤10
と併用して添加することを妨げない。
また合成樹脂11はメラミン樹脂、尿素樹脂、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂
、ポリエチレン、ポリスチレン、アクリル樹脂等の熱可
塑性樹脂のいずれもが用いられる。
第3図は硬質板12の側から熱を受けて発泡性断熱剤1
0が発泡した状態を示している。
例えば・ 家屋、工場、倉庫、船舶の壁等に用いられて
いて火災が発生したとき、硬質板12を通して熱が合成
樹脂11に伝わり数十度以上に熱せられると先ず無機物
質iが結晶水により或いは周囲の合成樹脂中の水分また
は無機物質3に添加した水分により軟化溶融を開始し、
一部の水が蒸発して周囲温度の上昇を防止するように働
くが、更に加熱され100〜200°Cに達すると核体
1が発泡膨張すると共にその表面の無機物質3が発泡膨
張し、無機物質3の発泡体3aは核体1の発泡体1aに
押されて拡大し周囲の溶融し或いは炭化して生じた合成
樹脂11の空隙に充満し、最終的には最大限に発泡した
ときまたはそれ以前の発泡途中で発泡体3aが互いに接
触し隙間なく連係して実質的に一枚の発泡層14が形成
されるのである。
この発泡層14は耐火不燃性の無機質の被膜で構成され
、中空であるために熱を遮断し熱が深部更に反対側表面
へ伝わるのを防止する。
核体1が有機質で作られている場合、その発泡体1aは
継続して熱を受けると無機物質3による発泡体3aの内
側で炭化し消滅するが発泡層14の機能には関係ない。
不通気性被膜4は軟化溶融し或いは炭化するかまたは発
泡圧力によって破られ、発泡膨張作用に支障を与えるこ
とがない。
合成樹脂11の深部および反対側の表面に近い部分の発
泡性断熱剤10はそのまま残るか、または符号10aで
示すように若干発泡膨張するにとどまる。
尚、無機物質3が軟化溶融して核体1の発泡が開始され
ると核体1は全表面を無機物質3で覆われた状態のまま
発泡膨張を続け、無機物質3による発泡体3aは核体1
による発泡体1aを完全に包んで大きく拡げられるもの
で、このように無機物質3の発泡体3aによる断熱効果
が核体1に及ぶ前に核体1が発泡するように発泡開始温
度を選定して核体1と無機物質3とを組合せるのがよい
また、核体1は無機物質3による発泡体3aを内側から
押し拡げその見掛けの膨張率を大きくするものであるか
ら、その発泡による膨張素が無機物質3のそれより大き
いものを使用するのが望ましG)。
更に、核体1と無機物質3のいずれかまたは両方に石膏
等の無機物の水化物或いはポリビニルアルコール、カル
ボキシメチルセルロース等の有機物のゲル状体を添加し
て殊に無機物質3の発泡膨張作用と溶融軟化部分の流動
性の向上および周囲の温度上昇抑制作用の助長とに有効
な水分を多量に保有させることがある。
これらの含水物質はバインダ2としての機能も有してい
る。
第4図は本発明の異なる実施例を示し、核体1の全表面
にバインダ2と無機物質3とを混合したものからなる適
当厚さの層を設は更にその表面を不通気性被膜4にて覆
ったものである。
第5図の実施例は複数個の核体1をバインダ2によって
結合しその上を無機物質3の適当厚さの層が被膜してい
ると共にその表面を不通気性被膜4で覆ったものである
第6図の実施例は第1図、第4図または第5図に示した
ものにおいて不通気性被膜4を有しない断熱剤10の複
数個をバインダ2により一体に結合しその上に無機物質
3の適当厚さの層を被覆すると共に不通気性被膜4にて
覆ったものである。
以上のよう1こ本発明は熱発泡性の物質を未発泡の状態
で核体としてその全表面に熱発泡性の無機物質の層を被
覆させたものであるから、熱を受けたときこれらが発泡
して核体による発泡体が無機物質による発泡体を内側か
ら押し拡げ、耐火不燃性の無機物質による発泡体を著し
く大きく拡大するのである。
また、無機物質はバインダを用いて被覆したので核体の
全表面に任意の厚さに成層することができ、従ってこの
ような発泡性断熱剤を適描大きさに造粒して建築構築用
の合成樹脂製部材に添加混入するとき、比較的少量を添
加して合成樹脂部材のもつ性質を損わないようにできる
ばかりか、熱を受けたときはこの発泡性断熱剤の一粒ず
つがそれぞれ著しく大きく膨張するため発泡体が互いに
接して隙間のない発泡層を形成し耐火不燃の断熱層を作
るもので、熱が深部更に反対側へ伝わるのを効果的に防
止できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す縦断面図、第2図はその
使用例の縦断面図、第3図は発泡状態の縦断面図、第4
図、第5図および第6図は本発明のそれぞれ異なる実施
例を示す縦断面図である。 1・・・・・・核体、2・・・・・・バインダ、3・・
・・・・無機物質、4・・・・・・不通気性被膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 熱発泡性の物質からなり未発泡の核体と、バインダ
    を介してその全表面を覆った熱発泡性の無機物質の層と
    からなることを特徴とする発泡性断熱剤。
JP51038040A 1976-04-05 1976-04-05 発泡性断熱剤 Expired JPS5932421B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP51038040A JPS5932421B2 (ja) 1976-04-05 1976-04-05 発泡性断熱剤

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JP51038040A JPS5932421B2 (ja) 1976-04-05 1976-04-05 発泡性断熱剤

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JPS52121851A JPS52121851A (en) 1977-10-13
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JP51038040A Expired JPS5932421B2 (ja) 1976-04-05 1976-04-05 発泡性断熱剤

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EP0734313A1 (de) * 1994-09-13 1996-10-02 Heinz-Peter Lokken Verfahren und vorrichtung zum bearbeiten von verpackungsformteilen aus polystyrol

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JPS52121851A (en) 1977-10-13

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